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ミクスチャーブログ

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主演2人に絶対イチャイチャさせないクレイジードラマ『純愛ディソナンス』

木曜日に放送中の『高校教師』と『昼顔』と『奪い愛、冬』と『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』が融合したキメラのようなドラマ『純愛ディソナンス』をご存知でしょうか。

教師と生徒の恋愛+毒親+殺人事件+不倫+復讐劇+闇堕ち+ブラック企業

と、揚げ物乗せすぎて食べる前に胃が爆発する地獄ミックスフライ弁当なんですが、このトチ狂った脚本を俳優たちの地力によって「アリ」にしてしまう、全ての要素がケンカせず奇跡のバランスでまとまっているクレイジードラマでした。

 

主演を務めるのは、ドラマ『SUITS』で常軌を逸したイカレ演技をしていた織田裕二に一歩も引かなかったHey! Say! JUMP中島裕翔と、『ハニーレモンソーダ』で天地が逆さになるほどの可愛さを見せ10代の情緒を崩壊させた吉川愛。

まず、2人が並んだ画が「完全優勝」で、このキャスティング考えた人間全員に酒おごりたい。ビジュ爆発どころかビジュのビッグバン、特に「2人が並んだ時の身長差のバランス」が最高で、中島裕翔180 cm、吉川愛162 cm、お互いが高すぎず低すぎない黄金比は芸術の域。今すぐ銅像にして美術館に飾りたい。

しかもビジュアルだけじゃなく、一筋縄ではいかない鬱屈した意味分からんほど難しい役をこなす2人の演技が最高。

中島裕翔が演じるのは、優秀な兄と比べられ劣等感を抱えたままその兄を失い「もう人生どうでもいい全員くたばれクソ」と心の中で思いながら投げやりに生きてるが、実は誰よりも愛に飢えている男・正樹。

光の表情と闇の表情のバランスが死ぬほど素晴らしく、邪魔な人間は利用して切り捨てる冷たさを持ちながら、どうしても悪に染まりきることができない、その狭間で崩壊してしまいそうな不安定さを顔だけで完璧に表現していて、発するセリフは少ないのに、ただ画面に映るだけで怖いくらいに目を引かれてしまう。俺が代わりのお兄ちゃんになりたいと、すら思った。

ヒロインの吉川愛が演じるのは、毒親の元で育てられたにも関わらず真っ直ぐ純粋に育った、気が強く他人に弱さを見せることができない女の子・冴。「不器用さ」と「垢抜けなさ」が絶妙に応援したくなる雰囲気を醸し出している。この感覚、ドラマ『リッチマンプアウーマン』の石原さとみを観た時の感覚に似ている。俺は吉川愛をこの世のあらゆる悲しみから守る使命がある、とすら思った。

数少ない2人のシーンは、9割目まいしか起きないこのドラマにおいて唯一の癒やし、セーブポイント。「好き」「愛してる」言葉にはしないが確実に心は繋がってるのがふとした表情から滲み出ていて、俺は初々しくもいじらしい2人のやりとりを眺めてるだけで腸内環境は改善し、血糖値が下がります。

俺がこのドラマで望むのは「2人がイチャつくシーン」のみ…は、はやく「くだらない冗談言い合いながらパピコ半分こする」とかそういうシーンくれ…

 

…が、2人以外のあらゆる要素がそれを許さない。このドラマに存在する人間全員が「中島裕翔と吉川愛を絶対にイチャイチャさせない」ためだけに機能してるのです。

せっかくお互い好き同士になったと思ったら、たまたま2人でいる写真を同僚の地味な女教師が盗撮してそれを見た気が狂ってる吉川愛の母親が学校に突撃してきて吉川愛の書いた小説を職員室で朗読して、どさくさに紛れて同僚の男教師が中島裕翔がずっと好きだった女教師(死んだ兄貴の婚約者)と不倫して別れたいとか騒がれたから殺して話が急に5年後に飛び、中島裕翔は教師辞めて社長がめちゃくちゃクズの労基に引っ掛かりまくってそうな最悪不動産会社で法律違反スレスレの手口で客を騙す営業マンに闇堕ちして、吉川愛は学校の噂が原因で大学の推薦取り消されて4年間うだつの上がらないフリーターで人生詰みかけてたところに新しいバイト先「不倫推奨のゴミマッチングアプリ制作会社」に雇ってもらった初日に小説家に転身した地味な女教師となぜか再会して、その女教師と中島裕翔が結婚していて女教師の父親が中島裕翔が働いてる不動産会社の社長だった…

 

…と、簡単にあらすじを書き出しても「アルコール原液イッキ飲みしながら書いたんか?」としか思えない支離滅裂な脚本。それが恐ろしいまでのスピード感で進んでいくのですが、ストーリーに導かれるように主演二人以外が「よく一つのドラマにこんなイカレたメンバーを大集合させられたな」と関心するほどのキャスティングで、

すぐ死ぬ良い父親役or全然死なないクズ父親役の二択クイズ「光石研」、爽やか熱血俳優だと思ってたらいつのまにか胡散臭い詐欺師みたいな役しかやってねぇ「佐藤隆太」、毎回出てきた瞬間から絶対お前なんかやらかすだろというのは視聴者全員分かってました「眞島秀和」、嫌悪感の擬人化「手塚とおる」、一人だけバイオハザードのゾンビやってるのかと思った「富田靖子」、悲壮感が服着て歩いてる「比嘉愛未」、どのドラマ観てもいっつも地味に一番クズな役演らされてる「和田正人」

という「あたおかオールスターズ」が爆誕してました。

さらに、ドラマ唯一の「良心」だと思ってた高校の同級生で吉川愛にずっと片思いしてるシェアハウス同居人の男・慎太郎(HiHi Jets髙橋優斗)ですら、吉川愛の帰りがちょっと遅くなったくらいでバッキバキの目でスマホガン見しながらガタガタ震えていて、完全に「二代目・ラストフレンズ錦戸亮」でした。賭けてもいい、こいつ後半絶対に嫉妬で頭おかしくなって奇声あげながら家の家具とか食器メチャクチャにします。

 

…しかし、これだけ邪魔なノイズ要素があっても圧倒的な「運命力」で2人は惹かれ合ってしまうのです、なぜなら「最寄り駅が同じ」なのだから。

俺は信じてる、絶対にいつか「海辺で水かけ合う」とか「ボウリングでハイタッチ」とか「寝顔からの『おはよ…先生…♡』『お…おはよう…』」とかしてくれるってな…

ただ、一番怖いがこの『純愛ディソナンス』、これだけのボリュームでまだ「3話」しか進んでないという事実。ゲボ吐いちゃうよ〜〜〜