
明日、かんそうの新刊エッセイ本『推すな、横に並んで歩け エンタメ感想オール・タイム・ベスト』が出ます。
今までブログ、noteで公開した1500本以上の記事の中から「エンタメ」に関する記事30本を厳選+大幅加筆修正、+新たな書き下ろし記事3本を加えた完全ベストアルバム本です。
去年、メールが届きました。
「エンタメエッセイの本、出してくれませんか?」
「今までの記事から厳選して、書籍化しませんか?」
「かんそうさんの感想、紙で残したいんです…」
は?
いや待て。エンタメエッセイ?
10年以上、好き勝手好き放題に音楽だのドラマだの映画だの漫画だのゲームだの、思ったこと全部吐き出してきただけなのに?俺の文章って勢いと悪ふざけと若干の悪意と、あと極端な自意識過剰で成立してるだけの生ゴミみたいな一過性のモンなんですよ。
それを「本」にしろ?しかも「厳選」?「加筆修正」?「書き下ろし」まで?
はっきり言って終わりです。そんなもん出したら。
しかも大幅加筆修正ってなんだよ。あの時の「死ぬほど酔って書いてる感」とか「完全にキレてる感」とか「開き直り感」が全部綺麗に整形されるだろ。それってつまり、俺の黒歴史を無理矢理エステ行かせて、すっぴんからフルメイクにして載せるようなもんだろ。やめろ。やめてくれ。あの頃の俺はあそこで死んでいいんだよ。
それに何より、エンタメエッセイの本?
ダサすぎない?
「俺はこの映画をこう感じました」「このドラマのここが最高でした」「この曲の歌詞に人生救われました」上から目線のオタク日記を綺麗に並べて帯に「胸熱」「号泣」「悶絶」って書いて書店に並べるの?マジで?そもそも俺は感想文なんて「書きたいから書いた」だけであって「後世に残したい」とか「文学性」とか1ミリも考えてなかった。
書いた瞬間毎回「うげぇ……これ公開するのか……」って後悔しながら公開ボタン押してるんですよ。それを今さら「選んで」「直して」「本に」って……俺の黒歴史を国立国会図書館に納本する気か?
殺せ今すぐに殺せ。
…とか思ってたんですが「エンタメエッセイ本」を出します。この世に存在する全ての「感想本」「レビュー本」「オタク本」を終わらせたい。俺で最後にしたい。
エンタメ感想を誰よりも嫌ってるように見せかけて実は一番愛してる俺だからこそ書ける、ぐうの音も出ない最凶のエンタメベストアルバムが、ついに完成しました。
この本、普通に考えたら「過去の記事の寄せ集め+ちょっと書き足しただけじゃん」って言われて当然のクソ商品なんですけど、それはマジで違います。
10年以上、毎日のように狂ったように書いてきた音楽、ドラマ、映画、漫画、ゲーム、アニソン、ラジオ、バラエティ、YouTuber、VTuber、ジャニーズ、アイドル、クソ番宣、炎上案件、1500本以上の中から、
「今読んでも俺キモいな」
「今読んでも俺当時から終わってんな」
「今読んでも俺完全にイってんな」
と思える「恥ずかしさ上位30本」をあえて選び抜きました。
さらに、当時の書き殴り感を極力殺さない範囲で加筆修正を施し、さらに「今だから書ける」最新の追記をガッツリ入れて、加えて「2025~2026年の最新の恥」を3本まるまる書き下ろしました。
つまりこれは本なんかじゃありません。
「全裸ベストアルバム」であり「ヌード感想集」であり「今の俺が過去の俺を顔面蹴りしてる記念碑」であり「俺の性癖と脳内会議と後悔と興奮と全部ぶちまけ本」です。
最高に気持ち悪い。それでも出したかった理由は
「この感想、紙で残したい」って言ってくれた人がいたから。
「この一文で救われた」って言ってくれた人がいたから。「こんな書き方ありなんだ」って震えてくれた人がいたから。
俺と同じように
「くだらないことで本気で笑って、くだらないことで本気で傷ついて、くだらないことで本気で救われてる」
そういう馬鹿なやつがまだこの世にいると思ってしまったから。
だからこの本を読んで「あー、俺もこんなしょうもないことで人生めちゃくちゃになってるわ」って笑ってもらえたら。「俺もこんなしょうもないことで生きてるわ」って安心してもらえたら。
それだけで十分だと思った。
店頭に並んだらぜひ一番奥の棚の一番暗いところに置いてあるやつを恐る恐る手に取ってみてください。
そこには10年以上毎日エンタメに狂わされ続けた男の、生の、臭くて、熱くて、汚い全部が詰まってます。
笑って、呆れて、ちょっとだけ買ってやってください。俺の青春と尊厳の残骸を。
