ミスチルの25周年ライブツアー『Thanksgiving 25』をこのセトリでやられたら失神するという妄想を書きます。
1. All by myself
何度でも言いますが、多くの人が抱いているミスチル=甘酸っぱい青春の思い出、包み込むような深い愛、夢・希望、というのは世を忍ぶ仮の姿。心の中にあるドロドロとしたドス黒いものを吐き出すような姿こそ真のミスチルなのです。
あなたが今見ているニヤケ面で愛おしそうに微笑みながらラブソングを歌っているミスチルはいわばダミー。いくら倒しても再生を繰り返します。もしあなたがミスチルを倒そうと思っているのなら、あなたから見て右側にいるクラゲの形をしたミスチルを攻撃しなさい。
それをふまえた上で、1曲目。誰もが配信されたベストアルバムの中からセレクトしてくるだろうという予想を遥かナナメウエからぶち壊す『All by myself』で俺は失神する。当然、暗がりからの突然のギター音でバーン!で始まる。
2. マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-
2曲目は挨拶がてら、そしていよいよライブが始まった!というような合図も込めてこの曲。2曲目でもまだファンを置き去りした「ワシらがMr.Childrenや、ついてこれる奴だけついてこい、振り落とされても知らんぞ」のというメッセージともとれる、25週年という節目にも関わらずクールで格好良いミスチルに失神。
3. 4. #2061 〜 Brandnew my lover
まだまだミスチルの暴走は止まらない。Mr.Children全楽曲でも屈指のキー高さを誇る最もハードでエロティックなロックナンバー2曲をぶつけてくる。呆気にとられポカン顔の新規ファン。古参ファン失神者続出。
5. MC
ここでようやくこの日はじめてのMC。なぜ25週年という節目でこんなセットリストにしたのか、その真意が語られる。ここでようやく失神から目覚める俺。
6. 君が好き
そして一転、Mr.Children最強のラブバラードがここで披露される。このギャップ、グランドキャニオン頂上からいきなり谷底に突き落とされる楽曲の落差こそがMr.Childrenの真骨頂。「じぃはんきぃ〜でふたつ〜、缶コーヒーをかって〜(裏声)」
全ファンの蜜壺が崩壊。
7. 8. 9. 10. youthful days 〜 I'LL BE 〜 靴ひも 〜 Worlds end
オープニングとはうって変わり、炭酸飲料を一気飲みしたくなるような青春ソングの応酬。脳みそは揺さぶられ続け目から涙がとめどなく溢れ出す。陰から陽を体現するMr.Childrenがそこにはあった。『Worlds end』のJENのドラムのリズムと共に再び失神。
11. 12. Sign 〜 and I love you
アッパーチューン4連発からの極上のバラード。ヘビーなナンバーからのラブソングとはまた違ったギャップを堪能する。例えるなら、全速力で自転車を漕いで坂道を登りきったあとに広がる満点の星空。もはや涙と鼻汁で前は見えない。
13. MC
ここでまさかのボーカル桜井和寿による一休寿の落語タイム。演目はMr.Childrenの活動の軌跡を元にしたオリジナルの落語「大人子供」(15分)
14. 15. 16. 17. Tomorrow never knows(和楽器Ver.) 〜 名もなき詩 〜 innocent world 〜シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
「まさに、『ミスチル』ってね…」カン!カン!受け囃子の音楽から流れるようにしてはじまる『Tomorrow never knows』から印税順に最強ヒットソング4連発。バックの映像には「売上金額で買ったもの」が次々と流れる。
アウディR8スパイダー…2000万
湯野浜の別荘…8億円
ファンの笑顔…プライスレス
他のバンドでは絶対に真似できないこのセットリストに、手の届く距離ほどに近く感じていたMr.Childrenが再び天空へと登っていくような感覚を覚える。
18. himawari(新曲)
ここで映画『君の膵臓を食べたい』の主題歌にも決定している『himawari』が初披露される。披露した過去のヒット曲を遥かに凌駕する名曲。「君こそが僕の心のhimawari」という歌詞が心に響く。
19. MC
ここで新曲を作る際のエピソードなどが語られる。「街ですれ違った女の子が持っていた一輪の向日葵を見てこの曲の輪郭が見えてきました」と言う桜井和寿。
20. 21. 22. pieces 〜 箒星 〜 fantasy
ライブエンディングに向かって絶望の中にいても一欠片の希望を見出すようなナンバーが続く。さわやかな風が心をスーッと吹き抜ける。怒涛の連続攻撃でカーっと熱くなった心身が良い具合にほぐされていく。
23. 本編ラスト Starting Over
本編ラストに相応しい壮大なロックバラード『Starting Over』。ほぐされ緩くなった心身にこの曲はヤバい。鳴り響くドラムが気持ちよすぎて失神アンド失禁。
アンコール
24. 終わりなき旅
個人的にまったく好きじゃないこの曲なのだが、桜井さんが「25!」とデカデカ書かれた旗を持ち、トランシーバーを口に当てて歌う終わりなき旅はかなり新鮮でこのときばかりは感動しきりだった。田原はピエロになってた。
25. ぬくもり
ここで歌手・平浩二がサプライズで登場し、名曲『ぬくもり』をデュエット。演奏後、熱い抱擁を交わす平さんと桜井さん。
26. 新曲
本日2曲目の新曲。スピード感のあるデジロックチューン。先ほど披露された『himawari』が「受けのMr.Children」ならこれはいわば「攻めのミスチル」だった。
27. Heavenly kiss
最後の最後。年月を重ね、徐々に気持ちが離れてしまう男女を描いたラブソングなのだが『25年』という夫婦でいえば銀婚式にもあたる年に一番ふさわしい。「もう一杯ビール飲むか?」がエロすぎてこの日最後の失神。
25周年に相応しい最高のライブでした!気をつけて帰ってね!バイバイ!!
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