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ミクスチャーブログ

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もし本田圭佑が進研ゼミの出身者だったら

オレ、本田ケイスケ高校2年生! 部活も勉強もバッチリで充実した生活を送ってます!

 

…と言いたいところだけど…

 

「それじゃあこの前の中間テストを返すぞ〜〜〜」

 

「えぇ〜〜〜〜!!!!」

 

ザワザワザワ……

 

「静かに!今回の平均点は73点だ。これより低い者はしっかりと自分の生活を見つめ直すように!それじゃあ…阿川!」

 

 

「本田!」

 

 

「な…73点?平均…」

「ケイスケ…この前より10点も低いじゃないか…どうした?」

「先生…いや、部活が忙しくて…」

「まったく…そんななか、香川!香川シンジ!98点!学年トップだ!」

 

オォ〜〜〜〜〜!!

 

「いやぁ、通ってる塾がいいだけですよ」

「でも香川はサッカー部とうまく両立してよくやってるな。みんなよく聞いてくれ!部活もいいが、この時期の勉強はとても大事だ。これからどんどん差がついてくる、肝に命じるように!」

 

「はぁ…」 

 

家に帰っても母さんが…

 

「73点ってアンタ…サッカーもいいけどそんなんじゃどこの大学もいけないわよ?」

「母さん、だって大会前で…」

「ケイスケ、次テストの点数悪かったら、部活辞めて塾行ってもらうからね」

「そ、そんな…」

 

 

そのせいで部活でも…

 

「おい!ケイスケ!行ったぞ!」

「えっ?うわっ!」

 

ドテッ!

 

「イテテテ……」

 

「…ケイスケ。最近たるんでるんじゃないのか?もう大会前だっていうのにそんなことじゃ同じポジション争いのシンジには絶対勝てないぞ」

「か、監督…そんな…」

 

そんな帰り道…

 

 

トボトボ…(はぁ…なにやってんだろオレ…)

 

「な〜〜〜に落ち込んでるのよ」

 

こいつは幼なじみのミサキ。ミサキとは家が隣同士で互いの両親も仲が良い。幼稚園児のころは「結婚の約束」なんてヤツもした記憶があるが、大人になるにつれ互いの気持ちに素直になれずにいる。

 

「ミ、ミサキ、なんだよ、ミサキには関係ねーだろ。毎回学年でもトップクラスの成績でバドミントン部エースのお前にはさ」

「そういう強情なとこ、昔からな〜〜〜んにも変わってないんだから、ふふふ笑」

「なっ…なにがおかしいんだよ」

「…ねぇ、ケイスケ『進研ゼミ』って知ってる?」

「えっ?し、進研ゼミ?それってよくある怪しいやつだろ?いいよ、オレ前に似たようなのやって失敗したことあるんだよ」

「私も最初はそう思ってたけどゼミは違うの。ほらこのタブレット見て。こうやってゲームをするような感じで問題が解けるんだよ」

 

スイッ、スイッ

 

「へぇ〜〜、こんな楽しみながら勉強できるのか…」

「しかも1日たった15分の勉強でいいんだよ!これならなまけ者のケイスケでも続けられるでしょ?これ貸してあげるからちょっと試してみなよ」

「そうかな…って誰がなまけ者だよ!」

「ふふふ笑。それじゃガンバ☆」

 

(進研ゼミか…)

 

「母さん、オレ進研ゼミやりたいんだ!」

「進研ゼミって、あんた前にも似たようなの…」

「ゼミは違うんだ!ほらこうやってスマホやタブレットを使って勉強するからなまけ者のオレでも続けられそうな気がするんだよ!」

「…そこまで言うならわかったわ、でも今度の期末テストで成績下がったら塾も考えるからね」

「ありがとう母さん!」

 

後日、家に教材が…

 

「す、すごい!ミサキに教えてもらったスマホやタブレット学習だけじゃなくて、テキストもすごいわかりやすいぞ!学校の教科書とぜんぜん違う!さっそくちょっとやってみるかな…」

 

ー15分後ー

 

「ふぅ…」

(時計を見るケイスケ)

「えっ?もう15分経ってる…!1日これだけの勉強でいいのか?今日は調子が良いからもうちょっとやってみようかな…」

 

「あら…ケイスケったら珍しく頑張ってるじゃない…。夜食でも作ろうかしらね」

 

 

そして、いよいよ期末テスト当日…

 

「では、試験始め!」

 

バッ!

 

問1「各自然数nに対し[k=1、n]Σ1/(n+ik)の実部、虚部をそれぞれAn、Bnとするとき、極限値lim[n→∞]Anとlim[n→∞]Bnを求めよ」

 

(えっ…これ、ゼミでやった問題とほとんど一緒だ…?)

 

問2「nが正の整数のとき、√nが有理数ならば、√nが整数であることを証明せよ」

 

(これもだ…すごい…)

 

問3「いぬが10ひき、ねこが6ひきいます。いぬはねこよりなんびきおおいでしょうか」

 

(これも!この問題も!少し前まで全然わからなかった問題が、解ける、解けるぞ!)

 

 

そして返却日…

 

「次は、ケイスケ!よく頑張ったな」

「…やった!94点!」

「へぇ〜良かったじゃない。でも私は96点だけどね〜♪」

「ミサキ。おう、サンキュ」

「な、なによつまんない、いつものケイスケだったら「うるせぇ次は負けねぇ!」とか言うと思ったのに」

「そうだな、次も二人でがんばろうぜ」

「えっ…な、なにそれ、バッ、バカじゃないの…(ドキドキ…もしかして私…)」

「おっシンジ。シンジは何点だった?」

「えっ、いやっ、まぁまぁ、かな」

(89点…な、なんで俺がケイスケなんかに……)

 

 

それから進研ゼミのおかげで勉強に時間を取られなくなったオレは部活にも集中でき…

 

ゴーーール!

「ナイッシュー!ケイスケ!」

「さすがケイスケ!」

 

 

「それでは次の大会のレギュラーを発表する!」

「10番!ケイスケ!」

「ハイ!」

「ケイスケ…お前の最近の成長ぶりには目をみはるものがある。エースとしてこのチームを引っ張っていってくれ」

 「監督…ありがとうございます!」

「それに引きかえ、シンジ…お前は…。もういい…練習に戻れ…」

「そ、そんな…」

 

友達も大勢できた…!

 

「ケイスケ!今日、部活休みなんだろ?みんなでカラオケ行こーぜ!!」

「おおー!行く行く!」

「え〜〜、ケイスケ君が行くなら私も行きたーーい」

「私も〜」

「なんだよお前ら!ふだん誘っても行かないくせに!」

「あははははは!」

 

 

そしてミサキとの恋も…

 

「ケイスケさ最近変わったよね…。なんか自信に溢れてるっていうかサ…。それにすごく優しくなった…」

「そうかな…でも俺が変われたんなら、それはミサキのおかげだよ。あのとき、ミサキがオレに進研ゼミを教えてくれたから…」

「そんな…私なにも…」

「…それだけじゃないよ。だって、いつもミサキはオレのそばにいて支えてくれたよな…小さい頃からずっと…ありがとな」

「…ねぇ…小さいころ、すべり台の下でした約束覚えてる…?」

「えっ?なんだっけ…」

「あっ…そ、そうだよね…!幼稚園の…あんな昔のこと…ゴメン!忘れて…はは…」

 

「…」

 

「「オレ、大きくなったらミサキのお婿さんになる」」

 

「えっ」

 

「二度は言わねーぞ…」

 

「ケイスケ…バカ…」

 

 

そして2022年ー

 

ワアアアアアッ…

 

あーーーーっっと!またも本田選手、パスカットからの!ロングシューーーッットッッッ!入ったーーーーーー!ゴーーーーーール!

 

「オーマイガッ……!」

 

ワアアアアアッ…!!!ホンダ!!ホンダ!!ホンダ!!

 

 

「…本田ケイスケ選手、ワールドカップの日本初優勝、そして大会MVPおめでとうございます。決勝戦でのハットトリックは圧巻でした。その強さの秘訣って、一体なんなんでしょうか?」

 

「…むかし、成績が悪くてサッカーを諦めそうになった時期があって。でも進研ゼミに出会ってから部活も勉強も恋もうまくいったんです。今のオレがいるのは間違いなくゼミのおかげです。本当にありがとう」

 

 

ーいま、キミの目の前には2つの道がある。

右に行くか…左に行くか…一方は勉強に押しつぶされてやりたいことができずに夢を諦めてしまう未来。

そしてもう一方は勉強も部活もそして恋も友達もすべてを両立させる未来。

どちらを選ぶかは、キミの一歩踏み出す勇気しだいだ。

 

キミも進研ゼミで最高の自分を手に入れてみませんか?

ポルノ晴一がOfficial髭男dismをベタ褒めする世界 is LOVE

ポルノグラフィティ新藤晴一がラジオでOfficial髭男dismをベタ褒めしていて嬉しさのあまり耳がとれた。地球ありがとう。宇宙ありがとう。

 

 

新藤晴一「先日…髭男、Official髭男dismのライブを見せてもらって。武道館で見せてもらったんじゃけど、MCの内容からしてたぶん初武道館だったんだよね、俺が行ったのが。

…いや、すごかったよ!ちょっとビックリした!ホンマに25歳で結成…この情報が嘘やったらゴメンじゃけど、25歳ぐらい大体。えーと、今年結成7年目とか8年目とかで、デビュー2年目とかやったかな。

で、(髭男が)初武道館だったらしいんじゃけど。いや、俺たちが初武道館やったのが26、7じゃないきっと?で、デビュー2、3年目じゃない?結成はわしらのほうが長いかもしれんけど、まぁほぼ似たような環境で初武道館を踏んだとして、それから考えるともうホントに曲のクオリティ、ライブの精度、演出の気の効き方とか、なにより演奏も上手じゃし、ちょっとビックリした!なんか「こんな人らも出てくるんだなぁ」と思ったぐらい、感慨深かったなむしろ…。

新しい人らが勢いだけでやりよってたまたまヒット曲が出て、なんか武道館で客が入る、で、勢いだけでバーってやりよるなら「元気があっていいね」って思うぐらいで俺も余裕でおれるかもしれんけど、いやぁ…(髭男は)曲の構成も演奏力もボーカルの藤原さん?がピアノ弾いて…まぁ歌も上手いしね…!

正直、絶賛にしかならんじゃけど、作る曲の幅も広いし、ライブに適した、ライブの構成に適した曲たちがあるわけよ。おんなじような曲ばっかりじゃなっていう人らもおるわけよやっぱり。でも、色んな聴かせる曲も賑やかな曲もあって、最後ドラム叩くわ、ベースの楢崎さんはベース弾きよると思ったら、バリトンサックスかな、持って一緒にホーンセクションの中に入ってっていう楽しませ方もあるし…。

…ねぇ〜、すげぇなと思った!そもそも、俺ラジオで『Pretender』を聴いて「あっ、すっげぇ良い曲じゃん…!」と思ったわけ。なかなかラジオ聴いて年下のバンドの曲聴いてカッコいいなとは思うけどハッと思うことないんだけど「髭男?変わった名前だなぁ」とも思って。で、「『Pretender』良いな良いな」って言っとったら、たまたま知り合いが、そのギターの大輔くんと知り合いだから「じゃあ一回食事でもする?」って言われて、大輔とメシ食うて。

で、俺のイメージは『Pretender』、まぁ言ったらこう、バンドらしい良いバラード、良いミディアムバラードじゃん?とっても良いバラード、バンドらしい感じの。で、その大輔くんも、島根県出身なのかな?バンド自体が。で、まぁ朴訥とした少年…少年じゃないな(笑)、青年の(見た目)からさらに幅広い音楽性とかね…ファンになったもん!すげぇなと思った!

しかも、バンド4人が仲良さそうなのね。そんなことあるのね!と思って!俺たちの時代はお笑いの人たちもそうじゃけど「仲悪い」っていうのがひとつのスタイルじゃったわけよ。それはプロフェッショナルっぽくてむしろ。「ステージの上でしか目合わせない」みたいな。(髭男が)ああ、めっちゃ仲良いんだなぁって。で、MCで「こうやって武道館にたどり着けたけど、ここまでも苦労みたいなものはなくてこのバンドで笑い転げてきたんだ」と。ホント〜〜〜!?そんなことある!?(笑)って。俺たちの時代からしたらね(笑)

はぁ〜…。なんかそんなんも含めて、すごい髭男のファンになったなぁっていう一日でした。 では、一曲Official髭男dismの『宿命』」

 


Official髭男dism - 宿命[Official Video]

 

 

気がついたら「瀬戸康史」が2年以上も俺のそばにいてこわい

ドラマ観るのが好きでほぼ毎回チェックしてるんですけど、気がついたらある一人の役者がず~~~っと俺のそばにいる青山テルマ状態でこわい。

 

名前を「瀬戸康史」と言うんですが…。

 

連ドラって1クール(3ヶ月)交代で次のドラマ行くんですけど、前クールで出演した役者はだいたい次のクールはお休みすることが多いんですよ。売れっ子の人でも一回ドラマ出たら2、3クールは空く。そりゃそうだ、セリフとか覚えてる時間ないですし、前の役の感覚とか抜くの絶対大変じゃないですか 。別の人間になってるわけですし。

が……この瀬戸康史…なんかずっといる。「次クールドラマ…出演:瀬戸康史」「次クールドラマ…出演:瀬戸康史」…継続率98パーのエンドレス瀬戸康史ループ突入してるんですよ…。自分から追っかけてるわけじゃねぇのに…。

 

「は…???また瀬戸康史??また???お、おかしくね…?」

 

それで…ちょっと怖くなって瀬戸康史の直近の出演歴調べ直してみたら、

 

先に生まれただけの僕(2017年10月14日 - 12月16日)島津智一 役

海月姫(2018年1月15日 - 3月19日) 鯉淵蔵之介

透明なゆりかご(2018年7月20日 - 9月21日) 由比朋寛

まんぷく -(2018年10月1日 - 2019年3月30日) 神部茂 役

パーフェクトワールド(2019年4月16日 - 6月25日) 是枝洋貴

デジタル・タトゥー(2019年5月18日 - 6月15日) タイガ 役

ルパンの娘(2019年7月 -)  桜庭和馬 役

 

ちょっ……2年くらいほぼノータイムで連ドラ出続けてるんですが…怖ぁ…なにが怖いって「チョイ役」とかじゃないんですよこれ…。1話だけのゲストとかたまにだけ登場するような役どころじゃなくて…どのドラマもほぼ毎話メインのシーンがあるような主要メンバーなの……。どうなってんの…?体力無限?脳みそ6個あんの?

特に、見てて頭おかしくなりそうになったのが2019年4月から6月の『パーフェクトワールド』-『デジタル・タトゥー』間で、もうノータイムどころの騒ぎじゃなくて完全にかぶり倒してる瀬戸康史が。入り口の瀬戸康史から入って出口だと思ったら瀬戸康史だった。瀬戸康史の無限ループ突入してました。

パーフェクトワールドじゃヒロインのつぐみに叶わぬ恋心を抱き続ける幼馴染のメガネ男を演じてたかと思ったら、デジタル・タトゥーじゃ政治家の家に生まれるも親への反発でYouTuberになったイキリマンやってる…。で、間髪入れずに次は泥棒に恋する刑事役?ど、どういうこと?

いやいやいやいや、だってほんの少し前まで産婦人科の女装院長として英語教えながらカップ麺作ってただろ。キャラ切り替わるスピードがマッハすぎて見てるこっちの理解が追いつかないなんてことあります…?は?

 

…思うに「瀬戸康史」って役者のすごさって、例えば友達とドラマの話するとき登場人物の名前がわかんなくなって役者の名前で呼んじゃうことあるじゃないですか。瀬戸康史の場合それがほぼなくて、ちゃんと登場人物の名前を覚えられる。そのキャラクターを際立たせるためになるべく「自分」を消して演じる人間そのものになりきる、役者として一番大事な「憑依能力」がズバ抜けてる。

しかも、さっきの鬼みたいな出演スケジュールにも表れてるように、役のスイッチングのスピードがめちゃくちゃ速い。それこそ視聴者がついていけないくらいの。これって多分「瀬戸康史といえばこの役!」っていう固定のイメージみたいなのをあえて作らないようにすることで、どんなドラマのどんな役もハマるようにしてるんじゃないかって思う。そしてそれを可能にする体力、柔軟性、記憶力…控えめに言ってバケモン…。

 

…マジでヤベェ瀬戸康史。なんかこの前も『まんぷく』から瀬戸康史にハマったっていう俺の親が、

「アンタの声は年に1回くらいしか聴けないけど瀬戸くんの声は毎日聴ける。ホント息子みたい。大好き」

とか言ってて…なんかアイツ最近「俺の母ちゃんの息子役」もやり始めたらしくて…

 

 

「俺の母ちゃんの息子役…?」

 

そ、それ俺じゃねぇか…こ、こわ……

Official髭男dism『宿命』の聴きどころが多すぎて甲子園どころじゃない


Official髭男dism - 宿命[Official Video]

 

今年の「夏の高校野球応援ソング」がOfficial髭男dism『宿命』聴きどころがあまりにも多すぎる。

一生聴き続けられる音が、人を狂わせる音が、そこかしこに散りばめられてる。もはや曲というよりも「音のマリファナ農園」と化していてもう俺はダメ。こんなものが裏で流れてたら甲子園に集中できるわけがない。

 

イントロの

パパラパーーーパパパパパラパァッッ!(テトゥトゥトゥ)パパラパーーパパパペレレーーー!(ヴゥゥンッッ…!)…

ヴゥゥンッッ…!)の時点でもう「あ、俺はこの曲と一生付き合っていくんだろうな…逃れられないんだろうな…耳が溶けるまで聴くんだろうな」と自分をあきらめた。(ヴゥゥンッッ…!)はダメだ、イントロに紛れる(ヴゥゥンッッ…!)はダメ、ヨダレ出る。

 

そんな、すでに半分白目の状態で始まるAメロ

 

「心臓からァ〜…(パチッ)〜〜溢れ出した声でェ〜〜…(パチッ)歌うメロディ〜〜〜…(パチッ)振り向いた未来ィ〜〜…(パチッ)」

 

ダメーーーーーーー

指パッチン、ダメーーーーー。こんなもん2兆パーセント勝手に体動くやつじゃねーか…決して曲のスピードは早くないのに身体揺らしたくなる「バラード・イン・ザ・フィンガー・エクスプロージョン」はダメ。しかも、Aメロではあえて切なさのエッセンスを少し入れてBメロからサビにかけての高揚感が一気に上げるやり口は『始まりの朝』なんかでも取り入れられてるが、これによってキャッチーなサビの爆発力が2兆倍増すのもダメ…

 

そして最強のサビ

 

「届(ファッ…)けェーーーーッ!」

  

ダメーーーーーーー

届(ファッ…)けェーーーーッ!で一瞬すべての音が止む「無音」使ってくるのは本当にダメ、この無音によって耳がエラー起こして強制的に次の音に全神経が集まる。こうなったらゲームセット。歌詞なんてなんだっていい。次の歌詞が「膀胱がパンパン〜!もう我慢できない〜!」だったとしても人は涙流す。

 

そして2番Aメロ

 

「沈黙がァ(ヴゥゥヴゥゥンッッ……)続いたイヤフォン…」

 

ダメーーーーーーー

これを合図にアレンジが1番とガラリと変わることで聴き手の耳をある意味で「まっさら」な状態に戻すというこの寿司でいう「ガリ」的役割の(ヴゥゥヴゥゥンッッ……)、気持ち良すぎる、ダメーーーー。

 

2番サビ

 

「照らし合ってくフォーエーバァーーアッアッアッアッアッゥウオゥウウゥゥギュゥゥウーーーーン!」

 

ダメーーーーーーー!!ダメーーーーーーー!!ダメーーーーーーー!!

生音にさんざん耳慣らしておいて突然ブチ込まれるバキバキ加工音(アッアッアッアッアッゥウオゥウウゥゥ)、完全に大反則。この部分に「聴いた人間を気持ち良さで狂わせる」以外の目的があるなら教えてほしい。Official髭男dismはある意味、音楽のKinKi (禁忌)Kidsだった。

 

そして、こっちの理解が追いつかないまま畳み掛けるような間奏

 

……パパラパーーーパパパパパラパァッッ!パパラパーーパパパペレレーーー!(ギュゥゥウゥゥゥウウンンッッギュルルッッ…ギュッゥゥウウーーーー)パパラパーーーパパパパパラパァッッ!パパラアパパパーーペーーーーッッ!

(フィッフィィィイイーーーーーッッッ!!)

…緊張からァっっ……不安が芽生えてェ……

 

ダ…メ…(フィッフィィィイイーーーーーッッッ!!)はダメ…跳ねるようなギターの音…ダメ……

 

「そんなものォーーーーに(ヴィッヴゥゥン…ドゥドゥドゥゥ…)」

 

ダ……メ………ダメ押しの(ヴィッヴゥゥン…ドゥドゥドゥゥ…)はダメ……一曲のなかに何回もヴィッヴゥゥン使うのはダメ…

 

「暴れ出ァァーーーーーーーーーすッッッ!(ドゥンドゥンドゥンドゥ…シュン……)ァッ……ァッ………(ドッ!ドゥッッ!ドドドゥドッッッッ!)届けッッッ!」

 

大サビ前のタメ……ダメ………暴れ出ァァーーーーーーーーーすッッッ!(ドゥンドゥンドゥンドゥ…シュン……)………一瞬の静寂…からの爆発……いっそ殺してくれ……この音を最後に俺を終わらせてくれ…

 

 

…『宿命』VS『俺』の試合、115万対0でOfficial髭男dismのコールド勝ちでした。ありがとうございました…

 

 

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俺の青春だった水野美紀がヤバい役ばっかやるようになって泣いてる

僕…水野美紀が大好きだったんですよ。

『踊る大捜査線』でひと目見たときから胸バツキューーーーーン!って撃たれて。『王様のレストラン』の山口智子、『ランチの女王』の竹内結子に並ぶ三大女優、俺の青春、それが水野美紀でした。

 

『踊る〜』で水野美紀が演じていた役が柏木雪乃、通称「雪乃さん」。清楚な見た目で性格もおしとやかで、最初は被害者でね。親父さんが殺されて失声症になってしまうんですけど、青島(織田裕二)が親身になってくれたこともあってそれを克服して。

でも、またすぐ別の事件に巻き込まれちゃう。家に住まわせてもらってた女がヤクの売人で。その重要参考人として湾岸署に連行されちゃうんですね。で、そんな雪乃さんを取調べしようと本庁の刑事がムリヤリ連れて行こうとして。

このままじゃ無実の罪を着せられて逮捕されてしまう…そこで青島はわざと雪乃さんを怒らせて自分を殴らせることで公務執行妨害として湾岸署に身柄を留まらせておくことができる。その間に犯人を逮捕すれば雪乃さんへの被害は最小限に抑えられる。そして無事犯人は逮捕されて雪乃さんの身の潔白は証明されたんですね。

そして、そんな青島に憧れて雪乃さんは刑事を志すようになって。そりゃあもうすごい勉強熱心ですぐ採用試験合格して。それからは気弱だった性格がウソのような悪を決して許さない強い女性警官へと成長していくんですよ……。

…そんな純粋で真面目で、でもちょっと抜けてるところのある雪乃さんが俺は大好きでした…。あの屈託のない笑顔が、大好きでした…。

 

 

そ、そんな雪乃さんがよぉ……20年後によぉ……

 

「あ゛ぁ〜〜〜〜〜っ!痛いぃ〜〜〜〜〜!疼くぅ〜〜〜〜〜〜、右足が疼くのぉ〜〜〜〜〜〜〜っ!!さすってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!信〜〜〜〜〜〜!!はやくさすってぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!」

つってことあるごとに旦那にケガした足さすらせようとしたりよぉ……

 

自分と旦那の思い出の写真プロジェクターで大画面で流しながら旦那の服を舐めるように脱がしてベッドに押し倒して、

「ある国でね…不倫した人を生きたまま下半身土に埋めるんだって…それで皆で石を投げるの…その日は周りに飲食店も出て皆でお祭りみたいに石投げを楽しむんだってぇ…不安なんだよ…東京に出てきて信に変な虫がつかないか……う゛ぅ〜〜〜〜〜っ…!右足が……疼くのぉ〜〜〜〜〜…右足がぁ……!嬉しいぃっっ……!なんかさぁ…信にカラダさすられてたらさぁ…カラダがさぁ……離さないからね信……」

つったりよぉ……

 

旦那と二人で街中歩いてたらいきなり、

「ここでさぁ…!むこうから通り魔が来てさぁ…!信のこと狙ってさぁ…!アタシ危ない!ってここに入ってっ…!そしたら…!ナイフがぁ〜〜〜…!アタシの足にさぁ……!ここだよねぇ……!?アタシ倒れて…信が抱きとめてくれてさぁ……アタシ信のこと恨んでなんてないよ…?恨んでるのはあの通り魔だけ…」

って叫びだしたりよぉ……人めっちゃ見てんのに…

 

自分の家のクローゼットの中に隠れて旦那と元カノがキスしようとした瞬間、

「ここにいるよぉぉ……見てたよぉ……ここで見てたんだよ…ずっと……はははっ…あはははははははははははは!!!」

つって出てきて、隠し撮りしたキス写真を元カノの婚約者の家に巨大パネルに現像して送りつけたりよぉ…

 

その写真またプロジェクターで流して旦那と二人で見ながら、

「アタシよりアイツのほうがキス上手い?ん〜〜負けたくないよぉ〜〜〜〜…アイツに見られながらアタシのこと抱いたら興奮するでしょ……?」

とかのたまったりよぉ……

 

自分達とその元カノのカップルの4人で温泉旅行計画したかと思ったらその晩、隣の部屋に聞かせるように

「あ゛ぁ~~~~~っ!信〜〜〜〜っ!あ゛ぁ~~~~~っ!あ゛ぁ~~~~~っ!あ゛ぁ~~~~~っ!信~~~っ!信~~~~っ!子を孕ませてぇ〜〜〜〜〜〜〜」

ってヨガり倒したりよぉ……

 

……で、なにがイカれてるってよぉ…その足のケガも嘘なんだよ…とっくの昔に治ってんの……しかもそのケガも人雇ってわざと襲わせたっていうよぉ…やばぁ……

 

…こ、これだけでも頭おかしくなりそうなのに夏から始まるドラマ『奪い愛、夏』の設定がよぉ…

 

「1億円で私と結婚しなさい!!」 敏腕女社長・花園桜(水野美紀)からの突然の提案。

だが桐山椿(小池徹平)には同じ広報部に勤める彼女・空野杏(松本まりか)がいた。 桜の執拗な監視の目をくぐり抜けながら彼女との逢瀬を重ねるも、 その関係に気づいた桜が、とんでもない行動を取り始める……。

危険な愛の駆け引きに胸が高鳴り、その怪演に心が震える、 日本ドラマ史上もっとも過激なクレイジー“狂愛“ドラマ!!

奪い愛、夏

 

いやずっと何言ってんの?なんだこのストーリー…。しかもキャストも小池徹平に松本まりか…?水野美紀、小池徹平、松本まりか…。なんなんだよこのイカれた役ばっかり回ってくる「闇の三傑」はよ…?元は全員バリバリの正統派の「光の俳優」の人らだったはずだろ…?

ど、どうなってんだ……お、俺の好きだった雪乃さんはどこ言っちまったんだよ…?20年前の俺が見たら100パー目から血流して死ぬ…。

夢であってくれ……。わ、和久さん…帰ってきてくれ…全部冗談だって…「な〜んてな」って言ってくれ…。でも、きっとアンタこう言うんだろうな…

「そんな一面も受け入れてこそ愛だぞ青島…な〜んてな」

って…。

わかったよ…和久さん。どんな水野美紀でも俺は受け入れるよ…。見るよ、俺見るよ…『奪い愛、夏』。なんだこのタイトル。

 

「大野は地味」とのたまう愚か者を智の声でぶん殴る嵐プレイリスト10曲

ということがあり気が収まらなかったので、あと10曲「大野智の声でぶん殴る曲」を選んでおきました。

 

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1. Step and Go

21枚目シングル。嵐に興味がない貴様でも一度は耳にしたことがあるだろう。

大サビ前、

「いとしっさぁ〜〜あふれてひっかぁ!りぃ!キッラァリねっがぁ〜〜〜いっ…いっっつまぁでもぉ!きえないかがやきぃ…

ヴゥンッッ……

りょうおてぇにぃぃぃい!!」

音程を完璧につかむ天性のピッチ感、青空のように透き通った高音、跳ねるような歌い方、この一節に「ボーカリスト大野智」の魅力がグッと詰まってる。

 

2. Rain

アルバム『One』収録。大野ソロ曲。

2番Aメロ、

「沈黙の………スクイィィ……ルッッッ……」

エッッッ…………!ここ聴いて大野に惚れない人間がいるのか実験したい。

普段のボーッとしたキャラクターからは想像もできないこんな爆発エロラブソングを別人格乗り移ったみたいに歌いきるこのギャップ、これこそが大野智が大野智たるゆえん。

 

3. negai

アルバム『Beautiful World』収録。完璧な5人のハーモニーの中にキラリと光る一筋の大野。大野の声の魅力のひとつに『吐息のエロさ』があって「をぉぉ…」「にぃぃ…」「はぁぁ…」この声の残し方が本当に絶妙でいつまでも耳にこびりついて離れなくなる。

 

4. とまどいながら

10枚目シングル。大野智はじまりの曲。俺の大野智伝説はここからスタートしたと言ってもいい。特にラスサビのソロ、

「とまどいなッッがぁらッッ……僕ぅたちはァ……ッッ」

はもはや大野の独壇場。大野リサイタル。

どの嵐の曲でも言えることだが、サビ前を大野が歌うことでグッと曲が締まる。豚汁における生姜。ジンジャーボイス智。

 

5. 冬のニオイ

シングル『とまどいながら』カップリング。『Love so sweet』『One Love』なんかのハッピーな恋愛ソングもいいが、嵐の真骨頂はこういう切ない失恋ソングにこそあると思ってる。

大野の少し鼻にかかる声とストリングス主体のバラードとの相性は完全にれいさんとみささん。特にAメロ終わり、

「返信打ってたらぁ…変なぁ…日本語になってたぁ……」

「またぶり返した…風邪のぉ…症状みたいにねぇ……」

このクイッと音が上がってからの吐息の高低さに、もう、どうしようもなくなる。声に抱かれる感覚を味わえ。

 

6. 静かな夜に

アルバム『僕の見ている風景』収録。大野ソロ曲。聴きどころはCメロのファルセット。

「白くぅかがぁやくぅぅぅ↑ううぅぅ↓………」

大野のすごさはミックスボイスだけじゃなくファルセットすらまったく音程がブレずにメロディにバチッと完璧に合わせられるところにある。この音に対するバランス感覚は大の釣り好きで船によく乗る大野だからこそ与えられた才能。

 

7. Take me faraway

アルバム『Dream A live』収録。大野ソロ曲。高音を抑えぎみし限りなく地声に近い「生大野」が存分に味わえる曲。特にCメロ、

「いつまでもぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

のシャウトつまみにテキーラ何杯でもいける、三半規管がバグる酒曲。

 

8. two

アルバム『Popcorn』収録。大野ソロ曲。

歌ってみるとわかるんだが、こんな荒れた海みたいにメロディがグワングワンしてる曲を完璧に歌いこなす大野の化物具合がわかる1曲。

この曲もラスサビ前のシャウトが神。すべての音が消え大野の声だけになり、

「震えるほどぉぉぉおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぉぉおおおおおぃっ………」

フッ…

シュゥワワワィィ……!

「もう少しぃ……」

耳、窒、息…………。

 

9. P・A・R・A・D・O・X

アルバム『LOVE』収録。嵐最強の圧倒的変態ソング。出だしの、

「イェエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!」

から頭の中の脳内メーカーが「智」で埋め尽くされる。嵐史上類を見ないほどスリリングでエロティカルな楽曲で、大野だけじゃなく嵐全員の声と動きが18禁を余裕で超えた58禁。ビデオ・クリップ見て逮捕されたい。

 

10. 復活LOVE

48枚目シングル。ジャニーズお父さん山下達郎が作曲、ホリデイお母さん竹内まりやが作詞を手がけている奇跡の曲。

ほとんど声に加工をかけず、まるで耳元で歌われているかのような錯覚に陥るほど嵐5人の「声」がフィーチャーされている楽曲で、特にラスサビ終わり大野の「My love 離さないよ…」は耳が宝くじ当たった。

 

 

以上

これからもし大野のことで心ないことを言われたら、魔王になりそうな自分をグッと抑えてこの11曲を耳にぶち込んでやりましょう。覚えておけ、これが大野智。

サカナクション『陽炎』の「カァ゛ァ゛ゲロォッ!カァ゛ァ゛ア゛ア゛ロォッッ!!」の中毒性についての論文

サカナクション『陽炎』の「カァ゛ァ゛ゲロォッ!カァ゛ァ゛ア゛ア゛ロォッッ!!」の中毒性についての論文。

 


映画「曇天に笑う」曇天ダンス~D.D~ サカナクション/陽炎

 

まずはサビの歌詞をご覧いただきたい。

 

オッオー

うぃきになっくとっりとーいくれなーい

いつになっくあっおーるくれなーーい

いつになっくないてーるよーだ

 

カァァゲロォッッ!

カァ゛ァ゛ゲロォッ!!

 

ギヴィノ

 

いきになっくわーよるはこなーい

いつになっくあっおーるくれなーーい

いつになっくないてーるよーだ

 

カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッッ!!

カァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ゲロォッッッ!!!

 

なんでしょうかこれは

 

これまでのサカナクションのイメージとは一線を画する異常なほどの「がなり」であり「こぶし」

 

「カァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ゲロォッッッ!!!」

 

なんでしょうかこれは

 

今回はこの「カァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ゲロォッッッ!!!」が、なぜこれほどまでにがなる必要があるのか、そしてなぜこんなにも絶対的な中毒性を持つのか、そこに迫っていきます。

 

「カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」の前戯「あがァ゛い!」

「カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッッ!!!」ばかりに耳がいきがちですが、実はサビ前「赤い空を僕は待った」の

「あがァ゛い!」

で一回軽くイッている。この「あがァ゛い!」がのちの「カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッッ!!!」をさらに引き立たせているのです。

「あがァ゛い!」の時点でリスナーは「ビクッ…!えっ…?一郎くん…ど、どうしちゃったの…?」と普段はオクテな彼が急に男見せてきたみたいな強引な振る舞いに耳が吊り橋効果にやられ、

「こ…これから私…どうなっちゃうの〜〜…??」

と、サビで自分がめちゃくちゃにされる姿を期待せずにはいられなくなる、これが山口一郎が生み出した「あがァ゛い!理論」です。

 

「カァ゛ァ゛ゲロォッ!!」のあとになんか言ってる

曲中、「陽炎」というワードはアルバム『834.194』のバージョンでは合計「10回」登場するのですが、2回目、6回目、8回目の「カァ゛ァ゛ゲロォッ!!」のあとに「ギヴィノ」なのか「ヒウィノ」なのか「ゲリィロ」なのか…とにかくなにか言ってる。(ここでは「ギヴィノ」とする)

歌詞を見ても「カァァゲロォッッ!カァ゛ァ゛ゲロォッ!!」の後は「一気に泣くわ夜はこない」なのに、明らかに手前で「ギヴィノ」と言っています。歌詞にない歌詞。

 

 これが幻の「ギヴィノ」

 

「ギヴィノ」はいわば「架け橋」であり「のりしろ」。仮に「ギヴィノ」がなかった場合、サビとサビとのあいだに一瞬の空白ができてしまいツギハギ感が生まれてしまう。しかし「ギヴィノ」を挟むことでなんの違和感もなくスムーズに次サビに移ることができるのです。

それだけではない。あれだけ「カァァゲロォッッ!カァ゛ァ゛ゲロォッ!!」とがなった手前、同じテンションで「いきになっくわーよるはこなーい」と普通に歌うのはいくら山口一郎先生といえど難しい。しかし、そこに「ギヴィノ」があることでサウナ後の水風呂感覚で昇っていた血がスーッと下がりフラットな状態に戻すことができる。これぞサカナクションが生み出した「ギヴィノマジック」なのです。

 

「カァ゛ァ゛ゲロォッ!カァ゛ァ゛ア゛ア゛ゲロォッッ!!」後、急に素に戻る

これは「カァ゛ァ゛ゲロォッ!!ギヴィノ」にも通じる部分で、1サビ「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!カァ゛ァ゛ゲロォッッッッッ!!!」後、スンて音が止んだかと思ったら急に「まちはしずかぁーー(ポォーーーーーーーーン)」といつものテンションで歌い出す山口一郎大先生。このテンションの高低差も中毒性を生み出す要素のひとつなのです。

「は?なにが『まちはしずかぁーー(ポォーーーーーーーーン)』だ、ふざけるな。あんなに騒いでたのに急に素に戻って『どうしました?なんかありました?』みたいな顔してもダメだから『カァ゛ァ゛ゲロォッ!』って言った事実は消せないから…ねぇ…お願い…はやく次の『カァ゛ァ゛ゲロォッッッッッ!!!』をちょうだい…ワン!ワン!アッアッ!キャイイイィイィン!!アォーーーーーン!!と『カァ゛ァ゛ゲロォッッッッッ!!!』をほしがる犬になってしまうのです。

 

同じ「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」はない

「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」の最も恐ろしい部分、山口一郎師匠は一度も同じ「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」を使っていないという所にあります。(ちなみに記事タイトルの「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!カァ゛ァ゛ア゛ア゛ゲロォッッ!!」は1サビ部分3回目4回目の「陽炎」)

まず、1回目の「陽炎」は「ァ」に濁点がつかないフラットな「カァァゲロォッッ!!」、2回目の「陽炎」は「カァ゛ァ゛ゲロォッ!!!」で「ギヴィノ…」とセットになっているため、語尾を短く切った「陽炎」になっています。

3回目の「陽炎」は1回目よりもがなりが増し巻き舌気味の「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!」、4回目の「陽炎」は前3回よりも伸ばした「カァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ゲロォッッ!!」

ラスサビ前5回目と6回目の「陽炎」はmovie versionではなかった1分の前奏が加わりタメにタメた最大がなりの「カア゛ア゛ゲロォッッ!!!カア゛ア゛ア゛ア゛ゲロォッッ!!!!」(「ア゛」が最も強調されている「陽炎」)

ラスサビ7回目の「陽炎」は1回目の「陽炎」と違い「ァ」に濁点がついた「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」8回目の「陽炎」は2回目の「陽炎」よりも「カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッ!!!」と「ァ゛」を伸ばして歌う。

9回目の「陽炎」は4回目の「カァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ゲロォッッッ!!」と5回目の「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」が混ざったような激しい「カァ゛ア゛ア゛ゲロォッッ!!!」、そしてラスト10回目の「陽炎」は意外にもあっさりとした余韻を残すような「カァゲロォォォッ…!!」で曲が持つ儚さ「儚なクション」を際立たせているのです。

 

「カァァゲロォッッ!!」

「カァ゛ァ゛ゲロォッ!!!」

「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!」

「カァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ゲロォッッ!!」

「カア゛ア゛ゲロォッッ!!!」

「カア゛ア゛ア゛ア゛ゲロォッッ!!!!」

「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」

「カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッ!!!」

「カァ゛ア゛ア゛ゲロォッッ!!!」

「カァゲロォォォッ…!!」

 

おわかりでしょうか

 

“昨日と同じ今日がないように、この世にひとつとして同じ「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」はない”  

 

この「カァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」の歌い分け、一聴だけでは気づきにくい微妙な変化も中毒性の一因となっているのです。

 

5音で構成されたメロディと「カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」の関係性

最後に5音で構成されたメロディと「カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッッ!!」の関係性についての見解をこの論文の締めとさせていただきます。

いつかの『関ジャム 完全燃SHOW』で音楽プロデューサーの蔦谷好位置が『陽炎』について、

「この曲のメロディーは最初から最後まで5つの音しか使われてない、その中でいかに人の耳に残るかに挑戦した怪曲」

と言っていました。ちなみにこの理論は彼が言うよりもずいぶんと前に私は発見していたのですが、そう、5つしか音がないということは逆を言えば1つ1つの仕掛けが際立つということ。

だからこそ、これらの要素が絶妙に絡み合い、仕掛けの1つでもある山口一郎絶対神の歌う「カァ゛ァ゛ァ゛ゲロォッッ!!!」が絶対的な中毒性を生み出しているのではないかと、

私は、

お゛も゛っ゛た゛ッッッ!!お゛ぉ゛ぉ゛も゛っ゛た゛ ッッッッ!!ギヴィノ

 

陽炎

陽炎