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ミクスチャーブログ

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『カムカムエヴリバディ』話の流れジェットコースターすぎて感情のゲロ吐く

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』、面白いのは面白いで間違いないんですが、感情をどこに置けばいいのかマジでわからない。毎回「強制的にジェットコースター乗せられた」みたいになって空中でゲロ撒き散らしてる。

 

そもそもこのドラマって、メインが1人だけの通常と違って「3人の主人公」がいる超特殊なことやってて、それを同じ「6ヶ月」って期間で描こうと思ったら単純にエピソード量は3分の1に縮めなきゃいけない。だからこそ「どこを描いてどこを省くか」っていうのは凄い大事な部分じゃないですか。

なのに、そのチョイスの仕方がすこぶるバグってて話の本筋に関わる部分は急に未来にワープして端折って「おあずけ」されてるのに、割とどうでもいいサブキャラの恋愛とか何週にも渡って描いたりして観てるこっちの気持ちがストーリーに全然追いつかないんですよ。劇中はもう3人目の主人公ひなたになって30年経ってますけど、俺はまだ「稔」をめちゃくちゃ引きずってるんですが…

 

第1章の「安子編」から昨日までピンピンしてた人間が、視聴者が瞬きしてる間にあの世逝って数年後とか日常茶飯事でしたし、第2章の「るい編」に切り替わる時も、安子が幼いるいに呪いの言葉吐かれてアメリカ兵と国外逃亡した衝撃にまだ気持ちの整理がついてないのにも関わらず、視聴者が息を吸って吐く間に子役が「深津絵里」に仕上がってましたし、第3章の「ひなた編」に至っては、ひなたと売れない役者・五十嵐との色恋模様をさんざん視聴者に見せつけられ両想いになって「さぁ〜〜〜!!!これから2人のイチャイチャラブラブ生活始まりますよ〜〜〜〜〜!!!」みたいなテンションでそっちから煽ってきたのに、

 

次の週で「8年」経ってました

 

いくらなんでも「8」はやりすぎだって…小学生も大学生になってるって……で、キスシーンすらないまま「私たち8年も付き合って相手の心も体も全て知ったけど最近もう別れる一歩手前です」みたいな空気出されて「い、いや、そりゃお前らからしたら長い長い時間かもしれないですけどこっちからしたらたった数分なんだが…?まだお前らカップルに何の思い入れもないのに…マジで何…?」って困惑してたら、

 

次の週には「10年」経ってました。な、なんで?

 

しかも「時代劇お仕事奮闘ドラマ」にシフトしてもう一生出てこないと思ってた「ラジオ英会話要素」もシレッと復活してるし、数話前までは「Hello」もロクに言えなかったヤツが急に河北麻友子みたいな喋り方するようになってるし、視聴者が永遠に気になってた「30年間嫁のヒモやってた錠一郎の人生」をサラッと数分で片付けたり、かと思いきや、

「主人公の友達と映画村職員の恋愛模様」

を何話も使ってお届けしてくださりやがって……それを観てる俺はエサの前で「待て」された犬かの如く「テメェらがなァアア!!付き合おうが別れようがなァアアアアアアア!!!!どォオオオオオオでもいいんだよォオオオオオオ!!!!!!ジョーーーーーーのピアノ聴かせろオラァアアアアアアアアア!!!!!」ってずっと叫んでる。どこ雑にやってどこ丁寧にやってんだよ。

 

あと1週で終わるんですけど、「実家の和菓子屋は復活してるのか」「安子は生きているのか」「森山良子めちゃめちゃ胡散臭い」「ひなたの幼少期に出てきた外国の子供は誰か」「風間俊介マジでなんだったのか」とか明かされてない謎、回収されてない伏線が山ほどあって、たぶん残り5回でM-1の漫才の後半みたいにめちゃくちゃ畳み掛けて詰め込んでくると思うんですよ。

間違って1日見逃そうもんなら、30代のひなたが次の回で急に「87歳」になってる可能性、全然あります。どこでアクセル踏むか全然わかんないし、絶対にカムカムの運転する車にだけは乗りたくない。赤信号手前で急に100キロ出すタイプのクレイジードライバー。マリオカート感覚でドラマ作ってる?

 

あと「城田優のナレーション今日はあるのかないのかのギャンブル」するのマジでやめろ。「2話連続ナレーションなし」とかなるともう1ミリも話入ってこねえ。主題歌『アルデバラン』ですけど俺は毎回「優出番は?」になってる。