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ミクスチャーブログ

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「夢の現実化」岡野昭仁×井口理『MELODY(prod. by BREIMEN)』感想

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「ポルノグラフィティ岡野昭仁とKing Gnu井口理のコラボ楽曲発売」

この字面だけで人生の目的がほぼ終了した。魔法のiらんどで投稿されてるような妄想夢小説が「現実」になってしまった。正直「聴きたくない」とすら思った。聴くと自分がどうなるか分からない。結果、

「口から尻が出た」

これは「想像もつかないこと」が起きた時に使うオリジナルことわざなんですが、岡野昭仁と井口理が歌う曲が一撃で急所殴られて気絶する強化系じゃなく、ジワジワと身体に酔いが回る変化系だと誰が思う?ゴンかと思ったらヒソカでした。

単なる「記念作品」的なデュエット曲じゃなく予想を斜め上からブッた斬るタイトル通り「メロディ」を主役に据えた妖怪変態曲。ある意味、歌以上に「BREIMEN」が作り出したこの恐ろしい曲を聴けたことが最大の衝撃。ポルノグラフィティでもKing Gnuでも味わえないハッキリ「違う」と分かる全く新しい音。アルコール純度の高いアレンジに溶かされ泥人間になり、目まぐるしく変わる曲展開によってセクション毎に「俺は今まで何の音聴いてた?」と脳味噌かき乱される。

ギターもドラムもベースもキーボードもサックスも、全部の音が並列に主役で、一度聴けば「常人には絶対に歌えないし弾けないし口ずさむことすら許されない…」と絶望するほどスキルフル、こんな曲をデュエット曲に提供した高木祥太はBREIMENであると同時にCRAZYMENだと思った。

テーマはKREVA『音色』や星野源『Pop Virus』に共通する、音楽に出会って狂わされた人間達のラブソング。全編において「音楽の前では人は無力」を表現していて、いわば歌詞表現の最終地点。それを音楽の酸いも甘いも食い尽くした化物ボーカリスト2人が歌うのはこれ以上ない鬼の説得力がある。そして同時に、これまでの文脈をふまえているリスナーからすれば、ポルノグラフィティの音楽を愛し憧れた一人の少年が時を経て、その存在と肩を並べ一緒に曲を作るまでの軌跡の曲にも感じられ、感情がパーフェクトピッチング達成、情緒の佐々木朗希だった。

 

岡野昭仁の声は一文字で言えば「強」。曲を、歌詞を、混じりけのない色でそのまま真っ直ぐ伝える質実剛健のボーカルは「音のアスリート」と呼ぶに相応しい。Mr.Children桜井和寿が言う「声に名前が書いてある」を体現する高音で一気に爆発する瞬発力、歌詞が具現化した異常な滑舌、雲突き抜けて宇宙まで届く声量、曲の表情を伝える語尾落とし、一度聴いたら二度と忘れられないクセと強さがある。仮に他人の曲であっても「上書き」してしまう影響力があり、誰もが岡野昭仁のように歌いたいが歌うことができない。人体には岡野昭仁でしか摂取できない栄養素がある、俺にとって岡野昭仁の声とはプロテイン。

反対に、井口理の声は「魔」とも言えるほど俺をおかしくさせる。絵画に描かれている白いワンピースを着た少女のような儚く神秘的な雰囲気と、スラム街の殺し屋ような妖しく退廃的な雰囲気が、一人の人間に共存している怖さがある。井口理が歌えばそれがどんな曲であってもそこに「上品なエロス」が生まれる。まるで臓器を直接触られている感覚。声が電気信号となって全身を巡り震わせてくる。俺にとって井口理の声は脱法、ダメと言われているものを隠れてしている時の背徳感でしか得られない気持ち良さ。岡野昭仁とはまったく別の意味で絶対に真似できない声。

岡野昭仁と井口理、どちらも喉から手が出るくらいに欲しい個性があり、正直どんな曲でもその声さえあればある程度は成り立ってしまう、しかしこの『MELODY』において2人は己の個性を存分にぶつけ合いながら、曲を引き立たせるためのスパイスにもなっている。歌、演奏それぞれが好き勝手やっているように見えて恐ろしいまでの統一感。

イントロの「ドゥンドゥドゥゥッドゥドゥグゥンンッ!ベェェエエエエエァアアアアアアアベェエエエアア!」から一瞬で曲の世界観に引きずり込まれ永遠に出てこられないジャケット写真が表す「渦」のようなイントロ。そこに岡野昭仁の一声目

「も…」

耳を飛び越えて目まで焼かれそうになった。ほぼ歌詞の全容が理解できてないのにたった一声でこの曲がなんの曲なのか一瞬で理解できてしまう気になる。改めて声そのものが一つのブランドであることを象徴する「も」。情熱的で目がくらむほど眩しい圧倒的主人公声。声そのものが一つの「ブランド」と言っていい、岡野昭仁が歌うことでそこに箔がつく。「AKIHITO OKANO」と彫られたバッグがあれば俺はいくらだろうと買う。そして続く井口理の一声目

「も…」

「儚さ」を凝縮した「も」。目の前にいるのに手をすり抜けていく砂のように掴みどころがない。この声を擬人化した人間にだけは絶対に恋してはいけない…とどこまでも想像力を掻き立てられる。井口理の「も」だけで2時間の映画脚本が俺には書ける。

「もしも」

「こんな」「どんな」

「16小節」「16歳児」

「一夜」「一生」

ほぼ全てのフレーズの歌い出しが同じ母音で構成されていて「2人の声を比べて味わう」という目的のためだけに構成されている。先日、少し高いレストランに行って2種類のワインを出されてソムリエに「同じ料理でも飲むワインが違えばまったく違う味わいになります…その感覚をお楽しみ下さい…」とかドヤ顔で言われた時のことを思い出した。あの時はマジで何が違うのか1ミリも分からなかったんですが、2人の声で感じる味の違いは誰よりも分かる。俺は「声ソムリエ」なのだ。声界の稲垣吾郎。

力強く抱かれる「も」と優しくそっと抱かれる「も」、剛のエロと柔のエロが交互に襲ってくるこのヤバさ。そこに絡みつく曲の、特に全身を舐め回すようなベース音に頭がおかしくなる曲聴きながら「だめこれはだめ」とだらしない声を何度もあげそうになった。Bメロ前の「ジジ…ジジジ……」という何らかの音は2人の声によって時空が歪んだ音にすら聴こえる。

サビでは岡野昭仁が主メロを歌えば井口理がハモり、井口理が主メロを歌えば岡野昭仁がハモっていた。そりゃあ一緒の曲歌ってんだから当たり前だろと思うかも知れませんが、俺からすれば耳が宝クジ10億当選したのと同じ、しばらくは信じられず何度もアーティスト名を確認した。夢じゃなかった、俺は耳の億万長者になった。

宝クジの高額当選者には、その使い道やそれを知らせる人、かかる税金についてなど、その後の人生の過ごし方のアドバイスが書かれた「その日から読む本」という冊子が銀行から配られるらしいが、今すぐ『MELODY』を聴いたその日から読む本をくれ「三親等までなら聴かせてもいい」とか。

一瞬の静寂の後に訪れる間奏は全員が天才で、暴れ馬のようなサックスソロの裏で弾き狂う妖艶すぎるキーボード、精密かつ情熱的なドラム、腹にクるベース、耳が切り裂かれるギター、何度も言いますがここまで歌力の強い2人に好き放題させながら演奏がいっさい負けてない、上手すぎて恐怖すらある。

燃やァアしてェエエ!!(燃やしてェエェ…)この身ィすらァア!(この身すらァ……

委ねェエて仕舞うのもォ(委ねェ…て仕舞うのも…)

仕方ない様なァアアア

どォうしてェエエ!!(どうしてェエェッ…!)離ァアアアれなァアアい!!(離れなァアアアいッ……)

その歌ァアアがアア!(その歌ァァァァがァァァ……)その声が

響いてエエエエエエエ…!!響いてェエエエエエエエ…!!

と、思った次の瞬間に突然始まる歌と歌の殴り合いが凄すぎてドン引きした。これからはカエルの合唱じゃなくこれを定番の輪唱曲にしてほしい。ラストは歌、演奏、全ての音が融合「全員ボーカル」と化し起きるワルプルギスの夜。

 

「歌うことォオオオオオオオ!!!!!止められはしないんだアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!ディイイイインディイイエエエエビィイイイイデッィイイイイイディディイイイイイイイイイイッッッ………」

 

岡野昭仁、井口理、BREIMEN、まるで違う声まるで違う音が完全な「一つ」になって耳にブチ込まれる。コラボの正解がここにあった。もういい。もう夢とか一生見なくてもいい、ここに夢がある。

MELODY (prod.by BREIMEN)

MELODY (prod.by BREIMEN)

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SixTONES京本大我が考えた「ミスチル30周年妄想セトリ」のヤバさカオス・ソルジャー

「カオス・ソルジャー所持者の中で一番歌が上手いアイドル」こと、SixTONES京本大我がラジオで考えた「Mr.Children30周年セットリスト」見て発狂しました。今すぐ一緒に酒浴びたい。キスマイ玉森裕太と同い年の年上として俺が奢るわ。

1.シーラカンス

2.マシンガンをぶっ放せ

3.フェイク

小MC

4.ロックンロール

5.終末のコンフィデンスソング

6.PADDLE

7.車の中でかくれてキスをしよう

8.渇いたkiss

9.靴ひも

10.HANABI 

11.少年

12.掌

13.I'LL BE 

14.youtuful days 

15.GIFT 

大MC

16.Drawing

17.くるみ - for the Film - 幸福な食卓 

18.Prelude

19.海にて、心は裸になりたがる

20.UFO

21.Pink~奇妙な夢

22.WALTZ

23.REM 

24.NOT FOUND

25.Marshmallow day

26.End of the day

27.Worlds end

28.Image

アンコール

29.Documentary film 

30.空風の帰り道

このヤバさお分かりでしょうか。単なるガチファンとかコア向けにカマしてきたとかそういうレベルじゃなくこの男、完全にミスチルに狂ってる。「ミスチル全然知らなかったけど京本君のセトリで聴いてみます!」と言ってる自分のファンのことをどうしたいの?修羅の道を案内するな。

 

Mr.Childrenをあまり知らないという人のために解説しますと、まず30曲中シングルが「マシンガンをぶっ放せ』『フェイク』『HANABI』『掌』『I'LL BE』『youthful days』『GIFT』『くるみ - for the Film - 幸福な食卓 』『REM』『NOT FOUND』の、申し訳程度の「10曲」しか入ってない。観客全員が「アルバム・カップリング含めた全250曲全部聴き狂ってる」前提なのイカれてるよ。

しかも「10」とか言ってますが実質「6」だから。『REM』は配信限定シングルで『くるみ 幸福な食卓』は映画のリアレンジver、『マシンガンをぶっ放せ』『I'LL BE』に至ってはシングルの皮を被ったカップリング。本人達も扱いに困ってる15年に1回聴けたら嬉ション死レベルの超絶激レア曲。それをどっちもライブで聴きたい?異常者。こんなん5万人集めてやるライブのセトリじゃないですよ、キャパ500人ファンクラブ限定ライブのそれ。

 

どこ切り取っても頭おかしいセトリなんですけど、オープニング『シーラカンス』『マシンガンをぶっ放せ』『フェイク』から何人が泡吹いて倒れるか分かりませんし、

 

7.車の中でかくれてキスをしよう

8.渇いたkiss

9.靴ひも

 

京本大我、もう俺の生まれ変わりだろ。

人目につかない場所でしか触れ合うこともできない関係を歌った『車の中でかくれてキスをしよう』、別れても一生俺を思い出せばいいと呪う『渇いたkiss』、それまでの人生全てを捨ててでも君の笑う顔が見たいと走る『靴ひも』、この3曲は俺の中でMr.Childrenのラブソングの「答え」と言っていいレベルの名曲なんですが、それを3曲並べる?俺か…?さらに

 

20.UFO

21.Pink 〜奇妙な夢

22.WALTZ

23.REM

24.NOT FOUND

 

狂ってるよ

 

『UFO』って「今カノと別れられないし浮気相手とも別れられなくてマジどうしようもないからUFOに連れ去られたいよ〜」って言ってるだけのクズオブクズの現実逃避曲で、今まで一回もライブで披露されてないのはおろか、本人達が「えっそんな曲あった?」って記憶から消し去ってるミスチルのブラックボックスと化してる曲なんですけど、それを30周年記念のドーム・スタジアムライブで?やってほしい?は?俺以外に好きなやついたのか、しかもSixTONESで…

あと『Pink 〜奇妙な夢』って公共の電波で流していいんだっけ?

「隣で眠る裸体の女が 不機嫌そうに寝返りを打つ それが何故かは分からないけど 多分僕に不満を抱いてる

今日は満月 外の方から叫び声が聞こえてくる 泣いているのかなぁ?よがり声だな きっと」

これを?UFOの後に聴きたいと?正気?あとサラッと「Pinkカラオケで歌う」とか言ってたんですが怖…で、その流れからの『WALTZ』〜『REM』〜『NOT FOUND』?大丈夫?なんかあった?で、『Marshmallow day』とか曲の気圧の差で頭吹き飛ぶだろ。

 

京本大我は完全に理解している。『渇いたKiss』『UFO』『Pink 〜奇妙な夢』、桜井和寿に人間の欲望丸出し曲を書かせたらどうしようもないほどに最高ということ、そしてそれこそがMr.Childreの核だということを。

「俺は終わりなき旅聴きたいな!元気もらえる!」「私はSign大好き!ドラマ思い出してキュンキュンするもん!」「僕は彩り!明日も頑張ろうって思えるから!」

ってライブ前に目キラキラさせてるファンにとっては白目剥くセトリかもしれませんが、逆に言えばわれわれ「ミスチル狂い(みすちるぐるい)」からしたら一生ヨダレ止まらないごほうび。

 

そんなクレイジーセットリストを他でもないNHKで放送してくれて心から「ありがとう」しかありませんし、マジで札幌とか来てくれたらいつでも奢るわ。

どっかで軽く飲んだあと、俺ん家までポケモンGOしながら歩いて、途中コンビニ寄って酒買って、ミスチルのライブDVD観ながら朝まで遊戯王やろうな。

俺の『関ジャムJ-POP史 最強平成ソングベスト30』

『関ジャム』観てたら「平成30年間(1989年~2019年)でリリースされた全ての邦楽曲の中から若手アーティストがベスト30選ぶ」とかいう拷問に等しい企画をやってて泡吹きそうになりました。

何万曲とある中のたった「30曲」だと?本気で言ってんのか?30なんて好きなアーティスト1組だけでも血ヘド案件。それを?今すぐ決めろだ…?

…上等や、自分の中にある大事なモンも決めれないヤツは何も守れねぇ。これが俺の最強平成ソングベスト

 

 

1位 よるの向日葵/吉澤嘉代子…「誰にでも変わらず 優しい顔するなら ねえ お願い 私だけに意地悪してよ」宇宙最高のフレーズ。こんなん言われたら爆発して死ぬ

 

2位 Calling/B'z…1曲に10曲、いや1000曲の密度がある。音楽で感じられる感情の最高点

 

3位 たいせつ/SMAP…何気ない愛の尊さをスーパースターであるSMAPが歌ってそれが圧倒的な説得力を持つ異常性。「たいせつさ守り抜ける ひとは Supremanじゃない Supermanじゃない Supermanじゃないけれど」の一文にSMAPというグループのヤバさが濃縮還元してる

 

4位 サボテン/ポルノグラフィティ…歌詞、メロディ、歌、全てが最強。名曲過ぎて何千回聴いてもそのたびに「な…何?」となる

 

5位 Sakura/嵐…嵐の曲におけるラスボス。イントロからアウトロまであまりにも好み過ぎて、この曲の姿をした人間がいない世界に絶望してる

 

6位 NOT FOUND/Mr.Children…聴く側の耳が破壊されかねない剛力曲。開始1秒で「これ以外曲いらねぇわ」となる

 

7位 ループ/坂本真綾…どこのフレーズがどうとかそういうレベルじゃなく何もかもが完璧。この世に存在する全ての曲の中で一番歌詞が良い

 

8位 Everlasting Love/三浦大知(Folder)…開花しつつあるとんでもない才能が放つ「奇跡」がそのまま音源化した曲

 

9位 サマーナイトタウン/モーニング娘。…「大嫌い大嫌い大嫌い大好き」のフレーズが出た時点でこの世の全てのラブソングが終わりました

 

10位 1,000,000 MONSTERS ATTACK/SOUL'd OUT…人間が作り出せる怪異曲の終着駅

 

11位 地獄でなぜ悪い/星野源…この曲がある限り俺は何があっても星野源の味方

 

12位 四方八方肘鉄砲/繭実…アニメの世界線と曲がここまで合致した曲はない、全てのアニソンの最高到達

 

13位 秘密基地/高田梢枝…一音一音、一言一言すべて余す所なく涙腺を破壊してくる。今すぐこの人に国民栄誉賞を授与してほしい

 

14位 明日晴れるかな/桑田佳祐…この曲流すためだけに100回結婚式挙げたい

 

15位 Fantasista/Dragon Ash…教会の神父もこの曲聴いたら頭振りながらマリア像破壊する

 

16位 KinKiのやる気まんまんソング/KinKi Kids…KinKiとさくらももこの相性の良さはカレーと米。Aメロはバカ過ぎるのにサビで急に感動が襲ってくる情緒崩壊曲。

 

17位 自由へ道連れ/私立恵比寿中学…完全に「カバー」の概念超えてオリジナルになった奇跡曲。メンバー全員が「覚醒」してる。全員養いたい

 

18位 “らしく”いきましょ/Meu…マジで助けてほしいくらい好きなのに、俺のこと歌ってない

 

19位 刹那/Creepy Nuts…この曲聴いた後の俺の顔超カッコいい

 

20位 月灯りふんわり落ちてくる夜/小川七生…「切ない」の感情を全て詰め込んだ曲。クレヨンしんちゃんのどんなにふざけ散らかした回でもこの曲がかかるだけで全部チャラになる

 

21位 SPIRIT/PAMELAH…俺のゆきめ

 

22位 カルアミルク/岡村靖幸…俺の酒癖と性癖を狂わされた

 

23位 ラヴ・パレード/ORANGE RANGE…彼女いなくてもこの曲聴くと俺の脳に「存在しない彼女の記憶」が植え付けられる

 

25位 Love Somebody/織田裕二…織田裕二は俺の全て

 

26位 Vampire/Awesome City Club…可愛さの権化、聴いてると頭おかしくなる

 

27位 晴れてハレルヤ/奥井亜紀…世界に光が差す宗教曲

 

28位 Believe/Folder 5…映像と曲のリンク度、疾走感と高揚感、この曲が俺にとってのONE PIECE

 

29位 革命/MOROHA…人間の魂を強制的に奮い立たせる筋肉増強曲。大変なことになる前に国が規制したほうがいい

 

30位 Best Friend/Kiroro…良い曲すぎて逆に聴く人間の人格が試される

 

31位 Tell Me Baby/Official髭男dism…「音」でブン殴られるとはまさにこのこと。真のOfficial髭男dism

 

32位 声をきかせて/MAHO堂…曲を聴いて「生まれ変わって女子小学生になりたい」と思ったのは初めてです

 

33位 over/V6…どこを切り取っても「良い」と感じる部分しかない

 

34位 secret base ~君がくれたもの~/ZONE…誰がいつ聴いても「名曲」にしかならない聴くタイムマシン

 

35位 祭りの準備/ガガガSP…聴くと体温が2度上がる青春馬鹿情熱曲。「これが本当のエモじゃボケェ」とほっぺた引っ叩かれてる

 

36位 スターゲイザー/スピッツ…聴くたびに草野マサムネの才能が怖くなる

 

37位 ヒラヒラヒラク秘密ノ扉/チャットモンチー…可愛さ、格好良さ、クールさ、全部が同時にブチ込まれるバンドの完成形

 

38位 カプチーノ/ともさかりえ…女優が歌う曲の究極系。エロと可愛さのマリアージュ

 

39位 POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~/反町隆史…理屈ではなく本能に語りかけてくる聴くドーピング

 

40位 恋愛サーキュレーション/花澤香菜…聴いた後は原型ないほどに脳と耳が溶ける

 

41位 大阪レイニーブルース/関ジャニ∞…トンチキとシリアスが完璧に融合したジャニーズの歌うバラードの到達点

 

42位 ポッピンアパシー/米津玄師…米津玄師がどれだけの歴史に残る大変態(おおへんたい)なのかを体現した違法ギリギリの異常曲

 

43位 檄! 帝国華撃団/真宮寺さくら(横山智佐)&帝国歌劇団…イントロかかった瞬間にこの曲を聴く以外の機能が停止して全細胞が喜ぶ

 

44位 明日への手紙/手嶌葵…永久安眠曲。聴くヤクルト1000

 

45位 even if/平井堅…エロスオブエロス。一瞬で目の前がBARになる音楽の領域展開

 

46位 ラッキープール/JUDY AND MARY…どんなに嫌なことがあっても一瞬でバカになるIQ崩壊曲

 

47位 Squall/松本英子…名曲過ぎて無理

 

48位 微笑みの爆弾/馬渡松子…人生の答え。葬式で流したい

 

49位 陽炎/サカナクション…「カァ゛ァ゛ゲロォッ!カァ゛ァ゛ア゛ア゛ロォッッ!!」完全にイカレ

 

50位 それじゃあバイバイ/Surface…江角マキコの具現化。疾走感の鬼

 

51位 It's a small world/King Gnu…King Gnuの得体の知れないヤバさを凝縮した妖怪

 

52位 星間飛行/ランカ・リー(中島愛)…鼻から抜けるあざとさに気が狂うシンナー曲

 

53位 恋におちたら/Crystal Kay…世界の素晴らしさだけをこれでもかとぶつけてくる鬼ポジティブ曲

 

54位 ロマンティックあげるよ/橋本潮…エンディング映像のブルマに恋しない人間などいない

 

55位 オアシス feat. Diggy-MO' (SOUL'd OUT)/BENNIE K…伝説と伝説の殴り合い、ドライブ中に聴いたら絶対に事故る

 

56位 ありあまる富/椎名林檎…圧迫感とエロと恐怖と切なさ、椎名林檎を聴くことでしか味わえない感情がある

 

57位 最愛/KOH+…『容疑者Xの献身』観てこれ聴いて涙腺が終わらない人間いるのか

 

58位 人魚/NOKKO…カラオケでこの曲歌われた後に「100万貸して」って言われたら貸す通りこして200万あげちゃう

 

59位 KissHug/aiko…マジで「aiko……」としか言いようがないaiko饅頭

 

60位 僕が一番欲しかったもの/槇原敬之…物語の起承転結の美しさ「歌を作る」のがあまりにも上手い

 

61位 さくら/ケツメイシ…カラオケでMVの鈴木えみを観るためだけの時間がある

 

62位  LOVE涙色/松浦亜弥…ソロのアイドルソングとしてこれ以上の名曲があるのか

 

63位 鯨/Buzy…「もしもポルノグラフィティがアイドルソングを作ったら?」が現実化した

 

63位 SCREAM/EXILE×GLAY…全ヤンキーの憧れ。俺がなりたくてもなれなかった姿がここにある

 

64位 ぼくはくま/宇多田ヒカル…宇多田ヒカルがついにイカれたと白目剥いた

 

65位 イツナロウバ/KICK THE CAN CREW…トラック、リリック、フロウ、キャラクター、3MCのヒップホップグループとして誰も越えられない壁を作り出した

 

66位 Mr.PLAY BOY…♡/清竜人25…可愛いアイドルを観たいのに気がつけば髭面で爆発頭のオッサンにしか目が行かなくなる異常世界

 

67位 キャッチミー岡っ引きさん feat. もち政宗/レキシ…至高のメロディに頭のおかしいクソ歌詞を乗せる天才の俺的には最高傑作

 

68位 猟奇的なキスを私にして/ゲスの極み乙女…脳を混乱させるメロディと一生記憶に残り続けるパワーワード作らせたら日本一と言ってもいい

 

69位 乙女 パスタに感動/タンポポ…つんくの書く歌詞以上に「リアル」を感じさせるアイドルソングはないのですがその最たる曲

 

70位 NITRO MICROPHONE UNDERGROUND/NITRO MICROPHONE UNDERGROUND…「次の日全身にタトゥー入れに行こ」ってなるしタバコ10本一気吸いしたくなる

 

71位 日曜日/back number…ナヨナヨした男を書かせたらトップと言っていいほど上手いんですがその男の人生の終着点

 

72位 Don't you see!/ZARD…坂井泉水はタイアップ先と1ミリも合ってないのに合ってる気にさせる天才なんですがその最たる例です。どこがドラゴンボールなんだよというツッコミを野暮にさせるほどタイアップ先がZARDに合わせてしまうヤバさ

 

73位 春風/Rihwa…特に言うことがないほど完成度が天元突破した超バラード。全てがどうでも良くなるくらいに良い

 

74位 人間交差点/RHYMESTER…イントロで大優勝してそのままアウトロまで大優勝し続ける曲

 

75位 満月の夜なら/あいみょん…クソほどエロい曲を溜息が出るほど綺麗に歌う天才 

 

76位 素敵な君/RAZZ MA TAZZ…少女漫画のキラキラを冷凍保存した曲

 

77位 地獄先生/相対性理論…違法ビデオ観てるような気分になる

 

78位 明日への扉/I WISH…小細工無しで人を感動させるためだけにあるバラード界の戸愚呂弟

 

79位 葛飾ラプソディー/堂島孝平…日本人全員の本籍を「葛飾区亀有」にした曲

 

80位 ズルい女/シャ乱Q…つんく♂という人間のヤバさが凝縮されてる。だらしねぇのにカッコいい矛盾

 

81位 ココロオドル/Nobodyknows+…聴いてる人間は確実に馬鹿しかいないし、馬鹿は最高

 

82位 素敵な夢を叶えましょう/サザンオールスターズ…サザンにおける隠れ最強バラード。この曲が全てを許してくれる

 

83位 メロディー/玉置浩二…何もかもが圧倒的過ぎて聴いた後に溜息しか出ない菩薩曲

 

84位 恋のマイレージ/RAG FAIR…当時の人間全員を「ボイパ」という修羅の道に引きずり込んだ罪曲

 

85位 真夏の夜の夢/松任谷由実…この曲を聴く時だけは精神年齢が20才引き上げられる

 

86位 ナンダカンダ/藤井隆…この曲が存在する限り日本は平和

 

87位 青空/Salyu…天才が曲を書いて天才が編曲して天才が歌う天才の海鮮丼

 

88位 スノースマイル/BUMP OF CHICKEN…最後の最後でちゃぶ台ひっくり返される世界で一番綺麗な嘘曲

 

89位 狭心症/RADWIMPS…耳から味わう地獄。聴く利尿作用

 

90位 大阪LOVERS/DREAMS COME TRUE…良くも悪くも大阪のイメージを変えた曲。このせいで大阪の人間は全員スウェットで駅にいると思ってた

 

91位 ハミングがきこえる/カヒミ・カリィ…もはや聴こえないレベルの透明感 

 

92位 come again/m-fio…脳イカレ電子ドラッグ曲はここから始まった

 

93位 Point of No Return/CHEMISTRY…CHEMISTRYのせいでカラオケでイキる男が増えたほど時代に影響を与えた

 

94位 恋のダウンロード/仲間由紀恵 with ダウンローズ…聴く前のハードルの低さと聴いた後の満足感のギャップが異常すぎる

 

95位 アシンメトリー/スガシカオ…「半分に割ったリンゴのイビツな方を僕がもらうよ 二人はそれでたいがいうまくいく」完全に真理

 

96位 ピンクスパイダー/Hide with Spread Beaver…一発聴くだけでいつでも気が狂える

 

97位 ALL FOR YOU/安室奈美恵…全てを肯定するという究極の愛を歌ってもいっさい重さを感じさせず聴く人間もその愛を全て受け入れる、安室奈美恵のソングライティング力のヤバさが詰まった曲

 

98位 JUST COMMUNICATION/TWO-MIX…デジタルロックの到達点。この曲のせいで高山みなみは声優よりも歌手が本職の歌姫だといまだに思ってる

 

99位 SOUL LOVE/GLAY…イントロクソやべぇの祖。ここまで音の余白をたっぷりと取っているのに全く飽きさせない音楽テトリス

 

100位 幸せな結末/大滝詠一…どうしようもないオッサンがカラオケで目当ての女を指差しながら「今夜君は僕のもの」と歌う地獄を差し引いてもお釣りが来る名曲

 

101位 ALICE/My Little Lover…耳から摂取するマイナスイオン

 

102位 愛のバカやろう/後藤真希…壊れてしまいそうな儚さと、観るもの聴くものを惑わす色気、この曲で後藤真希は伝説になった

 

103位 女神の舞/観月ありさ…ドラマ『ナースのお仕事』と共に観月ありさが良い意味で完全にトチ狂っていたサイコ曲

 

104位 あなただけ見つめてる/大黒摩季…平成を真空パックして閉じ込めた曲。歌詞のキツさ込みで強すぎる。どれだけ悲惨なことを歌っていても1ミリも悲壮感を感じさせない大黒摩季の声の強さはもはやグリズリー

 

105位 Believe/玉置成実…聴くだけで頭悪くなりそうなアレンジのゴテゴテ感は夜中にカップ麺食ってるような気分になる

 

106位 夢で逢えたら/銀杏BOYZ…上手いとか下手とかを超越した「童貞のムラムラの爆発」を歌わせたら誰も勝てない。『夢で逢えたら』はその中でも特にみっともなさと爽やかさのバランスが絶妙でイカ臭いのに切ないという意味の分からない感情になる

 

107位 Rain/大江千里…失恋ソングの鬼。情景描写と心理描写の組み合わせ方が天才の所業。

 

108位 二人のアカボシ/キンモクセイ…声とメロディが波のように流れていく快感は一度味わうと終わり。どんどん耳からヤバい汁が出てくる

 

109位 マツケンサ

 

すいません煩悩の数超えたのでやめます。

「耳かきしなくていい」って言われてめちゃくちゃキレた

テレビで耳鼻科医が「耳かきはしなくていいです」みたいなこと言ってて、気がついたらキレすぎてテレビぶっ壊してました。耳鼻科医が言うには、

 

「耳の中は手足の皮膚と同じ性質で、アカが出るのと同じで耳の中のアカも自然に外に出るようになっているので大丈夫なんです…

耳かきをしなかったから耳アカが溜まって聞こえなくなってしまう、ということはまずありません…

どうしても掃除したい場合は、耳の外側を2週間から1ヶ月に一度くらい綿棒でそっと外側を拭き取る程度でいいでしょう…

気持ち良いかもしれませんが、耳かきは逆に耳の中を傷つけてしまうことにもなる大変危険な行為でうるっっっせええええええええええエェエエエエエエエエエエバァアアアアアアーーーーーーーーーカ!!!!!!!

 

「アカが出るのと同じで耳の中のアカも自然に外に出るようになっているので大丈夫なんです」

 

は?何が大丈夫だ?自然と外に出るようになっているので…」耳クソ垂れ流しながら生活しろってか?死ね。偉い人にこんなこと言ってすいませんけど頭おかしいんすか?電車とか乗ってて隣に座ったオッサンとかの耳ふと見たら「えっえっうわ耳汚な」って思うことめちゃくちゃあるけど、あいつら全員耳鼻科医か?

「自然と外に出るようになっているので〜」って、それ犬が道端にウンコ漏らして持ち帰らないで帰る飼い主とやってること一緒じゃねぇかよ。じゃあ出した耳クソ全部拾えよ。なにそのままにしてんだよトングで拾って持って帰れよお前が飼ってる耳が漏らしたウンコだろ。

てゆうか絶対に死んでも耳掃除してない奴と一緒のベッドで寝たくない。どうすんだよ、彼氏彼女できて事に及んでラブな雰囲気で一夜過ごして朝起きたら「枕が耳クソまみれ」だったらよ。百年の恋も冷めるとかそんなレベルじゃねぇよ、嫌だろ別れた理由が「耳汚ぇから」って。恋愛ドラマで見たことあんのか?

 

ハヤト「おい…テメェどういうことだよ…」

俺「なにがだよ…」

ハヤト「カオリから聞いた…お前…なんでカオリと別れたんだよ…絶対幸せにするって言ってただろうが…お前あの言葉は嘘だったのかよ…?カオリ泣いてたよ…理由聴いても「私が悪いの」しか言わねぇ…何があったんだよ…?」

俺「うるせぇな…お前には関係ねぇだろうが……」

ハヤト「っっざけんなよ!!!!」

 

ボコッ!!

 

俺「っっ痛ぇな….何すんだよ…」

ハヤト「俺は!!!!お前だから!!!!お前だからカオリを諦めたんだぞ?!?!!関係ねぇだと!?!?言えよ!?!?何があったんだよ!?!?」

 

俺「………だよ」

 

ハヤト「は…?」

 

俺「カオリ耳汚ぇんだよ!!!!!!!!」

 

ここで何のラブソング流したらいいんだよ。主題歌オファーされたあいみょん耳爆発するだろうがよ。

 

「耳かきは大変危険な行為です」

 

耳かきを「拳銃」のテンションで言ってんじゃねぇかよこいつ気色悪い。じゃあなんで普通にそのへんの店で耳かき売ってんだよ早く取り締まれよ、国が銃刀耳法違反として法律で禁止しろよ、じゃあ「カメラ付き耳かき」とか「赤外線スコープ付きライフル」と同じ意味じゃねぇかよゴルゴが耳かきでターゲット暗殺してたらどう思うんだよ。

 

「耳かきをしなかったから耳アカが溜まって聞こえなくなってしまう、ということはまずありません」

 

「ということはまずありません!ドヤァ」じゃねぇんだよ。知ってんだよ。誰が

 

「ウワァ……このままだと…耳聞こえなくなっちゃう…こっ怖い……」

 

って思って耳かきしてんだよ。舐めんなよマジで。何回言わせんだよ単純に「すごく気持ちが良いから」「耳見られた時にあの人耳汚な…って思われたくないから」やってんだよ。「エチケット」って母ちゃんの腹の中に忘れてきたんか?

 

「耳の外側を2週間から1ヶ月に一度くらい綿棒でそっと拭き取る程度でいいでしょう」

 

なにが「いいでしょう」だ水曜どうでしょうみたいに言うな。に、2週間!!??14日も耳放置しろって言ってんの???正気か???

この前たまたま「2日」耳かきできなかった時にカナル型のイヤホンして外した時に耳クソつきすぎて「耳クソフォンデュ」やってんのかってドン引きしたんですけど、その7倍放置しろって言ってんですか?

え?じゃあ耳かきしてない人ってもはやイヤホンじゃなくて耳クソで音楽聴いてるってことですよね?AirPodsじゃなくて「kusoPods(クソーポッズ)」ってことですか?は…?きっっっっっっも…

 

「気持ち良いかもしれませんが、耳かきは逆に耳の中を傷つけてしまうことにもなる大変危険な行為です」

 

ハァ…もう溜息しか出ないんですけど……いいですか?われわれ「耳かきャァー」からすれば、もう危険とかそういうレベルの話をしてるんじゃないですよ。じゃあ聞きますけどね、あなたは恋人と「KISS」しないんですか?

「傷つけてしまうから」って理由でキスもセクもしないってことなんですか?あなた言ってるのはそういうことなんですよ?そんな悲しい話ありますか?愛もないただ「目的」のためだけの行為がどれだけ愚かなことかあなた分かってるんですか?

 

あのな、単純な「損得」だけで人間が生きてると思ったら大間違いなんだよ…なんの得にもなりゃしないことの先に本当の幸せが転がっているんだよ…気持ち良いことを簡単にやめられるほど俺たちは利口にできちゃいねぇんだよ…他人にやめろと言われても無駄なこと、気持ち良いことをしてしまう、それが「人間」ってモンだろうが…そんな当たり前なこともわからねぇでなにが医者だ…?

 

俺にとってはな…耳かきってのは「全て」なんだよ…いまこうやって文章書いてる最中も耳かきしてるしな…

ガキの頃からそうだった…何度血が出るまで耳触って親にブン殴られたか分からねぇ…笑っちまうよな…耳治してほしいのに顔腫らしたっか…?大人になってからもそれは治らなかった…で…耳から出た血を見るたびに思うんだよ…

 

「もう嫌…やめたい…どうして私だけが…」

 

ってな…でもやめられねぇんだよ…気がついたら綿棒どころかそのへんに転がってる棒状のモノで耳の奥をほじくろうとしてる自分がいるんだよ…

耳かきしないと落ち着かねぇ…震え止まらねぇんだよ…耳かきをしないと、怖くて眠れねぇんだよ…

 

助けて…先生…

 

SixTONES『わたし』2022年度「サビ前の無音オブ・ザ・イヤー」受賞おめでとうございます

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つねづね「サビ前の無音と結婚したい」と公言している身からすれば、SixTONES『わたし』はどう考えても「俺のために作った?」としか思えない。

今年の「サビ前の無音オブ・ザ・イヤー」は、Creepy Nuts『パッと散って灰に』がブッチギリの1位だと確信してたんですがSixTONESからここまで最高の無音が爆誕するとは思わなかった。マジで結婚しよう…

 

そもそもSixTONESはジャニーズの中でも「王道を崩した王道」、あえて「誰もが通る道」に行かず、信じられない方向にグニャグニャ曲がる魔球的な曲を量産しているイメージがあったんですが、ここに来てド真ん中剛速球ストレートラブバラードを出してくるのは一周回ってただの「罪」。確実にギャップで死人が出る。

その中で、満を持してブチ込まれる無音。「夢にまで見た無音」とはまさにこのこと。Cメロ言って一回Bメロ戻って大サビ「来る来る…来る来ッッ…キッツ……」と、ほしい場所にほしいタイミングで無音が来る快感を味わっていただきたい。

 

松村北斗、髙地優吾「その意味はァ…その価値はァ…答えようのない問いだけどン…」

京本大我、森本慎太郎「それなのにィなぜェ…?それなのにィイイなぜェエエエ……?」

京本大我「何かを見つけたような気持ちでェエいるゥウウウウウゥゥ!!!!」

ジェシー「分かってはいるよォ……きっと素敵なことだとォ……」

松村北斗「それでもわたしがァ…追いつかなァア

 

ファッ……

 

アアいィィィイイイイイ………」

 

……

 

田中樹「あり得なァアアア〜いィイッッ………!」

 

ドゥンッッ……!!!!!

 

全員「ところまでぇエエエエエエエエ!!!!!」

 

 

「超ロング無音」からの「ギターのドゥン音」の即死コンボ。本当にありがとうございました。

そもそも「男の歌う一人称『私』の曲」、音楽的にあまりにも強い。一人称「僕」の曲とは違い、その多くは女性の気持ちを歌った曲が多く、全く異なる「他人」を歌っているからこそ「僕曲」よりも表現力と理解力が試される。

一歩間違えば「なにも知らないくせに分かったようなこと歌うなボケカスコラァ」となってしまうある意味「諸刃の剣」曲なんですが、完璧にハマった時にはこの星もろとも昇天するほどの爆発力がある。

中でも特に、ジャニーズの歌う「私曲(わたしきょく)」は

KinKi Kids『愛のかたまり』、山下智久『抱いてセニョリータ』、二宮和也『虹』、Sexy Zone『桃色の絶対領域』

など、数こそ少ないがどれも窒息するほどの破壊力を誇ってウィルのだ。この世のどの職業よりも目の前のファンを魅了するために存在するアイドルが、ある意味で「自分ではない」曲の主人公を憑依させながら歌う。その瞬間、性別を超えた「人間」としてのとんでもねぇ色気が放出され、聴いた人間は否応なしに色気スプラッシュマウンテンに登頂。「私曲」の前では誰もが登山家なのだ。は?

 

それを踏まえた上で、この『わたし』は超シンプルなタイトル、しかし俺から言わせてもらうと、これ以上勝負に出た曲はないと思いました。いま書いたとおり「この曲を歌わなければならない」=「これまでリリースしたどの曲よりもボーカルとして技量が問われてしまう」ということで、吐息すら聴こえてきそうなシンプルなアレンジ、すなわち良くも悪くも他のバラード曲と差別化を図れるのは「声」だけ。

そのプレッシャーを想像するだけで、俺は胃に穴開きそうになるんですが、SixTONESはマジでやってくれた。それぞれの声の一番「良い部分」を抽出して鼓膜にブチ込んでくる。とりあえず作詞作曲と歌割り決めた全員に死ぬほど高い酒おごりたい。

メンバーそれぞれが自分の中にいる石美を表現していてどこ切り取っても旨味しかないSixTONESローストビーフ。もはやこれはSixTONESであってSixTONESではない、全員で恋に狂わされる一人の女性「石美(ストみ)」

特に「松村北斗」に関してはバチェラー・ジャパンを恋愛大喜利バラエティとして見てるような人間がなぜこんなにも恋心を切なく歌うことができるのか…俺は松村北斗が怖くて仕方ありません。早く次のバチェラーになって、さんざん参加者振り回して狂わせて最後の一人選ぶ時に目の前でバラ食って番組メチャクチャにしてほしい。

DJ松永のいないCreepy Nutsツーマンライブでインナー松永を降臨させた結果

※セットリスト注意

Creepy Nutsツーマンツアー『生業』札幌公演に行ってきた。対バン相手Awich。DJ松永まさかの休養。

この二度とないであろう超絶特殊ライブにおいて俺に何ができるのか。それは自分の中に「インナー松永」を降臨させることでした。ということで、まずライブ前に「とんかつ檍(あおき)」で飯を食った。

DJ松永いわく、とんかつ檍の「豚汁」は

「既存の日本語だと表現しきれないたぶん人間の文明が進んでこれから日本の言語の成長を遂げてからじゃないと表現できないくらいの美味しさ」「今まで1番人生で美味しかった豚汁を思い浮かべてくださいはいそれ絶対無理ですその1億倍美味いのがこの豚汁とんかつ檍の豚汁を想像できると思ったあなた本当におこがましいです無理です本当に無理」

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だというが、果たして…

 

無理

 

無理でした。写真とか撮りたかったんですが普通に無理でした。そんな余裕ねぇ「俺の人生はなんだったのか」と思いながら食ってた。今まで俺が食ってきた豚汁は豚汁ではなかった。マジでダリぃ、飯食ってダルいと思ったのは初めてです。完全に俺の人生は「檍の豚汁以前以後」に分けられた。もう土に還ってもいい。

こうして自分の中にDJ松永を降ろし「Zepp Sapporo」に入場した。

 

【Awich】

「強」

この一言しかありませんでした。Awich、あまりにも人間が強すぎる。出てきただけで会場壊れるんじゃねぇかと思うほどの覇気。ONE PIECEの世界だったらたぶん観客全員泡吹いて気絶してた。

「食らった」とはこの時のために使う言葉。ひたすらに遠慮も嘘もなく自分の「人生」そのものを顔面にぶつけてくる。こんなに聴く側にパワー求められるアーティストいねぇ。今回と関係ないですが、親と車乗ってる時にランダム再生で『洗脳』流れた時は人生終わったと思いました。

曲もそうですが、喋りひとつとっても「表現」をすることに対して一切の妥協も嘘もない「めちゃくちゃ信用できる人だな」と思った。「一生ついていきます…姐さん…」と頭下げたくなった。クイーンでありアマゾネスでありマザーでありエンジェルでありマリア。「松永もったいな」これに尽きる。

めっちゃデカい声で「Chimpo」って言ってカッコいいって何?

セットリスト

1. Queendom

2. Shock Shock

3. NWO

4. WheU@

5. 洗脳

6. 口に出して

7. どれにしようかな

8. 紙飛行機

9. Link Up

10. 44 Bars

11. Revenge

12. WHORU?

13. GILA GILA

14. Love Me Up

15. Remember

16. Bad Bad

 

【Creepy Nuts】

改めて「DJ松永の存在のデカさ」を思い知った。淀みのない川の流れのように美しい曲繋ぎ…異常速度スクラッチ、心臓ごと抜き取られる音抜き…ターンテーブル肩入れ…両手スリスリ…いつもあるはずのものがない、来るはずのところで来ない、想像以上のとんでもない悲しみがあった。

いつでも探しているよ、どっかに松永の姿を。インナー山崎まさよしだった。だが…

 

「でも無いなら無いでも別に構わねぇ」/『生業』

 

このマインドこそがR-指定、いやCreepy Nutsの原点。リリックが示す通り「不完全なCreepy Nuts」だからこそできるライブだった。

まず、今回はDJ松永の代わりにマネージャーの森氏が音出しを担当していたのですが、間違いなく今回における影のMVP。開催できることが奇跡のような状況で最高の仕事をしてくれた。

そう、もはやこの場においては「ここにいる全員がCreepy Nuts」と言っても過言ではありませんでした。この日ほど「全員で作り上げるライブ」を感じたことはない、ライブを盛り上げたいという一体感が「インナービッグバン」を起こしていた。

そしてR-指定のアクセルは最初からブッ壊れていた。相方のいない分まで、いや、いる時以上にカマしてやろうという魂が全てラップに乗っていた。喉が溶けるんじゃねぇかというほどの鬼のシャウト、早口すぎて「逆に舌ない?」と思うほどの高速ライム。さらに『Lazy Boy』では「テレビをつけたら松永出てんじゃん」の後に「松永休め」、『よふかしのうた』では「Awichの手をひっぱって 出向いた札幌の溜まり場」とアドリブをブチ込むなどブリンブリンにカマす鬼の暴れ。凄すぎて引いた。

数々の音楽サイトで記事を執筆してきた私がラッパー・R-指定の凄さを専門的な言葉で改めて説明すると、

「めちゃくちゃ声がデカくて歌が上手くてすごい聴き取りやすい」

なんですが、「音源を知ってる」という点を差し引いても生歌、生ラップの聴き取りやすさが人間のそれではありませんでした。

ラッパーでもロックバンドでも演歌歌手でもオペラ歌手でも「声がデカくて歌が上手くて聴きやすい」というのはそれだけでとんでもない才能で武器。聴いてる側の耳が強制的に「ラップを聴き取れる」ゾーンに入れられたような感覚。R-指定のラップとは「リスナーの耳を育てる親」。それがこのライブでは爆発していた。もはや音源以上に音源。

セットリストも、今回のことで変更があったのかは分かりませんが、今日の状況からして「DJ松永を号泣させるためのセットリスト」としか思えない流れで特にラスト2曲『朝焼け』から『土産話』の流れはCreepy Nutsのサクセスストーリーを完全に体現していて俺のインナー松永が産まれた時以上に泣いた。

R-指定「次は完全体のCreepy Nutsで帰ってきます」

この約束ととんかつ檍の豚汁、それがあれば俺はこれからも生きていける。インナー松永を降臨させた結果、のびしろしかないわエエッエイ

セットリスト

1.生業

2.顔役

3.Lazy Boy

4.よふかしのうた

5.阿婆擦れ

6.パッと咲いて散って灰に

7.デジタルタトゥー

8.15才

9.Bad Orangez

10.のびしろ

11.かつて天才だった俺たちへ

12.朝焼け

13.土産話

Official髭男dism『ミックスナッツ』が豆というより鬼

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ドゥンッッ!!ギュウウュウウウウウウゥゥゥイウイウゥウィイイイイイイ!!!フォフォフォッフォアアッァァアアアアアアアーーーー!!!!テッレレレッッッッッレレッレッレレレッッレレレレ!!!!!パララララパララパララパララララパッッララッッ!!!!テンテテンテンテンテンテテンテンテンッッッ!!!!デンデンデンデデエエエエエデデデエデデエデ!!!!!ギャギャギャギャギャアアアアアアガヤガガアアアア!!!!デドドッデオッドドッドドオドドドドッッ!!!

 

謎のオッサン「ヌ゛ァァァアアアアアアアア!!!!!」

 

ドゥンンン!!デドデドドドデドドエデドエオドドオオオオオ!!!テテッッテテテポアパパラパパパアアペピッペペペペラアッァァアア!!!

 

藤原聡「袋に詰められたナッツのようなァ…」

 

なんですかこれ?

 

曲開始15秒でこの情報量。頭おかしいとしか言いようがない。正直、曲のイカレ具合としては『Cry Baby』がマックスだと思ってました。滅茶苦茶なリズムのバグ引き起こして聴く人間に一切「慣れ」を起こさせない魔曲にして聴けば聴くほどドツボにハマる無限沼。にも関わらず、タイアップとの親和性においてこれ以上ないものを提示する。バンドとしてピーク来たんじゃないかとすら思ってんたんですが『Cry Baby』はOfficial髭男dismの片鱗でしかありませんでした。

過去曲で言えば『SWEET TWEET』『始まりの朝』『Second LINE』辺りのサビでメジャーコード全開で爆発させるキラキラポップソングを装いつつも中身は変態の極み。腕何本あるのか分からんくらいの細かく切り刻まれた千手観音リズムに耳が追いつかない転調、ひたすらに足し算を繰り返して音の情報を詰め込んで、ただただ「Official髭男dism」って彫られた金棒で頭カチ割られた。

聴けば聴くほどジャズの要素もあればスカの要素もありメタルの要素もありそれでいてポップ…聴き終わった後に「なんだったんだ今の…」と精神ブッ飛んで好きとか嫌いとか関係なく「凄ぇ」の感情しか残らない。『ミックスナッツ』のタイトル通り噛み砕くまでに永久の時間がかかる魑魅魍魎妖怪協奏曲。ギャグでありシリアスでありアクションでありホームコメディであり騙し合いでありお仕事奮闘記でありロリホイホイでありツンデレホイホイでありドMホイホイでもある異常に情報量が多い『SPY×FAMILY』に対して真っ向から殴り合いを申し込んでいた。

 

「ヌ゛ァァァアアアアアアアア!!!!!」

 

謎のオッサンの雄叫びがOfficial髭男dismの「ヤバさ」の全てを物語っていた。大事なアニメオープニングのイントロに、いくらなんでも先鋭的過ぎる。夜中に外で流したら確実に警察に通報される。Official髭男dismは一見「いい子そう」「好青年」「陽キャっぽい」と言うレッテルを貼られがちですが、寝言は寝てから言え。爽やかの皮被った法律スレスレの音楽変態集団それがOfficial髭男dismなのだ。特に、ドラムの松浦匡希が完全に労働基準法違反ドラムで、頼むから普段の給料の3倍払ってほしい。この一曲だけで過労でブッ倒れてもなんら不思議じゃありません。

 

歌詞に関してもあまりにも変態。変態が、過ぎる。

アーニャがピーナッツが好きと言う話が、子どもながらに渋くて良いなと思ったことがあって。普段自分もよく口にしているミックスナッツの中にピーナッツが入っているなと不意に思い調べてみたら、見た目は似ていても木から生えるナッツと地面の下で育つピーナッツとで、ピーナッツだけは見た目は似ていても本当は違う種類だと分類されていたんです。

それが今回の作品のテーマである、正体を隠しながら偽物の家族を演じ、本当の家族の様に何かに立ち向かって行く面白さがあるというところ、そして本物かどうかよりも自分のもとに訪れる幸せや喜びがあればそれだけで良いのではと言うことを感じ、作品に想いを馳せながら制作しました。

「SPY×FAMILY」OPはヒゲダン、EDは星野源!2曲を聴ける本予告映像が解禁(コメントあり / 動画あり) - コミックナタリー

「アーニャの好きな食べ物がピーナッツ」→「ミックスナッツ」→「ピーナッツはミックスナッツの中で唯一木の実じゃない」→「フォージャー家の境遇と関係性に例える」

ここまではまだ理解できる…『SPY×FAMILY』を愛していれば他の人間でも思いつく可能性は0.000001%くらいはある…2番の「星(ステラ)の一つも見つからない雷(トニト)に満ちた日があってもいい」も明らかに天才の所業だがまだ人間の域…

 

「胃がもたれてゆく」

 

狂ってるよ。一生かかってもこの言葉出ねぇ。完璧に負けた。俺は星野源に続いてOfficial髭男dismにも負けた。

「胃もたれ」ってこの世に存在する全ての言葉の中で一番「最悪」なんですよ。わたくし逆流性食道炎歴5年の24時間ほぼ胃もたれしてる「プロ胃もたれァー」で今年入って一回も「気持ち悪くない」という状態になったことがねぇ。メシ一切食ってなくても胃もたれしてる。カラッポなのにいったい何がもたれてんの?

そんな悪魔の言葉を「幸せ」の象徴の意味で使うだと…天才過ぎて吐き散らかした。この表現まさに『SPY×FAMILY』そのもの。フォージャー家はそれぞれの目的があって契約してる偽の家族なのは周知の通りですが、その中でも特に「黄昏」ことロイド・フォージャーにとって幸せは害で、フォージャー家はいつかは「終わる」家族、それこそ余計な情は任務の邪魔でしか無い。そんな男がアーニャと出会ってヨルと出会って徐々に変わっていく。

「俺にこんな幸せは必要ない…だが…なんだ…?このあたたかな気持ちは…」

この葛藤こそ『SPY×FAMILY』の核なんですよ。言ってしまえばロイドは俺と同じ「幸せの逆流性食道炎」。少しの幸せでもすぐに胃もたれする。でもこの胃もたれは決して嫌な胃もたれではない。

それはピーナッツを食った時に起こるそれと同じで、油分まみれの加工物はもはや「胃もたれの具現化」の最悪な食べ物だが、口に入れた時の幸福感は法律で規制しなくていいのかと思うレベルの「幸福の瞬発力」が高い最高の食物。

沢山摂取したいけど摂り過ぎたら後悔することは分かってる。ピーナッツを食った時の感情=ロイドが「フォージャー家」に対して抱く感情。それを絡めて「胃がもたれてゆく」に落とし込むだと………は?

 

豆といえば、鬼を退治するものですが、この曲こそ「作品を噛み砕く鬼」。鬼cial髭男dismに改名してほしい。