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ミクスチャーブログ

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星野源のライブ落ちた

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事後報告になってしまうのだが、星野源のライブに落ちました。

でも、落ちて本当に良かったと思ってる。そもそも生まれついての星野源、星野源のカタマリみたいな俺が星野源のライブに行ったところでライブ会場にゴキブリの如く溢れるニセ野源どもに飲み込まれてしまうからだ。

身長170センチ前後体重60キロ前後、男の身体を知るうえでの手本のような中肉中背、刈り上げ前髪ちょっと残しの男どもが何千人と集まる催し物、首筋がパンの匂いのする女の俺たちはただの付属品。星野源界の頂点に君臨する星野源、フルパワー100%中の100%、星野源中の星野源こと星野源に全部持って行かれる。奴が「ど〜〜も〜〜〜!星野源で〜〜〜す!」と高らかに宣言するたびにしょせんニセモノはニセモノだと、劣化コピーだと言われてるようで頭が割れそうになるんですよ。

どうせライブ後に居酒屋でパン女と「あ〜〜最高だったね〜〜、源ちゃん超かっこよかったしかわいかった〜〜」なんて話をするんだろうが、なにが悲しくてそんなことせにゃならんのだ、音楽の話はしてもいい。だが、外見の話はするな、カガミ越しに褒められてるみたいなもんだわ、じゃあ俺でいいだろうが、俺を見ろ俺を褒めてくれ。遠くの塩顔じゃなく、近くの塩顔を。アンデスの塩より伯方の塩を舐めろ。

 

貴様らにはこの苦しみは理解できないだろうが、「星野源をやる」というのは生半可な覚悟じゃできないことなんだよ。

転機がどの作品だったかは忘れたましたが、自分の中に確かにあったフワフワとしたものが「ホシノゲン」であると言語化されたその日から、俺は俺であることをやめ星野源になることを誓ったんですよ。

音楽、本、映画、アニメ、ゲームなどの教養を学び、無茶振りにも応えられる度胸と、屈託のない笑顔、そして異性に嫌われないギリギリのラインの下ネタを身に着けた。俺だって本当はこんなことしたくない。願わくば、石黒賢や柴田恭兵や反町隆史のようなワイルドで色気のある、一言も喋らなくても女のほうから寄ってくるような男でありたかった…

でも駄目だった、顔が体が。圧倒的な色素の薄さ、一重、クセ毛、胃下垂、細胞のひとつひとつが「お前は星野源にしかなれない」とささやいてくる。

それでもいい。以前も書いたが、隣にいる君が俺に「それ」を望むのなら俺は星野源という悪魔にだって魂を売ってやるよ。『おジャ魔女カーニバル!!』の良さを音楽的観点から語ってやるし、カラオケでは手を思いっきりパーにして歌いますよ。ど〜〜も〜〜〜!ニセ野源で〜〜〜す!

いのちの車窓から

いのちの車窓から

 

怖いくらい当たる!ビートたけしモノマネ占い

みなさん、こんにちは。

早速ですが「ビートたけしモノマネ占い」をご存知でしょうか。

ビートたけしモノマネ占いとは、ビートたけしのモノマネをする際にどのビートたけしを選ぶかによってアナタがどんな人間なのかが一目瞭然になるというものです。

人間関係や恋愛、仕事のことで悩んでいたアナタもビートたけしのモノマネをすればすぐに進むべき未来が見えてきます。

この占いの結果、いままでアナタが気づかなかった深層心理のビートたけしに出会えるかもしれません。

 

それでは、どうぞ。

 

 

  

「ファッキンジャップくらいわかるよ馬鹿野郎」を選んだアナタ

BROTHER [DVD]

ついつい小さなことでカーっとなってしまいがちなアナタ、ひとつのことに集中するがあまり、周りが見えなくなっていませんか?そんな時は一度深呼吸をして空の青さに目を向ければ新しい世界が広がるかもしれません。

ラッキーアイテムはカバンです。

 

 

「今日はみなさんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」を選んだアナタ

バトル・ロワイアル

ふだん生活していても常にあらぬことを妄想してしまいがちなアナタ、「変わってるね」と人から言われた経験はないでしょうか。バスに乗っているだけで「もしいきなり催眠ガス嗅がされて孤島に連れて行かれたらどうしよう…」なんてことを考えたりはしていませんか?でも、そんなアナタを周りは放っておけないのも事実。愛されキャラとしてこれからも周りを幸せにしてあげてください。

ラッキーパーソンは山本太郎です。

 

 

「メリークリスマス、ミスターローレンス」を選んだアナタ

戦場のメリークリスマス [DVD]

どんなに辛い境遇でも礼節を重んじるアナタ、頼まれたことは断れず、ついつい自分のキャパをオーバーして頑張りすぎてはいませんか?できないものは「できない」、辛いときは「辛い」と口に出しましょう。大丈夫、そんなことでアナタの周りの人達はアナタに幻滅したりなんかしません。たまには仕事や勉強をサボってパーッと遊びに行ってみては?

ラッキーパーソンは矢野顕子です。

 

 

「コマネチ!」を選んだアナタ

コマネチ! (2) (新潮ムック)

難しいことは考えず、ズバン!と勝負に出るアナタはギャンブラー気質の持ち主。その行動力と潔には目を見張るものがあり、アナタのような生き方は誰もができるわけではありません。

しかし、時としてその性分は己の身を傷つけてしまう諸刃の剣にもなりうるので十分に注意してくださいね。

ラッキースポーツは体操です。

 

 

「こんな○○は嫌だ。これは嫌ですね〜、〜なんつってね、〜しちゃったりして、最終的にヤッちゃったりして」を選んだアナタ

天才・たけしの元気が出るテレビ !! DVD-BOX (初回生産限定)

ビートたけしのモノマネを振られたときに、映画のセリフやギャグではなくひとネタがっつりやってしまうアナタ、よく「話が長い」「自分の話ばかり」「人の話を聞かない」と呆れられてはいませんか?もう少し周りの空気を感じ取る努力も必要かもしれません。

ラッキーDVDはリチャードホールです。

 

 

『浅草キッド』を歌ったアナタ

浅草キッド

ビートたけしと言われてついつい名曲『浅草キッド』を歌ってしまうアナタ、周りからは気前の良い先輩だと慕われていることでしょう。そんな江戸っ子気質なアナタでも時には孤独な夜に枕を濡らしていることも私は知っています。時には肩の力を抜いて、誰かに頼ってみては?

ラッキーアイテムは夢をたくした100円です。

 

 

「刑事がヤクザ焚きつけんのかコラァ!」を選んだアナタ

映画 アウトレイジ

なによりも見下されることが嫌いなアナタ、そのプライドの高さから誤解されることも多々ありますが実は誰よりも繊細な心の持ち主です。今は素直に心を開ける他人がいないかもしれませんが、きっと近い将来アナタを理解してくれる人が現れるはずです。

ラッキースポットはサウナです。

 

 

「何もやってないのか? うん? 何もやってないのか。じゃあ、俺もな、何もやってねぇぞ、オラ!」を選んだアナタ

その男、凶暴につき [DVD]

目的のためには手段を選ばないアナタ、強烈なカリスマ性を持ちそんなアナタに憧れている人も多いはず。ただ、そんなアナタを妬む者も多く、アナタだけではなくアナタの家族までもが危険に晒されることもあるので要注意。

ラッキー事故は交通事故です。

 

 

「常識では考えられない出来事、アンビリーバボー。あなたの身に起こるのは、明日かもしれません」を選んだアナタ

奇跡体験!アンビリバボー

いまの生活に満足していないアナタは、普段の生活から常に刺激を求めています。そのため、時には危険を冒した行動に出てしまうこともしばしば。ただ、深層心理では動物好きな一面も持ち合わせているのでペットなどを飼うことをオススメします。

ラッキーパーソンは剛力彩芽です。 

 

 

目をつむりながら刀を振り回したアナタ

座頭市 <北野武監督作品> [DVD]

寡黙で自分の仕事をただひたすら遂行するアナタは職人気質で周りからの期待も大きいハズ。ただ、喜怒哀楽がわかりにくく、周りからは少しシャイな人と捉えられているかもしれません。たまには我を忘れて子供のようにはしゃげば、仕事モードの時のアナタとのギャップに異性は虜になること間違い無しです。

ラッキーダンスはタップダンスです。

 

 

銃を自分のコメカミに当てながら笑ったアナタ

ソナチネ [DVD]

銃を自分のコメカミに当てながら笑ったアナタ、周りから「何を考えているかわからない」と言われた経験はありませんか?あなたが持っているその世界観は独特なものがありなかなか理解されないかもしれません。しかし、それは言い換えれば強烈な「個性」です。どうぞ、アナタだけの道を突き進んでください。

ラッキースポットは沖縄です。

 

 

「ダンカン、馬鹿野郎」を選んだアナタ

暴走たけし軍団 愛と裸の巻 [DVD]

ビートたけしのモノマネを振られたとき「ダンカン、馬鹿野郎」と言ってしまうアナタは残念ながら引っ込み思案で周りに流されやすい典型的なダメ人間タイプです。「とりあえず、スベらない程度に適当にやっておけばいい」などと思っていませんか?それでは人としての成長は見込めませんし、シラけるのを恐れるがあまり、逆に場の空気がもっと悪くなる危険すらあります。

たしかに急に人前でモノマネをするのは恥ずかしいかもしれませんが、ここはまたとないチャンスだと思って自分の殻を破ってみてはどうでしょうか。

ラッキーつまみは枝豆です。

 

 

 

どうでしたか?

心の中にあるビートたけしは見つかりましたか?

みなさんがビートたけしを見つめ直す一助になれば幸いです。

ドラマ『フランケンシュタインの恋』1話最高だった

www.ntv.co.jp

 

ドラマ『フランケンシュタインの恋』感想。

 

 

めちゃくちゃ面白い。最高。すごいぞこのドラマ。だってドラマ観てエンディングで流れるRADWIMPSの曲聴いてはじめて「あぁ、この曲めっちゃ良いなぁ、誰が歌ってんだろ、は?ラッド?マジか…」ってなったから。不覚にもウルッときちまったよチクショウ。歌詞のキショいモヤシバンドとか思ってて本当にすいませんでした。野田洋次郎、アンタ天才だよ。それくらい良かった。

まず、ドラマの空気感がめっちゃ良かった。どうしてもこういう人外キャラを実写でやると妖怪人間ベム然り怪物くん然り、どうしてもチープさって拭えないものなのに、このドラマにはそれがまったくない。本当にフランケンシュタインはそこに存在してた。

とりあえず、理系森ガール+二階堂ふみ=致死量の毒、という方程式がここに提唱されました。直視したら確実に殺されるほどかわいい。なに?あの透明感。なに?あの尊さ。あのキャラで「あざとさ」がまったく感じられない、純粋な好意と好奇心のみを具現化させたら津軽継実という存在ができあがった。

それ以上に愛おしいのがフランケン役の綾野剛、あの素朴さ、純粋さ、どうやったらあんな演技できんの?見てると世界を抱きしめたくなる愛くるしさ。実際、120年も生きてきて、自転車に乗ったことがない、風呂に入ったことがない、なんていくらなんでもありえないんですよ、いま2017年だぜ?絶対いくらかそんなチャンスあっただろ、だってお前ラジオ聴いてるじゃん、言葉喋ってるじゃん、「そんなんありえねーわ笑」ってなるはずなのに綾野剛が演じるフランケンは本当になにもかもが初めてなんですよ、嬉しそうな顔してあったかいお布団で寝るんですよ。「人間の作ったキノコおいしい!」って赤ちゃんみたいな表情するんですよ。そこに俺たちはなんの疑いもないんですよ、目キラッキラさせながら街を見渡すんですよ。逆コナンかよ、体は大人、頭脳は子供かよ。

せやかて工藤、『フランケンシュタインの恋』に圧倒的なリアリティをもたらしているのは、綾野剛一人だけの力じゃなく、他の役者たちの力もとんでもなく大きい。とにかく大根役者が一人もいないっていうのがデカい。二階堂ふみ、柳楽優弥、柄本明、光石研、川栄李奈、新井浩文の演者の演技力によって、ファンタジーであるこの話に圧倒的なリアリティが生まれてる。登場人物がみんないちいち愛おしい。なんなんだ柄本明のあの髪型は。胡散臭いラジオパーソナリティとか、昼間から酒飲んでるかわいい女ヤンキーとか、あんな奴ら絶対いないんですけど、いるんですよ。

 

それで、ほのぼのと、ゆっくりフランケン・研と継実の二人は時間を刻んで距離を縮めていくんだろうなぁ、と思っていたらラストのあのキノコ攻撃。綾野剛が愛おしすぎて忘れてたがアイツは怪物だった。そこでホッとした心をガッと現実に引き戻される感じ、感情をグワングワン揺さぶられる感じ、本当に罪なドラマだ。

あれって一時的に感情が高ぶったときに出る伝染性アレルギーみたいなもんだと思うんですけど、たぶん本人ですらコントロールができない。それによって一個「人間とは違う」っていう壁が生まれてそこを継実たちがどう乗り越えて、絆を、愛を深めていくかってストーリーができあがる。でもそれは俺たちに関係ない話なんかじゃきっとなくて、「他人とどうやって心を通わせていく」みたいな普遍的な話なんだと思った。

これからどう話が動いていくのか、全然想像もつかないですけどハッピーエンドでもバッドエンドでもボロボロ泣く自信はある。これヘタしたら最終的に綾野剛の顔見るだけで泣ける「ドラえもん おばあちゃんの思い出シンドローム」になるんじゃないのか。

 

『フランケンシュタインの恋』、今クール1番の名ドラマの予感がします。

 

※どっかで出てたけど、綾野剛の「父」のイントネーションがドラゴンボールで悟空がチチ呼ぶときのそれと同じなのだけ気になった。

ドラマ『小さな巨人』2話感想と『踊る大捜査』との共通点

「正しいことをしたければ、偉くなれ」とは『踊る大捜査線』の和久さんこと和久平八郎が言った言葉ですが、この小さな巨人というドラマが描くメッセージも同じことなのだろう。

主人公・香坂真一郎(長谷川博己)の警察というとてつもない組織を変えるためには誰よりも上に行かなければならない、それでも自分の信念に、抱いている夢に背くようなことはしない、という考え方は室井慎次(柳葉敏郎)の考え方そのものだ。

犯人でもある池沢(吉田羊)を詰めている香坂のやり方はやりすぎかもしれないが、自分のなかの「正義」に沿っての行動なのは間違いない。そんな面は初期の室井にもあった。

反対に、自分の出世のためなら他人を利用し、裏切ることもいとわない山田(岡田将生)のやり方は初期の新城賢太郎(筧利夫)のようだ。

それで言うと、渡部(onちゃん)は青島ということになるんだろうが、いかんせん汚すぎる。『下町ロケット』でもそうだったが、あんなにヤスケンを汚くする必要があるのか。ハナタレナックス以外でちゃんと綺麗なヤスケンが見たいと道民は願ってます。

じゃあ小野田捜査一課長(香川照之)は誰だと考えたが、あんなに表情筋がグニャグニャ動くやつはいなかった。この代替えのきかない感、香川照之が香川照之たるゆえんだ。その気になれば演技で血管の一本や二本切れそうな勢いすらある。

 

ただ、小さな巨人には和久さん的ポジションの人物がいない。香坂が道を誤りそうになった時に引き戻してくれるコンパスのような存在がいないのは大きな差別化だと思った。近い存在でいうと香坂の妻・美沙(市川実日子)がそれに当たるのだと思うが、和久さんのあの老獪さがまだ足りない。彼女はやっぱりすみれ(深津絵里)だろう。

「敵は味方のフリをするからな」というこのドラマの核心ともいえるセリフを最初に吐いた三笠(春風亭昇太)が和久さん的ポジションなのかとも思ったが、速攻で小物感を晒してきたのであいつはスリーアミーゴズ的ポジションだ。

 

 

と、どうしても踊る大捜査線に重ねて観てしまう小さな巨人ではあるが、それを抜きにしてもやっぱり面白い。自分の信念と組織ゆえのしがらみを天秤にかけながら時にセオリーを無視した行動をするというのは最初に書いたとおり踊る大捜査線と同じだが、登場人物それぞれの腹の底が見えず、誰がどのタイミングで味方になり敵になるか、その常につきまとうキリキリとした緊張感は踊るにはない、小さな巨人ならではの魅力だと思う。

そして1話でも思ったが、『半沢直樹』『ルーズヴェルトゲーム』『下町ロケット』同様、いかんせん演者同士の距離が近いのでたぶんそのうち香坂と小野田、もしくは山田あたりがキスするんじゃないだろうかと期待してます。

 

2話で四半世紀ぶりにスポーツデポ アルペンのCM以外で加藤晴彦くんをみましたが、やっぱり彼は広瀬香美の曲バックに女見つめてるのが一番です。

 

スーパーマーケットロマンスババア

高校生の時、冬休みにスーパーマーケットでアルバイトしてたことがあった。

業務内容はいわゆる「品出し」というやつで、担当していたのは『青果』、野菜や果物なんかを取り扱う部門だった。

 

客が買って少なくなった品物を陳列棚に補充していくという至ってシンプルな仕事だったんだけど、安売りの日や土日祝日はやっぱり忙しく、ひっきりなしに客も来る。

このバイトをしてびっくりしたのが開店前から並んでスーパーに行く人がこんなに大勢いるのかと、当初は面食らって「テレビで紹介されたラーメン屋かよ」「パチンコ屋の新台入替かよ」なんてちゃかしていたが、マジで角台を狙いに行く勢いで人がごった返してやってくるので、そんな軽口を叩く余裕もなく、ヒーヒーしながら品出しをしていた。

 

それとは正反対に平日の朝方なんかはやっぱり全然客が来ない。働いていたスーパーは平日は特に安売りもしなかったから、なおさらだ。にもかかわらず、開店前にビタッとドアの前に並んでまでスーパーに来る意図がまるでわからん客が多く、ロクでもねぇ客が多かった。

落とした野菜をなんの遠慮もなく陳列棚に戻すジジイ、値引きシール待ちババア、さんざん試食だけして絶対買わない子連れ主婦などパンチの効いたお客様ばかり。いらっしゃいませ、もう来んな〜。

 

それでも、悪い客もいれば気の良い客もいるというのが世の常で、スーパーの品出しという単純な仕事ながら「ああ、やっててよかったな」なんて思うこともたくさんあった。

一番記憶に残ってるのが、夕方によく来る広瀬香美によく似たババアで、これがまたよくに「どう?絶好調?真冬の恋」なんて話しかけてくるババアだったもんで最初は煙たがっていたのだけど、変なクレームをつけるわけでもなく、「今はデコポンが旬なんですよ」なんてちょっとすすめると「あら?じゃあアンタ頑張ってるからお一ついただこうかしら」と買ってくれるスーパーからすればかなりありがたい客だった。

そのスーパーでは焼き芋を機械で焼いていて、90分ローテで2種類の焼き芋を焼くのが品出しの仕事だったんだけど、ある日年末ということもあって忙しすぎて焼き芋を焼くのを忘れていたことがあった。

すると、焼き芋を目当てにしていた焼き芋ジジイに「いつまで待たせるんだ!どうなってんだこのスーパー!」とすごい剣幕でまくし立てられていた俺を横で見ていた広瀬香美が、

「しょうがないじゃない、この年末の忙しい時期だもの、忘れることもあるわよ、もう少し待ちましょうよ」

と、庇ってくれたことがあってすごく救われた。

 

「お客様は神様」なんて言葉をよく聞くが、その時のババアは俺にとって確かにロマンスの神様でした、どうもありがとう。

 

 

ロマンスの神様

ロマンスの神様

  • 広瀬香美
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

『有吉の壁』がめちゃくちゃ面白くて最高

不定期に年何回か放送されてる『有吉の壁』というテレビ番組がめちゃくちゃ面白くて最高。

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若手芸人が有吉をあの手この手で笑わせるというやつで、大学や観光施設をねり歩く有吉とアシスタントの佐藤栞里を一般人に扮して笑わせる「一般人の壁を越えろ!」、無茶振りに全力で応える「リアクションの壁を越えろ!」、モノマネを即興で披露する「なりきりの壁を越えろ!」、食事を賭けた大喜利対決「ごちそうの壁を超えろ!」などのコーナーがあってどれも最高です。

 

まず、なにが最高かってこの番組は芸人にめちゃくちゃ優しい。司会の有吉と佐藤栞里のゲラっぷりも、ネタやる芸人たちにとってはかなりありがたいだろうし、番組の作り自体も相当緩くて他の番組じゃ絶対ボツになるようなネタやモノマネもガンガン披露できる。だからこそ有吉の壁に出てる芸人はみんなすべからく面白いし、なにより楽しそうなのが見てて伝わってくるので全然見てて嫌な気分にならないんですよね。

有吉はわからんネタでもちゃんと笑ってくれるし、佐藤栞里は無茶なボケにも引かずに乗ってくるのが最高です。パンサー尾形に足の指くわえさせたりする。そのパンサーとかネタ見てても、他のバラエティ番組でも全然好きじゃない、むしろ嫌いなんですけど、この有吉の壁に出てるパンサーはなぜかめちゃくちゃ面白い。特にこの番組におけるパンサー尾形は異常なほどキレてて、ヘタしたらこの時の尾形は日本で一番面白い奴なんじゃないかと錯覚しそうになる。普段はめちゃくちゃつまんなくて嫌いですけど、有吉の壁での尾形は確実に笑いの神というヤツに愛されてるなぁと感じます。

 

そんな『有吉の壁』のなかでも特に好きなコーナーが「なりきりの壁を越えろ!」で、参加してる芸人たちで話し合ってマジ即興でモノマネショーをするってやつで、どの芸人もモノマネのクオリティが「うわw似てるw」と「いやいや似てねぇよw」のギリッギリちょうど中間の絶妙のラインを突いてくるので最高に面白いです。

例えば「さらば青春の光のテゴマス」「三四郎相田・とにかく明るい安村・アンガールズ田中・ライス田所のザ・ブルーハーツ」「シソンヌの志村けん、チョコレートプラネットの和泉元彌・和泉節子、三四郎・おかずクラブのSEKAI NO OWARI」「安藤なつの前田敦子」などなど『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦 』でやったら確実に苦情の嵐であろう悪ふざけのオンパレード。特に最新回の有吉の壁で見せたジャングルポケット斉藤の三浦大知が最高に最高でした。

有吉の壁以外にジャンポケ斉藤に三浦大知のモノマネやらせてくれる番組がどこにあろうか。いくら三浦大知が売れたって言ってもまだ全体の知名度じゃ全然じゃないですか。「あー、あのさわやか3組のオープニングテーマ歌ってた?」てなもんじゃないですか。「あー、ボーダフォンのCMの?」くらいの認識じゃないですか。現に全然有吉ピンときてなかったし。それでもそこチョイスするジャンポケ斉藤も最高だし、このクオリティのちょうど良さといい、地上波でそれを流す(結局CMカットになったが)この有吉の壁は何回も言うけど最高で、全力で馬鹿やって全力で笑かしにかかるお笑い芸人も最高で、それをなんも考えず笑える番組っていいなと思った。 

『有吉の壁』Huluで配信中

 

2017年春ドラマ各1話感想【小さな巨人、フランケンシュタインの恋、あなそれなど】

この春に放送されている各ドラマの1話目の感想。※随時更新

 

日9 小さな巨人

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別に池井戸作品でもないのにキャストがモロ被り(香川照之、駿河太郎、春風亭昇太、安田顕、手塚とおる等)、更に相変わらずの顔芸&ゼロ距離演技。『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』への既視感が凄くて流石に胸焼け気味だよ、と思った。捜査の準備であんだけバタバタしてんのにメインキャストが喋り始めたら時止まってんのかってくらい周りが黙り込むのなんとかならんのかアレ。

1話目からこの俳優同士の距離の近さなら、たぶん最終回あたりで長谷川博己と香川照之がダチョウ倶楽部みたいにキスすると思うので、それだけを楽しみに観ます。

 

日10 フランケンシュタインの恋

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面白い。今季ドラマで一番おもしろいかもしれん。キャストがめちゃくちゃ良い。綾野剛も二階堂ふみも柳楽優弥も柄本明も尊い。画面から醸し出す雰囲気というか、空気感がすごく良い。人間界のことなんも知らんフランケンシュタインである綾野剛がめちゃくちゃいいかわいい。はじめて自転車乗ったりはじめて鏡見たりのリアクションが最高。そしてそれに真摯に付き合う二階堂ふみが尊い。二人とも抱きしめたい。

これからこの二人がどうなっていくのか、ちゃんと最後まで見届けたい。

 

月9 貴族探偵

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嵐の探偵モノは100パー滑ると思ってましたけど予想以上にしんどい。中途半端な謎解きに反比例するかのような過剰演出のアンバランスさに観てて頭がクラクラしてくる。

容疑者が大勢いるパターンの事件はアニメとか漫画ならまだ使えるが、ドラマだと俳優の有名度合いである程度犯人の目星が付くから向かない。そうならないために知らん俳優使って陳腐になるパターンでキツかった。だったらまだ『IQ246』みたいにある程度有名な犯人役との直接対決に持っていったほうがまだ観れたと思った。相葉、武井に引っ張られて滝藤賢一、松茂豊すら大根に見えてくるから怖い、コミカルに振り切った同じバカ推理モノならまだ謎解きはディナーのあとでのほうが観れた。あとこういう生瀬勝久もう腹いっぱいだから。

というわけで俺はもう観ないので、アプリ・Giri役の仲間由紀恵が仲間由紀恵with恋のダウンローズとして新曲発表したら教えてください。

 

火9 CRISIS 公安機動捜査隊特捜班

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超楽しい。心に闇を抱える女好きのサイコ(小栗旬)、クールなツンデレ男(西島秀俊)、粘着質で「狂感覚」持ちの爆弾好き(野間口徹)、メンヘラ天才ハッカー(新木優子)、千里眼班長(田中哲司)、全てを操るタヌキオヤジ局長(長塚京三)、と一癖も二癖もある連中が巨悪に立ち向かう話が狂おしいほど好きなので最高。セリフがいちいちクサい。

 

火10 あなたのことはそれほど

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「奪い愛、冬」の三浦翔平といい、最近こういう粘着質の男流行ってんのかってくらいイキイキしてる。いつかこの二人とラストフレンズの錦戸亮と一人の女獲り合うドラマ作ってください。波瑠毛穴どこいった。

 

 

水10 母になる

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子役の演技がマリオネット並みに酷いのでどうなるかとヒヤヒヤしたが、1話目で切ってくれたのでとりあえず2話目も観る。

ただ、小池栄子の役柄的に『八日目の蝉』感がめちゃくちゃ強いのと、元々沢尻エリカの鼻から抜けるような台詞回しが別に好きじゃないので、2話目で切るかもわからん。

 

木10 人は見た目が100パーセント

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「桐谷美玲がブス役とか舐めてんのか」という声が挙がってるみたいだけど、それはどうでもいいとして単純にドラマとして面白くなかった。パーティで桐谷美玲が槍玉に挙げられるシーンとか単純にちょっと意味がわからなかった。あと桐谷美玲達が好きになる男どもに魅力がない。ブルゾン使う意味。

 

金10 リバース

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全体的にかなり緊迫してるはずなのにヒロイン戸田恵梨香にしてデスノ感出すのは逆効果のような気もする。真剣に観ててもいつ「ミサ!なに勝手に外に出てる!リューク!いるんだろどこにいる!」とか言い出すかとヒヤヒヤする。

細かいとこまで作り込まれてるのがわかるのがわかるドラマで、広沢(小池徹平)の死因が描かれる過去編にはさほど興味が沸かないが、事件によって取り巻く状況が変わる現代編がめちゃくちゃ面白い。

ところで、武田鉄矢はどこに向かってるんでしょうか。

 

金11 女囚セブン

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この手の深夜ドラマの悪い癖で、コミカルに描こうとして陳腐になりすぎてる感じがして一番期待してたのにそこまでだった。マウント合戦みたいな触れ込みのわりに落とし穴に落としたり、メシにゴキブリ入れたり、ニセのラブレター書かせたりとか「やり口ショボ」ってなる。

剛力彩芽はムチャクチャな役ばっか振られるのによくやってると思った。

 

土10 ボク、運命の人です

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『プロポーズ大作戦』社会人編的な。小ネタが寒いのもご愛嬌。そのうち山下智久は「ハレルヤチャンス」とか言い出すと思う。アライフみたいにもうちょっと木村文乃がデレてくれば面白くなりそう。あと、なんでハライチ澤部がドラマで重宝されてるのかがわからん。

亀梨と山Pの主題歌は『青春アミーゴ』があんだけ流行ってた自分の高校時代がこっ恥ずかしくなるくらいダサい。