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ミクスチャーブログ

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アメトーーク『女性役やってる芸人2025』の「ホテルのBARで男性を誘う女」の演技に脳みそ溶かされた

アメトーーク! 3月13日(木)放送分 女性役やってる芸人2025

来てしまいました。禁断の企画が。

アメトーーク『女性役やってる芸人2025』、空気階段水川かたまりと男性ブランコ浦井のりひろの生々しすぎる男女の演技が帰ってきたのです。

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設定は「ホテルのBARで男性を誘う女」

流れはこうだ。浦井と、かたまり演じる女性「藤代卯月(ふじしろうづき)が、ホテルのBARで酒を飲んでいる。

 

浦井「スコッチはさ…初めて?」

卯月「スコッチは初めてです…」

浦井「あぁ…そうなんだ…」

卯月「基本的にカクテルしか飲まないので…」

 

卯月は頬を赤らめ、両手で顔を覆っている

 

浦井「あ、なるほどね…」

卯月「ありがとうございますでも…」

浦井「あぁいや全然全然そんな」

 

卯月「…視力悪いんですか…?」

浦井「あ、俺?あぁ、目はめっちゃ悪い。うん」

 

おもむろに浦井のメガネを外す卯月

 

浦井「えっ…?ちょっと…」

 

立ちあがり、少し距離を取る卯月

 

卯月「えっ今って私の顔見えます…?」

 

浦井「い、いや見えない…」

 

一歩近づく卯月

 

卯月「ここだと…?」

 

浦井「見えない…」

 

さらに一歩近づく卯月

 

卯月「ここだと…?」

 

浦井「いやっ全っ、見えない…」

 

さらに一歩

 

卯月「ここだと…?」

 

浦井「見えない…ちょっとまだ見えない…」

 

鼻と鼻がぶつかるくらいの距離まで近づく卯月

 

卯月「ここだと…?」

 

浦井「(うなづきながら)見える…」

 

卯月「…したい?」

 

浦井「………うん」

 

終わった。いや新しい人生が始まってしまった。今日が俺のハッピーバースデー。前回を超えるシチュエーション、演技は到底生まれないだろうと、たかをくくっていた俺の脳をグチャグチャにする、恐るべきものがここに生まれていた。

 

細かく説明します。まず2人がどういう関係かは分からないが、卯月(かたまり)の言葉遣い。

ホテルのBARで隣同士で並んで飲むくらいまでの関係性にいるにもかかわらず、卯月は浦井に対して

 

「敬語」

 

を使っている。男側からすればこれは非常にヤバい。

相手は自分にどれくらい心を許しているのか?もしかして嫌々ここにいるのでは…?だが、こんなにも自分と話をしてくれている、酔ってくれている…なにを…君はいったいなにを考えている…?

物理的な距離は近いはずなのに心理的な距離がまったく測れずに脳が混乱する。

 

「スコッチはさ、初めて…?」

 

などと平静を装いながらも、その実まったく冷静ではない。酒に侵された頭で必死に思考をグルグルと高速回転させている、その刹那!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

メ ガ ネ 外 し

 

 

視力が悪い人間にとって心臓にも等しい、身体の一部、メガネを取られる…

 

そう、ここで浦井は一度「死」を迎えている。

 

もはや浦井は生きながらにして死んでいる「恋愛リビングデッド」と化したのです。そして肉体、精神、その全権を「恋愛ネクロマンサー」である卯月に奪われている。そんな状態。

 

しかし卯月のターンは終わらない。まったく視界が見えない「無」の世界において、卯月の妖艶な声だけが鼓膜に響いてくる。

 

「今って私の顔見えます…?」

 

こんなもの、すでに「始まっている」と言っても過言ではない。

 

「ここだと…?」

 

酒に味覚を支配され、視覚を奪われ、触れることも許されない。浦井に残されたのは聴覚、そして嗅覚のみ

 

卯月の声が徐々に近づいてくる。一歩、また一歩とその声と匂いが鮮明になってくる。

 

問題はここからだ…

 

卯月「ここだと…?」

 

浦井「見えない…ちょっとまだ見えない…」

 

お気づきでしょうか

 

この時点ですでに、浦井は「見えている」

 

「ちょっとまだ見えない」

 

これは完全に確信犯の言い回し。もう一歩、卯月を自分の元へ引き寄せたい。という欲望がダダ漏れの

 

「ちょっとまだ」

 

そう、リビングデッドだと思っていた男の目はまだ死んではいなかった。卯月も恐ろしい女だが、この浦井もまた、卯月に肩を並べるほどの「ドスケベ人間」だった。これが芸人界の井浦新…

 

そして訪れる

 

卯月「ここだと…?」

 

浦井「(うなづきながら)見える…」

 

卯月「…したい?」

 

浦井「………うん」

 

「んギッッッッッッッッッッッッッ……………………!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「ここだと…?」と質問をいっさい変えない卯月、そして満を持して「見える」と答える浦井。この瞬間、2人の中で歯車が噛み合った音がたしかに聞こえたはず…

そして「…したい?」と最後の最後で敬語を外す卯月と、卯月の言葉を一度飲み込んでから間を空けて「………うん」とだけ応じる浦井…

 

「官能」が、すぎる

 

われわれの目と耳にはたった12文字の出来事だが、2人の頭の中では何百何千という言葉の応酬が交わされていたに違いない…

 

…これが男女の恋愛における、一つの「到達点」なのは間違いないでしょう

恋愛強者どころの騒ぎではない。恋愛究極者(ラブ・アルティメーター)たちの戦いに、われわれ凡人は脳汁をたらしてだらしなく死に絶えるしかない。

映画化は、まだですか

tver.jp