昔から漫画を読む時の変な癖がございまして「一回通しで読んだら次からは1巻毎に読む」っていうものです。5巻読んで「あ〜あの場面良かったよな〜」とか思い出して次に13巻読んだりします。SLAM DUNKなんかは31巻だけ持ってたりします。
それで漫画のなかでも『アイシールド21』が大好きでこれほどまでに読者によって「好きな巻」が分かれる漫画も珍しいのではないでしょうか。
というわけで、ここに『アイシールド21 好きな巻ランキング』を開催します。
20位 アイシールド21 10巻
スポーツ漫画じゃ王道中の王道、特訓巻。話の展開自体は王道のスポーツ漫画的で目新しさはないのだけど、ラスベガスに到着してからのカジノ回でヒル魔が一瞬で2,000万稼いじゃう所で絵柄と数字がヒル魔の頭の中だバーーーッッ!となっていて子供ながらに「よくわかんねぇけどすげぇ」と思わせる絵力があった。
19位 アイシールド21 28巻
いきなり「峨王力哉」とかいうバランスブレイカーが出てきちゃったせいでそれまでの敵、特に西部の格がダダ下がりなのが辛い。小指触れただけでノートパソコンの画面半壊とか、この巻以降はただでさえ人間離れ、高校生離れしていた選手たちがさらにバケモンに。そんななかでもただの人間・リクが終始格好良くて抱きしめたくなる。
18位 アイシールド21 1巻
記念すべき第1巻。37巻と比べるとなんか絵がゴチャゴチャしてて凄いことになってる。「進ほっそ」とか終盤巻辺りと読み比べるとすごく面白い。
17位 アイシールド21 11巻
特訓成果のお披露目巻。ハゲがスタメン落ちと桜庭・高見の葛藤はグッと来る。そして初戦の網野サイボーグスはこれがまた噛ませ犬としてかなり良い味を出していて俺は好きだ。ただ、初戦に主人公が遅れるってのはいくらなんでもベタすぎだと思ったし、理由が無理矢理すぎた。
16位 アイシールド21 19巻
盤戸との決着や関東大会編までへの繋ぎの巻。試合としてはけっこう面白いんだけど個人的に瀧がウザくてしょうがなく、赤羽が瀧に一杯食わされてるのが我慢ならなかった。ただ、ヒル魔の「強風が追い風が泥門」からデビルレーザー弾は胸が熱くなる。
15位 アイシールド21 37巻
最終巻。多くのスポーツ漫画が陥る、開催前のワクワク感と始まってからのガッカリ感がある意味デフォの日本選抜編、このアイシールドの37巻も葉柱とか高見みたいな明らかにアメリカに通用しない奴らが食い下がっちゃってたり、思ったよりアメリカペンタグラムの一部連中が大したことないとか尻すぼみ感は無いとは言えない。
けど、ヒル魔と阿含のドラゴンフライや峨王と大和のタッグなどちゃんと読みどころを用意しているのは流石。最後まで適当にならずにきっちり書ききってくれて嬉しい。そんな選手たちが卒業後、大学に入って混合チームっぽくなっていたのは色々と想像が膨らんで楽しい。
14位 アイシールド21 15巻
ポセイドンとの決着と西部戦までのつなぎの巻で個人的にはあまり好きな巻じゃない。が、「125th down 0コンマの決戦」のあの「勝った...!」と誰もが確信してからのあの流れは圧巻。水町の表情はスポーツ漫画史に残る鬼シーン。
12位 アイシールド21 35巻
世界選抜編スタート巻。どのスポーツ漫画もそうだが、選抜編はメンバーが選ばれて全員集合するまでがピークだと思う。特にふだん絡まないキャラがプライベートでゴチャゴチャやってるのが好きでセナ、峨王、進、阿含揃い踏みのハンバーガー屋のくだりが楽しい。
12位 アイシールド21 32巻
「本物のアイシールド21」大和猛率いる最強軍団・帝黒アレキサンダースの凄さを堪能できる巻、ではあったのだがなんか個人的にそこまで最強を感じられなかったのは泥門がそこまで強くなったからなのか、「意外と大和の能力しょぼ」って思っちゃたからなのか。鷹は最初のこの巻の所見のハードルを超えないのが勿体無い、もっと活躍しても良かった。
11位 アイシールド21 27巻
序盤からずっと続いてきたセナと進、泥門と王城の因縁についに終止符が。その中でも漫画屈指の名場面でもあるのが雪光VS進の対決。セナが流血で一時退場となってしまい代わりに他の選手を出場させなければいけないという時にヒル魔はスタミナ切れにも関わらず雪光を投入する。ベンチに居る雪光には誰よりも「勝ちたい」という意志があった。しかし、案の定雪光が進の相手になる筈もなくタッチダウンを許してしまう、しかしそこで雪光が見せたプレーがチームを救った。こうやって書いてるだけでも涙がちょちょぎれる。ある意味で「読者」に一番近いのが雪光なんだな、と思った。
10位 アイシールド21 32巻
帝黒に圧倒的な力の差を見せつけられ「42−0」とかいう途中で帰りたくなる点差を付けられたにも関わらず誰一人諦めない泥門、というか5分前までまるで歯が立たなかったのに急に日本一のレシーバーに肉薄し始めるモン太は桜木花道なんざ目じゃない位の成長速度でした。
9位 アイシールド21 21巻
ハゲ先輩、雪光投入巻。溜めて溜めてこのタイミングでの雪光の活躍は熱くならない筈がない。筈がないんだけど34巻でも書いたとおり流石に敵が舐めすぎてる感はあった。でも他にもセナが初めてキレたり十文字がタッチダウン決めたりと、とっても見応えのある巻。
8位 アイシールド21 16巻
キッカー・武蔵がチームに戻りついに全員揃ったデビルバッツ。ヒル魔が急に活き活きし始めるのが可愛い。ラストのページ「久々だよ 背筋がこんなに寒いのは コオオオオ」は巻の終わりとして完璧。
7位 アイシールド21 18巻
アイシールド21屈指の名言「なに...してるのセナ セナにアメフトなんてあぶないんだから...」が読める大事な巻。盤戸とのキックゲームではあるので他に比べ地味な巻ではあるが個人的に一番キャラクター・赤羽の強さが拝めるので大満足。この試合後からは単なるネタキャラみたいな扱いになるので悲しい。
6位 アイシールド21 23巻
神龍寺ナーガ戦決着巻。 インモーションのトリックプレーからの「0.1秒縮めるのに一年かかったぜ」をはじめ、ヒル魔のためにあるような巻。ただ、さっきも書いたけど峨王が出てきたせいで「あれ?これ神龍寺そんな大したこと無かったんじゃない?」ってなるのは考えものです。
5位 アイシールド21 34巻
クリスマスボウルの決着、そして選抜編への始まりとターニングポイントにもなる巻。結末がセナVSエースの一騎打ちばかりじゃないのも良かった...んだけど名シーンの一つとしても語られる「そこに必ず雪光がいるとー」は改めて読み返すと「マジでマークしてる奴なにしてんだてめぇ、日本一のチームがありえない凡ミスだろ今すぐユニホーム脱いで帰れよ」ってなった。
4位 アイシールド21 20巻
神龍寺ナーガ戦。阿含が嫌いなら一番胸糞悪い巻でもある。ただ阿含はスポーツ漫画には珍しく最後の最後ギリギリまでブレずに糞だったので好きだった。王城より帝黒よりアメリカより「あーこりゃ勝てんわお疲れ」と思わせられた。
3位 アイシールド21 12巻
巻全体で読むとどっちかっていうと退屈な巻だけどとにかく夕陽ガッツ戦の「104th down MAX DEVIL POWER」が本当に屈指の名回。こいつの能力がどうとか、誰が強いとかじゃなく「高校スポーツ」という題材の意味を深く考えさせられる。
2位 アイシールド21 30巻
白秋戦。何度も書いているように屈指のチートキャラの峨王のせいで少し冷めかけていたんだけど、そのバケモンもすべて「ヒル魔を一時リタイアさせる」ということの伏線だったと思うと稲垣先生には本当に頭が下がる。絶対的なブレーンを失った泥門選手たちのそれぞれの想いだとか、逆にヒル魔が復活してからの「やっぱりこれはヒル魔の漫画や…」と全読者に再確認させられる展開はやられたとしか言いようがない。
特に「俺の勝ちだ 約束通り従順に働け」とか…もう…ありがとうございました。
ぜひ2巻の次に読んでほしい。
1位 アイシールド21 22巻
『スポーツ漫画ベスト巻賞』を授与したいくらい大好きな巻。「1ページ残らずずっと面白い」「余白すら面白い」というのはそれこそスラムダンク31巻以来じゃないでしょうか。
モン太(猿)は正直キャラの中じゃ嫌いな方なんだが、この巻は流石に惚れざるを得ない。時間ない人は神龍寺戦だけ読めばとりあえず大丈夫、と言えるくらい神龍寺ナーガ戦(20~22巻)は最強でした。