先日、親戚の葬式があり、ウチの世界一、いや宇宙一かわいい甥っ子(10)と久しぶりに会った。
甥っ子「ひさしぶり!おじちゃん!ふけたねー」
俺「お前こそおっきくなったな。あと『お兄ちゃん』な」
相変わらずクソ生意気なガキ…このやりとり…一生続けたい……
式は滞りなく終わり、メシを食べながら親族団らんの時間。
しばらくすると、大人たちによる遺産相続やら葬式の費用やら墓の管理やらのガチトーーークが始まり、当然ガキである甥っ子にとってはヒマな時間になってしまう。
が、ここでガキを退屈させないのがおじちゃんの役目。
甥っ子「おじちゃん、ヒマー。なんかおもしろいものないのー?」
俺「仕方ねーなぁ…『お兄ちゃん』のスマホでアニメでも見るか?」
甥っ子「さすが!さいこう!」
っふ……は、はぁ…?う、うるせーし……なにが最高だよバカかよ…(ここで一曲Mr.Childrenで『抱きしめたい』)
…でだ…こんなこともあろうかと、前日からアプリ『Amazonプライムビデオ』にてガキの好きそうなアニメや戦隊モノをあらかじめウォッチリストに追加しておいた。この圧倒的な準備の良さ、これこそ「最高のおじちゃん」である俺が「最高のおじちゃん」たるゆえんだ…フフフ…
『しまじろうのわお!』…『クレヨンしんちゃん』…『忍たま乱太郎』…『トッキュウジャー』…『仮面ライダードライブ』…『きかんしゃトーマス』…完璧だ、完璧すぎるラインナップ…たちまちガキはヨダレ垂らして画面にむしゃぶりつくことだろう…
ハーーーーーッッハハハハハハハーーーー!この小僧が!アニメの海に溺れるがいい!ハハハハアハハハハハハ…!
甥っ子「おじちゃん、なにこれ?なんてよむの?」
俺「(お兄ちゃんな)ん?どれよ?」
甥っ子「これ!このおとこのひととおんなのひとのやつ、えーっと、あ、「あいの」、、(ポチー)」
閑静な住宅街にあるマンションの一室。バスタオル1枚で気まずそうに思い思いの場所に座っている男女8人。終始俯いている暗いニートの男、茶髪のフリーター、真面目そうなサラリーマン、工場勤務の太った男、メガネの女子大生、気の強そうな保育士、可愛らしい今どきのOL、大量のピアスを付け、痩せすぎの女。社会では友達関係にはなり得ない、バラバラな風貌だ。ここは「セ
甥っ子ポチー
???「アッッッ!ングゥゥッッッ!アアーーーーーッッッ!!ア」俺「コァアァーーーーーーーッッッッ!!!」
iPhoneボッギャカッァアアアアアアッッッ!!!
…
俺「…ハァ、ハァ、ハァ………さ、しまじろうを…」
甥っ子「え?え?なに?なにいまのやつ?なにしてたの?」
俺「え?どした?え?ほらほら大好きなしまじろうだぞ〜〜〜?ほら…」
甥っ子「え!?だっていまおとこのひととおんなのひとが」俺「ワオッッッッ!!!!!!!!しまじろうの!!!!!ワオッッッッ!!!!!!!」
「しまじろう」と愉快な仲間たちが「ちゃれんじ島」で展開する、冒険あり、ファンタジーありの物語。日常生活で起こる様々な出来事、行動を通して、たくさんのことを学んでいきます。
しまじろうさん…甥っ子の記憶消す方法「ちゃれんじ島」で学べます……?