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ミクスチャーブログ

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のび太のおばあちゃんの顔見ると強制的に泣くカラダになった

犬にベルを鳴らしてからエサを与え続けると、ベルを鳴らしただけでヨダレを垂らすようになったパブロフの犬のように、そのシーン、1枚の画像を見ただけで涙腺がバグったように涙が出る映画やドラマ、アニメがある。

例えば、映画『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』のひろしの回想シーン、映画『美少女戦士セーラームーンR』のセーラー戦士のうさぎに対するそれぞれの回想シーン、映画『容疑者Xの献身』の石神と花岡家のささやかな回想シーン…漫画『金色のガッシュ!!』のあらゆる回想シーンと、とにかく『回想シーン』に弱いんですが、26分30秒の上映時間オールエンドレスで涙ダダ漏れ大洪水の映画、

それが『ドラえもん おばあちゃんの思い出』

 

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出典:映画ドラえもん『おばあちゃんの思い出』

 

普段は「鬼の目」と呼ばれ身内の死にすら涙を流さない俺が、この1枚の画像だけで泣いてる。俺の家には「のび太のおばあちゃんで出た涙拭く用のタオル」があります。

最初の坂登ってくるシーンでむり…ふだん開いてんだか開いてないんだかわからない目がニパッとまん丸く見開いたら終わり…地球抱きしめたい…声といい…腰の曲がり角度といい…歩く速度といい…調教済みありがとうございました。

 

冒頭に「回想シーンに弱い」と書いたが、『おばあちゃんの思い出』は言ってみれば『オール回想シーン』。のび太のおばあちゃんは「回想が服着て歩いてる」。

『おばあちゃんの思い出』は

「のび太の母・玉子がのび太が子供のころ愛用していたくまのぬいぐるみを捨ててしまおうとするところから始まり、亡くなったおばあちゃんを一目見たいと、のび太とドラえもんがタイムマシンで会いに行く」

という話で、子どもの頃に見たときと大人になった今とでは感じ方がまるで変わってきます。「タイムマシンで過去に戻る」からこそ「時は決して留まることなく流れる」ということの本当の意味がわかる。

 

特に後半、おばあちゃんがのび太(このときはまだのび太だと気づいていない)を部屋に招き、

「いつまでもあの子のそばにいて世話をしてあげたいけど、アタシも年だから…せめて小学校へ行くまで生きられればいいんだけどねぇ…ランドセル背負って学校へ行く姿…ひと目見たいねぇ…」

と話すシーン…『過去に戻って死んだ人にもう一度会う』ということ、それは暗にその人に「未来の自分の姿を見せることができない」のを告げてしまうことにもなる。

だから、のび太がランドセルを背負っておばあちゃんに

「ぼく、のび太です。小学5年生の、のび太です」

と言ってしまうのは、ある意味でとても残酷な言葉だ。だけど、おばあちゃんはのび太のその言葉に対して1ミリも疑ったり驚いた顔をせず、

「やっぱりそうかい…なんとなく、そんな気がしていましたよ…」

と微笑み、のび太を抱きしめる。

そして、 

「おばあちゃんに会いたくって会いたくってぼく来たんだよ…でも小さいころの僕はワガママばっかり言ってた…ごめんおばあちゃん」

「いいんだよのびちゃん、悪いのはおばあちゃんのほうなんだよ…のびちゃんの喜ぶ顔が見たくてねぇ、ついつい構いすぎちゃうんだねぇ…だからのびちゃんに、あっち行けって言われちゃう…でもねぇ、あんたの喜ぶ顔を見るとおばあちゃん嬉しくて嬉しくて…のびちゃんのおばあちゃんで良かったって思うんだよ…あなたのおばあちゃんで良かったってねぇ…」

 

と宇宙一キレイな涙を流し、のび太に「愛情」だけを伝える。

おばあちゃんはのび太をまた抱きしめる。ランドセル姿ののび太を見ることはもう叶わない。全部わかったうえで、それでも、だからこそ自分を想って会いに来てくれたのび太がかわいくてかわいくてしょうがない…愛しかない…世界には愛しかない…

…おばあちゃんだけじゃない…こっそりランドセルを用意するドラえもんも、のび太を慰めるしずかも、くまのぬいぐるみを取り返そうとするジャイアンとスネ夫も、ボロボロのくまのぬいぐるみを縫い直すのび太のママも、この世界で生きる人すべてが優しく、温かい。その温かさで俺は溶けてなくなる…

 

そしてラストの、

 

幼きのび太「おばあちゃんは大きくなったらなんになりたいの?」

おばあちゃん「おばあちゃんはもうなりたいものになっちゃったからねぇ…」

幼きのび太「え!?なんになったの?ねぇねぇ?」

 

おばあちゃん「のびちゃんのおばあちゃんに…」

 

は俺も人生で絶対言いたいセリフの一つになった…

 

 

上司「かんそう!先方へのメールどうした?」

俺「いや…まだっすね…」

上司「…まだ!?昨日のうちに送っておけって言ったよな!?」

俺「すいません、眠くて忘れてました…」

上司「はぁ!?なにやってんだ!?もっとしっかりしろよ!」

俺「はぁ…」

上司「まったく……お前もう入社して4年目だろ?会社でどうなっていきたいんだ?」

俺「会社でどうなりたいか、ですか…」

上司「あるだろ、いずれは管理職に就きたいとか、売上でトップになりたい、とか」

俺「いや…僕はもう…なりたいものになっちゃってますからね…」

上司「えっ?」

 

俺「部長の部下に…」

 

上司「お…お前……」

  

普通にボコられた。

 

のび太の結婚前夜/おばあちゃんの思い出新装完全版―映画ドラえもん (てんとう虫コミックスアニメ版 映画ドラえもん Vol.)

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聴く大戸屋、Official髭男dismアルバム『Traveler』感想

『大戸屋』

日本が生んだ世界最高の定食屋。 メニューの豊富さ、味と値段のバランス、接客、立地、そのすべてが日本人の欲求を満たすように計算された魔の店。大戸屋をはじめて食べたときの感覚、それとまったく同じものをOfficial髭男dismのニューアルバム『Traveler』に感じた。

アルバムの顔、主食、メイン料理である『Pretender』『宿命』『FIRE GROUND』『Stand By You』『イエスタデイ』の美味さは言わずもがな、

 

「僕らなんか、Pretenderさんや宿命さんを引き立てるつけもの、味噌汁に過ぎませんから…エヘヘ」

 

という顔をしているアルバム曲がとんでもない名曲ぞろい。特に『最後の恋煩い』が完全に1杯10万の味噌汁。ゴチで出てきたら一発で大誤算でクビ。

バラエティ番組『ゴッドタン』の「お笑いを存分に語れるバー」という企画で、かまいたちが自分たちの漫才について「20〜25秒に1ボケ入れるように計算している」と言っていて、Official髭男dismの作る音楽もそれと同じように曲のいたるところに耳が引っ張られる「聴きどころ」が仕掛けられているのが特徴だと思っているんですが、『最後の恋煩い』は2秒に1回のペースで耳が溶ける鬼仕様。

 

シュゥワァーーーーィ

 

最〜〜〜後の恋煩いを始めよィォォオオオ〜〜〜〜何度もこれが最後って言い合おォォォォオオオ〜〜〜〜〜!

 

パパパアラァアアアパッッッ!(デッデッデッデッデーーー)(ニョニョヌニョウィッッッ)パッパッッパッパアパッッ!(デッデッデッデッデーーー)(ニュニョニャィッ)パッパッッパッパアパッッ!(テレレレエンレレレ!)パッパアッパパアッパッパーーパ(テレレレン)デトデトンデデェーーーデェーー

 

目を閉じたッッてェ!

 

この時点でもう耳ない。謎のイントロの浮遊感。懐かしさと新しさ、未来と過去を言ったり来たりするメロディ。音楽によるタイムトラベル体験。 

 

(ヴァーーーヴァッ!)特大の罵声もッッッ!(トコトンッ)受け取るからいっそォッッ!(ヴァーーーヴァッ!)

生前!(バパラァ!)贈与!(デェンデェン!)のッッ(クァンゥェェン!)冊子のォッッッ!(ドコロンクェーーー!)

 

声に絡む楽器隊が頭おかしくなるくらい気持ち良い。そして口の中に輪ゴムでも入ってんのかと思うくらいパチンパチンと跳ねる発音。馴染みのない日本語を英語のようにネイティブに発音することでスッと脳に入り込ませる、それが寄生獣ボイス藤原聡。

「生前贈与の冊子の表紙を飾るような年頃になっても」…元銀行員にしか書けないこのフレーズ、半沢直樹2出演確定。

 

…と、こんな感じで勢いそのまま、ボコボコボコボコ!と音の雨にタコ殴りにされたまま最後まで行くのかと思ったら、2サビ終わり…

 

…夢の波間に残されてェエエ……………立ち尽くしてェいィィるゥゥゥゥ…………

フェェェエエエン……プペェロロロォォォン……

フェェッ…フェッ…フェホッ…フェホッ……フェホッ…プェェホッッ…フェエェェエ…ペェロロロォォォン

突…然…に…一…瞬…だ…け…光っ…て…消え…る…綺…麗…な…

 

なんか急にアダルトビデオの冒頭みたいなの始まった……

 

困惑しかけた瞬間、

 

思い出より!やんちゃ〜〜〜〜〜なッッッッ!終身派ッ!しょうもな〜〜〜〜いことでも〜〜〜〜〜!ご愛嬌〜〜〜〜〜〜!

 

ドゥンドゥッドゥドゥデェッッドゥデェンデレェーーーー!(ブペラパベェーーーー!)

 

最〜〜〜後の〜〜〜〜!

 

 

振り幅……まさに耳自体が意思を持って勝手に旅行する『Traveler』を体現した凶曲。

 

…このレベルの料理がバンバン出てくるのがTraveler定食。そしてこのアルバムの最もすごいところ、それは…

 

 

藤原「君と重ねる今うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぅぅぅぅーーーーーーーー(裏声)」

テゥーーーデェヅルルルゥーーールゥーーー(ウゥーーーーーーーー)デゥーーデゥレデゥーーーデゥレデゥーーーデゥレッッ…!)」

 

 

「(チチッ)デッッデッッデェーーーーーードゥドゥレレレッデッデッデェエーーーーーーレレレレ!」

 (ザッザッザッザッ…ザッザッザッザッ…!)

藤原「ンンーーーーーーーーンンンンーーーーーーー」

(シュゥゥゥイイイイイーーーーーー)

ドゥチッチ!

藤原「完成形を口に出すとシラけてしまいそうだからァ……」

 

 

…アルバム曲とシングル曲を一緒に食べたとき、単品で食ったときの美味さの何億倍にもハネ上がる流れの完璧さ。

『ビンテージ』からの『Stand By You』、『FIRE GROUND』からの『旅は道連れ』、『Pretender』からの『ラストソング』…一曲一曲が店出せるくらいの名曲なのに主食、主菜、副菜、汁物…と「定食」としてまとまっている。それが『Traveler』というアルバムであり『大戸屋』という定食屋です。おそろしい…

 

Traveler…トラベラー…とらべらー…おおとやー…おおとや…大戸屋…

 

 

は?

 

 

Traveler (初回限定LIVE Blu-ray盤)

Traveler (初回限定LIVE Blu-ray盤)

 

親戚の子供に「しまじろうのわお!」見せようとしたらチクビがワオ!してきてiPhone叩き割った

先日、親戚の葬式があり、ウチの世界一、いや宇宙一かわいい甥っ子(10)と久しぶりに会った。

 

甥っ子「ひさしぶり!おじちゃん!ふけたねー」

俺「お前こそおっきくなったな。あと『お兄ちゃん』な」

 

相変わらずクソ生意気なガキ…このやりとり…一生続けたい……

 

式は滞りなく終わり、メシを食べながら親族団らんの時間。

しばらくすると、大人たちによる遺産相続やら葬式の費用やら墓の管理やらのガチトーーークが始まり、当然ガキである甥っ子にとってはヒマな時間になってしまう。

 

が、ここでガキを退屈させないのがおじちゃんの役目。

 

甥っ子「おじちゃん、ヒマー。なんかおもしろいものないのー?」

俺「仕方ねーなぁ…『お兄ちゃん』のスマホでアニメでも見るか?」

甥っ子「さすが!さいこう!」

 

っふ……は、はぁ…?う、うるせーし……なにが最高だよバカかよ…(ここで一曲Mr.Childrenで『抱きしめたい』)

…でだ…こんなこともあろうかと、前日からアプリ『Amazonプライムビデオ』にてガキの好きそうなアニメや戦隊モノをあらかじめウォッチリストに追加しておいた。この圧倒的な準備の良さ、これこそ「最高のおじちゃん」である俺が「最高のおじちゃん」たるゆえんだ…フフフ…

『しまじろうのわお!』…『クレヨンしんちゃん』…『忍たま乱太郎』…『トッキュウジャー』…『仮面ライダードライブ』…『きかんしゃトーマス』…完璧だ、完璧すぎるラインナップ…たちまちガキはヨダレ垂らして画面にむしゃぶりつくことだろう…

ハーーーーーッッハハハハハハハーーーー!この小僧が!アニメの海に溺れるがいい!ハハハハアハハハハハハ…!

 

甥っ子「おじちゃん、なにこれ?なんてよむの?」

俺「(お兄ちゃんな)ん?どれよ?」

 

甥っ子「これ!このおとこのひととおんなのひとのやつ、えーっと、あ、「あいの」、、(ポチー)」

 

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閑静な住宅街にあるマンションの一室。バスタオル1枚で気まずそうに思い思いの場所に座っている男女8人。終始俯いている暗いニートの男、茶髪のフリーター、真面目そうなサラリーマン、工場勤務の太った男、メガネの女子大生、気の強そうな保育士、可愛らしい今どきのOL、大量のピアスを付け、痩せすぎの女。社会では友達関係にはなり得ない、バラバラな風貌だ。ここは「セ

 

 甥っ子ポチー

 

???「アッッッ!ングゥゥッッッ!アアーーーーーッッッ!!ア」俺「コァアァーーーーーーーッッッッ!!!」

 

 

iPhoneボッギャカッァアアアアアアッッッ!!!

 

 

俺「…ハァ、ハァ、ハァ………さ、しまじろうを…」

 

甥っ子「え?え?なに?なにいまのやつ?なにしてたの?」

 

俺「え?どした?え?ほらほら大好きなしまじろうだぞ〜〜〜?ほら…」

 

甥っ子「え!?だっていまおとこのひととおんなのひとが」俺「ワオッッッッ!!!!!!!!しまじろうの!!!!!ワオッッッッ!!!!!!!」 

 

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「しまじろう」と愉快な仲間たちが「ちゃれんじ島」で展開する、冒険あり、ファンタジーありの物語。日常生活で起こる様々な出来事、行動を通して、たくさんのことを学んでいきます。

 

しまじろうさん…甥っ子の記憶消す方法「ちゃれんじ島」で学べます……?

 

 

King Gnu最高傑作『傘』フル感想


King Gnu - 傘 OFFICIAL AUDIO

King Gnu『傘』フル感想。ただの最高傑作。

 

ジャッ(フェフェッ!)ジャッジャッジャガンジャッ!ドゥドゥッッドッッ(フェフェッ!)(チュクチュク)(ヴァイソゥ…)ジャッジャッジャガンジャッ!ズンズンズクンズンッッドッッ(フェフェッ!)(チュクチュク)(ヴァイソゥ…)ジャッジャッジャガンジャッ!ズンズンズクンズンッッドッッフェッフェッ!(チュクチュク)(ヴァイソゥ…)ジャッジャッジャガンジャッ!ズンズンズクンズンッッ、フェエエーーーーーーン!ズェレッセッセッセェーーー!

 

イントロから絶頂案件。フェフェッ!からのチュクチュクからのヴァイソゥ…文字だけ見るとなんの違法ビデオですかと思うドエロイントロ。各パートとスクラッチ音との絡み、聴くFANZA。

プラス、当たり前のようにリズム隊の音のブレなさが不動明王。特にサビ前ドラムの入りが気持ち良すぎる。ゲオだったら絶対18禁コーナー置かれてる、お前にのれんをくぐる勇気はあるか。

意味がわからないのが、普通これだけゴチャゴチャと色んな音鳴ってたら目が散るならぬ耳が散りそうなもんなのに、なんかこっちの耳の数が増えてる。音楽で人体改造するのやめて。脳が勝手に「King Gnuの音もっと聴きたいよ…」って耳増やしてくる。「高い所に生えてる葉っぱ食べたい…」って言ってたらマジで首長くなったキリンか俺は。

そして「こ、この艶メロディにどんな歌詞当ててくるんだ…」って思ってたら、完全に通夜。悲しみの極み。サビ、

さよなら ハイになったフリしたって心模様は 土砂降りだよ

傘も持たずにどこへ行くの?

あれこれ不安になったってどうしようもない

”運命でしょ?”

曇りガラス越しのあなたにはもうなにも届いちゃいない

曲スピードと歌詞のアンバランスさ……鬼キャッチーのメロディに胃液上がってくる吐き歌詞を当てるな…イキながら泣いてるから俺は。しかもほぼ歌詞変えずに何回も何回も繰り返すから聴いてるこっちもどんどんダウナーになって頭おかしくなりかけた所に、2サビ終わりに井口理の、

 

「届いちゃいないんだァーーーーーーーー!アァーーーーー!ェエエェェーーーーェーーーーーー……」

 

これ以上、俺の心を代弁するな井口…涙を隠す5万のサングラスくれ

さらに度肝抜かれたのがAメロ、

3回目のアラームでようやく起き上がれそうな朝

眠い目を擦りながら 顔を洗ってコーヒーを流し込め

ガラス片を避けながら直行直帰明時の毎日さ

満員電車に息を潜め鳴り響いたベルが発車の合図さ

ここだけ読むと単なる日常の描写でしかないのに、曲の全体像が見えたあとにもう一度聴くことで、

「悲しかろうが辛かろうがそれでも朝早く起きて顔洗って会社行って終電まで働いて寝るだけの日々は永遠に続く」

絶望の歌詞だとわかるのほんと勘弁して…救いがゼロどころかマイナス2兆。歌い方、アレンジ、演奏と微妙に演じ分けることで頭サビと1サビ、2サビ、ラスサビ、ほぼ同じ歌詞でも聴こえ方がまるで変わってくるのが非常に怖い。

こんな内容ならそれこそ歌詞中にある「巷で流れるラブソング」よろしく5分6分超えのバラードでつらつら演りたくなりそうなもんなのに、曲時間「3分半」てオイ…サラッと聴かせるなよ…歌いやすく聴きやすい最強の分数で無限リピ確定。助けて。死んでからも聴いてられるわこんな曲。中毒お中元、音楽のシャディサラダ館じゃねぇかよ。

 

しかも、これおそらく歌詞中で視点が変わってて、

 

  • Aメロ(3回目の〜、ガラス片を〜)→どちらとも取れる
  • Bメロ(運命なんてハナから〜、繋いだ手確かめた僕らここに〜)→男
  • Cメロ(結局は愛がどうとか〜)→女
  • サビ(さよなら ハイになったフリしたって〜)→女

 

多くを説明せずとも、口調の違い、歌詞の緻密なギミック(サビで「運命でしょ?」と問いかけBメロで「運命なんてハナから信じきれやしないよな」と答える、「傘も持たずにどこへ行くの?」とジャケ写(傘を2つ持つ女)、2番Bメロの「確かに僕らここにいたのさ」)、そして『性別不明ミュータントボイス』の井口理(女)と『酒タバコ金セックスボイス』の常田大希(男)、正反対の声質を持つ2人に合った言葉遣いの歌詞※ を振り分けて巧みに男女のすれ違いを表現するの本当に頭良すぎる、音楽IQ2京?

※「~や」「~よな」の言い回しを使うときはいつも常田大希メイン

 「昔なりたかった自分には多分なれやしないだろう」「正しいことばかり言ってらんないよな」「なってやしないかな なれやしないよな」「無邪気に笑っていられたらいいよな」 など

 

最も恐ろしいのは、これだけ若い奴らが狂うほど好きな最先端のオッシャレーな曲なのに、実際フタ開けてみると『3年目の浮気』『男と女のラブゲーム』『別れても好きな人』然り、ジジイババアが慣れ親しんだデュエット歌謡曲のエッセンスもバキバキ踏襲してる抜け目なさ。「人類ウシ化計画」完全に始まった。

まさに「今日生まれた赤ん坊から明日死にゆく老人まで届く」無敵のポップソング。天気関係なく一生聴いていたい。

 

ツインテール性悪美少女キャラスピンオフ漫画『運命の人』が最高で狂った

君に届け 番外編~運命の人~ 1 (マーガレットコミックス)

漫画『君に届け』で主人公・黒沼爽子の恋のライバルとして登場し、爽子と想いを寄せる風早の仲をさんざん邪魔するが、爽子の純粋さに触れたことで徐々に心を開き、最終的に爽子の親友になるツインテールの性悪美少女キャラ・くるみちゃんこと「胡桃沢梅」のスピンオフ『運命の人』がどうしようもなく最高で頭狂った。

 

いつもいつも地味主人公の良いようにあてがわれ傷つき諦め硫酸よりも苦い苦い辛酸を舐めてきた「恋愛漫画で地味な女主人公の恋のライバルとして登場して最終的に一番の親友になるツインテール性悪美少女」、その筆頭、日本代表、代表取締役、頭取、総裁、提督のくるみをっっっっっ、主人公にしたっっっっ、スピンオフ漫画…そんなもん最高に決まってる…

 

最高だ、最高なんですが……ただ…今回くるみの相手役として登場する「赤星栄治」とかいう男…コイツがマ〜〜ジで信用できねぇ…赤星は椎名軽穂先生の過去作『CRAZY FOR YOU』の登場人物で爽子のイトコで、長身長髪の年上クソイケメン。は?誰だお前?俺は初見だったんだが…なんかスゲェいけ好かない野郎でよぉ…

くるみと出会って7ページ…たった7ページ…時間にして2時間足らずでくるみのことを、

 

「はずれ合コンで残念だったなぁ…梅!

 

ころす

 

くっ、くるみがっ、一番のコンプレックスで親友の爽子にすら呼ばせなかった「下の名前」をっ、「梅」をっ、たっっ、てっっ、あぁぁぁぁあ〜〜〜〜〜いきなり出てきてなんなんだテメェェええはよおおお!!!!ゴルアアァァァァ!!!!あ???あゝ????おまっ、ああああ?だれか、だれか猟銃をくれ…コイツだきゃあ生かしちゃおけねぇ…

 

それだけじゃねぇ…コイツはくるみがずっと張ってきたバリアをどんどんどんどんぶち壊す…くるみが、

 

「たまに思うの、爽子ちゃんはわたしの…運命のひとなんじゃないかって…爽子ちゃんのいない人生だったらわたし、完全にダークサイドの人間だもん……ううん今もかなぁ…だってためしちゃうもん爽子ちゃんのこと…どこまでだったら許してくれる?困らせちゃうの、ためしたくて、まだわたしのこと、好き?大丈夫?どこまでだったら大丈夫……?」

 

ってこの自分に自信がないゆえに爽子がどれだけ自分のことを想ってくれてるかっていう不安を吐露した瞬間、

 

「つきあうか、梅」

 

「安心しろよ、許してやるから」

 

「ためしてみ?」

 

はぁァァァあああああああああああ〜〜〜〜?なあぁっぁぁあああなんだテメェえはァァァ!!!????テメェがくるみのなぁぁぁに知ってんだコラァァァああああああ!!???

なにが

 

「つきあうか」

 

だよこのクソボケカス!??「つきあうか」じゃねぇだろうが、

 

「あっ、あのォ〜〜〜〜。話しかけて申し訳ありません……もっもしご不快でなければ、この人間の最々々々下層の底の底、ウンコミジンコゴキブリ以下のわたくしめと、おっ、おっ、おつきっ、おつきおうてはいただけないでっっ、、、あっ、いえっ、あっ、めっ、滅相もありませんでした、、、よろしければ、靴をっっっっ、靴をお舐めいたします………」

 

だろうが。なに上から目線なんだ?!??あァアぁ???

マジで意味わかんねぇなんだこいつ……で、後日くるみがコイツとなんか二人で会うはこびになるんだけどよ、その誘い方もスゲぇムカつく。電話したかと思えば、

 

「めし行くぞ梅!今日6時こないだの店な」

 

これだけ。は?なにそれ。お前の都合だけか?もしくるみがその日法事だったらテメェどうしてたんだ?「今日の夜予定ある?」最低限これは聞けやなんなんだよオイ。

それでくるみがまんまとやってきたかと思えば、

栄治「よー!梅こっち!」

くるみ「わたしに拒否権は!?

栄治「え?あったでしょ。連絡先知ってんだし、なんなら連絡無しでぶっちぎればいーんだし」

あァァ?優しいくるみにそんなことできるわけねぇだろうがいい加減にしろよお前。

くるみ「〜〜〜〜こ、来ないと思った!?」

 

栄治「来てほしーなーって、思ってたけど?」

 

なァァああああにギャップ出してきてんだテメェえええええ〜〜〜〜〜……こんなの慣れっこですみたいな感じビンビコ出しとして「来てほしーなー」だと?好きになるだろうがそんなもん一発で好きになっちゃうだろうがよくるみ純粋なんだからよ弄んでんじゃねぇぞコラ風邪引けお前マジで……

 

デート中盤

 

栄治「ここの店美味いんだって。こないだほとんど食ってないじゃんお互い」

くるみ「あーたしかに…」

栄治「食おーぜー、いただきまーす」

 

栄治「あ、うめー」

 

くるみ「はい?」

 

くるみ「!!あっ!あ!!!違っ、違うの!!ちょっ、ちょっと名前呼ばれ慣れすぎたっていうかっいや呼ばれ慣れっていうかっあの、今までほんと呼ばれてこなかったから名前では!!」

栄治「……」

「だからちょっとうっかり間違えちゃっただけなの!!決して天然ではないから!!絶対!!」

栄治「…うめーーーー」

くるみ「そっそーだねおいしーねっっ」

栄治「じゃなくてー」

 

栄治「梅ーーー!」

 

くるみ「!」

 

栄治「反応かわいーーー!」

 

アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

 

こっ、、、こいつ殺……こっあっ、アアア…

 

今まで「外見だけ」を褒められてきたくるみにとっての一番の急所……キラーポイント……「中身」をっっっ、、「仕草」をっっっ、、「反応」をっっっ、、こっこいつ、、、ヒィィイイイイイイイイイ〜〜〜〜〜!????

 

が、ああ、いや……それよりなによりこれに対するくるみのリアクションがマジでっっっっ……かわっっっっ……ど、どこに振り込めばいいですか……??

 

 

…が…3回目のデートで、くるみは疑問に思う。「なんでわたしなの?」って…ズルくて汚い自分を知ってるからこそくるみは思ってしまう…わたしの中身を知ったら絶対好きになんかならないって、こんな優しい人はわたしのことを好きにならないってな…

「やさしいひとはさ…わたしのことをすきにはならなくない??やさしいひとはさ…やさしい女の子をすきになるんじゃない…?」

…わかるか…?オイ赤星お前に言ってんだぞ聞いてんのかコラ?

 

くるみ「どーしてつきあおうなんて言ったの?顔?」

栄治「いや…だから顔はさ…」

くるみ「顔かな!」

栄治「聞けよ」

くるみ「だってわたしじゃなくていーじゃない!?他にいたでしょ、いー人いっぱい!どーして!?」

栄治「…梅」

くるみ「いー子だったら他にいっぱい……」

栄治「梅」

くるみ「…」

 

栄治「全然自分を守ってなかったからだよ。今までどんな扱われ方してきたんだよ」

 

 

……は……?

 

 

な、なんでコイツ…知ってんだよ……なんでこいつくるみの弱い部分知ってんの…?まさかコイツ…読んでんのか……?『君に届け』全30巻を…読んでから来たのか…?あ…?コイツ…ま…まさか……

 

 

くるみ「…わたしは…なんで?逆だよ…自分だけ守ってきたんだから…ずっと…壁を作って……」

 

栄治「自分で自分を攻撃してんだから、そんな壁なんてあったって無意味だろ」

 

くるみ「…」

 

栄治「呼べよ、守るから」

 

 

こっ、、、、コイツ…もしかして……「俺」………?

 

 

「くるみに幸せになってもらいたい…」そう願う俺の、読者の願いを具現化した姿…それが『赤星栄治』なのか……?あ、アア…

 

 

……もう好きにしろよ…なんも言わねぇ…好きにして…二人でうんと幸せになればいい……くるみを…いや…梅をよろしくな…栄治……

 

 

君に届け 番外編~運命の人~ 1 (マーガレットコミックス)

君に届け 番外編~運命の人~ 1 (マーガレットコミックス)

 

恋愛漫画で地味な女主人公の恋のライバルとして登場して最終的に一番の親友になるツインテールの性悪美少女キャラ、幸せになれ

君に届け 4 (マーガレットコミックス)

恋愛漫画やアニメ、ドラマにおいて、地味な女主人公よりも、顔は良いのにどこか抜けてる男主人公よりも、何考えてんだかわからん男友達よりも、やかましい女友達よりも、恋愛経験豊富な女友達よりも、クソチャラ男ライバルよりも、誰よりも、

「地味な女主人公の恋のライバルとして登場し、二人の仲をさんざん邪魔するが、女主人公の純粋さに触れたことで徐々に心を開き、最終的に女主人公の一番の親友になるツインテールの性悪美少女キャラ」の幸せを願ってる。

 

『君に届け』のくるみ、『花のち晴れ』の愛莉、『妄想テレパシー』のマナ、『クズの本懐』のモカ…

 

ディテールこそ違えど、どのツインテールも一見なんの苦労もない人生イージーモードの勝ち組に見える。そりゃツインテールなんて髪型、自分の顔面に自信がないとできない芸当で、それを簡単にやってのけるルックスをツインテールは持ってる。だから周りの連中はみんな勘違いする「あの娘は恵まれてる」「あの娘はなんでも持ってる」って。でもそれは違うんだよ。悩みがない、コンプレックスがない人間なんていないんだよ。でもツインテールは素直じゃない、自分の弱みを他人に見せるなんてことはできねぇ。だから演じる、完璧にカワイイ自分を。

スクールカースト上位狙いの女共やしょうもねぇ男共はワラワラとツインテールに寄ってくる。さながら、蜜に群がるハチ。でも、そいつらは花の美味い部分しか見てねぇ、ただ上澄みすくってるだけ。ツインテールって花が本当にとまってほしいのはミツバチなんかじゃねぇ、蝶なんだよ。たった一匹のアゲハ蝶。蝶はわかってくれたんだよ。自分の弱いとこ、醜いところ、不味いところ、それを全部わかったうえで「お前はお前でいいよ」って言ってくれたんだよ。

そう、ツインテールの性悪美少女キャラ、だいたい男主人公と幼なじみ、同小、同中、だいたい地味な女主人公が男主人公のことを好きになるずっとずっと前から好き。山本耕史も引くほどのド級の一途。これがデフォ。周りも「美男美女カップルうらやましい〜」なんてもてはやしてくる。

でもツインテールはホントは気づいてんだよ。男主人公が自分になんの興味もないってこと、幼なじみ以上、友達以上には見てくれることはないって…。誰よりも一番よくわかってんだよ…。でもな、いつか…いつか男主人公が自分のほうを向いてくれる、自分を好きになってくれる、それだけを信じて必死に自分を磨いてきたんだよ。わかるか?

  

なのに、いきなり春の風みてぇに現れたわけわかんねぇ地味な女に、ツインテールが一段一段慎重に慎重に積み上げてきた恋愛ジェンガが全部崩される。一番下からガッシャーン!いかれる…この気持ちがお前にわかるか?

「違う、男主人公が地味な女主人公を見る目と自分を見る目が明らかに違う」

ツインテールにはそれがすぐにわかるんだよ。だって見てきたから。男主人公のこと、ずっと見てきたから…

地味な女主人公の無自覚さ、それがツインテールにとっては一番の悪なんだよ。たいてい地味な女主人公は気づかねえ。バカだから。地味な女主人公、全員もれなく自分の気持ちにすら気づかない稀代のド天然だから。だから決まって「なんで…?私がなにしたって言うのよ…?」みたいな顔して悲劇のヒロイン気取りやがる。当たり前だろうが。徹夜で立てたドミノ完成する寸前に横からブチ壊されてみろよ、頭おかしくなるに決まってるじゃねぇかよ。お前は前しか見てねぇ、だから足元にあるドミノに気づかねぇんだよ。

そりゃ邪魔もするだろ。周り使って悪評流すだろ。冷蔵庫にも閉じ込めたくなるだろ。俺がツインテールでも同じことしてるわ。逆にその程度で済んでありがたく思えよ。これが恋愛漫画、恋愛ドラマで良かったなぁ?『北斗の拳』だったら一発で首から上吹っ飛んでるからなコラ。

 

それでも最後にはツインテールは身を引くんだよ…好きだからこそ身を引く、自分の幸せよりも男主人公の幸せを願ってるから必死で「友達」に戻ろうとする。心で泣きながら笑顔で「もう好きじゃないから!」とか言いだすんだよ…

最初にツインテールのことを「性悪」って言ったが…アレもコレも全部ただひたすらに男主人公が好きがゆえの行動…ツインテールはただ周りが見えなくなっちまっただけなんだよ…仕方ねぇじゃん…そういうもんじゃん…恋愛って…

 

だがな…ツインテールはいつしか地味な女主人公の純粋さに触れて、地味な女主人公の前では素直な自分でいられることに気付く。「こんな自分も悪くないな」ってそう思うようになる。そして二人は親友になる。地味な女主人公と男主人公の幸せを心から願うようになる。そんなツインテールを見るたび、俺は泣きながら思うんだよ…

 

「いや…お前が幸せになれよ…」って…

 

誰なんだ俺は。

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朝ドラ『なつぞら』の草刈正雄ロスで仕事が手につかない

朝の連続テレビ小説『なつぞら』終わりましたが、僕にとっての主人公、僕にとってのヒロインは、広瀬すずでも吉沢亮でも中川大志でも岡田将生でも松嶋菜々子でも比嘉愛未でも鈴木杏樹でも山口智子でもなく、草刈正雄でした…

 

草刈正雄が演じる泰樹は、北海道十勝に住む開拓者。無口で豪傑、これと決めたら絶対に自分の意見を曲げない「ド」がつくほどの頑固オヤジで、赤の他人だったなつ(広瀬すず)を厳しく育てた男なんですけど、厳しさ以上になつのこと可愛がってて…なつに対するツンデレぶちが回を重ねるごとに超愛おしくなってくるんですね…

まだ幼いなつに容赦なく仕事をさせて怒鳴りまくったかと思えば、落ち込むなつをこっそり家から連れ出して「家族には言うなよ」つってお菓子屋デートしてアイスクリーム一緒に食べたり、なつが演劇始めたときも最初は「全然興味ないですぅ〜」みたいな顔してたくせにいざやるってなったら「お前が出るなら楽しみじゃ…」とかデレるし…。それで、なつに、

「やっぱりじいちゃん大好き!」

って言われて

「バカ…い、いちいち家族にそんなこと言うな…」

って顔赤くしてたりとか…もうね…付き合いたいよ俺は正雄と。あと甘いもの好きだから夜中こっそり起きておまんじゅうつまみ食いしてノド詰まらせちゃうとか、ただの「かわいい」です。ネコ、マカロン、草刈正雄です。

 

そんなかわE超えてかわΩの泰樹なんですけど、朝ドラってなんか急に3年とか5年とか経つじゃないですか…だから後半の老けっぷりがハンパなくて、あんなに逞しく、強く生きてたじいちゃんが久しぶりに登場したかと思ったら玉手箱開けたんかってくらいヨボヨボのジジイになっててぇ…

誰かが話しかけても「うむ……」とか「好きにせぇ……」みたいな空返事だし、たまに歩き出したかと思ったら遠くの空みてボーッとしてたりぃ…動きが明らかに「もうそろポックリ逝く人」のそれになっててぇ…

極めつけは、毎週土曜日の放送終わった時点で次週の予告流れるんですけど、そのラストシーンで泰樹が牧場の牛舎の中でぶっ倒れてるシーンがあって…もう絶対ダメなやつじゃないですか…おまっっ…最終回直前に死へのカウントダウン始まるんじゃねぇよ…

だからラスト1週は、なつがどうとかアニメがどうとかそんなんどうでもよくて、「泰樹が生きるか死ぬか」ってことしか頭になくて毎日テレビの前で、

「まだ死ぬなよ…死ぬなよ…えっっっ!?!?なにその眼!?なっ、なにそのフワッッっとした感じ!!!??やめてやめて!!??アッッッ!??オイッッッッ……!ちょっ、、、ヤバッッッッ!!!!待って……まだ死ぬなよッッッ!!???………よっ、、、よ〜〜〜〜〜しッッッッ!耐えたァァァ〜〜〜〜!!!あと4話ァ!!っしゃあオラァァァア!!!」

ってワールドカップ決勝なみの騒ぎ、ひとりで草刈リックビューイングやってた。

 

でも結局最後までちゃんと泰樹は生きてくれて…ラストには泰樹となつが思い出がいっぱい詰まった畑を耕しながら、

 

泰樹「なつ…ワシが死んでも悲しむ必要はない…」

なつ「じいちゃん…なに言ってんの…」

泰樹「天陽(吉沢亮)と同じじゃ…」

なつ「天陽くんと…?」

泰樹「わしの魂もこの大地に染み込ませておく…寂しくなったらいつでも帰ってこい…お前は大地を踏みしめて歩いていけばそれでいい…」

なつ「わかった…」

泰樹「それに…わしはもう…お前の中に残ってる…お前の中に生きておる…それで十分じゃ……しかしよくやったな…なつ…お前はよく東京を耕した……」

なつ「…」

泰樹「いつでも東京帰れ…わしはいつでもお前と共におる……(ニコォ…)」

なつ「じいちゃん…だいすき…」

泰樹「なっ…?おっ…おっ…!」

ドテッ…!(驚いて転ぶ泰樹)

なつ「じいちゃん…!だいじょうぶ?」

泰樹「ヘッヘッヘ…!ハッハッハッハッ…!!」

なつ「アハハハハハ!」

 

って最高のやりとりをするシーンまであって…泰樹殺したら最低の朝ドラってボロクソ言ってやろうかと思ってたんですが…本当に最高の朝ドラでした…

 

だから今、心の底からホッとして軽い抜け殻になってて…全然仕事が手につきません…

 

…でも…ダメだよな…サボってたらじいちゃんに

「なにやっとるんじゃあ!働けぇ!開拓してこい!」

ってぶん殴られちまうよな…

 

…じいちゃん…俺…がんばるよ…開拓者として恥ずかしくない仕事…してくるよ…

通販サイトで使ったことない商品に星5評価つけて適当な褒めレビュー書く仕事…がんばるよ…