明日というかもうすぐというか、とにかく1月25日(日)に俺が表に出ます。
東京・青山ブックセンターでのエッセイ本『推すな、横に並んで歩け』出版記念かんそうトークイベント&サイン会。
「死ぬほど喋るの苦手」って自分で書いてるくせに、トークイベントとかマジで何考えてんだと自分でも思ってます。俺もそう思ってます。
そもそも今の時代、喋りが得意な人間が多すぎませんか。「1億総パーソナリティ」と言っても差し支えないほど、この世はポッドキャストブーム。
一般人でも滑舌のいいやつ、声のいいやつ、間を絶妙に取れるやつ、笑いのツボを心得てるやつが山のようにいて、全員「聞きやすい」「心地いい」「また聞きたい」って言われまくってる。
そして喋りの上手い人間が多い、ということはイコール「喋りの上手い人間の話を聞き慣れている人間が多い」なのです。
そんな時代を逆行して「死ぬほど喋るの苦手な俺」がトークイベントを行う。
ヤバすぎるだろ。
俺みたいな
「上がり性」「声が小さい」「噛む」「固まる」「急に黙る」「急に早口になる」「急に自分語り始めて止まらない」「爪痕残そうとして急に変なこと言う」
そんな人間のトークなんて、聴衆にとって「珍獣ショー」でしかありません。
目をつぶれば声が聞こえてきます。
「無理」「無謀」「自爆」「公開処刑」
普通ならここで「じゃあやめとこう」ってなるはずなんですが、
だからこそやります。
何も訓練されていない、何も用意していない。本当の「トークイベント」をお見せします。
先ほども言った通り、これだけ山のように喋りの上手い人間がいる中で恐らく「喋りが下手な人間のトークイベント」は後にも先にもこれだけです。
喋りが下手な人間が、追い込まれて、逃げ場なくステージに立たされた時、何が起きるのか。それを体験していただきたい。
言葉がつっかえて、汗が止まらなくて、視線が泳いで、でもなぜか最後まで喋り続けてしまう、その惨めで滑稽で、人間臭い瞬間を、生で、リアルタイムで、目撃していただきたい。
これ、トークイベントじゃないんですよ。
「かんそうの公開リンチショー」です。
みなさん、ポップコーン持ってきて、遠慮なく笑ってください。俺が死にそうになってる姿を見て「うわぁ…」って引くのも、「意外と頑張ってるじゃん」って拍手するのも、全部自由です。
で、そんな公開処刑イベントの主役、いや被害者が持ってきた新刊が『推すな、横に並んで歩け』なんですけど、これ、普通に考えたら「感想エッセイの本」って時点で既に死んでるジャンルだと思いませんか。
だって今の世の中、「推し活」「尊い」「尊すぎ」「神回」「神曲」「神作」って言葉が飛び交って、みんなで「最高でした!」「泣きました!」「人生変わりました!」って綺麗に並べてるのに、
俺はずっと「狂った」「ムカついた」「嫉妬した」「救われたけど腹立った
「結局俺の人生は何だったんだ」みたいな、ドロドロした感情を垂れ流してきただけ。
そんな俺の文章を「厳選」して「加筆修正」して「書籍化」って、マジで誰得なんだよって最初は本気で思ってました。10年以上、勢いと悪意と自意識過剰だけで書いてきた黒歴史を、今さら綺麗に整えて帯に「大切な宝物」って書かれてる。
殺してください。マジで今すぐ殺してください。
と思いながらも、出してしまった。
「紙で残したい」って言ってくれた人がいたから。「この一文で救われた」って震えてくれたやつがいたから。「こんな書き方ありなんだ」って、目を輝かせてくれたやつがいたから。
俺と同じように、くだらないエンタメに本気でキレて、くだらないことで本気で笑って、くだらないことで本気で傷ついて、くだらないことで本気で救われてる。
そういうどうしようもない馬鹿が、まだこの世にいるんだなって思ってしまったから。
だからこのイベントも同じ温度なんです。
文章じゃ伝えきれなかった温度、喋りが下手すぎて文章に逃げてきた俺の本音の温度、ステージで固まって、噛んで、黙って、でもなんとか絞り出す温度を、そのままぶつけにいきたい。
当日は
・最近の俺の日常(note毎日更新してるけど正直死ぬ)
・本の制作で一番キモかった瞬間(明朝体への異常愛とかいうやつ)
・俺からのお悩み相談(東京の友達いなさすぎる)
・みんなで選ぶ「かんそうの恥ずかしベスト10」
・質疑応答(ガチで何でも来い)
を予定してます。
質問はもう募集フォームで受け付けてるし、当日飛び入りでも全然OKです。
「かんそうさんって普段何食べてるの?」「北海道の冬どうやって生きてるの?」「あの記事のあれ本気でキレてたの?」みたいな、どうでもいいことからガチの相談まで、何でも投げてきてください。
俺が全部、喋り下手なりに、必死で、鬼の形相で返します。そして最後にサイン会。
並んでくれたら名前書いて、ちょっとだけ喋ります。「買ってくれてありがとう」って言いたいけど「こんな本買ってくれてマジでごめん…」ってなるかもしれないです。
とにかく、1月25日(日)。俺の公開処刑を見に来てください。当日券もあります。
笑いに来てもいい。呆れに来てもいい。ちょっとだけ、救われに来てもいい。
会場で会えたら、俺はもうそれだけで十分に死ねる。
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