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ミクスチャーブログ

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人見知り直したくてガールズバー行ったら同級生の妹いて終わった

オードリー若林正恭の名言

 

「人見知りを直せる場所は日本でガールズバーしかない」

 

をご存知でしょうか。年下の女性とコミュニケーションを取れる状況が簡単に生まれ、テーブルを挟むからちょうどいい距離感で話ができ、キャバクラほどの接待感もなく、しかも短時間で終わる。ガールズバーは人見知りにとって最高のホスピタルらしい。

 

「欲怪童・殺滅(ほっかいどう・さっぽろ)」というイカれた街に住んでる人間として、違法か合法か分からんガールズバーに行った経験は何度もあります。

だが、あくまで友達と何軒もハシゴした後の酔い狂って頭バグった状態でしか行ったことがないし、話した内容なんざほぼ覚えてない。人見知りが直った気配は1ミリもありませんでした。

 

しかし、数日後に初対面の女性と大きな仕事をすることになり、早急に人見知り、シャイを直しコミュ力を鍛えねばならなくなったのです。

ということで先日行ってきました、人生初の「ひとり1軒目ガールズバー」に。案内所のお兄ちゃんに

 

「なんか緊張しなさそうなとこってないですか…?」

 

とリクエストをし、連れて行かれたのは目を疑うほどボロボロでギトギトの雑居ビル。明らかにヤバい雰囲気がプンプンしている…こんなとこに入ってる店なんて全部ボッタクリじゃねぇのか?

開けた瞬間、枝豆とビールで8万とかとられて、払えなかったら竹中直人みたいな顔面めちゃくちゃ怖いのに笑顔のオッサン出てきてボコられるか臓器売られるかマグロ漁船乗せられるかの3択だろ…

だが後戻りはできねえ、今日で俺は人見知りとおさらばする…ガタガタ震える足をブン殴り扉を開けるとそこに待っていたのは、ウソみたいにメルヘンな店内。

なんじゃここ…?まるで「童貞が夢で見る女の子の部屋」のような…

 

 

そう、ここは「部屋着ガールズバー」だったのです

 

 

「部屋着ガールズバー」を知らない人にご説明します。簡単に言えば、

 

「女の子がジェラピケ着て家のテンションで接客してくれる」

 

というトチ狂ったコンセプトのガールズバーです。ありがとな案内所…

 

とりあえずビールを注文し、ガールを待つ。数分後やってきたのは「水卜麻美」似のガール。いかにも明るく会話をしてくれそうな雰囲気。絶妙だ、絶妙過ぎる。

 

 

ガール「はじめましてェ〜〜ミズキです!」

 

俺「はっ、はじめましてェ〜」

 

ガール「えっ?今日おひとりなんですか〜?」

 

俺「いやぁ…そうなんですよぉ、な、なんか人と話したいなぁって…」

 

ガール「エ〜ッ!じゃあいっぱい話しましょうよ!てか敬語やめない?」

 

俺「オッ、おぅ…えっなんか飲む?」

 

 

(…っっしゃぁ…めっちゃスムーズ会話できてるじゃねーか俺…)

 

 

ー20分後ー

 

 

俺「で!で!俺そいつに言ったの『それ昔の米津玄師じゃねぇか!』って!」

 

ガール「あははははは!ヤダぁ〜〜〜もう〜〜〜!」

 

 

(おいおい、めっちゃ楽しいじゃねぇか…てゆうか笑顔死ぬほどかわいいなオイ…なんかさっきから俺の話にすげぇ笑ってくれるんですけど?言うこと言うこと全部ホームランなんですけど?なにこれ?天国?)

 

 

ガール「てか、好きなタイプとかっているの〜?」

 

俺「あー、あのッ、『有吉の壁』とか出てる佐藤栞里が好きでェ!俺が告白したら耳元で『壁…クリアです…』って言ってもらいたいんだよねェ〜!」

 

ガール「えっキモッwwwウケるんだけどwwwww」

 

俺「ゴメン、ちょっ、ちょっと1回壁クリアですって言ってみてくれない…?」

 

ガール「え〜〜!ヤダァ〜!恥ずかしい〜!」

 

俺「1回!1回だけ!ドリンク入れるから!!!」

 

ガール「……壁…クリアです」

 

俺「ヒューヒュー!!カワィイイイイイイイイイイイ!!!クリアして〜〜〜!!!」

 

ガール「もう〜やだァ〜〜〜!」

 

 

(たっ楽しすぎて死ぬ……)

 

 

ー20分後ー

 

 

ガール「はーおもしろ。てか、お兄さん出身札幌?」

 

俺「いや、釧路なんだけど。行ったことある?釧路?」

 

ガール「えっマジ?ウチも釧路なんだけど!?」

 

俺「は?え?マジで?」

 

ガール「えっ?てか何歳?」

 

俺「34だけど」

 

ガール「えっ同い年にお兄ちゃんいるんだけど」

 

俺「えっ兄ちゃん高校どこ」

 

ガール「◯高」

 

俺「えっえっえっえ名前は」

 

ガール「リュウジ」

 

 

オェエエエエエエエエエエエエエエ

 

 

高校の同級生の妹でした。

 

 

ガール「えってかお兄さん名前は」

 

俺「か、かんそうだけど」

 

ガール「えっかんそうくんじゃん久しぶり〜〜〜!!!!」

 

 

オェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ

 

 

俺が高3の時の小5の妹で、何回も会ったことあるし、家も行ったこともある。なんなら友達家族何組かでキャンプとかしてるわ。なにがミズキだよテメェ。全然名前違えじゃねぇかよ。一文字もかすってねぇだろ、マヂカルラブリー村上の本名鈴木みたいなパターンやめろ。

いや俺もなんとなく面影で気づけや。なに同級生の妹に「壁クリアです…」とか言わせてちょっと惚れかけてんだ?何が「壁クリアです…」で告白されたいだよバカが。あまりにもキモすぎる。早く殺せ

 

 

てゆうかよぉ

 

 

俺リュウジ大ッッッキライなんだよォオァアアアアアア!!!!!!高校の時さんざん雑なイジりしてきやがってよォ!!!!!昼メシにシューマイ食ってただけでテメェのせいであだ名しばらく「中国」になったの一生忘れねぇからなカス野郎がァアアア!??!?!?!!

 

 

俺「ハァハァ…」

 

ガール「え?どしたん大丈夫?」

 

俺「あ、あぁ…え?なんの話だっけ…」

 

ガール「てかさ、お兄ちゃんと連絡とか取ってんの〜?」

 

俺「えっ?い、いやもう何年もとってないかな…ラインの連絡先も知らないし…」

 

ガール「え?じゃあビデオ通話とかすれば?ウチのスマホ使っていいから」

 

俺「は?え、いや」

 

 

~

 

 

リュウジ「おう久しぶりだな中国!え?てかお前なにやってんの?ガールズバーとか行くん?」

 

俺「お、おぅ〜〜ひっ、久しぶり、あ、ああ〜?たまたま?」

 

リュウジ「たまたま?一人で?たまたま来たん?ウソつけよwwwウケる」

 

俺「オェェエエエエエエエエエエエエエエ」

 

 

 

それから20分、嫌いな男とビデオ通話して1万払って帰りました。若林さん、話が違う