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ミクスチャーブログ

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ドラマ『真夏のシンデレラ』は主演:パーフェクト間宮祥太朗が圧勝します

「男女8人が海でひと夏の恋をする」

 

製作陣全員30年前からタイムスリップしてきたんか?としか思えないドラマ『真夏のシンデレラ』がとうとう始まってしまいました。

さえない日常を送る視聴者の眼球を一瞬で焼く大人の青春キラキラドラマ。100万回聴いたBGMに乗ってオープニングでハートマークになっていた「デ」の「゛」が溶けてガラスの靴になった瞬間あまりのダサさに「これはやばい」と確信しました。とりあえず8人とも一回クラゲに足刺されてほしい。

 

「こいつ次のセリフで余計なこと言うわ」「こいつ次のセリフでキレるわ」「こいつ待ち合わせ来ないわ」「こいつ追いかけるわ」「こいつ抱きしめるわ」

 

冗談抜きで全部わかる。感情の機微、行動原理なにもかもが手に取るようにわかる全員の脳が透けて見えるレントゲンドラマ。

清々しいほどに全ての要素が「トレンド入り」するためだけに存在する「ご都合主義?見飽きた展開?時代錯誤?マジ上等。深いセリフ?丁寧な描写?そんなもん知らねぇ関係ねぇ」と開き直ったストロングスタイル。「オトナブルーみたいな昔っぽい曲流行ってんだから昔っぽいドラマも流行るだろ!」という勢いだけで作ってる感がすごい。

観なくても人生なにも困らないんですが、たまにマリオの1面をやりたくなるあの気持ち。俺はいま、ベタベタのガムテープのような恋愛ドラマを無性に欲しています。

 

その中で俺の注目はもっぱら「間宮祥太朗」。あの間宮が再び叶わない恋をする…それだけでもこのドラマには国宝級の価値がある。だが俺は間宮の勝利を信じている。「間宮がフラれる姿はなんぼあってもいいですからね」とヨダレを垂らす視聴者どもがどんなにいようが、俺だけは間宮を応援す

 

 

主演:間宮祥太朗

 

 

主演!??!?!?!?!?!?!?!おまっ、、、しゅえん????主演って主人公ってこと?うそだろ…俺はてっきりめちゃくちゃ「二番手」だと思って…じゃあ勝つのか?間宮、勝つのか?

「主演」という勝ち確定演出を手に入れた間宮にはもうなにも怖いものはねえ。ただただ、約束された勝利への道、ラブ・ビクトリー・ロードをゆっくりと歩くだけ…

 

今回、間宮が演じる役どころは東大卒で大手建築会社の社長息子。

「夢見るバカの女子中学生が考えたんか?」と思うような理想の王子様。超絶エリートでとんでもねぇ金持ちなのにそれをひけらかさずどんな相手にも平等に接する、親の期待に応えなければならない宿命と、本当に叶えたい夢との板挟みで揺れ動く、成分のほとんどが「優しさ」で構成されたバファリン野郎。

普通は金持ちなら性格最悪、性格最高なら貧乏と、神は二物を与えないのがドラマのセオリーですが、この間宮は顔面力、人間力、学力、財力、全てを兼ね備えた「パーフェクト間宮祥太朗」がここに爆誕した。

 

そんな間宮の今回のライバルは、画数が多すぎる神尾楓珠。

ヒロイン森七菜の幼馴染で「間接キス」「ボディタッチ」「頭ポンポン」を連発し無駄に心惑わすくせに主人公に女として全く興味がないうえ年上既婚女のことをいつまでも好きなバカ野郎。

間宮に「俺たちとは住む世界が違うね」とか妬み丸出しで突っかかってきやがるし、よくわからんタイミングでクジラの木彫りなんざプレゼントしやがって…役に立たねぇもん急に渡してくる感じ、最近観た『離婚しようよ』の錦戸亮か?

こういう奴はどうせ後半に「お前の大切さがやっと分かった…」とかぬかして急アプローチかけてくるんだろうが…しょうもな。絶対にこんな奴に負けんじゃねぇぞ間宮…

 

そう願う俺の期待に応えるかのように間宮の動きは1話目から「異常」でした。

偶然の出会い→ピンチを助けられる→2回目の出会い→身の上話をして距離を縮める→3回目の出会い→価値観からすれ違い→4回目の出会い→純粋さアピール

まで「主演」の肩書きにいっさい驕ることなく考えうる恋愛ドラマのマルチタスクを爆速でこなし、圧倒的な「主人公感」を演出する。「幼なじみ」という神尾唯一のアドバンテージを光の速さで詰めてくる。あまりにも容赦がない…さらに

 

「好きになったから……この街が………」

 

と倒置法告白をしながら、履いているサンダルの尾が切れた森七菜にプレゼントしたオシャレすぎるサンダルを履かせ『真夏のシンデレラ』というタイトルの意味を回収する。「恋愛王」か…?強すぎる、もうゆるしてやってくれパーフェクト間宮…

 

マジで負ける要素がひとつもない…間違いなく恋愛ドラマ史上伝説となるパーフェクト間宮祥太朗の圧勝劇を見逃すな。