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ミクスチャーブログ

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「波瑠の顔したひろゆき」に「赤楚の顔した俺」が論破されるドラマ『こっち向いてよ向井くん』

『こっち向いてよ向井くん』。こんな「公開拷問」みたいなドラマがいまだかつて存在したでしょうか。

 

仕事もでき、性格も良く、顔面も赤楚、一見なんのマイナス要素もない男「向井くん」が思わせぶり女に出会い、さんざん振り回された挙げ句、無様にフラれ、そのたびに「波瑠の顔したひろゆき」に

 

「お前はここがダメ」

「だからモテない」

 

とボコボコに論破され、自分のしょうもなさ加減を脳にブチ込まれ続ける地獄の内容。共感とかそんな生やさしいレベルではなく、これはもはや俺の「自伝」と言っても差し支えない。

いや、別に自分が仕事ができるとか、性格が良いとか、顔が赤楚とか、そういうことじゃないですよ。芯の部分、性根(しょうね)の話を俺はしている。

勝手に勘違いし、勝手に盛り上がり、相手の気持ちを考えず、やっちゃダメなことや、言っちゃダメなことを言って自爆する。俺の「魂」が向井であり赤楚。

 

ただ…本当に向井、赤楚、俺だけが悪いのか?という点に関しては、疑問符を打たせていただきたい。俺の家の前でうなぎにタレ付けてうちわパタパタさせておいて、近づいたら「お前のじゃねぇよ」は、あまりにも酷じゃないですか?

 

「俺のこと好きなのかッ……?好きなのかッ……?好きなのかッ……?………眼中にありませんでしたー」

 

ふざけるな…ぐるナイのゴチの羽鳥の「ピタリ賞がッ…!!!!なんとッ…!!なんとォッ…!!!!………出ませんでしたー」じゃねぇんだぞ。なんだあれ?あの茶番いつまでやってんだ?やめろもう。

例えば、最近会社に入ったばっかの新人・中谷さんがなんか相談乗ってほしそうだったから、夜2人きりでメシ行ったんですよ。

 

向井(俺)「マジメな方が入ってきてくれて…僕もみんなもすごく嬉しいです…一緒に頑張っていきましょう…?」

 

中谷「はいっ……!」

 

向井(俺)「(ニコッ)(き、決まった…)」

 

中谷「かっこいいですね………」

 

向井(俺)「えっ……」

 

中谷(向井のスマホを指差す)

 

向井(俺)「あっ、あぁッ!(貼ってある)すぅ、ステッカー?」

 

てんんんめぇ……俺言ったよな?その気もねぇのに「倒置法」使うなって言ったよな?主語から話せって学校で習わなかったんかオイ?

で、次の日、一人で休憩している俺(向井)にアニメキャラみたいなテンションで話かけてきやがって

 

中谷「(ピョコッ)む・か・い・さんっ!なぁにたそがれてるんですかぁ…?」

 

俺(向井)「アッ、あぁ、いやっ…?」

 

(ピョコッ)じゃねぇんだよ、なにが(ピョコッ)だ?バカか?……かわいすぎるんだよ…そのかわいさ無自覚でいるのただの犯罪だからな?マジで逮捕したい。

 

中谷「昨日は…ありがとうございましたっ…」

 

俺(向井)「っへへっ…いえいえ…」

 

中谷「わたしっ…あのあとぉ、帰ってからシーブス(向井が好きなバンド)がすごい気になっちゃってぇ…夜通し聴いちゃったんですよぉ〜〜!おかげで寝不足ですぅ!!!」

 

俺(向井)「えっ!??まじぇっっぇ?」

 

俺の好きなバンドってもう俺じゃないですか。それを俺が勧めて夜通し聴いたってことはもう「そういうこと」じゃないですか?違うんですか?えっ?違うの?違う?

さらに仕事終わりに俺が「みんなでメシいこか?」って言ったら、

 

後輩男「中谷さんもメシ行きません?」

 

中谷「えっ、、、(困惑)」

 

俺(向井)「あっ、無理はしないで…全然…(テメェ中谷さん困らせてんじゃねぇよ嫌われてること自覚しろや、ったくこれだから若い奴はよぉ…)」

 

中谷「向井さんは行かれるんですよねっ。。。」

 

俺(向井)「うんぅ」

 

中谷「じゃあ…行きますっ♪」

 

オッッ俺が行くなら行く!?!?!?!?!?!ということは、つまり、、、俺が行かないなら、行かない!??!?!?!

 

(俺+行く)=(中谷+行く)=x

(俺+行かない)=(中谷+行かない)=x

x=?

 

この連立方程式の答え、サルでも分かる。

さらには3人でメシに行き、恋愛トークに花を咲かせていた時…

 

中谷「でも向井さん優しいし…安心できるから…結婚に向いてそうですよねっ?♪」

 

俺「ぐへぇへぇ」

 

後輩男「結婚したい人と付き合いたい人って違うって言いますよね」

 

俺「(はぁあああああ?なんだコイツ?ムキィイイイイイ!ムカつく!!!話はいってくんじゃねぇクソボケがぁ………)」

 

中谷「わたしは、違わないと思います…(俺を見ながら)」

 

俺「んっぐっっ!!!ぐふふふふぅぅううう……」

 

俺と喋るときだけ明らかに語尾に「♪」がついている……俺こそが恋愛指揮者、ラブ・コンダクター。

 

極めつけは、なんか俺の働いてる会社、毎月誕生日会してて、それで一体感出してアットホームな職場です!毎日文化祭です!みたいなノリのキモキモ会社で、今月は俺とクソ後輩の誕生日なんですけど、その担当が中谷さんになったんすよ。

そしたら中谷さん、わざわざ俺のこと夜遅くまで待ってて「何選んでいいか全然わかんないけど送るからには喜んでもらいたいから一緒に選んでもらえませんか?」って頼ってきて!!!かっカワッ……えっ?そこまでして俺といたい??っつって!!!

で、プレゼント選びながら、つーかもうプレゼントとかどうでもいいんですけど!二人でイチャイチャして!アイスとか買って!昔の恋愛の話とかして!もうこんなんハタから見たら「アレ」だろ!!!つって!!!!

で、当日、中谷さん何くれんのかな…グヘェ…って思ってたら「鹿の角」でぇ、元カノから貰ったって話してたの、覚えててくれたんすよ…え…?どゆこと…?って思って…中谷さんに問い詰めたんですよ…

 

俺「あのさっ…なんで?なんで鹿の角?嬉しいんだけど…嬉しいって言うか…ワケわかんないって言うか…」

 

中谷「だって向井さん…寂しそうだったから…寂しそうにしてましたよ…角の話してるとき…楽しい思い出で上書きしたくなったんですっ…」

 

もうこんなん「確定」だろ。パチンコだったら中谷さんのほっぺた虹色に光ってるわ。ボタン押していい?

 

中谷「向井さん…怒ってます…?」

 

俺「(もう……降っ…参っ………)」

 

俺「付き合い…ますか………」

 

中谷「あっそういうのじゃないです」

 

 

ウゲエエエエエエエエエエエエエエエ

 

 

か、確定じゃ……?期待度99%じゃ……?なぜだ……?なんでこうなった……?そしてそんな俺の話を聞いた「波瑠の顔したひろゆき」に

 

 

「単にお前が勘違いしてただけ」

「お前じゃなく後輩に照れてただけ」

「まず天秤にもかけられてない」

「かわいく登場するのはただのお前の主観」

「お前は相手の気持ちを全く考えてないバカ」

「そもそも自分がどうしたいかすら考えられないアホ」

「なんとなく付き合って幸せになれるわけないだろボケ」

 

 

オゲエエエエエエエエエエエエエエ

 

 

そしてわざわざ思わせぶり女視点の回想シーンで振り返り…一個一個「ここはこういう意味だから二度と勘違いすんなよカス」と見せつける……「鬼畜の所業」の例として広辞苑に載せたほうがいい。

なんだこのドラマ?てゆうか波瑠が通いつめるバーどこだよ。中身ひろゆきだろうが関係ねぇ、俺が波瑠を守る。なにから?わかんねぇのか?「すべて」からだよ。

 

あと波瑠の顔したひろゆきが「女の子なんて人格はない」とか言ってたんですけど、じゃあお前このドラマの宣伝文の

 

「女子は向井くんみたいな男子いるいる!」

「男子はオレ向井くんみたいなことあるある!」

すべての男女にグサグサ刺さる、

「恋愛の仕方忘れちゃってる男子」の物語

 

を今すぐ訂正しろ。ブーメランもいい加減にしろ。なにが「男子」だよ、男子なんて人格いねぇんだよ。俺をその辺の野郎共と一緒にするんじゃねえ。とりあえず男子のとこ「かんそう」に変えろ。

 

精神崩壊するので原作読めていないんですが、まさかこれ全11話だとしたらあと10人に向井くんが無様にフラれ続けるってことですか?もしかして最終話に向井くん頭爆発して終わり?映画『模倣犯』のラスト?