kansou

ミクスチャーブログ

広告

最近見た、色んなサイコパス出てきてゲロ吐いちゃう邦画5選

最近見た、色んなサイコパス出てきてゲロ吐いちゃう邦画5選です。

キャラクター

キャラクター

絵は抜群に上手いのに優しい性格のせいで悪役のキャラ作りが絶望的に下手な漫画家(菅田将暉)が、偶然サイコパス殺人鬼(セカオワFukase)の殺人現場を目撃し、体験をもとに殺人鬼を主人公にした漫画を描いたら大ヒット作になれちゃったけど、逆にその漫画を殺人鬼がマネして事件起こしちゃった、えっえっ、どうしよう…

という話。

 

笑ってしまうくらい残忍な殺人をしているにも関わらず、ほぼ証拠を残さず計画を完遂させるセカオワFukaseのおかたづけ能力は、ほぼ「こんまり」。みんなが期待する「ぼくのかんがえたさいきょうのサイコパス」をがんばって演じ、日本中を震撼させていきます。

そして、そんなFukaseを知ってしまい、自分の中に芽生えた狂気に振り回されていく菅田将暉の堕ちっぷりは前半の「さえないイモ野郎」とのギャップで、とんでもないほどの色気を放っており、特に終盤のFukaseとの直接対決シーンでは「なにがアタックゼロだよ俺のライフがゼロなんですけど…」とションベン漏らしました。

キャラクター

 

怪物の木こり

怪物の木こり

自分の利益のためなら人殺しすら簡単にするサイコパス弁護士(亀梨和也)が、突然キモいかぶりものをした謎の殺人鬼に襲われたんだけど…逆に俺が殺してやるよ…

という話。

 

古今東西あらゆるタイプのサイコパスが登場する、サイコパスの大乱闘スマッシュブラザーズ。グロい描写、胸糞な描写は山ほどあるのに、話がブッ飛びすぎててスリラーやサスペンスだけでなく「コメディ」としても見られてしまうのはさすが三池崇史。

そんななか、一番のサイコを期待してた亀梨和也は前半こそ

「追いかけてくる車の前に眉ひとつ動かさずに立ちはだかり事故を起こさせ殺す」

「婚約者の父親をビルから突き落として殺す」

と、ウワサ通りの「この世で最も美しいサイコパス」を華麗に演じておりワクワクしていたんですが、開始30分で早々に「サイコじゃなくなる」というトンデモ展開が起こり、二郎系鬼ニンニク巨大チャーシュー豚骨味噌ラーメン大盛り頼んだら低カロリー野菜塩ラーメン麺少なめ出てきた、くらいの衝撃を受けました。

怪物の木こり

 

ひらいて

ひらいて

圧倒的なかわいさを持つスクールカースト頂点女子・愛(山田杏奈)は、スクールカースト最下位男子・たとえ(作間龍斗)に恋をしているけど、最下位男子はスクールカースト最下位女子・美雪(芋生悠)と付き合ってた…イラついた愛は美雪に近づき、自分に惚れさせることで2人の関係めちゃくちゃにしてやろうとするが…

という話。

 

たとえと会話するために階段からゴミ箱ぶちまける、わざわざ夜の校舎に忍び込んで美雪がたとえに書いた手紙をパクる、糖尿病の美雪と仲良くなるために自分の腹にインスリンを打つ、美雪とたとえを引き離すためにレズのふりする、美雪が寝てる間に指紋抜き取ってスマホ勝手に見てたとえにラインを送る。

と、目的のためなら手段をいとわない恋愛サイコパス。中高生キュンキュン青春恋愛映画だと思って観たら、アホほどエロくて怖くてゲロ吐きました。

ただ、全部計算づくかと思いきや、嫉妬してなにも手につかなくなったり不機嫌になったりと、思春期特有の不安定な部分もあり、2人には

たとえ「自分しか好きじゃない人の笑顔だよ。一度ぐらい他人に向かって、俺に向かって、ほほ笑みかけてみろよ」

美雪「愛ちゃん、怖い。今言ったことウソでしょ。何も反省なんてしてないんでしょ」

と見透かされてしまうなど狂気と不完全のバランスがたまらなく愛おしい。そして2つの恋を経て完全体へと成長した愛ちゃんの驚愕のラストシーン。こんなんクラスに、いや学校にいたら絶対に頭おかしくなる。観終わったあと山田杏奈ちゃんのことしか考えられない。人死なないだけのミスミソウ。

ひらいて

ひらいて

  • 山田杏奈
Amazon

 

笑いのカイブツ

お笑い以外のことはウソみたいになにもできないツチヤタカユキ(岡山天音)は、大喜利番組やラジオに狂ったようにネタ送りまくった結果、夢だった放送作家になれたけど社会人としてやっていくための能力が軒並み終わってるせいで色んな問題を起こしちゃう…

という話。

 

全てを投げ捨てて「大喜利」だけに全特化したお笑いサイコパスを恐ろしいほど深く演じきった岡山天音、クソドチンピラを演じさせたら唯一無二のエロさと胡散臭さが滲み出る菅田将暉、この映画唯一のセーブポイント松本穂香、オードリー若林をベースにしながら圧倒的なオリジナリティを出す仲野太賀、牧場搾りより濃いメンバーでお届けする悲劇であり喜劇。

ラジオリスナーやお笑いファンであればあるほど、ツチヤタカユキの没入力の高さに嫉妬し、同情してしまう。「笑い」をテーマにした映画なのに、ガチすぎて1ミリも笑えないという矛盾。「笑いってここまでしなきゃいけないの…?」と、何回胃液出そうになったかわかりません。

これ観て芸人とか放送作家を目指すの諦めるやつ山ほど出てくるだろうし、諦めるくらいのやつは最初から目指さないほうがいい、という事実を突きつけられる鬼畜ストッパー映画でした。

 

市子

市子

3年付き合ってた彼氏の若葉竜也からプロポーズを受けた翌日、死体遺棄のニュースが流れるやいなや、それまでのことなど無かったかのように全力ダッシュで窓から逃げる謎の女・市子(杉咲花)。その人生とは…

という話。

 

無戸籍でヤングケアラーという過酷な運命を背負った市子に同情できる部分はあれど、

「あ、じゃあ戸籍奪って生きよ」

になるアインシュタインも引くほどの発想力、多く人の心を掴み懐柔する「魔性」と言うべき魅力、自分の状況が悪いと見るやいなや、必死で愛してくれていた男たち(若葉竜也、森永悠希)をアッサリ切り捨てるブルドーザーなみの行動力はまぎれもなくサイコパス。

杉咲花という女優のヤバさを存分に味わえる陰気臭さの食べ放題ビュッフェ映画でした。

市子

市子

  • 杉咲花
Amazon

 

以上です。いま映画館で一番見たいサイコ作品は市原隼人主演、給食サイコパス映画『おいしい給食 Road to イカメシ』です。