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ミクスチャーブログ

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米津と常田がモーニング娘。サンプリングしてチェンソーマンの曲作ったらミッドナイト息子。でした

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米津玄師と常田大希が組んでモーニング娘。サンプリングしてチェンソーマンの曲を作った結果、ミッドナイト息子。が爆誕してしまいました。

冒頭のエンジン音のようなベースからすでに圧倒的常田。「聴くスラム街」とはまさにこのこと。ガチャガチャで支離滅裂しかし聴き心地が抜群な演奏と、ウイスキーの原液をイッキしてからレコーディングしたのかと思うほどの米津の荒々しい声、それ以上にとにかくめちゃくちゃバカすぎる歌詞。

チェンソーマンの主人公デンジは自他共に認めるバカでまぎれもなくミッドナイト息子、すなわち毎晩陰茎握男なんですが、そんなデンジでも「ギリ理解できる言葉」でほぼ全編歌詞を書いている。するとどうだろう、聴く人間の脳は破壊されIQがデンジとイコールになってしまう。

本来、語彙の悪魔であるところの米津玄師があえてそれを抑えてこの歌詞を作り上げているのが本当に恐怖でしかない。そして「米津玄師が『そうだ!We’re ALIVE』をサンプリングした」という事実、風邪引いた時に見る夢かと思いました。米津とモー娘。が同じ世界で繋がる?言ってる意味が1ミリがわかりませんでした。

が、フタ開けてみたら死ぬほど「努力未来 A Beautiful Star」って歌ってました。数えたら「21回」歌ってた。秒数にすると「47秒」、狂ってるとしか言いようがありません。

しかし、俺がそれ以上に怖かったのが、ここ。

 

「幸せ(しやわせ)になりたい」

 

よ…米津……

 

俺たち平成初期に生まれ平成を生きた人間にとって、モーニング娘。は切っても切れない関係でした。学校では毎日のように「ゴマキ派となっち派による殴り合い」が行われていましたし、全員「明るい」を「明るウィ」と発音していましたし、好きな子に告白する時は「大キライ大キライ大キライ大スキ…ah」と言って普通にキモがられてた。

『そうだ! We're ALIVE』当時のメンバーは、飯田圭織、安倍なつみ、保田圭、矢口真里、後藤真希といった絶対的メンバーに加え、後輩である石川梨華、吉澤ひとみ、辻希美、加護亜依が完全に馴染んだ状態で黄金期を迎え、さらなる新メンバー高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙が加入し13人体制となった状態での2作目。

1作目『Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜』が「全編謎のミュージカル調」というアホアホクレイジー楽曲をブチ込み、多くの人間が「どうなっちまうんだ…?」と期待と不安が入り混じった中でのこの曲。ヒップホップとファンクとロックとポップとロシア民謡を一皿にまとめたMr.Moonlightを超える異常メロディとトリップ状態で書いたとしか思えない歌詞。「キャモォォオンナッッ!」「ザッニンゲンンンンッダッ!」に代表されるヤバすぎる節回し。正直「めっちゃ好き!」というよりは「なにこの曲…怖……」という気持ちが非常に強かったのです。

しかし、曲唯一のマイナスイオン、アイドル全開のドキャッチーなサビこそ俺の「救い」でした。「幸せ」を「しやわせ」と歌う、こんなにも愛おしい、地球ごと抱きしめたくなるキュートな歌い方が、いまだかつてあったでしょうか。

 

し…♡やわせになり…♡たいっ♡

 

あ…♡なたを守ぉ…ってあげたい…♡ 

 

本当の〜♡気持ちはきっと♡伝わる♡はず!!!!

 

ゴー!ゴー!ゴー!ゴー!

 

ウィ…アラァァアイブ……♡

 

この「♡」の部分があまりにも最高。アイドルでしか摂取することのできない感情。「浄化」と言っても過言ではない。それをふまえたうえで、米津をお聞きください。

 

しイイイィイイイイイやわせになァアアアアアりィイイイイたァアアアアァ!!!イイイイイ!!!

 

楽して生きィイイイイていたァアアアアい…………

 

全部めちゃくちゃにしァアアアアアたいイイイイイ!!!!!!

 

何もかもォ消し去りたァァアアアい………

 

あなたのそのォ……胸ェ……のォ……なァァァアアアアアアアアアアアアアかァアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!!!!

 

ギュウウウィイイイイイイイイイ!!!

 

デェェエエエエエエンゥウウウ………!!

 

デ、デ、デ、デ、デ、デ、デ、デ、!!!!!!

 

ギャゥガッッァァアアアアアアウウウウウ!!!!!!!

 

米津君?

 

平成…その全てをブチ壊し、再構築する米津の暴力的なまでの叫び。幸せじゃなくて「死嫌忘世」でした。

娘「あなたを守ってあげたい」

デンジ「楽して生きていたい」

「あなたが幸せになることで私も幸せになる」モーニング娘。と「ひたすら自分が幸せになりたい」デンジ、完全に真逆の価値観である2曲が「努力 未来 A Beautiful Star」とフレーズによってひとつに集約されていた…それは紛れもなく、90年代後半〜00年代前半を駆け抜けたモーニング娘。と、90年代後半を舞台としたチェンソーマンの世界との対比構造であり、共通する「幸福への渇望」はどの時代のどんな世界においても変わらず在り続ける、という人間の滑稽さを皮肉ったメッセージだとでもいうのか……?よ…米津……

 

その真意は米津と常田にしか分からない…しかしそんなことは正直どうでもいい。俺がいま一番気になってるのは

「学生時代の米津君と常田君はモー娘。のメンバーで誰が好きだったのか」

です。米津君は意外と加護ちゃん派なんじゃないかな、常田君は絶対にゴマキ。俺は石黒彩。