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ミクスチャーブログ

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『おジャ魔女どれみ』の主題歌が全部名曲で怖い

サブスクで『おジャ魔女どれみ』の曲聴きまくってるんですが、マジで全部名曲で怖い。

『おジャ魔女どれみ』といえば、星野源をはじめとするあらゆる音楽家に「名曲」だと言わしめる『おジャ魔女カーニバル!』だけに目がいきがちですが、そんな考えは今すぐゴミ箱に捨てていただきたい。どれみの世界を形成しているありとあらゆるオープニング、エンディング、挿入曲、その全てがまごうことなき名曲、いや「変態曲」

こんなものを幼少期に植え付けられていた我々が大人になって正気でいられるはずがなかった。どこかの組織が『おジャ魔女どれみ』の曲を聴いた子供達が将来どうなるのかの「実験」してたんじゃないかとすら思う。その結果「おジャ魔男そらし」になったのが俺。

 

おジャ魔女カーニバル!!

気が狂ったかと思うほど騒がしいメロ部分と、何度聴いてもテトリスのBGMオマージュとしか思えないサビとのギャップ。ストリングスの動きの激しさが星野源が言うところの「ワールドミュージック感」を演出していて、あらゆる音楽のジャンルをミックスさせたような曲展開は一歩間違えれば「聴いてて疲れる」になりかねないんですが、それを勢いとパワーで成立させてしまってる。全てにおいて「過剰」としか言いようがないアレンジと歌詞、そしてキャラ達の歌声が合わさることによって奇跡みたいなバランスで成り立っている。

サビこそがこの曲最大のクセ者で、サビまでは「変ホ長調(メジャーコード)」だったのが、サビで突然「ハ短調(マイナーコード)」に転調しているらしく、マイナーコードは一般的に「悲しい」リズムと言われている。

つまり、これだけトチ狂った歌詞、アレンジを加えながらも、心の中は悲しみに満ち溢れていると。「葬式で食う寿司めっちゃウマい」状態だと。

おジャ魔女が放送されていた日曜8時半この人生で一番楽しい時間と、すぐ訪れる地獄の月曜日、『おジャ魔女カーニバル!!』とはこの軽い躁鬱状態を一曲に落とし込んでるんじゃねぇかと。多感な小学校時代において喜怒哀楽全ての感情を表現したとんでもない妖怪曲。

 

きっと明日は

オープニングの騒がしさが全てフリだったかのような静寂。歌詞は「新しいわたし」というのがテーマになっていて、大人になるにつれ失ってしまう純粋な心を取り戻してくれるような曲になっているんですが、とにかく歌詞が素晴らしい。出だしでは

明日は新しいわたしに出逢いたい

勇気をください ほんの1グラムでも

だったのにラストでは、

明日は新しいわたしに出逢えそうで

背伸びをしてみた ほんの1ミリだけど

と、少しでも変わろうとする主人公の気持ちが1曲の中で凄く美しく表現されているんですね。「たい」からの「そうで」、「ください」からの「してみた」、「でも」からの「だけど」、この部分の良さだけでを語る講演会できる。

またハープの音色によってどこか夢うつつ、非現実感が生まれてくるのもポイントで、このハープはつまり「魔法の音」なのではないかと思った。この曲を聴くことで少しでも心が軽くなり、言えなかった言葉、できなかったことに一歩踏み出してほしいと言う願いを込めているのではないかと。二十年後に聴くとブッ刺さって死ぬ。

 

魔法でチョイ2

ピリカ ピリララと 魔法でチョイ×2

ピンクのニャンコだって隣でシェイ×2

世紀末のダンス ボウズが屏風でハイポーズ

メロディに対する歌詞の譜割りが今で言うところのボカロ並の詰め込み方してるのにも関わらず、1ミリも無理がない。一聴するとアンバランスに聴こえる曲展開も緻密な計算の上に成り立っていて、絶妙な気持ち良さと、曲後感を生んでいる。

妙に昭和シティポップ感があるなと思ったら作詞作曲が『真夜中のドア〜stay with me』の松原みきで完全に納得した。全てにおいて天才の所業。

 

おジャ魔女はココにいる

『おジャ魔女カーニバル!!』がロシア民謡なら『おジャ魔女はココにいる』はハワイアン・ミュージック、異常なまでのトロピカル。物語的にも「ハナ」という赤ちゃんがどれみ達と出会ったタイミングで、新しい出会いとのワクワク感を表現したトワイライトハッピーソング。ハワイ語で「家族」を「Ohana」ということからも意識して南国感を出しているのは間違いない。

『おジャ魔女カーニバル』よりも曲として洗練されているイメージで少しずつ大人になっていく彼女達の成長という意味でもこの曲の存在は大きい。全編において歌詞が素晴らしく、特にサビの

"♭"  (フラット)した気持ちが"♯"(シャープ)に!

「ふらっと」→「シャープ」という言葉そのものの意味と、♭(半音下がる)→♯(半音上がる)という音楽用語の意味の両方にかかっていて、歌詞としてあまりにも完璧すぎる。

 

声をきかせて

「キャラクターソング」のある種の完成形と言っていい曲。一音一音の全てが「癒やし」。全キャラクターの声の魅力が漏れなく天元突破している。特に1番Bメロ

思いっきり息吸って 赤い風船に

待ち遠しいよって 丘に登るんだ

おんぷ→あいこのユニゾンの爆発力は「最強」以外の何者でもない。問答無用で除霊される。

 

おジャ魔女でBAN2

良い意味で「マセガキ」という言葉がピッタリの曲。昭和歌謡的なメロディのクセと歌詞の生意気さが見事に「かわいさ」に繋がっている。サビのコーラスの「チュチュル」「ジュワァ〜」のキモさとのギャップがとんでもない中毒性がある。

歌詞の無敵感はおジャ魔女どれみ曲の中でも随一で、特にサビの

おーじゃま おーじゃま おじゃまだって

わたしたちがイチバン 自由

どんなドアもおしりがつっかえない …ホイ!

の耳馴染みの良さとユーモアとメッセージ性の両立、今すぐ掛け軸にしたい。

 

たからもの

アコギが特徴的なバラードで、語ることがないくらいに全ての音に一切の無駄がない。

2つの想いが溶けあったら

奇跡さえ呼び起こせるの

という歌詞からも読み取れるように、おジャ魔女の曲は「みんなとの友情」をテーマにした曲が多いんですが、この曲に限っては確実に「一番大切なあなた」へ向けての曲になっていて、『おジャ魔女』におけるそれは誰と誰なのか、と考えるだけで一週間酒飲み続けられる。

 

DANCE!おジャ魔女

タイトル通り「人間を踊らせる」ことだけに特化した曲で、良い意味で全主題歌の中で一番「頭が悪い」。

乙女のジンセ あっぱれ あっぱれ あっぱれ あっぱれ ガッテンダ(ソイヤッ!)

100点満点 クーララ クーララ クーララ クーララ エベレスト(アイヤッ!)

どうだろうか。終始鳴り響く四つ打ちドラムとシンセサイザーの謎のリズム、そしてなにより歌った時の口の気持ち良さ、つまり「語呂」だけに全特化した中身のない歌詞は聴く人間全ての悩みや不安を吹き飛ばすヤクルト1000のような曲。

 

わたしのつばさ

アニメの内容的にも「卒業」をテーマにしている王道の感動系バラードなんですが、サビのリズムの変則っぷりがマジモンのド変態で、

笑っていた 泣いていた あの時の場所も

へこんでいた はしゃいでいた たくさんの時も

の「笑っていた 泣いていた」で、いきなりリズムが加速するのも意味が分からんし、一度タメを作ってサビの盛り上がりを二段階にしてるのも音楽的に強すぎる。聴いていると「泣けるのに頭ブンブン振れる」という情緒崩壊現象が起きる。

 

ナイショYO! おジャ魔女

本編も外伝的内容のためか、どの曲よりもエレクトロ感が強く、今までのオープニングが嘘のように力が抜けている。

あのねあのねヒソヒソ あのねあのねコソコソ

歌詞のテーマである「ヒミツの話」から連想されるように、キャラ達のささやき声と、ウキウキしたメロディのアンバランス感のギャップがすこぶる変態的。この部分だけで日本中の穀物全部食える。

2期の『おジャ魔女でBAN2』が「背伸びして大人ぶった子供」ならこの曲は「子供であることに自覚的な子供」。「私だってもう大人だもん!」という子供と、「いやいや…私なんてまだ全然子供ですから…」という子供、どっちが大人なのかは明白。キャラクター達の「変化」を最も感じられる曲。

 

ステキ∞

イントロのマーチング感とサビの冒険感、「大円団」という雰囲気がとてもいい。転調が頭おかしいほど激しく、

「塀からコケた猫が宙返りしたよ」

「明日の2時間目はテストだって」

「トウモロコシ型の雲 おいしそーだったな」

夕焼けっってイジワル あ〜あ ぜんぜん時間が足んない じゃぁまた明日

歌詞と共に小学生のカオスな脳内を具現化したような曲に仕上がっているんですが、冷静に考えてもこの歌詞にこのメロディを乗せて歌わせるという行為、「狂ってる」としか言いようがない。

 

 

以上です。今回紹介できなかった曲も含め、また詳しくおジャ魔女楽曲の魅力を紐解いていきたい。あと、どれみの担任の先生なんでどう見ても江角マキコだったのか、紐解いていきたい。

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