星野源のアルバム『YELLOW DANCER』を全曲感想。全曲良いアルバムって中々無いと思うんですけど全曲良かったです。何が一番良いかって完全ノンストレスで聴ける所で、例えば俺はMr.Children、B'z、ポルノグラフィティとかをよく聴くんですけど、結構曲によっては曲時間7分とか、音重ねすぎて胃もたれするようなものもあって調子が芳しくない時だと「うるせえ!ドン!」ってなる時があって。
その点、このアルバム『YELLOW DANCER』は5分を超える曲が『桜の森』1曲だけっていう本当にサラッと聴きたい時には最高の収録時間で収まっていて通して聴いても1曲目の『時よ』から14曲目の『Friend Ship』まで一度も止めることなく聴き続けられた。そしてここが一番重要で、どの曲名も短くまとまってて覚えやすい!そしてダサくない!アップテンポの曲に「太陽のKomachi Angel」とか付けない!曲名の前後に「オー!」とか「〜be Strong」とか余計なものも付けない!凄い!
1.時よ
最近CMでも良く聴く曲でなんていうか「すげー丁度良い曲」アルバムを通して聴いて感じたのが、良い意味でイントロも歌詞もどっかで聴いたような懐かしい雰囲気があってそれが他の歌手だと「パクリ」とか「二番煎じ」とか言われちゃう危険もあると思うんだけど星野源は完璧な「オリジナル」として昇華してると思った。
2.Week End
心地良さが半端じゃなくてその理由はなんだろうなと思ったら、終始鳴ってるクラップとかサビの裏声とか色々ありすぎて混乱してます。なんだこの名曲。アルバムの中で一番好きかもしれない。この曲からSUNに続くってのがまたニクい。
3.SUN
ここまで聴いててスッと入ってくるポジティブソングも中々無い。ただ明るいだけの歌でもただストレートなメッセージソングでもなくてバランス感覚が歌として絶妙。
4.ミスユー
お洒落バラードなんだけどこれも良い。星野源のバラードは言葉選びが独特で初聴では曲の全容を掴めるということが俺は無いんだけど、それが何回も何回も噛みしめて聴きたくなる。ウッドベースかな?も良い。
5.Soul
よくわからねぇ曲だ。心が、、、なんだ!なんなんだ!全然わからねぇ。でも好きだ。笛の音色が好きだ。
6.口づけ
弾き語りのバラードナンバー。「目の前で歌ってる」感が凄い。イヤホンで聴くと男なんだが「あああああああっ」ってなる。
7.地獄でなぜ悪い
映画とPVが強すぎてそのイメージが強すぎて曲単体でしっかり聴いた記憶があんまりなかったんですけど、いま聴いててこのメロディにこの歌詞を当てるセンスがすげぇなと心底感心しきりです。
8.Nerd Strut(Instyumental)
なんかすごく3分クッキングを思い出してます。
9.桜の森
「時よ」でも言ったんですけど、初めて聴いた時から良い意味での既聴感が凄くあってずっと耳がデジャヴしてて、なんかの曲のオマージュなのかなとも思ったけどなんの曲か全く思い浮かばない。不思議な曲だ。
10.Crazy Crazy
すごい面白い曲で、ずっと聴いてると「無」になれるまったく意味のない曲。
11.Snow Men
いい、イイ、良い、滅茶苦茶良い。このサビで世界が開ける感じがたまらん。歌詞見たら「雪」って単語一回しか出てきてないのか、この表現力お化け!糞が!
12.Down Town
この低音ボイスでここまでメロディに幅をもたせられるって本当に凄いことだと思う。
13.夜
暗い部屋でジッと目を閉じながら聴く。気がついたら朝だった。
14.Friend Ship
サラッと歌ってるけど「笑い合う『さま』」で止めるのって中々思いつくもんじゃないよなって思った。ずっと頭に残ってる。「引っかかりのある言葉」ってこういうことなんだと思った。
星野源がよくテレビに出るようになってからやたらと星野源みたいな所謂『塩顔』と呼ばれる部類の顔の人が凄くもてはやされている気がしていて、例えばおそらく同じ部類の加瀬亮とか森山未來とか綾野剛とか田中圭とかの俳優さんはもちろんカッコ良い『塩顔』なんですけど、ジャルジャル後藤とか銀シャリの鰻とか馬鹿よ貴方はの新道も『塩顔』分類されててまぁなんて言っていいかわからない。多分好きな人は好きな顔なんでしょうけど。とりあえず、目の細い一重の色白はみんな『塩顔』とか言って褒めときゃいいのか感がすごい。
街歩いてても目の細い一重の色白のニセ野源みたいなの沢山いますけど、星野源から才能とコミュ力引いた奴らのことまで「イケメン」とか「爽やか」呼ばわりしちゃうとイケメンのハードルがすね辺りまで下がるし、それもう塩っていうか薄味すらしないからただの粉じゃなぇかって思った。<