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ミクスチャーブログ

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DJ松永のいないCreepy Nutsツーマンライブでインナー松永を降臨させた結果

※セットリスト注意

昨日はCreepy Nutsツーマンツアー『生業』札幌公演でした。

対バン相手Awich。DJ松永まさかの休養。この二度とないであろう超絶特殊ライブにおいて俺に何ができるのか。それは自分の中に「インナー松永」を降臨させることでした。ということで、まずライブ前に「とんかつ檍(あおき)」で飯を食った。

 

DJ松永いわく、とんかつ檍の「豚汁」は

「既存の日本語だと表現しきれないたぶん人間の文明が進んでこれから日本の言語の成長を遂げてからじゃないと表現できないくらいの美味しさ」「今まで1番人生で美味しかった豚汁を思い浮かべてくださいはいそれ絶対無理ですその1億倍美味いのがこの豚汁とんかつ檍の豚汁を想像できると思ったあなた本当におこがましいです無理です本当に無理」

www.youtube.com

だというが、果たして…

 

無理

 

無理でした。写真とか撮りたかったんですが普通に無理でした。そんな余裕ねぇ「俺の人生はなんだったのか」と思いながら食ってた。今まで俺が食ってきた豚汁は豚汁ではなかった。マジでダリぃ、飯食ってダルいと思ったのは初めてです。完全に俺の人生は「檍の豚汁以前以後」に分けられた。もう土に還ってもいい。

こうして自分の中にDJ松永を降ろし「Zepp Sapporo」に入場した。

 

【Awich】

「強」

この一言しかありませんでした。Awich、あまりにも人間が強すぎる。出てきただけで会場壊れるんじゃねぇかと思うほどの覇気。ONE PIECEの世界だったらたぶん観客全員泡吹いて気絶してた。

「食らった」とはこの時のために使う言葉。ひたすらに遠慮も嘘もなく自分の「人生」そのものを顔面にぶつけてくる。こんなに聴く側にパワー求められるアーティストいねぇ。今回と関係ないですが、親と車乗ってる時にランダム再生で『洗脳』流れた時は人生終わったと思いました。

曲もそうですが、喋りひとつとっても「表現」をすることに対して一切の妥協も嘘もない「めちゃくちゃ信用できる人だな」と思った。「一生ついていきます…姐さん…」と頭下げたくなった。クイーンでありアマゾネスでありマザーでありエンジェルでありマリア。「松永もったいな」これに尽きる。

めっちゃデカい声で「Chimpo」って言ってカッコいいって何?

セットリスト

1. Queendom

2. Shock Shock

3. NWO

4. WheU@

5. 洗脳

6. 口に出して

7. どれにしようかな

8. 紙飛行機

9. Link Up

10. 44 Bars

11. Revenge

12. WHORU?

13. GILA GILA

14. Love Me Up

15. Remember

16. Bad Bad

 

【Creepy Nuts】

改めて「DJ松永の存在のデカさ」を思い知った。淀みのない川の流れのように美しい曲繋ぎ…異常速度スクラッチ、心臓ごと抜き取られる音抜き…ターンテーブル肩入れ…両手スリスリ…いつもあるはずのものがない、来るはずのところで来ない、想像以上のとんでもない悲しみがあった。

いつでも探しているよ、どっかに松永の姿を。インナー山崎まさよしだった。だが…

 

「でも無いなら無いでも別に構わねぇ」/『生業』

 

このマインドこそがR-指定、いやCreepy Nutsの原点。リリックが示す通り「不完全なCreepy Nuts」だからこそできるライブだった。

まず、今回はDJ松永の代わりにマネージャーの森氏が音出しを担当していたのですが、間違いなく今回における影のMVP。開催できることが奇跡のような状況で最高の仕事をしてくれた。

そう、もはやこの場においては「ここにいる全員がCreepy Nuts」と言っても過言ではありませんでした。この日ほど「全員で作り上げるライブ」を感じたことはない、ライブを盛り上げたいという一体感が「インナービッグバン」を起こしていた。

そしてR-指定のアクセルは最初からブッ壊れていた。相方のいない分まで、いや、いる時以上にカマしてやろうという魂が全てラップに乗っていた。喉が溶けるんじゃねぇかというほどの鬼のシャウト、早口すぎて「逆に舌ない?」と思うほどの高速ライム。さらに『Lazy Boy』では「テレビをつけたら松永出てんじゃん」の後に「松永休め」、『よふかしのうた』では「Awichの手をひっぱって 出向いた札幌の溜まり場」とアドリブをブチ込むなどブリンブリンにカマす鬼の暴れ。凄すぎて引いた。

数々の音楽サイトで記事を執筆してきた私がラッパー・R-指定の凄さを専門的な言葉で改めて説明すると、

「めちゃくちゃ声がデカくて歌が上手くてすごい聴き取りやすい」

なんですが、「音源を知ってる」という点を差し引いても生歌、生ラップの聴き取りやすさが人間のそれではありませんでした。

ラッパーでもロックバンドでも演歌歌手でもオペラ歌手でも「声がデカくて歌が上手くて聴きやすい」というのはそれだけでとんでもない才能で武器。聴いてる側の耳が強制的に「ラップを聴き取れる」ゾーンに入れられたような感覚。R-指定のラップとは「リスナーの耳を育てる親」。それがこのライブでは爆発していた。もはや音源以上に音源。

セットリストも、今回のことで変更があったのかは分かりませんが、今日の状況からして「DJ松永を号泣させるためのセットリスト」としか思えない流れで特にラスト2曲『朝焼け』から『土産話』の流れはCreepy Nutsのサクセスストーリーを完全に体現していて俺のインナー松永が産まれた時以上に泣いた。

 

R-指定「次は完全体のCreepy Nutsで帰ってきます」

 

この約束ととんかつ檍の豚汁、それがあれば俺はこれからも生きていける。インナー松永を降臨させた結果、のびしろしかないわ。

セットリスト

1.生業

2.顔役

3.Lazy Boy

4.よふかしのうた

5.阿婆擦れ

6.パッと咲いて散って灰に

7.デジタルタトゥー

8.15才

9.Bad Orangez

10.のびしろ

11.かつて天才だった俺たちへ

12.朝焼け

13.土産話