生まれゆく子供に聴かせたいポルノグラフィティのバラード10曲選びました。(子供いねぇし、できる予定もねぇ)
愛が呼ぶほうへ
いわゆるありがちな「ラブバラード」ではなく、『愛』そのものを擬人化した小洒落た曲なのですが、この曲のげに恐ろしきところはサビの「永遠で 一瞬で」という歌詞を「えいえぅーんで いっしゅぅーん」と歌っているということです。誤解のないように言うと歌詞カード、額面ではもちろん「えいえんで いっしゅんで」となっています。そう、誰もボーカルの岡野昭仁に「おい岡野、ここのフレーズは「ぅん」と歌え、わかったか」などと指示したわけじゃないのにこの歌唱法、レコーディング風景を想像するだけで身震いが止まりません。岡野昭仁という稀代のボーカリストの恐ろしさが、ここにはあります。
生まれゆく子供にも「言われたことをそのままやるだけじゃ駄目だよ、常に想像の斜め上を意識しなさい」と教えてあげられる曲です。
光のストーリー
離れ離れになっていた恋人達の再会をドラマチックに歌った曲。まるで一本の映画のようで繰り返し聴いてると、こんな経験1ミリもしたことないのに、言ってしまえば恋人すらいないはずなのに「あれ…?これ俺じゃね…?俺きのう空港で少し髪の伸びた彼女待ってた…よな?」となる。
とにかく雰囲気がすごく良い曲なのでバックで流しながら我が子に「父さんな…母さんとmixiで知り合ったんだ、マイミク同士だったんだ…」と話してもサマになります。
ヴォイス
これもポルノグラフィティを代表するバラードのひとつなんですが、子供が聴くとおそらく「何言ってんだこいつら」となるでしょう。それくらい咀嚼に時間のかかる曲です。しかしながら子供の成長には『ゴールデンエイジ』というものがあり(およそ3歳〜14歳まで)、なにか習い事をさせるのは早ければ早いほうがいいということなのですが、ヴォイスを聴かせるのもなるべく早い年齢のほうがいいです。
3歳くらいからヴォイスに触れるとだいだい5歳くらいで「雪だ…僕の心が汚れているからこの雪は白く見えないのかな…」となどと言うようになります。
別れ話をしよう
子供のうちから大人の恋愛、大人の失恋というものに触れるのはとても大事なこと。「Bar」「バーボン」「煙草」「乳房」と子供向けの絵本やアニメではなかなか教えることのできない言葉がたくさん登場するので語彙力の向上にもつながります。(まったく関係ないですが、小栗旬の「まーきのっ」のイントネーションで「ちーぶさっ」と言うと一部でウケる)
Part time love affair
「大人って、男ってカッコイイだけじゃないんだよ、無様で糞しょうもないことを思ったりするものなんだよ」とてっとり早く教えてあげられる曲。いっそ幼稚園の児童合唱でこの曲を歌えばいいと思ってます。そうすれば、この世から少しでも悲しい恋が減るはずだから…。(キマッター!)
Aokage
光のストーリーと同じく、聴いてると「俺が覚えてないだけで、ここが俺の故郷だったんじゃねぇか…?」と錯覚する曲。「父さんの故郷な…トンネルを抜けると海が広がっていて空の光と反射してキラキラと輝いてとっても綺麗なんだ…(北国育ちだから絶対にそんなことはない)」と語ってあげましょう。
ルーズ
歌詞中の「内緒にしてたつもりだろう?首元の小さなタトゥー」という歌詞でいつも思い浮かぶのが土屋アンナ。嘘か真か、彼女の腹にはフェニックス(不死鳥)のタトゥーが彫られてるんですけどなぜか目だけは入れていないらしく、その理由が「いつか自分の子供に入れてほしい」っていうかなりサイコなエピソードとこの曲が俺は大好きなのでいつか子供に聞かせたい。
ライン
嗚咽漏らすほど大好きな曲なんですけど、絶対に自分の子供にはこの歌詞中の主人公のように意気地のない女々しい男にはなってほしくねぇという自戒の念も込めて聴かせたい一曲。「微妙な距離さえ愛おしくて」じゃねぇ、そんな白線は足で消してやれ。
ハート
ヴォイスでも書いたとおり、「何言ってんだこいつら」となるポルノグラフィティのバラードのなかでも、その最たるものがこのハートではないでしょうか。正直、当時は聴くたびに頭の中が?でいっぱいになってた。いや、「出会ったとしたら ほら」とか言われても。
ただ、やはり早いうちからこの歌詞に、メロディに、声に触れることはとても大事。この意味不明さがクセになるようになれば、あなたの子供はもうポルノグラフィティの虜。キャンディ一粒あげるだけではしゃぐような純粋な子に育つことでしょう。
デッサン#2 春光
まだ見ぬ我が子よ、この曲を聴きながらたまに俺を思い出してくれ、頼んだぜ。
お父さん、お母さん、パズドラクロスの主題歌でポルノに興味を持ったお子さんにぜひ聴かせてあげてくださいね。