kansou

ミクスチャーブログ

広告

漫画とかアニメの話でいきなり「好きなキャラ誰!?誰推し!?」って聞かれるの地獄

知り合いと呪術廻戦の話になったんですけど、俺が「呪術廻戦読んでる」って言おうとしたら「じゅじゅ」くらいで

 

「えっ!?読んでんの?一番好きなキャラ誰!?誰推し!?」

 

うるせぇ。急に興奮するな。そんなに珍珍廻廻奇譚するな。なに互いの進捗状況確認しないままキャラの話しようとしてんだ?お前の中の呪術廻戦と俺の中の呪術廻戦は違うんだから少し落ち着け。

まずは「ジャンプ派?単行本派?アニメ派?」とかそういうとこから聞けよ。最低限の会話のジャブがあるだろ。いきなり無量空処かますな。

 

まずは作品自体の面白さをひととおり語ったあとでの「一番好きなキャラ誰!?誰推し!?」だろ。アズスーンアズでキャラの話するな。合コンで自己紹介の前に経験人数聞くな。

逆にいいのか?お前がアニメしか見てない奴だったとしても俺はジャンプ派だから容赦なくネタバレして、まだ出てきてない奴とか、そいつの生き死にとか、まだ見ぬ新技の名前とか能力挙げて「お前がこれから経験するであろう全ての楽しみ」を奪ってもいいのか?じゃあ今からお前の脳内に半年分の情報を一気に流すけど死んでも文句言うなよ?

俺はもっとストーリーのどこが面白いとか、熱かったバトルや能力、これからの展開予想とかの話がしたいんだよ。それに付随してキャラの話だろ。正直、推しとか一番最後でいい。勝手にキャラ投票開催するな。

 

そもそも、キャラの話とか特定の個人の話なんて戦争の火種でしかないし、お互いどこに地雷埋まってるかわからないし、少しでも間違うと親の仇みたいにブチギレられるから絶対他人と話したくない。

しかも、俺にとっては「好きなキャラを1人に決める」って行為自体が地獄の苦行で、登場キャラ5人しかいねぇ、とかならまだわかりますけど、キャラ数が50人100人超えてくるとベスト10でも一生かかっても決められる気がしない。カレーの具で何が一番好きとか言われても、肉もジャガイモも玉ねぎもあっての「カレー」だろ?

連載進んでいくうちに「誰が」とかじゃなく「チームそのもの」とか「いつものメンバー」を好きになってくるし、最初は好きの差があっても、一定過ぎると「全員平等に大好き」になってくる。例えばスラムダンクだったら、レギュラーもベンチも含め、桜木も流川もゴリもリョータもミッチーもメガネ君もヤスも角田も安西先生も彩子さんも桜木軍団も親衛隊も全員で「イッツ湘北高校」

子供の頃に漫画とかアニメ見てた時はそりゃ桜木とか流川が好きだが、2周目で「ミッチー最高」期が訪れ、4周目くらいでリョータのカッコ良さに気づく。それから大人になるにつれゴリの渋さに行き着き、社会の厳しさを知ってからはメガネ君の偉大さを思い知る、そして最終的に俺は「高宮望」だったと知る。

 

結果、世界幸せになれ

 

そういうサイクルでやってるのに、なにかっつーと壊れたおもちゃみたいに「推し」連呼するその性根についても言いたいこと山ほどあるが、あえてその言葉を使うなら俺は「地球(ほし)推し」。素晴らしい作品を育んでくれた全生物、そして大地を愛してる。

試合や戦いという「全員が輝ける舞台」があるからこそ「流れ」の話をしたいんだよ。このシーンがあるからこそ、あのシーンが熱くなる!とかそういうのを語っていきたいのに、圧迫面接のテンションで、

 

「一番好きなキャラ誰!?誰推し!?」

 

怖すぎるだろ。顔が特級呪霊なんだよ。この前もスラムダンクの「推し」聞かれて「い、いや…湘北ってチームが好きだから…」って答えたら、

 

「一人に決められないとかないわ。お前みたいな奴が浮気とか不倫するんだろうな」

 

泣いていいですか…?

 

言わねぇと死ぬまで終わらねぇから、なんとかヒネリ出して「し、強いて言えば流川かな…どこまでもワガママで自分を曲げないとこが好きかな…」とか答えたら「ワガマ」ぐらいで

 

「いやそれちょっと解釈違いだわ。流川は一見ワガママに見えるかもしれないけど誰よりも弱さを抱えたキャラなんだよ?そこわかってる?」

 

なんだお前?もしかして流川の母ちゃんか?よ、弱さを抱えた?どのシーンのどの部分で?僕にはちょっとよくわかんないですけど…そうなんですか…?「解釈違い」とか言ってるときの目が全部黒目なんですが…

 

これ以上怒られるの嫌だから震えながら「いや…実際は特に好きなキャラとかはいないかなぁ…は、話の雰囲気が好きなだけで…」って答えたら

 

「ホントに読んでる?推しキャラいないとか正気?」

 

殺してくれ

 

…複数キャラ挙げたら「クズ認定」されて、人気キャラに絞ったら「わかってない認定」されて、いないって答えたら「読んでない認定」される…

もういいです…推しキャラは…あの…ば、バスケットボールでいいです…丸くて…よく跳ねるんで…大好きです…今度は嘘じゃないっす…