kansou

Fight Song

広告

ジャルジャルが新ネタを毎日アップする『JARUJARU TOWER』の面白さとジャルジャルの凄さについて

f:id:ikdhkr:20190208232001j:plain

ジャルジャルの面白さが爆発してる。特にジャルジャルの公式Youtubeチャンネル『JARUJARU TOWER』は、二人がネタ帳に書き留めたネタになる前のアイデアを『ネタのタネ』と題し新ネタを「毎日」投稿しているチャンネルで、これが最高。内容も1分程度の「10分前に考えてそのまま1発撮りしただろ」的なものから4、5分を超える今すぐ賞レースにかけても良さそうないわゆる「本ネタ」仕様のものまで様々なのだが、本当に年中無休投稿されるので、まるで二人の頭の中を覗いているような気分になる。

ジャルジャルのネタの最大の特徴といえば、同じフレーズ、同じ展開を狂ったようにリピートし続ける「しつこさ」だが、唯一無二、ジャルジャルをジャルジャルたらしめている異能は「老若男女どんなキャラクターでもまったく違和感なく演じ分けることのできる絶妙にちょうどいいルックス」と「異常をすんなりと日常の中に溶け込ませることのできる二人の演技力の高さ」にある。

今回はそんなジャルジャルの凄さを『JARUJARUTOWER』にアップされているいくつかのネタを紹介しながら再確認していきたい。

 

「つまらないネタ」を作る天才

ジャルジャルのネタには「チャラ男番長」「パンプキンボーイ」「変声太郎」など『架空の芸人』がたびたび登場する。架空の芸人たちが登場するときに共通して言えることがどいつもこいつも「死ぬほどつまらない」。そう、その「つまらないこと自体がフリ」になっているといういわゆるメタ的なコントなのだが、ジャルジャルの良い意味で憎たらしいのがそのどれもが「絶妙に」クオリティが低いネタというところにある。

例えば『シュールなネタしそうな奴』では、いかにも意識高めのシュールなネタをしそうな雰囲気を出しておいて、いざフタを開けてみると「ゴリゴリにやりつくされたあるあるリズムネタだった」という面白さに加えて、そのネタ「テルミーユー」自体が一度見ると3日は耳に残るほどの中毒性を持っている。


ジャルジャルのネタのタネ『シュールなネタしそうな奴』【JARUJARUTOWER】

 

なかでも、3本立てになっている『けん玉兄弟』はお笑い芸人、いや人間の心の表と裏をえぐり出した問題作で笑いと一緒に変な汗が出てくる。ぜひ3本合わせて見てほしい。


ジャルジャルのネタのタネ『けん玉兄弟の奴』【JARUJARUTOWER】


ジャルジャルのネタのタネ『けん玉兄弟やらされてる奴』【JARUJARUTOWER】


ジャルジャルのネタのタネ『けん玉兄弟やらされてる奴(楽屋)』【JARUJARUTOWER】

 

2種類の「狂人」を自在に使い分ける

パッと見た瞬間にヤバい奴とわかる福徳と、展開が進むうちにどんどんヤバさが増してくる後藤、この2種類の「狂人」の使いわけこそがジャルジャルの強みのひとつ。

『変な奴に絡まれて、固まる奴』『気持ち悪がってるけど気持ち悪いほうの奴』などの「はじめからイカれ度MAXのヤバさ」は福徳の鼻にかかる声とムダに引き締まった体つき、ホームベースのような骨格があってこそ成立するネタだろう。


ジャルジャルのネタのタネ『変な奴に絡まれて、固まる奴』【JARUJARUTOWER】


ジャルジャルのネタのタネ『気持ち悪がってるけど気持ち悪いほうの奴』【JARUJARUTOWER】

 

反対に『力ずくで耐える奴』『ボクシングジム殴り込むヤバい奴』などの「じわじわと真綿を締め付けられるようなヤバさ」はプレーンすぎるほどプレーンな後藤のルックスが際立ち「日常の中に潜む狂気」を演出している。


ジャルジャルのネタのタネ『力ずくで耐える奴』【JARUJARUTOWER】


ジャルジャルのネタのタネ『ボクシングジム殴り込むヤバい奴』【JARUJARUTOWER】

 

「ボケ」「ツッコミ」の役割を明確に決めていないのも強い。だからこそ「どちらがクロかわからない」という状況が自然に生まれ、『笑い方に過去出る奴』など、福徳が狂人を演じているかと思いきや、実は後藤がその更に上をいく狂人だった、というパターンのネタもあり最後の1秒まで楽しめるのもジャルジャルのネタの面白さのひとつ。


ジャルジャルのネタのタネ『笑い方に過去出る奴』【JARUJARUTOWER】

 

羞恥心をえぐられる「学生モノ」

ジャルジャルのコントは学生時代のちょっとした日常の可笑しさを極限まで突き詰めたいわゆる「学生モノ」も多くあるのだが、「スクールカーストのちょうど真ん中よりちょっと下にいそうな二人」の調子の乗り方やマウントの取り合い、その一挙手一投足が異常なほどリアルでその雰囲気に笑えつつもどこか心が痛くなるようなコントばかり。これも前述したとおり、ジャルジャル二人の良い意味での「年齢不詳のルックス」と「自然体で学生役を演じられる演技力の地肩の強さ」があってこそ。

 

互いの名前いじりから取っ組み合いの喧嘩になるが最後にはどこかほっこりしてしまう『しょうもない理由で喧嘩する奴』や、全校生徒の前でルパン三世のモノマネを披露するも徐々に周りの空気を察し地獄へと化す『ちょけた出しもんして後悔する奴』など学生時代に誰もが経験する「思春期特有の恥ずかしさ」をこれでもかとくすぐってくる。


ジャルジャルのネタのタネ『しょうもない理由で喧嘩する奴』【JARUJARUTOWER】


ジャルジャルのネタのタネ『ちょけた出しもんして後悔する奴』【JARUJARUTOWER】

 

また、カラオケ初体験の二人が小さなプライドを保つために知ったかぶりをし合う4本立ての長編コント『初めてカラオケ行く奴』は、「カラオケに初めて来たことを認めたくない」二人の不毛すぎる争いが妙におかしく、その空気感に笑いが止まらない傑作。


ジャルジャルのネタのタネ『初めてカラオケ行く奴 19:00〜20:00』【JARUJARUTOWER】


ジャルジャルのネタのタネ『初めてカラオケ行く奴 20:00〜21:00』【JARUJARUTOWER】


ジャルジャルのネタのタネ『初めてカラオケ行く奴 21:00〜06:00』【JARUJARUTOWER】


ジャルジャルのネタのタネ『初めてカラオケ行く奴 06:00〜』【JARUJARUTOWER】

 

 

『JARUJARU TOWER』には「ネタ8000本を毎日アップロードしジャルジャルのタワーを作り上げていく」というコンセプトがあり、今日までに投稿されたネタの数は「438本」にものぼる。つまり、タワー完成まであと20年と262日かかる計算になる。20年後、2039年にジャルジャルがタワーを完成させるのが先か、それともYoutubeというプラットフォームが滅びるのが先か、この果てしない挑戦を見届けたいと思った、定期的に。

www.youtube.com

jarujaru.com