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ミクスチャーブログ

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名前書けば受かる高校に通ってた俺が『京大首席合格者が教えるとまらなくなる勉強法』読んだ結果

みなさん、勉強、してますか?

 

僕はしてません。

 

それどころか、今まで人生で生きてきて「勉強」というものをした記憶が、ほとんどありません。

通ってた高校の偏差値はたしか10とかでした。いや、そもそも偏差値の概念を知りません。たぶん10です。確かなことは、自分の名前が書ければ100パーで入学できました。世紀末リーダー伝たけしに出てくるキャンディー市和田ドロップ町より治安悪いです。クラスに5人くらいアイシールド21の金剛阿含のなんの才能もないバージョンみたいなヤツがいます。退学者が多すぎて1年生の時に200人いた同級生が卒業式に100人を切りました。アホすぎて真冬の通学中に凍った川を横断しようとして溺れたクラスメイトがいます。今も元気に生きてます。

 

そんな地獄市立地獄高等学校卒業生の私の下に、京都大学を首席で卒業の競技かるた名人でオンライン個別指導塾代表の粂原圭太郎さんが一冊の本を送ってきました。なんで?

京大首席合格者が教えるとまらなくなる勉強法

『京大首席合格者が教える、とまらなくなる勉強法』

京大の現役生と卒業生100人に勉強法をインタビューし、「モチベーション」「集中力」「時間術」「習慣化」の4つの柱で勉強が「とまらなくなる」方法を教えてくれる本、らしい。

 

 

粂原さん

 

 

遅いです

 

 

なぜ、なぜ18年前に、高校生の僕にこの本を送ってくれなかったのですか、僕はあなたと一緒に京大に通いたかった…

 

「あなたはもう勉強がやめられない」?そんな、かっぱえびせんみたいなテンションで勉強したこと一度もありません。授業わからなすぎて数学の時間に逆に「ナンプレ」やってました。

数字の大きなナンプレOn! 2025年8月号 [雑誌]

そんな俺が、大人になってオッサンになって、この本を読んでなにを感じたらいいんだよと、最初は意味がわかりませんでした。

が…俺のような一つの単語を覚えるのにも丸一日かかるほど脳みそが凝り固まった「終わった大人」こそ読む価値がある本でした

 

勉強だけじゃなく、仕事でもなんでも「楽しくない」とされているものは「やろう」と思った瞬間から「やめたい」に脳が急降下してくるじゃないですか。机に座った瞬間、なぜかスマホが手元にスライドしてきて、気づいたら俺の息子が1億匹溶けてる。

そんな「終わった大人ども」に対してこの本は「勉強方法」じゃなくて「勉強をしたくなるモチベーションの上げ方」を100個教えてくれます。例えるなら「勉強をゲームみたいにハックする攻略本」。なんかRPGでレベルアップの効率いいルート見つけたときのワクワク感に似てる。

「3分の2わかる教材を選ぶ」「必ず制限時間を設ける」みたいな普通にタメになる正攻法のものから、「竈門炭治郎を思い描く」「吉野家ではなく松屋に行く」みたいなそれ本当に再現性あるのか?みたいなトリッキーな勉強法も、粂原さんの誠実で優しい文章で丁寧に解説しながら説得力を持たせてくるから、とにかくモチベーションが上がってくる。読んでる最中、ずっと粂原さんに頭ナデナデされてる感覚。

その圧倒的な情報量と優しさによって、勉強嫌いな人間でも「ちょっとやってみっか」って気にさせる謎の魔力がありました。例えば「吉野家ではなく松屋に行く」は、

 

京大の近くには吉野家、すき家、松屋の3つの牛丼屋があり、普段は吉野家に行くが数回に一回は松屋に行くことで、新しい刺激や体験に対応するために脳の構造や機能が変化する能力「脳の可塑性」が促進され、認知機能が向上する…

 

みたいに本当に効果があるのかわからない「自分ルール」を、ちゃんと具体的に科学的根拠を用いながら裏付けてくれる。

で、この本読んでどうなったかっていうと、「勉強がとまらなくなった」かどうかはまだわかりませんが、「とりあえず始めやすくなった」くらいの変化は確実にありました。

その「とりあえず」が超重要で、少なくとも、机に座って3分で「やっぱゲームしよう」ってなる回数はメチャクチャ減った。読んだだけで京大首席にはなれるかは別にして、勉強が「うぜえ」から「ちょっとやってみっか」に変わるキッカケは確実にくれます。

勉強だけじゃなく、だけじゃなく、この世に存在する全ての面倒事をちょっとでも軽くしたい人、趣味や仕事を今以上にモノにしたいけど長く続かない人、モチベが死にそうな人はもちろん、あとは単純に「京大生の頭ん中どうなってんだろ」って他人の頭の中のぞきたい人。読んだら少なくとも「ちょっと賢くなったかも?」って錯覚は味わえます。

ちなみに、100個の勉強法の中で実際にやってみて特に刺さったのが、

 

冷凍する

 

参考書なり単語帳を比喩でもなんでもなく、本当に冷凍庫に入れてキンキンに冷やしてから読んでる京大生がいたらしいんですよ。理由は

 

 

「つめたくてきもちいいから」

 

 

5歳の男の子?

 

しかしこれも「冷たさは脳を覚醒させる」「新しい刺激は脳を活動を促す機能を高める (新奇性効果)」らしいんですよ。もう俺には本当なのか、嘘なのかもわからない…

 

ただひとつ真実だと言えるのは、

 

 

この本、

 

 

めっちゃ冷たくて気持ちイイ…♠