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嵐、最強曲『Sakura』のヤバさについて

2015年にリリースされた嵐の最強曲『Sakura』のヤバさについて改めてたくさん書きたい。

 

タイアップのヤバさ

『Sakura』は生田斗真・小栗旬主演ドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』の主題歌。「生田斗真・小栗旬主演」…そう、このドラマに嵐のメンバーは「1秒たりとも出演していない」

生田斗真は同じジャニーズ事務所ではあるものの、通常アイドルの楽曲がメンバーが関わっていない作品の主題歌になることは極めて稀、完全に「曲の良さだけで勝負しにきている」、それが『Sakura』。

おそるべきは「楽曲とタイアップの親和性」。『ウロボロス』は孤児院の恩師を殺された警察官のイクオとヤクザの竜哉が黒幕である警察組織への復讐を果たしていくという物語で、例えばタイトルの『Sakura』は単純に歌詞中に出てくる花の描写からくるものだけではなく(実は桜というワードは一度も使われていない)、「日本警察の紋章が桜」であることからきていたりと、楽曲と作品が密接にリンクしている。

そして、作中でキーとなるのが「二匹の龍が互いを食い合っているウロボロスの形をしたペンダント」

ウロボロスには「循環性」「永続性」「始原性」「無限性」「完全性」など様々な意味が込められているのだが、『Sakura』は歌詞、メロディ、歌、そのすべてがウロボロスを表現している。

『Sakura』という楽曲の凄さ、タイアップとの親和性、あと『VS嵐』の罰ゲームなんでなくなっちゃったのか、『最後の約束』のストーリー納得してるやついるのか、一時期の櫻井翔の「なで肩キャラ」なんだったのか、紐解いていきたい。

 

メロディのヤバさ

デェンデェロンデェレ゛ッッッ…!

デェンデェロンデェレ゛ッッッ…!

 

エェレレレレレ〜〜〜〜ッッ…!

 

デェンデェロンデェレ゛ッッッ…!

 

ファァァアアアッッ……

 

デェンデェロンデェレ゛ッッッ…!

 

ファファロファロファロファファロファファファレロッッッ!

 

ッチパァァアーーーーンッッ!

 

レッテレッレレェレレッレ〜〜〜〜〜レッレレッレレェレレレロッッ!

 

ファァアアーーーーンァアアァーーーーレェーーーレェーーーレーーーー…

 

レッレレッテレェレレッレ〜〜〜〜レッレレッレレェレレレロッッ!

 

ファァアアーーーーンァアアァーーーーアアァーーーレェーーーレェーーーレーーーー…

 

思い出したァ声の温もりにィ……(櫻井・大野)

 

…と、イントロから隠しきれない「ヤバい曲始まった」感。ギターとストリングスの絡みは凶器で狂気。生で聴いたらヒザから崩れ落ちてヒザの皿ぶっ壊すレベル。

 

1番はストリングス、2番はギター主体とアレンジが異なるのもヤバい。

  1. 「振り返ればッ息をするように……」(フェレレレェ〜〜〜〜…!)
  2. 「走り出したッ風が呼ぶほうに……」(テテロテレレロン……テロロロン)

このようにアレンジの妙が随所に光り、聴き手をまったく飽きさせることがない。

 

さらにサビ前の「タメ」が鬼ヤバ。

 

「優しさで結ぶよォ……」

 

デェンデェロンデェレ゛ッッッ…!

 

「いつか僕らが世界を変えていくならァ〜〜〜!」

 

と、頭のギターの印象的なメロディを使うことで聴き手の耳と脳を「デェンデェロンデェレ゛ッッッ…!」待ちにさせ「お願い…もっと…もっとデェンデェロンデェレ゛ッッッ…!ちょうだい…ちょうだい…」と『デェンデェロンデェレ゛ッッッ…!中毒状態』にさせる。

おそろしいのがラスサビ、デェンデェロンデェレ゛ッッッ…!ではなく、

「テテテテテテッッテ」

と単純な打ち込み音にすることで、耳にデェンデェロンデェレ゛ッッッ…!が足りず再びイントロに戻ってしまう。そう、このループこそ『ウロボロス』における「無限性」「永続性」を表している。

 

歌割りのヤバさ

『Sakura』の最もヤバい部分、それが「歌割り」。

まず、この楽曲には「ソロパートがない」。Cメロなどでもいっさいソロを入れず全編にわたって2人以上のユニゾンでの歌唱になっている。これはあくまでも「ドラマのタイアップ曲」として作品を彩るために「あえて」主役を立てずにそうしているという側面のほかにも理由がある。

各パートの歌割りはこう。

 

思い出した 声の温もりに 振り返れば 息をするように 櫻井・大野(松本)

花は咲いた 夜明け前 空は急いだ 大野・二宮

So tell me why?(全員) 光の向こうに 何がある?だけど夢の中 二宮・相葉(松本)

いつも触れたくて 相葉・櫻井(松本)

Open your heart (全員)すぐそばに 愛を感じてる 櫻井・大野

優しさで結ぶよ 全員

 

サビ 全員

 

走り出した 風が呼ぶほうに 記憶の果て 追いかけるように 相葉・櫻井(松本)

その答えは 今だから 分かる気がした 櫻井・大野

So let me high(全員) 花びらが舞って 麗しく 新たな季節へ 大野・二宮(松本)

ここから踏み出した 二宮・相葉(松本)

Don’t say goodbye(全員)光を繋いで 会いに行く 相葉・櫻井

だから確かめるよ 全員

 

サビ全員

 

例えば かけがえない ただ一人が いるのなら 二宮・相葉(松本)

傷つくことは何も怖くないさ 生きてゆく 相葉・櫻井

なぜだろう?この世界は 光と影が寄り添って 櫻井・大野(松本)

願い 夢 孤独まで  大野・二宮

巡り会わせ 全員

 

サビ全員

(ほぼ全パートで松本がハモり) 

 

1番

櫻井・大野(松本)→大野・二宮→二宮・相葉(松本)→相葉・櫻井(松本)→櫻井・大野

2番

相葉・櫻井(松本)→櫻井・大野→大野・二宮(松本)→二宮・相葉(松本)→相葉・櫻井

Cメロ

二宮・相葉(松本)→相葉・櫻井→櫻井・大野(松本)→大野・二宮

 

と、小節ごとに一人ずつ入れ替わり、主メロで歌っていたメンバーが次のフレーズではハモり、また次のメンバーへ交代していく。このスイッチングが恐ろしく気持ち良く、曲のテーマのひとつでもある「時間の流れの美しさと残酷さ」をとても巧みに表現している。

しかも、サビ前で再びAメロの歌割りに戻るようになっている。ユニゾンで歌い、ループさせることでウロボロスの「循環性」表現している。

 

さらに特筆すべきは「嵐5人の声の相性」。『Sakura』に限らず嵐の5人はそれぞれの声質がまったく違うこともあって2人以上で歌ったときの声の親和性がとても良い。

例えば、1番Aメロでは大野のスパーンと響く美声とダブルパーカー櫻井の低音がミックスされて太く力強くも耳抜けが良いパートになっているし、Bメロは二宮のまっすぐな高音とハスキーな相葉の声にJの少し鼻にかかった色気のある声が絡むことで切なさの中に深みのある声が生まれている。

このように互いの足りない部分を補い合って、良い部分を何倍にも伸ばすことができるのが嵐の歌のヤバさ。一人ではできないことも二人、いや五人の力が集まることで不可能が可能になる。それはウロボロスの持つ「完全性」にも繋がってくる。

 

『Sakura』はヤバい

このようにいくつもの仕掛けが施された最強のMMYA(MOST MOST YABA ARASHI)曲『Sakura』。全シングルのサブスク配信が解禁された今だからこそ聴いてもらいたい。

そして、いつまでも変わることのない 君の中に 嵐の中に 咲くLove…