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ミクスチャーブログ

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M-1決勝で見たら脳が溶ける芸人3回戦ネタ10組

『M−1グランプリ2021』決勝で見たら脳トロする芸人の3回戦ネタ10組挙げました。

 

真空ジェシカ

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やり尽くされたはずのコント漫才のスタイルなのに一個一個のボケとツッコミが強すぎる。ボケでも笑いが起きてツッコミでさらに笑いが増幅されるのってこんな気持ち良かったんだ…という当たり前すぎて気づかなかった感覚が呼び起こされた。

しかも普通にやっててもウケるのに「オトナ帝国の逆襲のメガネのやつです」「木野まことです(1回戦)」みたいな分かる人にしか分からないネタをなんの文脈もない角度から平気で突っ込んでくるナチュラルイカレ。もし自分が芸人だったら真空ジェシカの漫才見た瞬間に引退してると思う。

 

三日月ヶ浜

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「空手」→「野球」→「サッカー」→「テニス」→「水泳」→「ポートボール」→「ウォールクラッシュ」→「フール・オン・ザ・ヒル」→「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」と言葉繋げながら徐々に飛躍していって後半は好き勝手にボケ続ける永久フォーマット。

一個でもハマればあとは流れもクソも関係なくブッ壊れたようにウケ続けるので死ぬまで見てられる脳バグ漫才。ツッコミが異常に滑舌が良いのと、ボケ2人の中間管理職みたいな見た目で珍妙なことを言うアンバランスさが最高。

 

くらげ

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怒られるかと思ったら褒められて、褒められるかと思ったら怒られる、振り回されてる。ひたすらこっちの予想を外してきて神経回路が揺さぶられる。

システムがめちゃくちゃしっかりしてて、見た人がすぐマネしたくなる漫才を作るコンビはただの天才。

 

ダイヤモンド

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逆マヂカルラブリー。コント漫才における「動き」を全カットすることで、ウケるウケないを客の想像力に全てゆだねるという発明。完全にこっちの脳を試されてる。ボケに至っては動きどころか表情も死ぬのが最高。

もはや思いつく限りの森羅万象あらゆるボケができるのでシンプルに強いし、前述したとおりウケなきゃウケないでどうにでもなるのでもはや無敵。

 

ドンデコルテ

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「ピーマンの良いところは批判に負けない気高さ」

ピーマンだけで今さらここまでのネタ作れるのは豪腕すぎる。たぶん文章にしても面白い。ピーマンの味じゃなく「内面」に切り込んだ人間は初めてなんじゃないでしょうか。

とにかくボケの「言葉の説得力」がえげつない。細かい所作とか表情の作り方とか抑揚のつけ方とか眼力とかがTEDプレゼンのそれ。この人にサービス勧められたら確実に契約する。

 

モグライダー

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「玉置浩二が痩せて心配」ってテーマで漫才作ろうと思った時点でじゅうぶん狂ってるのに「『田園』のイントロでメシいっぱい食わそうとする」というボケをひたすら続けるというサイコ。

「ずっと何やってんだこいつら…」が徐々に笑いに変わる恐怖、漫才というよりもはや「くすぐり」に近いです。

 

かもめんたる

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「新しいスポーツ作らない人類は滅びる」かもめんたるにしかできないネタの究極系だと思った。「お前にこれを笑いに変える力ないから黙ってて」っていう暴論オブ暴論で「ツッコミをさせない」が成立するのは岩崎う大だけ。

たぶん他の人間が同じようなネタやっても「なにワケわかんねぇこと言ってんだ…」としか思わないのに、岩崎う大の「どっからどう見ても教祖」感がネタと現実の境目を曖昧にしてて電磁波浴びせられてる気持ちになった。

このネタに限らずかもめんたるはずっと「怖くて面白い」を貫いてるので最高。胸の奥がグッとなるようなネタをひたすら見せてくれるので脳が広がる。

 

もも

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徹頭徹尾ひたすら互いの見た目と中身のギャップを例えてイジりまくる時代逆行コンビ。にも関わらず1ミリも嫌な気にならないのは「そう」としか言えないほど絶妙なワードセンスと、後半にかけて徐々にテンポが上がっていくグルーヴ感によって気づいた時には次の弾が当たってるので傷つくとか傷つかないとかそういう面倒臭い感情を感じる前にただただ「面白い」という事実だけが深く残る。1時間でも2時間でも聴ける無限漫才。

 

軟水

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「パワプロでお前の家族作った」から「片親」に持っていくのが最高。ボケが悲しい思い出を思い出す時の顔がどっからどう見ても「悲しい思い出思い出す時の顔」で腹ちぎれた。パワプロ知ってたら倍面白いし、知らなくても面白い。

 

スナフキンズ

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「合コン行かへん?」

「やったー」

「来週の土曜日やねんけど」

「その日無理や…予定入ってるわ」

「なんの予定入ってんの?」

「その日は家でゆっくりしようかなと思ってて…」

ボケの「キャラクター」と「言ってること」とのハマり方が凄い。この人がどんな人間なのかは知らないけど、無理して奇をてらったこと言ってるんじゃなくて「コイツなら絶対こういうこと言う」が完璧に合致して台本とか作り物を超えたリアリティと妙な安心感があって、なんかよくわからないんですけどディズニーとかジブリ見てる気持ちになった。

 

ダウ90000

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女4:男:1の5人組でイロモノかよと思ったら今まで見たことなかった異次元の面白さで「まだお笑いって開いてない引き出しあったのかよ」と絶望した。

女4が女4である意味がちゃんとあって、女子同士の話を近くで聞いてて「あの…あなた方だけ異常に盛り上がってますけど僕は全然ついていけないんですが…」って蚊帳の外になる嫌な感覚をフリにして漫才に落とし込んでる。決勝行って頭抱えてる審査員の顔見たい。

 

以上です。全員決勝行って観た人間の脳吹き飛ばして模倣犯のラストみたいになればいい。