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『M-1グランプリ2018』3回戦・準々決勝、面白かったネタ動画まとめ【GYAO!】

『M-1グランプリ2018』の3回戦・準々決勝で面白かった芸人のネタ動画まとめ。

※リンク先はGYAO!無料動画

 

3回戦

東京

・囲碁将棋

囲碁将棋 M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・四千頭身

四千頭身 M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・アルコ&ピース

アルコ&ピース M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・和牛 

和牛 M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・三四郎

三四郎 M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・漫画家

漫画家 M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・シンクロニシティ

シンクロニシティ M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・Aマッソ

Aマッソ M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・マヂカルラブリー

マヂカルラブリー M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・ストレッチーズ

ストレッチーズ M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・天竺鼠

天竺鼠 M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・かまいたち

かまいたち M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

・ヤーレンズ

ヤーレンズ M-1グランプリ 2018 3回戦[東京]

 

大阪

・スーパーマラドーナ

スーパーマラドーナ M-1グランプリ 2018 3回戦[大阪]

・ミキ

ミキ M-1グランプリ 2018 3回戦[大阪]

・たくろう

たくろう M-1グランプリ 2018 3回戦[大阪]

・Dr.ハインリッヒ

Dr.ハインリッヒ M-1グランプリ 2018 3回戦[大阪]

 

準決勝

東京

・四千頭身

四千頭身 M-1グランプリ 2018 準々決勝[東京]

・ヤーレンズ

ヤーレンズ M-1グランプリ 2018 準々決勝[東京]

・東京ホテイソン

東京ホテイソン M-1グランプリ 2018 準々決勝[東京]

・さらば青春の光

さらば青春の光 M-1グランプリ 2018 準々決勝[東京]

・ウエストランド

ウエストランド M-1グランプリ 2018 準々決勝[東京

・ニューヨーク

ニューヨーク M-1グランプリ 2018 準々決勝[東京]

・納言

納言 M-1グランプリ 2018 準々決勝[東京] 

・囲碁将棋

囲碁将棋 M-1グランプリ 2018 準々決勝[東京]

 

大阪

・金属バット

金属バット M-1グランプリ 2018 準々決勝[大阪]

・たくろう

たくろう M-1グランプリ 2018 準々決勝[大阪]

・かまいたち

かまいたち M-1グランプリ 2018 準々決勝[大阪]

・和牛

和牛 M-1グランプリ 2018 準々決勝[大阪]

・ミキ

ミキ M-1グランプリ 2018 準々決勝[大阪]

・ジャルジャル

ジャルジャル M-1グランプリ 2018 準々決勝[大阪] 

・Dr.ハインリッヒ

Dr.ハインリッヒ M-1グランプリ 2018 準々決勝[大阪]

 

※準決勝出場芸人

  1. アキナ
  2. インディアンス
  3. ウエストランド
  4. からし蓮根
  5. かまいたち
  6. 金属バット
  7. ギャロップ
  8. 侍スライス
  9. さらば青春の光
  10. 三四郎
  11. ジャルジャル
  12. 霜降り明星
  13. スーパーマラドーナ
  14. たくろう
  15. ダンビラムーチョ
  16. 東京ホテイソン
  17. トム・ブラウン
  18. ニッポンの社長
  19. プラス・マイナス
  20. マヂカルラブリー
  21. マユリカ
  22. ミキ
  23. 見取り図
  24. ゆにばーす
  25. 和牛

ド田舎コンプレックス人間はシティポップを聴いて耳が破裂する

シティポップにドハマりしてます。

北海道の釧路出身なんですけど、人間より野犬のほうが数多いんじゃねぇかってほど過疎過疎しちゃってる田舎町で、人もみなほぼ「野性」です。子供なんかそのへんの木の実とか雑草とか平気でムシャムシャ食ってます。ネットでよくウケたら「草」とか言いますけど、こっちでそれ言うと本当の意味での「草」。蜜の吸える花なんてごちそう中のごちそうでした。白米にツツジ乗っけて巻いて食ってるから。他府県の人の北海道のイメージって『ゴールデンカムイ』が強いと思うんですけど大丈夫、あれだいたい合ってます。未だにそこらじゅうに「マタギかよ」ってくらい気性の荒いジジイわんさかいます。釧路のジジイ、だいたい二瓶鉄造。

そんな釧路でも、友達で音楽やってるヤツ何人かいますけど、ただただ本能のみで楽器鳴らし続ける野獣がほとんどのゴリラミュージックで、基本的に「メンバーの音以外の音を入れる」って発想がゼロ。英語詞すらほぼゼロ。なぜなら教養がないから。友達のバンドの新曲『やってやるよ』ですよ。なにを??アラサーでなにを??

そんな環境で育ったからか人一倍、都会、特に東京に対する「あこがれ」がすごくて、田舎でヨダレ垂らしながらボーッと生きてたらまず味わえないバンドサウンドと、ジャズだとかヒップホップだとかEDMだとかがうまーくミックスしたメロディに乗せて大人の恋愛模様なんかを歌ういわゆる「シティポップ」的な小洒落たやつを聴くと、色んな意味で耳破裂して気持ち良くなって昇天します。

 

Awesome City Club


Awesome City Club - アウトサイダー (Music Video)

最強のユニゾンバンド。男女ツインボーカルってだいたいどっちかが邪魔だなって感じるのに、PORINとatagiの異常なまでの絶妙な声のバランス。ヤン坊とマー坊。楽器隊も一音一音の耳障りが死の際まで一生聴いてられるほどの心地良さ。徹底的に「耳に気持ち良い音楽」やってくれてるのが本当にありがたいです。そして田舎にこんなオシャレな奴らはいねぇ。柄シャツは田舎じゃ着れない。一発で通報される。

 

Official髭男dism


Official髭男dism - Tell Me Baby[Official Video]

さっきも言ったように、田舎の人間はそもそも「メンバーの音以外の音を入れる」って習慣がまるでないですけど、Official髭男dismの音楽ってメンバーの楽器隊以外に裏でめちゃめちゃ色んなお音鳴ってる。ピコだのテロテロだのフワァーーーンだのそういう効果音を使ってメロディに深みを持たせるのがめちゃくちゃ上手い。そして日本語詞と英語詞の混ぜ方が卵納豆のそれ。無限に食える。全員山陰地方のド田舎出身らしいんですけど、なんでしょうこの北のド田舎との違いは。

 

King Gnu


King Gnu - It's a small world


King Gnu - Prayer X

なんですかこれは。完全に凍り狂った街・トーキョーでしかできない音楽。こういうテンポで最後まで演りきれるってたぶん相当テクニックないとできないことだと思うんですよ。普通走りたくなるじゃないですか。走りたくなるんですよ田舎の空しか知らない奴は。なのに最後までこのいじらしいテンポで進む、じれったくてウズウズしてくる、なんの焦らしプレイですか。なにかに目覚めそうになるんですけど…。身体の奥からゾクゾクするような声とメロディ…聴いちゃいけないもの聴いてる感じ、大人の俺でもこんな感覚になるのに、未成年でこんな音楽聴いたら現実に戻れなくなっちゃいません?大丈夫?全年齢対象でいいのこれ?

正直ロックもクラシックもヒップホップもジャズもファンクもソウルも全部ゴチャゴチャに混ざってるので「シティポップ」って言葉では全く括れないんですが、そういう側面もあるということで。確実に天下取る。

 

なにがおそろしいって、たぶんほぼ全員年下。20代前半。嘘でしょ。さとり世代どうなってんだよ。誰だよ「最近の若者は欲ねぇ」つった奴。バッキバキじゃねぇかよ。北海道の「シティポップ」の限界なんてこれですよ?

 


仁井山征弘 ジンギスカン 字幕設定有り

北海道のスーパー行くとだいたい肉コーナーで呪いのようにかかってるけどマジでなんなんだよ。そもそも調べたら曲作って歌ってんのゴリゴリの東京都出身じゃねぇかよ。「ご当地ソング」みたいな顔するの今すぐやめろ。完全に観光客の目線だろこれ。誰が「ジンギスPeople」だようるせぇよ。いいか、北海道の人間全員がジンギスカン好きだと思うなよ。えっ??普通にカルビとか牛タンのほうが好きですよ???

てゆうか北海道はラーメンと一緒で北海道にジンギスカン屋狂ったように乱立してっけど、当たり外れの激しさ、パチンコの比じゃねぇからな。「これぞ北海道の味!」「生でも食べられるジンギスカン!」つって赤文字金文字でバチバチに煽るだけ煽って出てきたキリン柄のラム肉食ってみたら全然大したことない、ってパターン多すぎて顔範馬勇次郎になってるから。CRジンギスカンだったら3日で撤去だよ。

しかも、百万歩譲って不味いだけならまだいいですけど、そういう店のジンギスカンの臭さ、オッサンの足の裏ですから。食べたあとは着てる服その場で燃やすこと覚悟してください。ジンギスカン食った身体で二軒目とか絶対行くな。

でも「どうしてもジンギスカン食べたい…」ってんなら『サフォーク』って品種の羊扱ってる店だけ行ってください。サフォークは他の羊と全然違います。他の羊が大泉洋なら、サフォークは吉田羊。ニオイも驚くくらい少ないし、歯で簡単に噛みちぎるくらいやわらかくて、ほぼマシュマロ。肉マシュマロ。脂がめちゃくちゃ甘いんすよ。それなのに全然胃もたれしないから何切れでもいけちゃう。繊維も絹みたいになめらかで筋張ってないからタレが完全に肉に絡みついて最高。どうでもいいんだよこんな話は。

 

 

シティポップを聴きながらサフォークを食う。これが理性と野性の融合「生きる」ってことなのかもしれませんね……。

「テレビ番組ひたすら全部録画できるヤツ」買った結果、テレビ観なくなった

ヤベーもん手に入れちゃいました。

「TBSからNHK、テレ東まで、全てのテレビ番組を24時間ひたすら全部録画できるヤツ」買っちゃいました。

東芝 2TB HDD/3チューナー搭載 ブルーレイレコーダー(+7チャンネルまるごと録画可能) タイムシフトマシンTOSHIBA REGZA レグザブルーレイ DBR-M2008 

その名も『レグザ タイムシフトマシン』。ドラえもんが白目引ん剝いてぶったまげること間違いなしの魔道具。ひとたび設定すれば「半永久的に約一週間分の全チャンネルの全番組を録画し続けてくれる」って代物で、ドラマもアニメもバラエティもスポーツもニュースも『見逃す』っていう言葉がたったいま俺のテレビから消えた。

しかも、テレビ画面で見るだけじゃなく、スマホやパソコンに録画してある番組飛ばして移動中だろうが便所だろうがいつでも見返すことができる。こうなったらもう、無敵よ無敵。俺自身がテレビ。人生チョロい。

 

…そんな生活が一週間ほど続いて気づいた。

 

俺、最近、全然テレビ観てねぇ…って。

 

ん?あれ?おかしくね…

そりゃはじめは「俺のテレビだけ受信切ってくれても一向にかまわない」って思ってた坂上忍とかヒロミの出てる番組ムダに観てたりしてた。逆に。逆にね。それで「お前らのウンコみたいな番組をわざわざ録画してまで観てやってる」ってことの優越感に浸ってました。でも、気づいたら毎週楽しみにしてた番組すらなーんも観てない俺がいた。大好きな『勇者ああああ』も『ゴッドタン』も『家、ついて行ってイイですか?』も観れてねぇ。

 

えっ、俺「テレビ番組ひたすら全部録画できるヤツ」買ったんだよな…?子どもの頃の夢「テレビになる」の叶ったんだよな…?今まで以上にテレビ漬け、テレビ狂いの生活が待ってるハズでは?ドラマもアニメもバラエティも全部消化できるハズでは?あえて平日のゴールデンタイムに『噂の東京マガジン』観たり、寝る前に『サンデーモーニング』観たりするハズでは?電車で『忍たま乱太郎』観るハズでは…?

 

これが罠。

 

「なんでも観れる」「いつでも観れる」ってのがもう完全に罠カード聖なるバリア -ミラーフォースなんですよ。攻撃したつもりが自陣モンスター全滅してる。まず、タイムシフトマシンを使ってからというもの、とりあえず「リアルタイムでテレビ観る」ってことがめちゃめちゃ減るんですね。

その時間に面白そうなバラエティやドラマがやっていても「はっ、俺を誰だと思ってんだ?いつでも観れるし今あえて観る必要ねぇだろwww」みたいな感じで余裕ぶっこいて本読んだり、ゲームしたり、阿部寛のホームページ見たり、別のことしちゃう。

そんな「テレビは全部録画してっから」という意識からか、テレビを観るはずだった時間をドブネズミの住処かってくらいに汚え部屋の掃除にあてたり、料理も前よりもずっと積極的にするようになった。このあいだなんてカボチャのシチュー作っちゃった。一玉丸々使って。真ん中を最初にくり抜いてそこから刃を入れると普通の包丁でもサックリ切れる。みたいな料理テクも覚えました。

それもこれも全部「テレビ番組ひたすら全部録画できるヤツ」のおかげ。こんな自分はじめてだよ。

 

この「テレビ番組ひたすら全部録画できるヤツ」が与えてくれる「いつでも観れる」って安心感のヤバさ、スーパーマリオでスター状態でファイアフラワーぶっ放してるようなものなんですね。だから足元の崖に気づかない。

ゲーム、本、炊事どころか、今まで時間つぶしの選択肢にも上がらなかったような「ウソかマジかわかんない彼氏のノロケツイートしまくる女ツイッタラー」とかチェックしちゃうし、「ダサいフォントタイトルのオッサンがドアップで変顔しながらこっち見てるサムネのYoutuberの動画」とか観ちゃってる。

昨日だってそうですよ。ガッキーの、有村架純の、戸田恵梨香のドラマを消化しようと思ってたのに、気づいたら「オンラインゲームで大人が中学生相手にボコボコにして煽って泣かせてる動画」「知らねぇオッサンがパチスロで10万負けてる動画」「自称・投資家が起業したい若者に金渡す動画」「小太りの女がひたすらアプリゲームのガチャ回してる動画」とかただただ無心で観てた。このままいくと来週あたりには糞オブ糞だと思ってた『TikTok』に手ぇ出してる…曲に乗って高校生のカップルがイチャついてる動画とか漁ってると思う…たすけて

 

漫画『DEATH NOTE』で、主人公の夜神月が犯罪者殺して「新世界の神になる」って言い出しますけど、あれって夜神月が最初から全部持ってたから、頭良くてスポーツできて女にもモテて親父エリートでお袋優しくて妹かわいいから、私利私欲のためにノート使わなかったわけじゃないですか。

それと同じで俺も「テレビ番組ひたすら全部録画できるヤツ」手に入れて、全能感味わって、その気持ちが痛いほどわかりました。正義とは。悪とは。それがなにかわかった気がしました。DEATH REGZAじゃねぇかよ。リュークどこにいる?

 

俺このまま行くとたぶんそのうち「レグザに犯罪者の名前書きまくる」と思うわ。そうなったら誰かウチ来て「テレビ番組ひたすら全部録画できるヤツ」ぶっ壊して俺を逮捕してください。Lを呼んで死刑台に送ってくれ…

米津玄師『Flamingo』聴いて「カラオケで米津玄師歌うジジイ」が怖くて仕方ない

米津玄師にはもう本当にウンザリしてる。会社の上司とカラオケ行くと怖くて怖くて仕方ありません。震えが止まりません。

「酔っ払ったジジイが歌うLemon」

「酔っ払ったジジイが歌うピースサイン」

「酔っ払ったジジイが歌うLOSER」

全部もれなく地獄の中の地獄。呂律回ってないLOSER聴いてるときほど「自分の耳ちぎりてぇ」って思うことありません。『アイネクライネ』見つかってないのだけが唯一の救い。歌われた瞬間、金田一少年の事件簿『上海魚人伝説殺人事件』よろしく耳削ぎ落とす。

一体どこで覚えてきたんですか部長。あんま背伸びすんなよ…。得意のチャゲアスはどうしたんですか…?絶対最近まで米津玄師とか知らなかったじゃないですか…。部長絶対『アンナチュラル』も『僕のヒーローアカデミア』も見てないじゃないですか。あれっもしかしてたまにいる「逆にめちゃめちゃ見てるジジイ」のパターンかな…部長、お茶子とかヤオモモとか梅雨ちゃんとか好きそうですもんねゲロゲロ。

とりあえず米津「げんし」って言うのいい加減やめてくださいよ…。ボケなのかマジなのかわかんないっす…。それ聞くたび女性社員みんな男梅みたいな顔してますけど。

就活中の学生のみなさん、覚えておいてください。社会に出るとはこういうことです。ベロッベロに酔っ払ったセクハラクソハゲジジイがドヤ顔で歌う

「自分が思うより 恋をしていたあなたに

あれから思うように 息ができない

あんなに側にいたのに まるで嘘みたい

とても忘れられない それだけが確か」

を心臓すり潰して「最近の曲も知ってるなんてさすがですぅ部長〜ぅ、よっ!右大臣!」っつって両手モミモミしながら褒め殺すのが社会です。内定したみなさんおめでとうございます。ようこそ地獄の底へ。胸に残り離れな〜〜〜い!苦いワキガのニオ〜〜〜イ!終電逃したら帰れな〜〜〜い…。よし、死のう。

 

それもこれも全部あいつ「人の耳と脳に一生消えないメロディ植え付けるミュージックモンスター」こと米津玄師が絶妙に「聴きたくなる曲」「歌いたくなる曲」を蛇口水みたいにジョボジョボ量産するのが悪いんだよ。新曲の『Flamingo』…

 


米津玄師 MV「Flamingo」

 

最強かよ。いや、そりゃあ言ったけど。前書いた米津玄師『Lemon』聴いて心底「こわい」と思った で、

「コアな音楽好きも俺たちみたいなアホも唸らせるやり方を覚えた米津玄師が、これからもしアルバム曲とかカップリング曲じゃなくて、「ノンタイアップのシングル」でリミッター外して好き勝手したらバケモンみたいな曲作りそうで本当にこわい」

って期待の意味も込めて書きましたが。『ポッピンアパシー』みたいなの作ってくれないかなぁとは思ってましたけど。嘘でしょ…。軽々と想像を超えてくるんじゃないよ。

まず全曲そうなんだけど効果音の使い方が上手すぎるだろ星のカービィかよ。全然メロディと関係ないとこで鳴ってる謎の音「ペコッ」「ピョッ」とか「アハハハァ」「ルァッ」「アーアッ」って人の声、だぁ〜かぁ〜らぁ〜、一回聴いたら一生消えないじゃんこんなん。脳に直にクダ入れられて音流し込まれてるのと変わらないでしょうが。

何がヤバいって今「全然メロディと関係ないとこで鳴ってる」って書いちゃいましたけど、全部関係あるんだよ。ムダな音なんてヨネケンの音楽の中に一つもないんだよ。メロディのどこにどういう音を入れ込めば人間の琴線をバチンできるか、そういうの全部わかった上で全部100パー計算して作られてるってのが素人目にもわかる。だから「なんかこいつすげぇ」って生まれたての赤ちゃんから明日死にゆく老人までが思うっていう。もうヤダこいつ。

歌詞にふんだんに使われてる古語とか…急な演歌調とか…はぁ……やめてくれや……こんなん絶対ジジイ歌いたいだろうが…絶対すでにウォーミングアップ始めてるよ部長。耳すましたら「ヴゥぅん!ヴゥぅん!」ってノド鳴らす音聞こえてくるよ。地獄のうめき声が。

…ちくしょうが…こ、こうなったら俺も練習するしかねぇ…。俺自身が「カラオケで米津玄師歌うオッサン」になるしかねぇ。殺られる前に殺ってやるよ。なんなら俺から「部長ぉ〜!今日カラ館行きましょうよぉ〜カラ館〜〜!」って誘う。で、俺が先にFlamingo入れる。そんで部長に「おっ!わかってるなお前!この曲俺も良いと思ってたんだよ!」とか言われて二人で肩組みながら歌ってやらぁ、Lemonサワー片手に。

  

どなたか僕の地元「クシロ」を救っていただけませんか

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僕の地元は北海道の東にある「クシロ(苦死露)」という場所なんですが、別名『霧の街』と言われ、1年の3分の1は霧、濃霧に包まれてる暗黒の地です。真っ昼間でも滅多に青空を拝めることがない、リアル・レガイア伝説、リアル・サイレントヒルです。

そのへんの子供に声をかけたら「えっ?お兄ちゃんもしかして外の人?じゃあ『アオゾラ』ってやつを見たことがあるのかい?いいなぁ…ぼく絵本でしか見たことないや…ねぇお兄ちゃん…ぼくも大人になったら『アオゾラ』見られるかな…」とか言われるし、そのへんの老人に声かけたら「おお…まさかお主『外』の人間か…?目に光が宿っておる…」とか言われます。

 

駅前には渋谷のスクランブル交差点並みにバカデカいメインストリートがあるんですけど、歩行者なんて数えるほどしかいません。

日曜だろうが祝日だろうが、ハトのほうが数多いんじゃねぇかってくらい人間歩いてないですし、商店街もテナントの9割が空き店舗、誰もいない通りにひたすら仏壇屋の街頭アナウンスだけがこだましてて、終末感が心をエグってきて最終兵器彼女の終盤の雰囲気です。

 

クシロの駅前には「アベニュー946(旧・長崎屋)」という巨大ショッピングモールがあり、クシロに住む人々の唯一のいこいの場になっていたんですが、このあいだ数年ぶりに行こうと思ったら

「パチンコチェーン・ベガスベガス建設予定地」

になっててショックでゲロ吐き散らかしました。やり口がドラクエ6のデスタムーアと同じ。希望を失いかけた人間たちに賭博場を与え、さらなる欲望をあぶり出す大魔王が支配する街、それがクシロなのです。

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駅前商店街を奥に進むと「末広町(すえひろちょう)」っていうススキノとか歌舞伎町の数億倍のヤバさを誇る歓楽街があるのですが、世界観ほぼ『龍が如く』です。

ガキのころ父親に「いいか、絶対に末広町には足を踏み入れるな。父さんとの約束だ」と両肩を掴まれながら言われました。写真左の人を御覧ください「車道」「歩道」の概念がありません。

ちょっとそのへん歩こうもんなら高確率でチンピラに絡まれリアルファイトが始まるので、近くにあるチャリとか三角コーンでヒートアクション喰らわせるしかないですし、夜になるともはや「法」の概念は消え、酒池肉林、狂乱の宴がそこかしこで始まります。

倫理観終わってるカップルの路チューとかマジでかわいいもので、一回「路マン」してました。見られても全然やめなくて怖くて泣きました。

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謎のキモい銅像。

 

…こんな状況だったら失礼な話「いつ滅びてもおかしくない」と思ってるんですが、この絶望と欲望の街がなぜギリギリ形を保っていられるかというと理由はただひとつ。

 

メシめっちゃうまい

 

これにつきます。

 

和商市場・勝手丼 

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「和商市場」。極上の海産物が一手に集まってくるオールブルー。

 

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和商市場の一番の名物といえば通称『勝手丼』。ライスを手に持って市場をねり歩きながら、気に入った具材を放り込んでいって自分だけの「オリジナル海鮮丼」を作ることができます。ちなみに米出してくれてるばあさんに「おねえさん」って言うとオマケしてちょっと多めに盛ってくれます。

写真みたいにバランス良くいろんな具材を乗っけても最高にデラウマなんですけど、勝手丼最大の魅力は「なに乗せてもいい無法。バーリトゥード」ってとこで、サーモン好きなら「サーモンサーモンキングサーモンオーロラサーモントラウトサーモントキシラズトキシラズ」みたいな『サーモン地獄丼』にしてもいいですし、イクラで米を埋め尽くす『無限イクラ丼』にしてもいい。写真くらい乗せると普通に1500円超えてきますけど、別に金なきゃ普通に白メシとカニ汁とカレイの唐揚げだけで食ったって涙出るくらいうまいのに、500円もしない。ここが天国です。

この自由度って子供の頃にはじめてレゴブロックで遊んだ時のような「これからなにを作ろうかな?」という『自分はなんでもできる、なんにでもなれる』感、ここでしか味わえないです。

ただ、観光客向けなとこは否めなくて別に単価安くないですし、リュックでも背負って行こうもんなら普通にカモ扱いされるのでジャージとか「地元感」出す格好で行くのがオススメです。

 

インデアン・インデアンカレー

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駅前商店街をさらに中に進むとある『インデアンカレー』。ここは人類が辿り着いた究極のカレーショップ。 (本店はオビヒロ)

 

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一見、なんの変哲もないふつうのカレーなんですが、一口食べるとわかります「これは違う」「いままで俺が食ってきたカレーはカレーじゃなかった」と。ふんだんに使用された牛肉と数十種類のスパイスで熟成されたルー、通称『インデアンルー』は誇張でもなんでもなく一瞬で舌溶ける。近くに他のカレー屋あったら3日で潰れるレベル。

なにが恐ろしいかというと、値段が税込みでたった「453円」。この味でこの値段、「宇多田ヒカルって15歳で『First Love』作ったの!?」と同じ衝撃でした。

 

ジョイパックチキン・カレーチキン 

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鳥取大通のスーパー『ビッグハウス』店内にあるファーストフード店『ジョイパックチキン』。

 

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ここのオリジナル商品、カレー風味のフライドチキン『カレーチキン』は別名「麻薬チキン」って言われるくらい中毒性のある味で、食ったら脳シビレます。ホントに合法なのか疑ううまさ。つけあわせのフライドポテトとコーラと一緒に食おうもんならうまさで頭おかしくなります。

ビッグハウスの隣にケンタッキーあるんですけど、あまりにジョイパックチキンがメジャーすぎてカーネル・サンダースの像が土下座してます。

そしてこのビッグハウスがヤバいのが店内にミートソーススパゲティに豚カツを乗せた「スパカツ」で有名な『泉屋』も入っているという衝撃。

更に目と鼻の先にアイススケート場もあり、この周辺だけでクシロ制覇できると言っても過言ではありません。昼飯はジョイパックチキンでカレーチキンを食い、スケートをして遊び、夕飯は泉屋のスパゲッティを食うというのが鳥取大通の住人の最強の黄金パターン、生の実感はここで味わえます。

 

※ジョイパックチキン閉店しました

 

他にもクシロには『泉屋』のピカタ、『南蛮酊』のザンタレ、『ラーメンの高橋』の塩ラーメンと、数えきれないほどの楽園メシがあります。たしかに人間は悲しくなるほどいないですし、これといった観光地も特にありません。

レジャー施設『フィッシャーマンズワーフmoo』でバケモンみたいにデカいチョウザメがタダで見られるくらいです。正直、考えつくスポット全部回っても1日で回りきって飽きるレベル。

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たしかに釧路は、絶望の街かもしれません。クシロに住む人と接してみると分かるのですが、この街の人々からは「生き抜こうとする意思」を物凄く感じるのです。

どんな辛い状況だろうが、どんな逆境だろうが、うまいもん食って今日も一日頑張ろう!というパワーが溢れている。そしてそれは、どんな魔王にも決して消せないと僕は思います。

だから、ホッカイドウっつったらサッポロとかハコダテとかみんな行きがちですが、ぜひクシロに来て、うまいもんバクバク食って、金ジャブジャブ使って、経済ブン回してやってくれませんか。

そして苦死露を釧路に戻してやってください。

この女優に人生破滅させられたい!2018

サイコパスの女って最高ですよね。というわけで「人生メチャクチャに破滅させられたい!」と思う女優を勝手にピックアップしました。

 

 

本田翼

ずっとブツブツ言って首45°に傾けてるようないっさい会話成立しないタイプのサイコパスお願いします。男ボッコボコにして「あーあ…またおもちゃ壊れちゃった…」とか言ってほしい。一人称「ボク」で。演技ドヘタなのが逆に超怖くなりそうですし。演技ドヘタなのが逆に超怖い。

 

波瑠

「顔の8割が目」という要素だけでサイコパス顔面ポイントがかなり高い波瑠。ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』で見せたような共感性が低くて自分の興味あるものにしか興味がないあの感じが最高だったので、それが「悪」に振れてるような役くれ。普段チョコしか食わないタイプのサイコパスを。

 

吉岡里帆

「えくぼある女だいたいサイコパス」という言葉どおり、キスするフリして相手の男の頸動脈かっ切ってほしい。そして「たははははっ!」って高笑いしてほしい。

 

仲間由紀恵

俗世離れしたルックスと笑っててもなんかゾッとする目、ヘビもビビってションベン漏らす目の持ち主、仲間由紀恵。『血の轍』というイカレにイカレきった最高の漫画があるんですけど、あの母親役は仲間由紀恵以外にありえない。

 

土屋太鳳

映画『累』で、二面性激しめのサイコパスやらせたら日本でトップ取れるんじゃないかと確信した。あの女受けゼロの感じといい、素質しかないので、一見おっとりしたフワフワ系を演じつつも実はクソゲス女くれ。

 

 

木村文乃

あのたまにダメな男に対して見せる冷たすぎる眼差し、本当に凍え死ぬかと思うので、一時期の菅野美穂みたいな「復讐のため鬼になる女」路線いってくれたらたぶん脳汁で溺れる。

 

新垣結衣

「清純派」と呼ばれマジメな役がほとんどで今までサイコパス含めいわゆる「悪役」というものを演じる機会がとても少ないガッキー。「肌の白さとサイコパスは比例する」というたったひとつの真実があるように素質は最強レベルなので、二度と「ガッキー」などと舐めたニックネームで呼べないくらいブチ狂った役をくれ。

 

浜辺美波

新垣結衣と同じように肌白サイコ理論が適用する浜辺美波。映画『ATARU』の堀北真希、『踊る大捜査線』の小泉今日子みたいに歯の矯正器具とかつけてるタイプのサイコだったら拷問の果てに殺されたい。

 

広瀬すず

なぜそういう役がこないのか逆に不思議でしゃあないんですけど、共感性に乏しいタイプのゴリゴリのイジメっ子でラストのラストまでいっさい反省せず立場が逆転しそうになるやいなや「じゅうぶん楽しんだし、もういいかな〜」とか言って勝手に自分で死ぬタイプのください。

 

木南晴夏

あの目の下ずっとちょっと薄黒い感じ、まさにサイコパスやるために生まれてきたような顔。不倫相手で嫉妬に狂って相手の家庭メチャクチャにする、みたいな役をお願いします。家焼かれたい。

 

松岡茉優

映画『桐島、部活やめるってよ』のスクールカースト上位の女子役がもう震え上がるくらいに上手かったので、そのノリでオモテ向きは優等生、ウラでは女生徒の支配者みたいなのが観たい。

 

高畑充希

カホコから「優しさ」「人を思いやる気持ち」を完全に消したような役が見たい。ナチュラルに人を傷つけてそれに対してなんの罪悪感も抱かないような、無邪気な子どもがそのまま大人になったような、罪を罪とも思わないような一番やっかいなタイプのサイコパスをください。

 

鈴木杏樹

女将の格好したバチバチにキマってるこの世で一番美しい鈴木杏樹に酒注がれるんですけど、その酒が猛毒で冷たく微笑む杏樹を眼(まなこ)に焼き付けながら死にたい。

 

逆に菜々緒

逆になんの「悪」もない善100パーセントの役を菜々緒にやってほしい。その見た目のせいで誤解されがちだけど、めちゃくちゃ涙もろくて、めちゃくちゃ優しくて、めちゃくちゃ女の子の菜々緒を。菜々緒はいかにも「悪女」って役よりも本当は『ボク、運命の人です』の三恵とか『銀魂』のまた子みたいな明るい役のほうがめちゃくちゃ合うと思う。菜々緒に光を。

 

 

みなさんもぜひ自分が思う最高の推しサイコパス「マイサイコパス」を見つけてみてはどうでしょうか?それでは良いサイコパスライフを。

事実上のファーストアルバムMr.Children『重力と呼吸』感想

重力と呼吸

 

25年も第一線で音楽やってりゃ流石に守りに入りたくなるというか、「もうこんなもんでいいか」みたいになると思うんですよ。これだけ熱狂的なファンが大勢いるバンドになったら「みんなが望むMr.Children」を適当にやってりゃいい。コンビニのおにぎりの具の数くらいとんでもねぇ数のヒット曲があって街中にミスチルの曲が流れてる。普通に生活してたらミスチルを聴かないで生きることのほうがムズいっていうこの日本で、極論言ったらミスチルなんてもうわざわざ新しい曲作る必要すらないじゃないですか。9割9分ほぼ全ての作詞作曲やってるフロントマン桜井和寿にいたっては「預貯金額いくらなんだよ、なん恒河沙(ごうがしゃ)だよ」って話じゃないですか。リアル5000兆円じゃないですか。こっちは半分冗談で「ほしい!」っつってんのにあのイヤらしい笑顔で「え?あげるよ?」とか言ってきそうじゃないですか。

そんなシムシティの終盤くらいに地位も名誉もあって「もうやりつくしてやることねぇわ」っていうトップ中のトップが「自分たちの音楽見つめ直して新しい気持ちでもう一回あるがままの心ぶつけていこうぜ」「まだまだ音楽界って高い山登っていこうぜ」って覚悟決めた今作『重力と呼吸』、事実上のファーストアルバムじゃねぇかって思いました。

とにかく全曲、桜井さん以外の3人の主張が今までのアルバムの中でも圧倒的に一番強い。ぶっちゃけ天下の『Mr.Children』って言ってもファン以外にしてみりゃ「桜井和寿 with C」くらいなもんで実際ファンって言ってる奴ですら名前言えんのかどうか怪しくて、この間も「ミスチルすごい好きで〜」って言ってる女にメンバーの名前聞いたら、

「桜井さんと〜…あと、えーっと…何人組だっけ?」

REFLECTIONのUSBメモリで頭カチ割ってやろうかコラ。

だったのが、今作は4人の位置がめちゃくちゃ並列。なんならその桜井さんがちょっと後ろ下がってんじゃねぇかって思うほどギターもベースもドラムも「俺の音を聴け」ってバシバシ主張しまくってる。今までだったら曲によっては小林武史にボリュームがっつり絞られてんじゃねぇかってくらいモスキートで、ギターソロがあるってだけで「こりゃ今夜は赤飯だな…」ってファンの中では軽い祭りだったのに、今作は全曲ギタービンビン、ベースベンベン、ドラムドンドン、誰がどう聴いても『4人組ロックバンド・Mr.Children』です。改めて紹介します。ギター!マッチ棒!田原健一!ベース!カッパ!中川敬輔!ドラム!ホームレス!鈴木英哉!

一曲目『Your Song』から非ファンからすれば「誰の声?」って言われかねない、まさかのJEN(鈴木英哉)のカウントから始まり、どの曲もいわゆる「今までのMr.Children」を期待してた人からしたらちょっと面食らうような単純でストレートなものが多くて、カレーライス食いに来たのにカレーラーメン出てきたみたいなもんで「いや…たしかにカレーだけどよ…頼んだのこれじゃねぇよ…」ってなる人もかなりいると思うんですよ。『himawari』『here comes my love』なんかの一部のタイアップ曲はまた別として、桜井和寿お得意の世間を斜めからモノを見る尖った考え方やエッジの効いた言い回し、ヨダレ出るくらい気持ち良い韻踏みなんかは少ないし、メロディにしたってもう一段階盛り上がれるであろうところで盛り上がらずスパッと終わってたりするし。

でも、歌詞もメロディも過去の売れ線の曲っぽくキャッチーかつ壮大にしようと思えばいくらでも朝メシ前にできたはずなんですよ。「どこをどうすれば売れる曲になるか」「どこをどうすれば群衆に響くか」っていうのはたぶん桜井和寿が日本で一番わかってんだから。でもあえてそうしない。出たまんまの感じたまんまの「生身の音」「生身の言葉」を届けることに重きを置いてる今作、一曲一曲の好き嫌いは置いといて、アルバムとして最高にカッコいい1枚だなって思ったし、その中でも特に『SINGLES』『皮膚呼吸』はみんなが望む「今までのMr.Children」と自分達の先を見据えた「これからのMr.Children」がガッツリ絡み合った最強の曲だと思ったし、この2曲だけエンドレスで100回以上聴いてるし俺自分の会社作ったら「(株)皮膚呼吸」にするって決めた。

『重力と呼吸』発売前のコメントで桜井さんが、

「後輩ミュージシャンがこのアルバムを聴いたら、音楽をやめたくなるような、また、もう僕らを目標にするなんて思わないくらい圧倒的な音にしたい」

Mr.Children | 重力と呼吸 | TOY'S FACTORY

って言ってたんですが音楽やめたくなるっていうか、逆に火ついちゃうんじゃないかと思いました。日本で音楽、バンドやっててミスチルの影響(重力)受けてない奴なんてたぶんゼロだと思うんですけど、イキのいい後輩ミュージシャンがこのアルバム聴いたら「オッサン連中がこれだけ熱いもん作ってきたら俺たちも負けてらんねぇ」って今まで「憧れの対象」だったミスチルを良い意味で「対等なライバル」として意識し始めるんじゃねぇかと。

それで後輩が「ぶっ潰してやるよオッサン」って聴いたこともないような先進的でカッコいい曲作って、それをまた受けてまたオッサンが「調子乗るんじゃねぇガキが」ってバッキバキに気合入った曲作るっていう、誰かが吐いた二酸化炭素吸って酸素にする(呼吸)みたいなこの循環、いち音楽ファン、いちリスナーとしてこの上ないほど幸せで心の底から「そのケンカずっとやりあっててくれ」って思った。超楽しい。