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ミクスチャーブログ

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味噌ラーメン専門店『田所商店』がウマすぎてスープで顔洗いたい

ーウマい味噌ラーメンの定義とはー

 

スープと麺との調和?味の染みた具材?違います。ウマい味噌ラーメンの定義、それは

「スープで顔洗いたくなるかどうか」

です。洗顔料の準備はできていますか?

 

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「スープで顔洗いたい」それをふまえてここ『麺場 田所商店』、注文した『北海道味噌炙りチャーシューらーめん』はもはやそれ以上。

「風呂入りてぇ…」

一口すすって完全に声に出てた。スープの風呂に入りてぇ…全身の穴という穴すべてでスープを味わい尽くしてぇ…。たぶん目の前に寸胴鍋あったら服脱いで浸かってた。それくらいに濃い、超濃味噌スープ。「五臓六腑に染み渡る」とはよく言ったもんですが、この味噌ラーメンは染みる、というか臓器全体が味噌でコーティングされるような感じになる。自分自身が「味噌」そのものになる感覚、って言えばわかりやすいか。カラオケでB'zの『ミエナイチカラ』入れたら唐突に流れる『地獄先生ぬ~べ~』で鬼に吸収された美奈子先生の気分です。(Hey!)じゃねぇよ、シュールすぎるだろ誰がこの映像見ながらマジメに歌えるんだよ。

 

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正直、いっかい食ったら半年は胃に残ってもたれるぐらいの濃さ。高血圧のジイさんバアさんに食わせたら一発でアウトの塩分、「ラーメンは身体に悪ければ悪いほど良い」という格言を地で行くラーメン屋。それが良いです。「あっさり」だとか「ヘルシー」とはまるで真逆のまさに「寿命削って食う」、THE・ラーメン。濃すぎて後半は逆に味しなくなりましたから。だが、にもかかわらず二郎系ラーメン屋によくある「ただ濃いだけの泥みたいなスープ」と違って、濃さだけじゃなく味噌本来の深みも感じられる。食べ終わる頃には俗に言う「舌トランス状態」になります。

そして水うんんめぇ。口当たりまろやかなのに後味すっきりしてて、たぶん軟水なんだけどちゃんと『濃い味噌スープ』に合うように計算されてる。完全に味噌に意識を吸収された俺を人間に戻してくれる命の水。水が、とにかく水がウマい。

 

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ベーシックな具はモヤシ・ひき肉・フライドオニオン・フライドポテト。笑っちゃうくらいのジャンク。味噌ラーメンにフライドポテトって小学校5年生の発想だろ。いや、うまいよ…?うまいけどバカの食べ物だろこれ…。

そして主役・炙りチャーシュー。常々「脂身の布団で寝たい」と思ってるくらいに肉の脂身が大好きなんですけど、そんな俺でも舌巻く脂脂脂。ライザップ成功した森永卓郎。ギットギトで最高。ウマすぎて頭がおかしくなります。一口食べると超濃の味噌スープとトロットロのチャーシューが口の中で絡み合ってるどころか「タマの取り合い」はじめてるのが分かる。ステゴロでボッコボコにやりあってます。

「トムとジェリー仲良くケンカしな」って歌詞ありますけど、あいつらマジのケンカじゃないですか、一歩間違えれば完全に死に繋がる命のやりとりをしてる。ここのスープとチャーシューもそうで、引き立たせ合うっていうか完全にどっちも前に出ちゃっててゴチャゴチャしてるんだけど「互いのパワーでムリヤリうまい」みたいな。

 

一応、味噌の種類を「北海道味噌(濃口)」「信州味噌(やや濃口)」「九州麦味噌(甘口)」と3種類選べるんですけど、味付けが違うだけでどいつもこいつもパワータイプ。素手で殴るかオノ振り下ろすかモーニングスター振り回すかくらいの違いです。

しまいには、岩石並にドデカいバターを乗せた『超バターラーメン』、粉チーズをバカがけした冬限定メニュー『こなゆきラーメン』とか完全に「キン肉マンの読者からの超人募集のノリでバイトの店員に考えさせたろ」みたいなメニューまであったり。学祭か。

 

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ちなみに、店のキャッチコピーは『半医半商』。意味は「半分は医者、もう半分は商売」らしいです。ウソだろ、この味で「健康」推してくるの?ただのカゼなのにミンティアくれる女子のノリで大量に薬処方してくる近所の内科医かよ。

そんな最高のマッドラーメン屋『田所商店』、全国各地に店舗あるそうなのでぜひ。

 

 

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店舗情報

麺場 田所商店 札幌平岸店

住所:北海道札幌市豊平区平岸5条10丁目1-3

最寄り駅:南平岸駅から600m

営業時間:[月~土] 11:00(オープン)~22:30(ラストオーダー) 23:00(閉店) / [日・祝日] 11:00(オープン)~21:30(ラストオーダー) 22:00(閉店)

定休日: 無休

映画『君の膵臓を食べたい』の北村匠海くんにMajiでKoiした

君の膵臓をたべたい

映画『君の膵臓を食べたい』の北村匠海くんにMajiでKoiしたので誰か僕を殴ってくれませんか。

 

もちろん、リアルHD人間・浜辺美波ちゃんはもう食べたい。よくかわいい娘を表す言葉として「透明感がある」とか言いますが、「透明感ある」って言われてる女子を全員一列に並べたら、たぶん浜辺美波以外の他の女子が真っ黒く見えるくらいに圧倒的な透明。てゆうか肌白すぎて、ほぼ姿確認できない。背景と完全に同化しちゃってるから。なんとか確認できても、眩しすぎて失明する。他の女子はCMYKカラーなのに浜辺美波だけRGBカラー。jpgの世界にpngが混ざってる。ちょっとなに言ってるかわからないと思いますけど、観たらわかる。

しかも、そのかわいさだけでできた透明の剣をゼロ距離でブンブン振り回してくる。喋り方とか仕草とかあざとすぎてわざとらしすぎて浜辺美波以外の生物がやってたらマジで成立してない。むしろ百周回ってハラワタ煮えくり返ってる俺は。

例えば、二人は図書委員なんですけど北村匠海が浜辺美波に本の整理がめちゃくちゃだって注意するんですよ。ふつう注意されたら謝るのがスジじゃないですか、でも浜辺美波は謝らない。謝るどころか、その剣で北村匠海の頸動脈を掻っ切ってくる。

 

「がんばって探して見つけたほうが嬉しいでしょ?宝探しみたいで」

つって壁に頭を「コテッ」って乗せる。(55秒から)

 


「君の膵臓をたべたい」予告

 

コテッ!!!??あ???なにが「コテッ」じゃボケコラ。音鳴ってねぇけどいま確実に「コテッ」って聞こえたからな。たまにいるんだよ「コテッ」を鳴らせる女。ああ〜〜〜〜。超ムカつく。俺こういう女ダメなんだよ。自分のかわいさに自覚的な女ダメなんだよ。こういう女カシオレ一杯で顔赤くなるだろ。グラス両手で持つだろ。ノースリーブのワンピース着るだろ。ちょっとボケたら「ヤダ〜〜〜もう〜〜〜」とか言って肩バンバン叩いてくるだろ。ふざけるな好きだ

 

しかも、童貞の北村匠海くんつかまえて風呂場から「洗顔クリームとって♡」とか言うんですよ。なんだこの女?!?!?!?クソがクソがよ。

 

はぁ〜〜〜、浜辺美波ちゃんのためだけにアイスバケツチャレンジやりてぇ

 

が、ここで大誤算が起きた。

 

そんな「ストーリーとかどうでもいいただの浜辺美波プロモ映画」で最終的に俺が心奪われたのは、臓器喰い女、ではなく相手役、北村匠海だった。「男が惚れる男」とかじゃなくて完全に女の気持ちで惚れてた…映画でマジで良かった…戻ってこれねぇかと思った

 

例えば、親に内緒でホテルで二人っきりで泊まるシーンがあるんですけど、まず酒に酔ってベロベロになってる浜辺美波が床に寝転びながら上目遣いで、

「真実なら…わたしのかわいいところを3つあげたまえ、挑戦なら…わたしをベットまで運んで?」

って言うんですよ、は?なにこれ?

で、そのあざとさの化身、あざとゴッデス浜辺に対して、北村匠海がなにするかって、

 

浜辺「なに…?この手」

北村「手貸すから早く立って」

浜辺「言ったでしょ〜?は・こ・ん・で・って。ほらほら〜。おんぶがいいかな?それとも〜?お姫さま…キャッ…!」

 

ヒョイ!

 

 

ヒョイと浜辺美波を持ち上げてベットまで運ぶ北村匠海…

 

えっ…?ふ、ふだん全然たよりないと思ってたのに「ヒョイ」?

 

…い、意外と力あるん…だね…北村くん…

 

いるんだよ…この世には「ヒョイ」を鳴らせる男が…はじめてだよ…「お姫さま抱っこされてぇ…」って思ったの…もう殺してくれ俺を。

 

…あともう一つ、ある日北村くんが浜辺美波の自宅を尋ねるんですけどね、北村くんが家に入るやいなや浜辺美波は、

 

「今日ウチの両親いないから…だから呼んだの…」

 

とか言い出す。頭おかしいのかコイツ

 

それで、部屋の灯りも点けねえでジッと北村くんを見つめて、

 

「キミはわたしを彼女にする気はないよね」

「なに急に…?ないよ…絶対ない」

「オッケー合格…」

 

つって北村くんの首に手を回す。いい加減にしろよテメェ

 

浜辺「死ぬまでにしたいこと、最後の一つ。恋人じゃない男の子と…イケないことをすること…」

北村「…」

浜辺「…これはハグだよ。だから…イケないことはこれから」

北村「…」

浜辺「…なーんちゃって。冗談だよ冗談。キミが黙っちゃうから本気っぽい雰囲気になっちゃったじゃん」

北村「……ふざけんなよ…。ふざけんなっ…!」

 

ガッ!

 

おもむろにッッ!浜辺美波を押し倒すッッ!北村たくァっぁぁっァァァああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!アーーーーーーーーーー!!!

 

 

…完全にこのときの俺は浜辺美波側になってた。北村匠海くん、頼む、膵臓食べさせてくれ。軽く炙って塩ダレとレモンでサッパリいかせてくれ。

 

君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい

 

『アンナチュラル』の石原さとみと井浦新のかわいさアンナチュラル

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ドラマ『アンナチュラル』における石原さとみと井浦新のかわいさがアンナチュラルで目からLemon汁止まりません助けてください。

『アンナチュラル』は「人の死」をテーマにしたシリアス極まりないヒューマンサスペンス。

石原さとみが演じる主人公「三澄ミコト」は「不条理な死」を追求する法医解剖医という役どころだ。

『失恋ショコラティエ』の紗栄子のような120%かわいさあざとさに振り切ったサイコパス的なかわいさでも、『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パタースンのようなおもろセクシーでもない、石原さとみにしては珍しい色のついていないスタンダードな役にもかかわらず、俺が知っている石原さとみが演じた役のなかでも文句なしにトップクラスのかわいさを誇っていた。

それはなぜか。この三澄ミコトを演じている時の石原さとみは、ものすごく「自然」に役を演じているような感覚を覚えるのだ。ミコトのかわいさは、上記で挙げた紗栄子のような計算され尽くしたかわいさではなく、ふとしたときのふとした表情、セリフ、仕草、外見だけでなく内面から滲み出る「人間的魅力」と言ってもいい。

アンナチュラルなのにナチュラル、石原さとみを絞って出た限りなく天然に近い濃縮還元の石原さとみ、石原さとみ界のポンジュース、それが三澄ミコトなのかもしれない。

 

そしてもう一人、このドラマにはミコトとは正反対、ゴリゴリにキャラメイクを施した井浦新演じる「中堂系」という男がいる。無愛想で口も悪く他人と相容れようとせず、挨拶すら満足にできないクソ社会不適合人間。目を覆いたくなるような悲しい過去を抱え「ある目的」のために解剖医を続けている。

そんな中堂を見ていると思わず「もういい…もういいよ中堂さん…アンタがんばったよ…ゆっくりお休み…?」と涙を流してしまうほどにドラマ的な男なのだが、最初は仕事に対する価値観の違いから事あるごとにミコトと対立していたのだ。

しかし、5話『死の報復』では死の真相を調べるためとはいえミコト達を自宅にあげたり、勝手に酔っ払ってしまいには寝てしまった東海林(市川実日子)や久部(窪田正孝)に

「あ〜、酒臭ぇ…クソが…。ヘルプどころかクソの役にも立たねぇコイツら…」

と文句垂れながらも二人が散らかしたゴミの片付けをしたり、さりげなく仕事の合間にミコトにコーヒーを淹れてあげたりと、徐々に人間味を見せ始める…

 

そしてついには、7話『殺人遊戯』で犯人を説得するためとはいえ

 

「俺たちは…三澄先生の仲間だ…」

 

って言う…。んな、なんじゃこのツンデレ…?ここまでドラマをみてきた視聴者なら中堂がこの言葉を放つことが、どれだけのことかわかるだろう…

俺がダントツで心臓破裂しかけたのが、事件解決後にミコトが事務所でおにぎり食ってるんですよ、そしたら中堂が個室から出てきて、

ガラガラガラ…

ミコト「おはようございます」

中堂「…(コクン)」(首をタテに振る)

 

バッ!!!!!!!!!!…バカ野郎…キンキンに冷やしたコップにいきなり熱湯ぶっかけるようなことしやがって…「…(コクン)」だ?お前はオオカミに育てられた少年か?人里はじめてなのか?あ、あまりにも愛くるしすぎる…

 

ん…?この感覚、どっかで味わった気が…自分の中にある記憶を辿っていくとある一つの結論に達した。

 

中堂系とは飛影のジャンケンである

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(飛影のジャンケン。『幽☆遊☆白書』83話) 

漫画『幽☆遊☆白書』で、目的のためなら手段を選ばない残忍で冷酷非道な性格だった飛影が幽助不在のなか、桑原・蔵馬と3人でほのぼのとジャンケンをしたときの、ノラネコが懐いたような、あのなんとも言えない感情。

それと同じものを中堂系の一挙手一投足に感じるのだ。リアル微笑みの爆弾。飛影に2つマルをつけてちょっぴりオトナになったのが中堂系なのかもしれない。

 

そしてそんな中堂の「…(コクン)」の愛くるしさにやられた直後のやりとりが、これだ。

中堂「(中略)まぁ…それで関東圏で出る10代から30代の女の遺体をできる限り調べてはいるんだが、毎月クソほど遺体が出るおかげで実は手が足りてない……協力しろ」 

ミコト「…!」

中堂「…さんざん協力させられた…少しは返せ」

ミコト「…りょーかい」 

 

あ…り…が…と…う…ご…ざ…い…ます…石原さとみの「りょーかい」は俺の魂を救う。ミコトと中堂、2つのかわいさの在来線爆弾により俺のガッズィーラは暴走寸前。二人の間にあるものが恋愛感情じゃないのが本当に良い…

間違ってもこの二人にはそういうことになってほしくないし、二人のあいだにあるものはあくまで仕事における『信頼』であってほしい。

 

だが…ミコトが中堂だけに向けるはにかんだ笑顔をもっと見たいし、中堂がミコトにいつか「おはよう」って言うの聞きたいんだよ…こんなワガママはアンナチュラルですか…?

第1話 名前のない毒

第1話 名前のない毒

  • 発売日: 2018/01/16
  • メディア: Prime Video
 

いい加減『スルメ曲』っていうのやめろ

 

最初聴いた時にはあまり印象に残らないが、何度か聴くうちに次第に曲の良さや深みを感じられる曲のこと。「一口目ではあまり味がしない」けれど「噛めば噛むほど味の出る」スルメに例えられこのように呼ばれる。

スルメ曲とは (スルメキョクとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

「最初聴いた時にはあまり印象に残らないが」「一口目ではあまり味がしない」は?うっせうっせ。お前ホントに美味いスルメ食ったことないだろ。函館のスルメ食ってからスルメのこと語れ。本当に美味いスルメは一口目から美味いんだよ。

「何度か聴くうちに」って、バカ!この!!そもそも、一口目食ってイマイチだったら二口目いかないだろうが。「味のしないガムをいつまでもいつまでも噛み続けますか?新しいガム、ほしくない?」みたいなこと去年小太りの女もさんざん言ってたろ。

しかも検索かけても、やたらと「スルメ曲」って言葉使いたがるの全員もれなく『そのアーティストのファン』なのがマジで説得力ない。そいつらの言う「スルメ」はホントにスルメか?目と鼻ふさいでモノ食って適当にスルメって言ってるだけじゃねえのか?『格付けチェック』だったら画面から消えてるぞ、それ。

そりゃファンは噛むだろ。味のしないスルメだろうが、うんこ味のカレーだろうが噛みますよ。作ってる料理人にベタ惚れしてるんだから。一発聴いて「うわ、今回の新曲クソじゃん」と心の中で思っても、「いや…このバンドに限ってこんな微妙なワケないよ…」ってどうにか好きな部分探そうと何回も何回も聴く、それで百万回目に、

「今回の新曲、最初はピンとこなかったんだけど、ずっと聴いてるうちにサビ部分クセになってきたわー。スルメ曲だわー」

お前はもうなにも喋るな。どうせお前ふだんスルメなんて食わないだろうが。なにが「スルメ曲だわー」だ野菜スティックつまみにカシスウーロン飲んでろ。クセになるっていうかそれ、聴きすぎて耳と脳がバグってきてるだけだから。

 

そんなん言ったら、俺だってむかし『コープさっぽろ』ってスーパーでバイトしてたとき、店内で終始子供の歌声で流れる、

 

「じゅーーーーーーーばい!じゅーーーーーーーばい!ポイントじゅうばい!じゅーーーーーーーばい!じゅーーーーーーーばい!ポイントじゅうばい!コープはほんじつーーーーーーー!ワンツースリー!コープデーーーーーーー!」

 

って曲ほぼ毎日4時間以上聴き続けて、バイトやめてからも半年くらい耳の奥でずっとメロディ鳴り響いてたから。これが真のスルメ曲だろ。一体なんの地獄なんだよ、水一滴も飲まないで4時間スルメだけ食い続けるって。ほぼ毎日ポイント10倍のくせに特別感出すのやめろ。

 

百万歩譲って『スルメ曲』って言葉を使うとして本来あるべきシーンって、

「1発目聴いたときからメチャクチャ良いのに、どんどん聴くうちに新しい魅力がわかってきて最高」

みたいな意味であるべきじゃないですか。もちろん、中にはそういう意味で使ってる人もいるだろうけど、自分の好きなアーティストが出した微妙な曲を擁護するためにムリヤリ逃げの言葉として「スルメ曲」って言ってる奴多すぎだろって思うんですよ。そんな紛らわしい言葉だったら言わないほうがいいよ絶対。「最初は嫌いだったけど、だんだん好きになった」ってパターンもあって然るべきだけどそれは「スルメ」じゃなくて「ビール」みたいなもんだから。苦味がうまく感じる、みたいなアレだからスルメとは違う。

取ってつけたようにわけわからん言葉使うくらいなら、ファンだからって言葉濁さないで「どこがどう良くないか」ハッキリ言えよ。好きも嫌いも簡単な言葉ですますなよ。言葉尽くせよ。他の食い物でも例えろや。「今回の新曲、メロディは尖ってるけど歌詞は優しくて、カニクリームコロッケだね」とかよ。すいませんよくわかんないですけど。

米津玄師『Lemon』聴いて「こわい」と思った


米津玄師 MV「Lemon」

米津玄師のイメージは、春画描いてる浮世絵師みたいな名前のとおり「気持ち悪いのに気持ち良い音楽作ってるド変態」だと思ってた。

「好み」を超えて『米津玄師』の名前を知った時から曲が流れるとどうしても無視できない、やってることは1ミリも理解できないのに「なんかすげえこいつ…」ということだけは異常に伝わる。得体の知れない化け物。

その「気持ち悪さ」は、例えば『ポッピンアパシー』や『MAD HEAD LOVE』の謎の電子音のような、普通にそれだけ聴いてると不快にすら感じる部分なんだが、米津は逆に利用して印象づけてたり「違和感」にしかならない音を他の音と組み合わせることで「気持ち良い」に変換させてくる。

それはアレンジだけじゃなく、米津自身のザラついた声も「そのメロディにその言葉当てるか」っていうような歌詞も、良くも悪くも強制的に聴いた人間の脳裏に刻まれる音楽を描く狂気のエロ春画舐め郎、そんな印象だった。

それを踏まえてこの『Lemon』。怖すぎた。全音「気持ち良い」に振り切ってる。声も歌詞もメロディも気持ち良さしかない。歌詞の内容は終始マイナスなのに体揺らしてクラップしながらリズム取りたくなる感じとか不自然なほどに完璧だった。

米津玄師にしては不自然すぎるくらいに「わかりやすい良い曲」「わかりやすい良い歌詞」をやってる。メロディ、歌詞共に「ヒト科が好む音」しか鳴ってない。1億人が好む音楽。ギターもストリングスもAメロで突如ブチ込まれる「ウェッ」も、本当に細かいところまで残らず「国民的ヒット曲」だった。

しかも、いくらなんでもドラマ『アンナチュラル』にハマり過ぎている。毎回一番良い場面で小っちゃいっ小ちゃい息吸い音からの「夢ならば どれほど良かったでしょう…?」が無音から入る所は聴くたびに「俺も検死してください…」と血の涙を流してしまう。

 

例えば、4話で我が家坪倉が違法残業で夜中まで必死に働いて作ったロールケーキがあるんですけど、糞社長に「今すぐ家まで届けろ」って催促されるんですよ。それで坪倉が疲れた体でフラッフラになりながらバイク走らせてマンションまで届けるんですけど糞社長の野郎、一言も礼言わねぇで「おせぇよ」つって強引に受け取ってバン!ってドア締めて。でも坪倉は家族が待ってるから「よし…帰ろう…!」っつってフラフラの状態でバイク走らせるんですけど、坪倉はもう心身ともに限界で……一瞬ウトウトした瞬間にバイクから落ちて全身打って(それが原因で坪倉は死んでしまう)血だらけになりながら大の字で道路に寝転がる坪倉。打ち上がる花火、マンションで乱痴気カス騒ぎする糞社長とその仲間、乱雑に残されたロールケーキ。バックで流れ続けるLemon

 

「(スゥ…)夢ならば…どれほど…良かったでしょう…?(ウェッ)」

 

ウェッ…は…俺の…泣き声だった…

 

みたいなことが毎話起きてしまう…おかしいだろ…俺の知ってる米津玄師はこんなミュージシャンじゃなかっただろ…こんな「ドラマから生まれました」みたいな曲を作るミュージシャンじぇねぇだろ…もっと頭イカれた「俺は俺だけの音楽を作る鬼」だったはずでは…待て…騙されるな…米津はいま地下から「あえて」地上に出てきて地上の人間向けにわかりやすい音楽をわかりやすくやってるだけ…多分あいつが本気出したら俺たち凡人は1ミリも理解できない、ほぼナメック語なんだよ…

だからこそ、俺は米津玄師が怖くて仕方がない。めちゃめちゃ知識があって専門的な話もできるはずなのに魚知らない一般人向けに「ギョギョギョ〜〜〜!」とかってピエロ演じてるさかなクンさんがたまに見せる「年下だろお前。さかな"サン"な。」と言わんばかりのあの表情を見た時と全く同じ。ロングコートの中は上半身裸にガーターベルトの変態なのに、普通の顔して日常に溶け込んで国民的ミュージシャンをやってるのが怖くて仕方がない。

『Lemon』を聴くたびに鳥肌が止まらない。『モニタリング』でプロスポーツ選手がジジイの格好して紛れ込むような違和感。ある意味、米津玄師は俺たちアホのために「手を抜いてる」…だが、それは決して音楽的に手を抜いてるんじゃなく、元々の変態性と大衆性をうまくミックスさせて『Lemon』みたいな極上の作品として昇華させてるとも言える…

これから先、コアな音楽好きも俺たちみたいなアホも唸らせるやり方を覚えた米津玄師が、これからアルバム曲とかカップリング曲じゃなくて「ノンタイアップのシングル」とかでリミッター外して好き勝手したら本当にバケモンみたいな曲を作りそうで怖いし、なにより一番の恐怖は、いつの間にか米津玄師の作るそんな変態音楽を心の底から欲してる俺…

 

米津玄師こわい 

脚本家ジジイなのに中二ドラマ『明日の君がもっと好き』が色々詰め込みすぎで頭おかしくなる

今季最高のバカドラマ『明日の君がもっと好き』の紹介です。

このドラマ、登場人物が心の中を吐露する描写が多いんですけど、まずはその一部をご覧ください。どういったシーンでのセリフなのか想像しながら読むとよりいっそう趣きがでます。

 

  • 「男は憎いのに…肌の温度をもう…恋しがっている…」
  • 「音楽は…心に鳴り響いてるのに…それを正確に表現する…音符が、言葉が、ない」
  • 「くるくる、くるくる。男。女。胸の磁石の針は、方向が定まらず回り続けている」
  • 「唇に性別はない…ただ、ときめきの温度が違うだけだ」
  • 「妹への感情もうちわで仰いで冷めればいいのに…肉親への想いは骨に絡みついてくるようなやりきれなさが…」
  • 「僕はロンドンの濃い霧の中にあなたを見失い…ママ…ママ、僕はあなたを追いかけながら、永遠に追いつけないメリーゴーランドに乗っている」
  • 「手を繋いで歩く道の果てに…私が見知らぬ世界が待っているような気がした…」
  • 「あなたを想えば胸に稲妻になって走る痛み…手を差し伸べるほどに遠ざかる…あなたは蜃気楼…束の間でもいい…私に愛をください…一瞬の夏に死んでしまうセミになってしまっても…いい」
  • 「ママのお腹の中にずっといいと思う…本物の月さえ…僕には眩しすぎる」
  • 「この広い東京の空の下で…同じ月を仰いだ人がいる」
  • 「満月にめがけて人は生まれることが多いという…満月は女の血をざわめかせるのかもしれない…」
  • 「ママ…気がついたよ…僕はママのお腹の中にいる赤ちゃんの形でずっと眠ってきたんだ…このまま目が覚めなければいい…と思いながら」
  • 「はじめて知った…この得体の知れない感情…自分だけのためにいてほしいと心が焼ける…それが…ひょっとして恋の序章なのだろうか…#(ハッシュタグ)嫉妬…」

 

ずっと何言ってんだこいつら。ハッシュタグ…??しっ、嫉妬???へ???へ???

「えーと…中学生に脚本書かせてんの??」って思って調べたら、井沢満、さん?御年72のでぇベテランじゃねえか。めちゃめちゃジジイ。ウソだろおい。絶対、夜中にバーボンロックで煽ってベロベロに酔っ払いながら書いたろ。普通の神経でここまでクサい糞ポエム思いつくなら逆にすげえ。100周回ってもう、好き。

しかもセリフ回しだけじゃなく、「そんな詰める?」ってくらい登場人物一人ひとりの設定がいちいち面倒臭い。LGBT、DV、虐待、老老介護、片親、デリケートな問題全部乗せニンニクマシマシで胃もたれしてゲロ吐いてます。たぶん坂元裕二と橋田壽賀子が合体したら井沢満になります。

 

例えば、ヒロイン・茜(伊藤歩)の同僚の遥飛(白洲迅)は子どもの頃に親から虐待受けてて、その反動からか甘いルックスで人妻捕まえてはベッドでボコボコにして、写真撮るっていう趣味があるんですけど、なぜか茜のことが気になってる。でも茜は茜で口下手だけど優しくて所構わず急に昆虫の写真をカメラで撮り出す主人公・(市原隼人)亮のことが気になってるんですね。そんな亮(市原隼人)と兄妹同然に暮らしてきて(亮は自分の家が嫌で家出したところを香(森川葵)の父親(柳葉敏郎)に拾われた。それで香は亮のことが「好き」って言ってて婚約もしてるんですけど、実は性同一性障害で、女が好き。そんなとき、ヒロインの妹の梓(志田未来)のことを本気で好きになるんですね。でも梓はもう結婚してるんですよ。その結婚相手ってのが茜の元婚約者で、茜と梓は幼い頃に両親を事故で亡くして、その原因を作った茜を梓はずっと恨んできたんですよ。それでその腹いせに茜の婚約者の智弘(渡辺大)と結婚したっていう。ちなみに、その智弘にはキモい癖があって、梓と香が気持ちが高ぶっちゃって路上でキスをしてたんですね。そのことを知ってキレるのかと思いきや、「あの女とどんなやらしいことしたんだよ…?教えろよ…。興奮すんだよ…」って鼻息荒くして梓をムリヤリ押し倒したりする…そんな梓と茜のじいさんは寝たきりでばあさんが介護してるんですけど、ストレスからなのか、たまに手が滑ったフリしてじいさんの顔面に熱いスープとかぶっかけて「アラヤダ…手がかじかんで…」とか白々しく言ってる。ただでさえとっ散らかってて「その設定すらいるか?」って思うんですけど、実はこの寝たきりのじいさん、バリバリ元気で部屋で一人の時はガッツリ立ち上がって居間の様子とか聞き耳立ててんの…。「客が来てるのに妙に静かだな…」とか言って。で、ばあさんが食事運びに来たら急いでベッドに戻って寝たふり続けるんですよ…

 

…あれ?ついてこれてます?大丈夫、俺もなに書いてるかわかんないから。

 

さらに、そんなバカ脚本に拍車をかけるようにガッツリ影響受けてるのが演出。マジなのかギャグでやってるのかわからなくなる描写の連発で頭痛が痛いです。

なんか主人公の亮(市原隼人)とヒロインの茜(伊藤歩)の想いが通じ合う大事なシーン??だと思うんですけど、

 

 

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月、デッッッッッケェエエエエエエ!!?!?!?!?!?!???

 

 

I.序章 出逢い

I.序章 出逢い

 

男なのに映画『美少女戦士セーラームーンR』で吐くほど泣いた俺を笑ってくれ

美少女戦士セーラームーンR

映画『美少女戦士セーラームーンR』を観てゲロ吐くほど泣いた俺を誰か笑って欲しい。

そもそも、今まで俺は『セーラームーン』という作品に対して「なんらかの色分けされた複数のセーラー服の女子がなんらかの敵と戦う」程度の認識しかなく、それぞれのセーラー戦士がどんな性格なのかもほぼ知りませんでした。

そんな俺がこんな一昔前の女子供向けのアニメを楽しめるのか…と、むしろ最初は「セーラームーンなど笑止」と舐めつつ、付き合いで仕方なくAmazonプライムにて観ることに

 

1時間半後

 

マジですいませんでした

 

「女子供向け」などとのたまった過去の俺の首を今すぐ切り落としたい。

これは完全に「大人こそ見るべき」ド名作中のド名作。「無人島に持っていく映画1本だけ決めろ」って言われたら間違いなく入れる。てゆうか俺が死んだら棺桶に入れてくれ。お経の代わりにMoon Revenge流して俺の遺影の代わりにタキシード仮面の写真を飾れ。俺の人生とは「地場衛」だった。

 

まず「60分」という決して長くない時間のなかで「セーラー戦士みんなの誰がどういう性格でどういう立ち位置なのか」が、セーラームーンを知らない人にも分かりやすく描かれていて最。

主人公の月野うさぎ(セーラームーン)は外見どおり、いっつもおちゃらけてバカやってる。ボーイフレンドのまもちゃん(タキシード仮面)のことが大好きなノー天気少女。かわいい。

青髪ショートカットの水野亜美(セーラーマーキュリー)は頭が良いみんなのまとめ役。チーム・セーラームーンのブレーン。なんか急に手のひら型のパソコンみたいな機械取り出してピコピコやりながら「まだよ!人間を操っていたエナジーの発生源は、まだ消えていないわ!」とか言ったりする。かわいい。

黒髪ロングの火野レイ(セーラーマーズ)は神社の娘なんですけど、みんなで作戦会議するときたぶんいっつも集まってる。巫女だから変身してないのになんか御札とか使って敵を成仏させたりする。気が強いツンデレ。かわいい。

ポニーテールの木野まこと(セーラージュピター)は背高くてちょっと声も低くて、敵に向かって「女の子暴力振るうなんて最低だぞ!」ってタンカ切る男まさりな性格っぽいんですけど、ちびうさっていうミニセーラームーンみたいな子供にお弁当作ってあげたりとか、実はめちゃめちゃ家庭的。かわいい。

金髪セミギャルの愛野美奈子(セーラービーナス)はおそらく最初は単独行動してて、一番最後に仲間になったタイプの娘。うさぎと性格が似てて一緒にバカやってたりする。かわいい。

 

というのが、始まって10分くらいでわかる。構成力の鬼。そして全員もれなく宇宙爆発するほどかわいい。しかもセーラー戦士だけじゃなく、男ヒロインまもちゃんこと地場衛、今回戦うべき敵「フィオレ」って奴も、まもちゃんが子供の頃に仲良くしてた、みたいな描写が描かれるんですが、たぶん根は優しい奴なんでしょう、でものっぴきならない事情があって明らかにTHE黒幕!みたいな別の敵に操られてるのがすごいわかる。これが映画まだ始まってわずか20分の出来事。

 

そして、その揚げ物みたいな名前のフィオレの野郎がセーラー戦士見つけたアズスーンアズで襲ってくるんだが、とにかく超強くてセーラームーン以外の4人を余裕でぶっ飛ばされてしまう。ただの掌底でセーラー戦士ごと電話ボックス粉々になるくらい強い。日本の警察はなにをやってんだ?

それで、最後うさぎに向かって

「ンフフ、まもる君を騙すお前は念入りに始末してやる、死ねぇ!!」

ってセーラームーンに襲いかかる。口悪りぃなんだコイツ…

 

そしたら…

 

コンクリにバラ一輪グサーーーーッッッ!!

 

で、、、出た〜〜〜〜〜〜!タキシード仮面さまぁぁ〜〜〜〜んんん♡

 

「美しき花も歪んだ心で育てれば醜く染まる…そこまでだフィオレ」

 

とか言って、だ、ダッセェエエエエ………でもな…ダサいんですけど…現れるべきときに現れる…大切なのは「気持ち」だ…それで「もうこんなことはやめるんだっ…!」ってタキシード仮面が説得するんですけど、もうフィオレくんはゴリゴリに操られてるもんだから「この娘がキミを騙してるんだアアアア!!」って不意打ちでセーラームーンを殺そうとしたその瞬間ッッ!!

 

「やめろぉぉぉぉ!!」

ドカァァアッッ!!

ズバァァッッッ!!

 

…タキシード仮面がセーラームーンかばって代わりに全身貫かれて、フィオレはタキシード仮面抱えてどっかに消えた。弱ェ…あまりに弱すぎる。なんだコイツ?

いや…たしかに悲しくなるくらい弱いんだが、そういうところなんだろうな女子がときめくのは…自分の身を犠牲にして大事な人を躊躇なく守れるところなんだろうな…俺とタキシード仮面との違いってやつは……

そしてこのセーラームーンという作品はセーラー戦士こそが「ヒーロー」、そして衛は「ヒロイン」だということがこの一瞬のくだりでわかった。

 

そして始まる回想シーン。事故で両親を亡くした衛が病院で偶然出会った異星人がフィオレだったことが明らかに。「孤独」抱えたもの同士、短いがそれはかけがえのない時間。そして最後に衛はフィオレにバラの花を渡す。それはフィオレにとって初めての「プレゼント」であり、「宝物」だった。(ここが後半めちゃめちゃ良いフックになってくる……)

「今度は僕がいっぱい花を持って帰ってくるからね」

それだけがフィオレの生きる理由になった…そして、ようやく衛に贈るにふさわしい花を見つけた。

 

ゴリッゴリの「呪いの花」

 

「キセニアンの花を手にしたとき、ふいに気がついた。衛くんをひとりぼっちにして放っておいた地球人たち。奴らは全て抹殺しなきゃいけないんだって…」

1ミリも意味わかんねぇ……しかも、そのキセニアンってののアジトが地球に落下してくるらしいんですけど、そうなったらもう終了。全人類のエナジー??吸い取られて地球滅亡。もはや、まもちゃんどうこうだけの話じゃなくなってきた。

 

いざ、覚悟決めてアジトに乗り込む5人のセーラー戦士。

着いてあっけないほどすぐ衛もフィオレも見つかるんですけど、いきなり「安心しろ、衛くんは返すが地球人は全員殺す。お前達も殺す」みたいなこと言い始める。サイコ、サイコだろコイツもう。

当然セーラー戦士たちは「そんなことさせるか!」つって攻撃するんですけど、フィオレは周りのザコいくらやっつけても本体倒さない限り無限に再生するタイプの糞厄介なボスで、何億匹って増殖するもんだから全ッ然歯が立たなくて、結局セーラームーン以外の4人は捕縛されちゃう。

味方(レイちゃん)はなんとかうさぎだけでも、ってうさぎを守ったのに「仲間を見捨てて自分だけ助かるとは…この卑怯者が……仲間が大事なら武器を捨てろ、さもなくばこうだぞ!」って4人に拷問かけて、セーラームーンに2択を迫るド畜生・フィオレ。なんだお前。いや、話聞いてただろうがお前、事実を歪曲すんなネットニュースかよ。

それでも「セーラームーン、わかってるわね…」「戦うのよ…」「地球を救えるのはアナタだけ…」セーラームーンに「自分たちはいいから早く戦え」と促す4人…は?鬼畜かコイツら?

 

うさぎ、ステッキ、ボトリ…

 

「やめた…みんなゴメンね…あたし戦えない…みんなのこと大事だもん…」

「この…いくじなし!」

「だって…みんなが苦しむの…もう見てらんないよ…」

 

う、うさぎちゃ……そうなんだよ…うさぎはみんなのことがなによりも大好きなんだよ…だから「友達と地球を天秤にかける」なんてことはできないんだよ…だってセーラームーンじゃなかったらふつうの年ごろの女の子だぜ…?(セーラームーン初めて見てます)

 

 

「お…ぉぉ…なんだ…あの人間たちは…この気持ちは…いったい」

 

「フィオレ…騙されないで…セーラームーンはアナタから衛くんを奪おうとする悪い子よ……」

 

「そ、そうだ…」

 

 

ババァァァァァン!!!!

 

 

超変身するフィオレ

 

 

「そうだ…僕や衛くんを一人にする嘘つきは生かしちゃおけない。

孤独が、僕や衛くんの孤独がお前にわかってたまるか、孤独を知らぬお前に。

この世に生まれたことを不幸だと感じたことのないお前たちになにが分かる。

仲間が、友達のいない寂しさがお前たちにわかるか。

誰にも理解されないものの寂しさがわかってたまるか」

 

 

フィオレフィッシュの言葉に反応する4人。亜美はその頭の良さから周りから疎ましく思われ…まことは身体も大きくて力が強いことを理由に周りから怖がられ…美奈子はうさぎの仲間になるずっと前からセーラーVとして1人で戦ってきたことを周りから好奇の目で見られ…レイは霊感が強く、霊感少女と周りから呼ばれ気味悪がられてきた…

 

みんな、ずっと1人だった…そう、うさぎに出会うまでは。俺が冒頭で「いつもバカやってる」って言ったうさぎの底抜けの明るさ、誰とでも分け隔てなく接する優しさに…

  

遊んでる時でも参考書を読んでいる亜美に「こら!遊ぶときはちゃんと遊ばないないとダメでしょ!」と叱るうさぎ。そんな子、今まで一人もいなかった…

「うさぎちゃん…!」

 

神社の仕事をしているレイに「すごーい!レイちゃんってがんばり屋さんなんだ!」と本気で尊敬するうさぎ。そうやって自分のことをちゃんと認めてくれるのはうさぎだけだった…

「うさぎ…!」

 

周りから怖がられていたまことに「うわー、そのおにぎりおいしそー!」と気さくに話しかけるうさぎ。「あんた、あたしが怖くないの?」「へ?なんで?」その何気ない言葉にまことがどれだけ救われたか…

「うさぎちゃん…!」

 

いくらセーラーVとして地球を守ってもバカにされることも多かった美奈子に「カンドー!あこがれのセーラーVちゃんが目の前にいるなんて!」と目を輝かせるうさぎ。なんてことないという態度を取りつつも本心は涙が出るほど嬉しかっただろう…

「うさぎちゃん…!」

 

 

…この時点で涙腺が終わりました。こんなもんPepperでも泣く。俺全然セーラームーン知らなかったのに…言ったら『セーラームーン』という作品と出会ってからまだ1時間も経ってねぇ…それこそ昨日行った整骨院のジジイより付き合い浅い、なのに、うさぎたち5人がどれだけ強い絆で結ばれてるのかっていうのが俺の中にめちゃくちゃ入ってくる…

うさぎ、亜美、レイ、まこと、美奈子、そして衛……全員…愛してる…地球(くに)ごと抱きしめたい…

 

…最後にこれだけ言わせてくれや…レイちゃんだけ「うさぎ」って呼び捨てにするの最高。ミラクルロマンス。