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ミクスチャーブログ

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今回の間宮祥太朗ゴリゴリの本命なのに全然勝つ気がしない

この宇宙に「当て馬」と名付けられた星があるのならば、その下に生まれてきたのが恋愛ドラマにおける「間宮祥太朗」という俳優なのですが、本命に抜擢されてもその運命からは逃れられないのかもしれません。

「最終話に二人で抱き合ってfin…」が「勝ち」だとするとドラマ『ファイトソング』、今のところ1ミリも間宮が勝つ気がしない。あまりにも傷を抱えたヒロイン「花枝」こと清原果耶が難攻不落の大要塞すぎる。

 

売れないミュージシャン「芦田」こと間宮は数ヶ月以内に曲を作らなければクビになってしまう。そこで間宮はどうしようもない自分を変えるべく、偶然出会った清原と「取り組み」と称した疑似恋愛をすることでなんとか曲のアイディアを降ろそうとする。取り組み?相撲部屋?

ある日、二人は取り組みの一環として「遊園地デート」を楽しむことに。なんやかんやあり、一人でジェットコースターに乗せられることになった間宮。周りはカップルばかり。そんな間宮の様子を遠くから眺める清原。

数分後、無事ひとりジェットコースターを終えた間宮。開口一番、

 

間宮「ありがとう…色んな気持ち味わった…隣にいてほしいなって思った…花枝が隣にいてくれないと世界は色褪せるな急に、って思った…怖かったらいや怖くてもその怖さのおかげで手を繋いだりできるのになって思った花枝とね…隣にいてほしいのは誰でもいいわけじゃないんだ…他カップルばっかりだったけど全然羨ましくなくて…花枝じゃなきゃ意味はないし…世界で一番素敵な女の子は花枝なんだなって思った…見つかるはずなんてないのかもしれない…上から見たら人はこんなに小さくて…でも俺は探した…根拠なく俺はどんな所にいても花枝を見つけられる気がして…そして見つけた絶対そうだ…手を振ってたよ俺に…花枝を見つけた…その時にね…思った…このまま飛んでいきたいってホントに思った…飛んでいけるってホントに思った…花枝の元に行けるならきっと…飛べるって…そう思った…と思ったら着いてしまった…なんか…意味もわかんないけど泣いてた俺…みんなえっ?て顔して俺のこと見て…あ、怖かったのか?みたいなね…世界の無理解ってこういうことだなって思った…」(この間1分32秒)

 

 

急に何?めだかボックスの江迎怒江?「3B(美容師、バーテンダー、バンドマン)とは絶対付き合うな」の真意がここに凝縮されていた。それに対して清原の返答が、

 

「あの、立派な総括、ありがとうございます」(この間2秒)

 

オイ…せめて「嬉しい」くらい言ってやれよ…愛の告白を、そ、「総括」??サイコ?

 

 

…それからも二人の「取り組み」は続く。ある日のラインのやり取りがこうだ。

 

ーここから未読メッセージー

間宮「遊園地に行った日から、曲作りが進んでます!」

間宮「今ちょっと時間ありますか?声が聞きたくなりました」

間宮「お仕事終わったらでいいので、連絡待ってます!」

ー今日ー

間宮「なんか、寂しい気持ちを味わわせてもらってます、新鮮だ!」

 

早くも未読スルーされる間宮。しかし間宮は折れない。スマホに念を送る間宮。そして偶然にも清原からラインが。

 

清原「それは良かったですね、素敵」

間宮「今、鳴るのがわかった気がした。そしていつもより素敵な音がした」

清原「詩人ですね」

 

これお前Twitterに晒そうもんなら絶対「バンドマンのライン草」とかバカにされるやつだろ…渾身のエモ文章に、し、「詩人ですね」…?こんな温度差で目焼き切れるドライ返信俺だったら確実に精神崩壊して廃人になる。

のっぴきならねえ事情あって恋に積極的になれないとか、元々自分の気持ちを素直に表現できない性格だとか分かるけど頼むからもうちょっと文章練れよ…人の心どこいった?

だが間宮は全く動じねぇ。どんな言葉だろうが返信があった…しかも自分の望むタイミングで…それだけの事実がたまらなく嬉しい。仮に返信「.」だけでも飛び跳ねて喜ぶ男、それが間宮なんですよ。

 

そして…そんなステキな恋の経験を経て間宮が思い浮かんだワード…それが、

 

 

「恋はテレパシー」

 

 

ヤベェって………

 

 

そりゃレコード会社もクビ切るだろ、めちゃめちゃ才能枯れてんじゃねぇかよ…「スタートライン」と「STAR TRAIN」のダブルミーニング書ける奴が『恋はテレパシー』は幼稚過ぎるって…バンドマンが歌う曲じゃねぇって…仲間由紀恵 with ダウンローズの『恋のダウンロード』じゃねぇんだからお前…

まだワードで出てる段階でタイトルと決まったわけじゃありませんが、下手したらマジでこれを勝負曲として出す可能性が…?

 

間宮「皆さん…2ヶ月間俺なんかのために待っていただいて本当にありがとうございます…お陰で最高の一曲ができました…この曲に…俺の全てが詰まってます…」

 

レコード会社の重役「そうか…そこまで言うお前の覚悟…聴かせてもらおうか…」

 

 

間宮「聴いてください…『恋はテレパシー』…」

 

 

役員全員イスから転げ落ちて泡吹くだろ。俺がバンドのファンで何年かぶりに出した曲のタイトルが『恋はテレパシー』だったら速攻でCD全部ブックオフに売っぱらうわ。な、なぜだ…間宮が「本命ムーブ」をカマせばカマすほど、どんどん本命から遠ざかってるような気がするんだが……

 

…しかもイカレてんの間宮と清原だけじゃないんですよ、恋のライバル兼ヒロイン幼馴染「慎吾」こと菊池風磨は、もはや完全にドラマ終了後に「アイツは良い当て馬だった…」と呼ばれるためだけのテンプレ過ぎる良い当て馬役を完璧に演じきってて、もう俺の目には「一人の人間」というより今まで当て馬と呼ばれたキャラ達の融合体「当て馬キメラ」にしか見えません

「二人の前で勝手に告白の邪魔して勝手に冗談でーす!とか言う」

「勝手に一人で仕事頑張りすぎて勝手にブッ倒れる」

「勝手にヒロインの気持ち理解して勝手に後ろから抱きしめて告白する」

たった「1話」で暴れすぎだろ。なにその「今日俺はここで死んでもいい」みたいな戦い方?

 

なんじゃこのドラマ…?このまま行くと最終回「清原は色々立ち直って間宮もなんか良い曲出来るけどお互い新たな人生を歩むし風磨はよく分からんけどお笑いコンビに会社譲って旅とか出そう」の雰囲気プンプンするんですが。恋愛ドラマなのに一番有力なのが「誰とも何もならないエンド」って何?サスペンスにおける犯人死亡かよ『模倣犯』の「中居の首爆発」?

正直このドラマで今一番気になってるのは「恋の行く末」よりも「戸次重幸の美容室、終日客一人も来ないのになんで経営成り立ってるのか」です。税金対策のペーパーカンパニー?ほうじんぜいげんがくしますか?