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タイアップの化物・星野源『ドラえもん』感想

 
「映画ドラえもん のび太の宝島」予告3(星野源 主題歌「ドラえもん」ver.)【2018年3月3日公開】

 

この予告で1番だけ聴いた時点だと「お前さすがにやりすぎだろ」って思いました。つーか、いい気しなかったわ正直。あんま俺たちを舐めんなよ。

ラスサビ「ドドドドドドドドッドーラえも!ドドドドドドドドッドーラえも!ドドドドドドドドッドーラえもん!」もリフレインでリスナーの脳みそトランスさせたいにしてはやりすぎ。頭おかしくなるわ。最後「ドドドドドドドドッドーラえもゥゥッ……」じゃねぇんだよ、なに気持ち良くなってんだよ。

見える、上映後にガキがバグったようにこのフレーズ繰り返して親の顔がドラえもん通り越してどざえもんみたいになってくのが目に見えてるから。苦情、苦情殺到だよ。

しょっぱなの「少しだけ不思議」(藤子・F・不二雄の作品のテーマが『すこしふしぎ』)も狙いすぎ、ドラえガチ勢はこういうの一番イラつくんだから。わかってねぇなホントに。2番以降の歌詞見ても、のび太たち登場人物を匂わすような歌詞のフレーズも「拗ねた君」「静かなあの子」て。あ、安直!!!拗ねてるからスネ夫じゃねぇし、しずかちゃんが静かだったことなんて一度もないから。しかも100億歩譲ってメイン3人はいいとしても、出来杉て。あんな毎回冒険ハブられる奴の名前を入れるな。一回だって「一緒に冒険」したことねぇだろうが。だったら「1話のアイツ入れろや」ってなるだろ

 

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右側の帽子

 

誰なんだよこいつは…

しまいにゃ言うに事欠いて、タイトル『ドラえもん』だ?マジでいい加減にしろ。売れてきたからってそれだけはダメ。そんな暴挙が許されるの今の日本のミュージシャンじゃYAZAWAくらいですから。同じアミューズでも桑田佳祐でギリだぞ。それ以下の他のヤツだったら絶対許されてないからな。福山雅治でも「は?えっえっwww、ドラえもん?新曲タイトル『ドラえもん』すか?wwwえ〜〜〜、いや…ちょっと福山さんそれは…冗談ですよね…?」ってついにコイツ頭おかしくなったんかって顔されるから。高橋優がやろうもんなら即死。それをなに案通しちゃってんだよ、どういう力が働いて「これでいいです」ってなったんだよ。普通ありえないだろ。もしかして、えっ、闇?闇の力…?こわ…

※のちに福山雅治が夏の甲子園大会テーマ曲のタイトル『甲子園』にしてて「アミューズは狂人しかいねぇの?」となった

 

 

…みたいな感じでぶーぶー言いながら、いざラジオでフル音源聴いて耳ひっくり返りました。星野源さん……ナマ言って…本当にすいませんっっした……

マヌケなイントロから想像もつかない曲展開、初代・ドラえもん主題歌の雰囲気を感じさせつつも、『SUN』みたいにファンクの要素も若干散りばめられてて、底抜けに明るい曲なのに泣ける。どポップの中に「切なさ」のエッセンス入れるのうますぎる。 特に2番からCメロまでの展開…聴いた瞬間、表面だけなぞって聴いてた俺自身をぶん殴りたくなった。間奏で『ぼくドラえもん』のメロねじ込まれたところで俺は大山のぶ代思い出して泣いた。それはダメだろ…こんなの涙腺直接ぎゅーってやられてるみたいなもんですから。

そしてフルで聴くと「やりすぎ」だと思ってた散りばめられた数々のオマージュが全然やりすぎじゃない、こうやって聴くとこのメロディに対してこの歌詞しかありえないし、『ドラえもん』ってタイトルしかありえない。ラジオで語ってた「笑点とニューオーリンズのハイブリッド」ってのも頷ける。

この星野源のタイアップ曲に対する「バランス感覚」みたいなものはミュージャンの中で今日本で一番なんじゃないかとすら思う。マジでタイアップの化物。

『地獄でなぜ悪い』でサブカル層を取り込み、『恋』でF1層とティーンを取り込み、『family song』でファミリー層を取り込み、『ドラえもん』でキッズを取り込んだ星野源、これで次朝ドラの主題歌でもやろうもんなら、冗談じゃなく『一億総星野源』になるぞこれ……。こわい。

 

それで、ラジオでの

「いろんな形の主題歌っていうのがあると思うんですけど、タイアップっていうところで『宣伝効果』だけの関係っていうのが僕はあんまり好きじゃなくて、まったく関係ない曲を作るということができないんですよ。

なにがタイアップ・主題歌っていいかっていうと、自分の力だけでは絶対に行けないところまで行けるから、ということなんですよね。それは作品の力だったり、自分が一人では発想できないヒントをその作品から頂けるので。

だからこそ、なにか主題歌ってものをやるときは必ずその作品っていうものをしっかり自分の中で咀嚼して、かつその作品ことだけを歌うのではなくて、その時自分がやりたいこととか、表現したいこととその作品の中に流れてるものが合致してる部分を一生懸命探すんです。それで、楽曲の中にそれを落とし込むという作業をするんですけど」

この星野源のコメント聴いてまたシビレた。

これあくまで俺の解釈なんですけど、今回の『ドラえもん』でいうところの「星野源の表現したい部分」と「作品の中に流れてるもの」の合致してる部分って 『希望』だと思ってて。

 

一番好きなフレーズ2番Aメロの

「背中越しの過去と 輝く未来を 赤い血の流れる今で繋ごう 僕ら繋ごう」

 

って部分。「赤い血の流れる今」でつなごうって、ドラえもんは『ロボ』じゃないですか。赤い血は流れてないんですよ。だから冒険するメンバーにドラえもんは入ってないんじゃないかって。そしてサビ終わりの「いつか時が流れて 必ずたどり着くから 君に会えるよ」の『君』をドラえもんのことだって考えると、そうか、この曲って俺たちがドラえもんに「出会うまで」の曲なんじゃないかと。

実際、ドラえもんっていないじゃないですか。たしかにのび太たちが生きてるあの世界の中にはドラえもんがいて、それを見たり読んだりしてる僕らもドラえもんを知っているんだけど、やっぱり頭の中だけのことで、ドラえもんはいないし、夢を叶えてくれるふしぎなポッケもない。でも、過去と未来を今でつないでいけばきっと会える。ああ、そうか、『ドラえもん』って「希望」なんだと。

 

この曲聴いてたら少しだけそれを信じたくなったよ。

「ドラえもんがいる未来」ってやつを。

 

 

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