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ミクスチャーブログ

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恋愛心理学マスターたかし

今日はたかし君の一世一代の大勝負の日。

以前から気になっていた女性・ゆりちゃんとデートの約束をしているのです。たかし君はこのデートでゆりちゃんに告白しようと考えています。

果たしてたかし君はゆりちゃんを射止めることができるのか!?

 

 

 

ゆりちゃんと会うのはこれで7回目。たかし君はこの日のために焦らずに少しずつ距離を縮めてきました。

(単純接触効果:人は同じ相手と何回も接することによって警戒心が薄れて好意度が増す)

 

この日のたかし君のファッションは細めのデニムにジャケットという左右対称のピシッとしたコーディネート。

(シンメトリー効果:人は左右対称な人や物に対して美しさや安心感を感じる)

 

 

駅のホームでたかし君を待つゆり君。待ち合わせ時刻の19時を10分過ぎてたかし君は到着します。

 

たかし「ごめん、お待たせ」

ゆり「ちょっと遅いよ〜」

たかし「ごめんごめん、ゆりちゃん、来週誕生日だったよね?これプレゼント」

 

そう言うと、たかし君は腕時計をゆりちゃんにプレゼントしました。

(ゲインロス効果:一度悪い印象を与えてからそれを上回る良い印象を与えることで自分に対する評価がより良いものになる)

 

ゆり「え…あ、ありがと…」

たかし「あんまり人の誕生日覚えるのとか、得意じゃないんだけどさ…ゆりちゃんの誕生日はなんでか覚えてたんだよね」

ゆり「そ、そう」

(ハード・トゥ・ゲット・テクニック:相手に「自分は特別な存在だ」と印象づけることで好印象を与える)

 

 

まず二人は映画館へ。たかし君のチョイスでホラー映画を観ることになりました。

(吊り橋効果:不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対して恋愛感情を抱きやすくなる)

 

たかし「いやー、怖かったね」

ゆり「そうだね」

たかし「もう外も暗くなってきたね」

ゆり「うん」

たかし「うわ、けっこう寒いね」

ゆり「うん、寒いね」

たかし「お腹空かない?」

ゆり「そうだね」

たかし「じゃあどこか食べに行かない?」

ゆり「う、うん、いいよ」

(イエス誘導法:相手にイエスで答えられる質問を繰り返すことで大事な質問にもイエスと答えさせる)

 

 

そして二人はレストランへ。食事をしながら映画の感想などを話しています。

 

ゆり「あの電車のシーンは怖かったね(スパゲティを食べる)」

たかし「そうだね。思わず声出しちゃったよ、ハハハ(スパゲティを食べる)」

(ミラーリング効果:相手の仕草や動作を真似ることで無意識に好印象を抱かせる)

 

ゆり「でも私ほんとうに怖いの苦手で」

たかし「そうなの?でもゆりちゃんのそういう女の子っぽいところ、好きだな」

(好意の返報性:自分が好意を示すことによって相手も好意を示す)

 

ゆり「あ、ありがと」

たかし「あ、そうだ。このあと、もしよかったらウチ寄ってかない?」

ゆり「えっ、それは…ちょっと…」

たかし「じゃあさ、もう一軒付き合ってくれないかな?お酒一杯だけ」

ゆり「う、うん…一杯だけなら…」

(ドア・イン・ザ・フェイス:初めにわざと無理な要求し断らせ、その後に簡単な要求をすることで相手に受け入れさせる)

 

 

二人は薄暗く少し狭いBARに行くことへ。

(ボッサードの法則:物理的距離が近いほど相手に好意を抱きやすい)

 

たかし「カウンター席だけなんだけど、いいかな?」

(スティンザー効果:人は真正面に座ると反対意見を言いやすくなる。反対に、相手の横に座ったほうが話が弾みやすくなる。)

 

二人はワインを注文し、会話に花を咲かせています。

 

ゆり「それで昨日も帰り遅くて(マティーニを飲む)」

たかし「そうなんだ、大変だったね(マティーニを飲む)」

(ミラーリング効果:相手の仕草や動作を真似ることで以下略)

 

たかし「でも、ゆりちゃんはすごいよ。ゆりちゃんだからできる仕事だと思うよ」

(エンハンシング効果:人は褒められると内発的意欲がより刺激される)

 

ゆり「ほんと?そう言ってくれると嬉しい」

たかし「ほんとだよ、だってゆりちゃんは好きなことには誰よりも一生懸命に打ち込むタイプでしょ?」

(バーナム効果:誰にでも当てはまるようなことを自分だけに当てはまることだと錯覚させ信用させる)

 

ゆりちゃん「うん、そうなの!でも最近ちょっと疲れちゃって」 

たかし「じゃあまた来週にでも美味しいもの食べに行こうよ、あ、寿司か焼肉でもさ。どっちがいい?」

(ダブルバインド:「行く」「行かない」ではなくその先の選択肢を与えることによって相手が断れない状況を作る)

 

ゆり「そうだね、焼肉食べたいな」

たかし「じゃあ良い店探しておくね。ちなみに嫌いな食べ物とかってある?」

(カタルシス効果:マイナスの感情を言葉にさせることで心の緊張を解き安心感を与える)

 

ゆり「セロリは嫌いかなー。あの匂いが本当にダメ」

たかし「えっ!俺もセロリ駄目なんだ、すごい偶然だね」

(類似性の法則:人は自分と似た人間に好意を抱く)

 

ゆり「えっ、ほんとに?」

たかし「俺たち妙なところが似てるよね。育った環境とか価値観は全然似てないのに」

(相補性の法則:人は自分にないものを持っている人間に惹かれる)

 

たかし「…もうすぐ終電だし、そろそろ出ようか」

ゆり「うん、そうだね(髪を触る) 

たかし「じゃあ行こうか(髪を触る)」

(ミラーリング効果:相手の仕草や動作を以下略)

 

会計を済ませ店を出た二人。他愛もない話をしながら駅へ向かいます。ゆりちゃんの話にたかし君は大きく頷き、時には手を叩いて笑います。もちろん、たかし君はゆりちゃんの右側を歩いています。

 

機は熟しました。いよいよたかし君はゆりちゃんに想いを伝えます。

 

 

たかし「ゆりちゃん…話があるんだ」

 

ゆり「なに?」

 

たかし「…ずっと、ずっと好きでした!俺と付き合ってください!」

 

ゆり「えっ…」

 

たかし「…」

 

ゆり「…えっと、その…」

 

たかし「…」

 

ゆり「ご、ごめんない」

 

たかし「えっ?????」

 

ゆり「ごめんなさい、無理です」

 

たかし「えっ、えっ?なんで?えっ?俺ゆりちゃんに嫌われるようなことした??えっえっ?」

 

ゆり「い、いや…そうじゃなくて」

 

たかし「えっ?…もしかして、もう彼氏がいるとか?」

 

ゆり「いや…いないんだけど…」

 

たかし「えっ、じ、じゃあなんで」

 

ゆり「その…」

 

たかし「…」

 

ゆり「顔が」

 

たかし「えっ」 

 

ゆり「顔が無理」

 

たかし「…」