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ミクスチャーブログ

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『Omoinotake』の曲の気持ち良さは風呂

『Omoinotake』というバンドがいるんですが「風呂」でした。一昨年あたりからから「肌ツルツルになったね」って言われるようになったんですけど、思い返せば髭男のベース楢崎誠のラジオで初めて知ったタイミングとまったく一緒だった。Omoinotake聴いてりゃ体からアカ出なくなった。

一音目から一声目から「これ好きィ…」と老若男女が思うであろう耳馴染みの良さと、ワンフレーズに何ヵ所もある聴きどころの多さ、完全に耳から入る風呂。何回聴いても曲の浸透力が、「全身に染み渡る」感がすげぇ。胎内?

鳴らしてほしい所に鳴らしてほしい音がバチっとハマる感覚とそれによるリラックス効果、ただ音の温浴スパ。むしろ全国各地の温泉施設は今すぐ「肩こり腰痛リウマチに効く音楽」としてOmoinotakeを流すべき。

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一番好きな曲は『One Day』なんですが、余計な音がひとつも鳴ってなくて洗練されてるのにとっつきにくさが1ミリもない奇跡。AメロBメロからバチバチ韻を踏みつつ、キャッチーさをもたせて耳をガッチリ掴んでくる曲構成の上手さもさることながら、それをさらに超えてくるサビ。サビでちゃんと「さ、サビィイイイ!!!」と狂えるバンドは最強。

「Delight(iaio)したい(iai)未来(iai)想い(ooi)」

「再会を(aiaio)誓い(iai)合いたい(aiai)tonight(uaio)繋ぐ(uau)」

韻のなめらかさと実際に音として聴いたときの耳ざわり、このサビを飴玉にして口に含んで舐めたい…なにを言ってるかわからないかもしれませんが…

 

Omoinotakeの音楽とはわかりやすい言葉で言えば「全ての音が気持ち良い」これに尽きます。人が快楽を覚える音だけを徹底的に抽出して鳴らしてる。しかも、ただ気持ち良いだけじゃなく「お、俺はこの音から生まれたのか…?」と錯覚する安心感と、触れたら消えてしまいそうな危うさがとんでもなく絶妙なバランスで両立してる。

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特にボーカルの声。お願いだから俺が見つけたことにしてほしい。例えば新曲『EVERBULE』の

「ペェッ↑ジをめくればァァ…↓景ィイ↑色を変えるノベェエエエル…!カレ↑ェンダァめくってもォォ…↓変わッ↑れもしない僕ゥゥウ…!」

…この裏声とミックスボイスの切り替えの儚さ、「ひと夏の恋」か…?

これ以上高くなると「うるせぇ」とも捉えられかねないギリギリのラインを常に攻めてくるから聴きながら「メチャクチャ気持ち良いけどそれ0.1ミリでもズレたら痛えからな」ってずっと思ってる。崖に張られたピアノ線の上を歩いてるみたいな危うさ。にもかかわらずまったく落ちる気配がない。なんじゃこの声…

演奏も仮にボーカルオフで音だけ鳴ってても耳引っ張られるくらいの吸引力があってマジで耳を増やしたい。特に「擦る瞼〜」から絡んでくるベース聴いた瞬間に泡吹いた。「ここでこの音が来たら気持ち良い」の想像を超えて毎秒更新していって「これ以上は気持ち良くならねぇだろ…」ってところからもう二段階くらい軽々と快楽がカンストする。俺はもうダメです。この音に触れないと生きていけなくなってきてる。

 

風呂は入ると気持ち良いのに、油断すれば簡単に溺れてしまう危うさがあるように、Omoinotakeの曲もまた聴く人間を油断させないスリルがある。でも俺はこの音にだったら溺死していい…Soredake,

EVERBLUE

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