原作は1話で諦めたんですけど、映画はガチのファンの友達を隣に付けて一緒に解説を交えながら観てもらうことで楽しく鑑賞することができました。
まず個人的に漫画を諦めた理由に「わけがわからん」というものがあって外に巨人いるんだったら壁作ってる途中にあの和田アキ子みたいな馬鹿デカい巨人に壊されるよな、とかキャラの顔が似すぎてて誰が誰だか見分けが付かず混乱してくる、とかがあったんですけど、映画では原作を知らない人向けに作ったのかだいぶキャラ設定とかを変更させたらしく、わけわからない部分はありつつも子供の頃にゴジラを観た時のような、ただただ恐怖を感じられる作りで純粋なパニック映画として面白かった。
実写化された巨人は本当に気色悪く、鑑賞中スコーンを食べていたのだがそれこそまるでスナック菓子を食べるかの如く人間を食うので途中から二人でスコーンを人間に見立てて食う「進撃の巨人プレイ」をしながら観ることでなんとか気色悪さを薄めることが出来た。男女がイチャイチャしてる時に限って巨人が現れたりするので「志村~!うしろ、うしろ~!」とドリフ気分で叫びながら観てもいいかもしれない。
友達が一番懸念していた「リヴァイ」という一番人気のあるというキャラクターが「シキシマ」という新しいキャラクターに差し替えられていたという部分も俺はそのリヴァイに思い入れがないので「リヴァイ」が「シキシマ」になっても困ることはなかったが、友達が「これは仕方ない。誰が演じてもリヴァイは務まらないから」と言っていて「じゃあ他のキャラは納得したの」と聞き返したら「するわけない」と即答されて「じゃあそのリヴァイだけ差し替えても意味無いような気が」と思ったがそういうもんなんだろうと思って口には出さなかった。
その肝心のシキシマは演じている長谷川博己がまんま「MOZU」の東のような狂ったミュージカルテンションで演じていたので一挙手一投足がギャグにしか見えずめちゃくちゃ笑った。特に中盤のエレン(三浦春馬)とミカサ(水原希子)が二人で話しているところにシキシマが突然現れニヤつきながら食べかけのリンゴを「食うか?うまいぞ?」とミカサに差し出しミカサをそっと後ろから抱きしめエレンの前でまぐわうシーンは中々に気持ち悪く友達曰く「これがリヴァイだったらファンに殺されてる」らしい。
主題歌が流行りのSEKAI NO OWARIで全然関係ないが、ベッキーと川谷絵音のゴタゴタの時にサンデー・ジャポンで爆笑問題の太田さんが「こないだゲスの極みの人に会ったんだけどね、今どんな気持ちかって聞いたら"世界の終わり"って言ってました」っていうのを思い出してニヤニヤした。
そしてこの映画を観てから『さっぽろ雪まつり』の進撃の巨人雪像がアッコにおまかせ!雪像にしか見えない、アッコにおまかせのオープニングで和田アキ子がピースしながら登場するのイラッとしますよね、あの巨人を見るたびあれを思い出す。