kansou

ミクスチャーブログ

広告

「ネタバレ」はどこまで許されるのか

五等分の花嫁(1) (週刊少年マガジンコミックス)

「ネタバレ」ってどこまでOKなんですかね?

「勉強しか取り柄のない根暗男が死ぬほどカワイイ五つ子姉妹全員から求愛されて、そのうち誰か1人と結婚する」

っていうイカレアニメ『五等分の花嫁』を観てるんですけど、鼻息フガフガさせながら「こ、これはおもしれぇ…全員俺が幸せにする」つって2話まで観終わって、休憩時間にふとTwitter開いたら、

 

「五等分の花嫁、◯◯エンドとかいまだに意味わからん」

 

こ、殺〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

 

テメェカスこのクソバカ野郎コラこのアニメはなぁ、単純な「バキバキ童貞の妄想根性全開ハーレムもん」の側面の他になぁ「五つ子の誰と結ばれるのか」っていうある種の「ミステリー的要素」がメチャクチャデカいポイントをしめてんだぞ???むしろそれが無かったらとてもじゃねぇけど見てられねぇ。お前それをなんの脈絡もなく

「五等分の花嫁、◯◯エンドとかいまだに意味わからん」

だ???意味わかんねぇのはお前の脳内だこのハゲェ。この瞬間に俺の中で他の選ばれなかった4人は消え去ったんだよ。お前のせいで俺だけアニメ『一等分の花嫁』になったんだよ。どれだけのことしたか、わっ、わっわかってんのか?マジでいい加減にしろよお前の人生のネタバレ「死エンド」をフライングで体験させてやろうか?

 

このネタバレを喰らってからというものの、他の4姉妹の主人公に対するどんな言葉を聞いてもどんな行動を見ても心の中で

「…どうせ選ばれやしねぇのに必死で…お疲れ」

って気持ちが支配してロクに話入ってきやしないんだよ。それどころか、全員がハチャメチャにかわいい五つ子の中でも俺が特に「一生守り抜く」と誓った子が選ばれず、◯◯が選ばれたことに対してフツフツと憤怒が湧き上がり、そいつのことを肉親の仇、一族を滅ぼした悪魔を見るような目で見ながら

 

「えっ?えっ?コイツなに最終的に選ばれるからって調子こいてんの?キモっ!!ウワッ!?もしかして勝者の余裕ってやつですか?カァ〜!やっぱり「本妻さま」は違いますなァ〜!!他の姉妹が心痛めてる時にお前はのんきにメシ食って寝てってか?いいご身分ですね〜!あざっっしたっっ!!!」

みたいな暴言吐きながら見るという最低最悪の楽しみ方をする人間になった。

 

なんでだよ、俺はその子のこと嫌いになんかなりたくなかったのに…むしろ好きだったのに許さねぇ絶対に許さねぇ。もうこんな世界なくなればいい、俺にはもう何も残されてはいない…帰る所も…愛する人も…信じるものさえも…

ならば…この俺が「あらゆる物語の結末をバラまくアカウント」へとなり…自分勝手な人間達にその愚かさを教えてやる…俺は今より「かんそう」などではない…俺の名は魔王「ネタバレ」だアァァァァァアアアア!!!!!

 

…と、軽く世界滅ぼすほどキレてたんですが、一晩経って冷静に考えると「ネタバレ」を避けることができなかった俺も悪いと思いました。バカは最終回を観る前にインターネットに接続した俺だと。Twitterのミュートキーワード「五等分の花嫁」を設定してない俺こそが「愚か」だと。

ADSL繋いでインターネットエクスプローラーを起動させた時点でもはや「ネタバレするな」ってのは通用しねぇ。悲しいが俺の負け…

ドラマの最終回になればトレンドが真犯人の名前で埋め尽くされ、M-1グランプリ決勝が開催されれば1000のニュースサイトが「◯◯優勝」の記事あげ、漫画やゲームが発売されれば100万人のライターの感想ブログ攻略サイトが立ち上がり、ライブやイベントがあれば10億人のオタクのレポが2秒であがるネタバレ大航海時代で、もはや「リアルタイム視聴」「フラゲ組」「初日参戦」以外は死、くらいの認識でいるべきだった…

 

極論言ったら、一言「面白かった」「つまらなかった」っていう感想ですら人によっちゃあ極刑に値する「ネタバレ」になるじゃないですか。そう考えたら魔王になるほどキレ散らかしてる俺だって、多分めちゃくちゃネタバレしたことある。頭で書いた『五等分の花嫁』のあらすじですらネタバレだって言われれば俺はもう知らん。今すぐスマホ解約せえ。

そもそもネタバレする人間を全員処刑することなんてまず不可能で、自分で「おれがかんがえたさいきょうのインターネット」イチから作るしかない。だから自分がネタバレをどこまで許せるのか、どこまでいったら「こいつ絶対ころす」になるのか、それを見極めて「自衛」するしかないんですよ。

例えばサスペンスだったら、真犯人バレても全然楽しめるのか、ラストは知りたくないけど大まかな内容バレはOKなのか、あらすじすらイヤなのか、そもそも他人の感想なんざ1ミリも知りたくないのか、予告CM流れた瞬間にテレビ破壊するのか…

それを自分で判断してネタバレ上等とネット海を泳ぐのか、一部ミュートするのか、完全に遮断して隔離するのかを自分で選ぶ、それが正しい「インターネットネタバレライフ」との付き合い方だって思うんですよ…

 

…そういう気持ちになったらなんだかスッキリしましてね、毎日穏やかに優しい気持ちで過ごせるようになりました…ガラにもなく植物とか育てたりしてね…自分でもビックリしてる、こんな俺がいたんだって…

で、そんなある日、好きなバンドのライブ行ったんですけど、

 

隣席の男「オレ昨日も参戦したんだけどさァ〜!アンコールでやった◯◯って曲スッゲー良くてェ〜〜〜!!!」

 

こっこっ殺〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

アンコールの「予定してなかったけど出てきた」の嘘に騙されたい

なんかライブ行ったら、本編終わってアンコールまでの時間なんのリアクションも手拍子すらしねぇで速攻でイス座って「さ!アンコール始まるまで座って休も〜〜!」みたいな客いますけど、そりゃ体力勝負で疲れるのはわかるが内心死ぬほどイラついて毎回くりぃむしちゅーの上田晋也の顔になってる。

 

アンコールって、本番終わってバンドメンバーがロッカールームで汗でベシャベシャになったパンツ履き替えてたら、

 

ファン「ワァァァァッッ…!アンコール!アンコール!ケンジ〜〜!ヨウヘイ〜〜〜!サッド〜〜!ナオ〜〜〜!アンコール!アンコール!ワァァァァッッ…!!」

スタッフ「か、会場の熱気が収まりませんね…どうします?強制退場させますか?」

全員「…」

ボーカル・KENJI「(頭ボリボリ)……ったく…。どうするよお前ら…?」

ギター・YOHEI「ハハッ…!そんなん決まってるやないか…!のぉ?」

ベース・SAD「…まだまだ暴れ足んねぇってか…面白ぇ…」

ドラム・NAO「あ〜あ、女の子に「今日は遅れる」ってLINEしないとじゃ〜ん☆」

ボーカル「…決まりだな……行くぞ!」

全員「オオッ!」

 

っていうやりとりが裏であるじゃないですか。

 

…いや…俺だってなぁこんなん100パーやってねぇのわかってっから…どうせリハのときからキッチリとアンコールまでの時間配分があって、会場借りる時間もアンコール込みの時間レンタル料支払ってるの知ってますから。

どうせスタッフか誰かに「アンコールまで残り◯分ですので準備お願いします」みたいなこと言われてから出てくるし、極論こっちがアンコールって叫ばなかろうが、メンバーは出てくるし、アンコールの声がデカいからってそれによって出てくる時間が早くなるとか「全然盛り上がってねぇから今日アンコールねぇよバーーカ!」ってなることはほぼないですよ、知ってんだよそんなこと。

 

でも、そうやって冷めて当然のようにアンコールを「あるもの」だって決めつけて休憩タイムになるのもなんか嫌じゃないですか。だって演者側は「初見の感じ」で出てきてくれるじゃないですか。

「おめぇらの声…楽屋まで届いてたよこのバカヤロー共が……。予定にはなかったがしょうがねぇ…まだまだ暴れっぞオラァ!!」

っていう「テイ」で出てきてくれてるじゃないですか。いっつも制止しようとするスタッフぶん殴って出てきたみたいな顔してステージ立つじゃないですか。

最初っから全部作り込まれてて、俺が行ったライブも何十ってあるツアーの中のたかが一公演かもしれないけど、それでもミュージシャン、バンドは毎度「この会場にいるお前らが今までのライブの中で一番盛り上がってんぞ!こんな最高のライブはねぇ!」って言ってくれるし、

「お前ら…こんな最高の景色初めてだよ…」

って顔してこっち見てくるんですよ。ホントは980回目なのに。もしかしたら先週の静岡より盛り上がってなかったかもしれないんですよ?

 

そうやってある意味「嘘ついて」「演じて」くれてる。それこそ上田晋也って『しゃべくり007』でさんざんトークしたあと『おしゃれイズム』にまた同じゲスト来て同じ話してるのに全部はじめての顔でリアクションするんですけど、そういうサービス精神って客側も大事だろと思うんですよ。「今日が今までやってきた全ライブで圧倒的に一番盛り上がった」「お前らの声が届いたから特別に出てきた」っていうバンド側の演技に全力で乗っかりたいし、吐いてくれる嘘に溺れたいんですよ。それをお前「さっ!休憩休憩!」じゃねぇんだよバカがよ、さっきまでの熱オイ!??カリカリさせやがって、俺はベーコンか?

もしライブ後の打ち上げでメンバーが「今日の客、重かったな。アンコールの声も出さねぇしよぉ。やっぱ札幌マジでクソだわ、次のツアーから外すわ」とか愚痴りながら酒浴びてたらめちゃくちゃ切なくないですか?アンコールとアルコール、阿藤快と加藤あいぐらい違うだろ。

 

だから俺はアンコール呼ぶ呼ばない、呼ぶタイミング早い遅いだのはそれぞれが好きにすりゃいいけどよぉ、ミュージシャン側がその「テイ」を守ってやってくれてる限りはこっちもそれに1000000パーセントの力で応えたいし、たとえそれが流れの決まってる茶番だとしても、そのとき感じてるリアルな熱量を大事にしてアンコール待ちたいんですよ。

それでミュージシャンが出てきた時、心の中で言ってやるんだよ「ずいぶん待ったよ!俺は『あみん』か!」ってな…

www.youtube.com

『少年ジャンプ+』の新連載漫画が全部面白すぎる

f:id:ikdhkr:20211218161131j:plain

アプリ『少年ジャンプ+』の新連載漫画いつくかあるんですが全部面白すぎて怖い。打率がバグってる。

 

株式会社マジルミエ

shonenjumpplus.com

「バケモノを退治する魔法少女」が普通に仕事として存在する世界で、就職活動に苦戦する女子大生・桜木カナが面接先で出会ったのはベンチャー魔法少女企業だった

という仕事漫画の面白い部分とSFファンタジー漫画の美味い部分を混ぜた読むユッケ。例えるなら「半沢直樹 セーラームーン編」。

とにかく「魔法少女の現実への落とし込み」が上手くて、実際に「魔法が使える少女」がいるわけじゃなくて「スイッチ押したら空飛べてバケモノを退治できるホーキ」「カワイイ格好に変身できる社員証」が家電のノリで開発されていてそれを扱うのが上手い専門の女性がいて、職種「客室乗務員」とかと同じ意味で「魔法少女」が存在してて最高です。俺もその世界で生きたかった。

また、主人公が所属する少人数で工夫と成長で経営する零細ベンチャーの魔法少女会社がある一方で、金とネームバリューにモノ言わせて優秀な魔法少女をバンバン派遣してバンバン消費する大手魔法少女企業との対比も描かれていて、仕事漫画としての側面も面白いのに、個性の塊みたいなキャラクターがバンバン登場して最高の二乗。

真面目で記憶力が良い新人ツインテール魔法少女・カナに、身体能力バケモンの金髪ギャル先輩魔法少女・仁美、魔法少女に魂を売った変態社長・重本、根暗でオタクの凄腕魔法エンジニア・二子山、営業でマジルミエの縁の下の力持ち・翠川、魔法少女業界超大手アスト社の利益主義の冷酷社長・古賀、感情欠落系の最強魔法少女・土刃…は?無敵か?

展開がスピード感が爆速なのに丁寧で細けえこと考える前に脳が「なんだこれ面白え」の回路で埋め尽くされる「次にくるマンガ大賞2022」大賞確定。

 

ココロのプログラム

shonenjumpplus.com

少年・宇佐美九が出会ったのは、「心」を学びに来たロボットの少女・いちこ。一緒に暮らすことになった二人を待つのは…

小学生男子の家に突然やってきた美少女ロボットと一緒に暮らすことになるという性癖が歪められそうな恋愛漫画なんですが、1ページ目から「画力の暴力」。あまりにも絵が上手すぎてもはやセリフが無くても成立するほどのパワーがある。

にも関わらず、思春期の性への目覚め、初恋の甘酸っぱさ、心なきロボットとの禁断感など、美味しい部分全部乗せバイキングで、単純に漫画としてめちゃくちゃ強い、恋愛漫画に戸愚呂弟が参戦した感がある。

 

彼岸島のものどもよ

shonenjumpplus.com

死者を呼び寄せるイタコ姉妹が悪霊を成仏させていく話なんですが、1話の終盤で明かされるある「仕掛け」が上手くて何回も読み返したくなる。

伏線とかどんでん返しってあまり露骨すぎるとどんなにすごくても「しゃらくせぇなァアア!」って思っちゃうんですが、この漫画はネタバラシまでを丁寧に丁寧にでもごく自然に描いてるので「こんな展開考えつく俺すごいやろ?」みたいなイヤラシさがなくて良かった。

それに加えて、なぜ悪霊が悪霊になってしまったのかという人間ドラマとしての面白さと、インパクトのあるホラー描写の怖さのバランスもかなり凝っていてエンターテイメントとして楽しめます。稲川淳二の怪談聴いてる気分。

 

アフタースクールメイト

shonenjumpplus.com

体と心の性差を自分ではわかっていても理解を得られないことに苛立ちを持つリカは、ある日母親とケンカをして家を飛び出す。そこで出会ったのは、【理解されない】ことを共有できる少年・サツキだった

という話。メッセージ性が強いジェンダーレス漫画で、もしかしたら合わないかもと思いつつ読み始めたのですが、物語を通して、何かを伝えたい、何かを考えてほしい、みたいな想いだけじゃなくてちゃんと漫画として面白いものを描きたいというのが伝わってきてよかった。

 

サラダ・ヴァイキング

shonenjumpplus.com

動物も人間も地球に存在する「肉」をすべて食い尽くしてやろうと企む宇宙人が、野菜と出会い野菜の美味しさに気付き農業を始める

というクレイジーグルメ漫画。濃すぎる画力、過剰演出、顔芸、話のスピード感、全力でバカをやりつつ、しっかりと「素材」の美味さを伝えようとしてるのが最高にアホ。こいつら全員ずっと何やってんの?「外側だけ綺麗なウンコチンコ漫画」でした。

「真面目にふざけるやつが一番強い」という真理がまた証明されてしまった。

 

エクソシストを堕とせない

shonenjumpplus.com

生まれてから徹底的に「神の教え」を叩き込まれた少年は最強のエクソシストとして魔王と戦う運命を背負っていた。そんな心身ともに信仰に染まりきった少年が「恋」を知る物語

扱っているテーマは広く重いです。信仰の自由と呪縛、性に対する欲望と抑圧、自己犠牲とアイデンティティ確立の問題など、文章で読むと頭痛くなって胃酸こみ上げてきそうなテーマを逃げずに真正面から漫画でやろうとしてる。

1話時点じゃまったく話の展開が読めず、エログロドギツ鬱バトル路線で行くのか、王道ボーイミーツガールファンタジーバトル路線で行くのか、はたまたそのどちらでもないのかわかりませんが「どう進んでも面白い」という確信だけはあって怖楽しみです。

 

タコピーの原罪

shonenjumpplus.com

ゴリゴリにイジメられてる少女・しずかの前に不思議な道具を持った異星人タコピーが現れて未来に影響を与えていく

という話なんですが、実際やってることはほぼ『ドラえもん』です。ただ話の主軸を「SF」に振っているのがドラえもんだとしたら、ただひたすらに「リアル」に振っているのがタコピー。「のび太とジャイアンの家庭環境がもし最悪だったら?」をやってる。地獄ポップとはまさにこのこと。

人によってはトラウマになりかねないほど胸糞悪い描写がてんこ盛りでタコピーのカワイイ外見だけではカバーできない重たさがあります。それどころか、地球のことを、人間のことを愚かしいほど何も知らないタコピーのアホさが地獄に拍車をかけてる。

「最悪な未来を辿ったしずかをどう救うのか」というのが物語の主軸なんですが、今のところ救える雰囲気が1ミリもねぇ。それなのにストーリー展開の巧みさと、どんなにショッキングな内容も逃げずに描く胆力、そしてそれに反比例するタコピーのキャラクターとのギャップでグイグイ読まされてしまうバケモン漫画。

同じ作者の読み切り『キスしたい男』『ヒーローコンプレックス』も人間が背けたい最悪を正面から描いてるのに読後感が異常に良くて最高のゲロ出た。

shonenjumpplus.com

shonenjumpplus.com

M-1グランプリ2021×宮本浩次「昇る太陽」コラボPV全出演芸人まとめ

www.youtube.com

『M-1グランプリ2021』PV宮本浩次「昇る太陽」に全芸人と時間をまとめました。

 

0:22~ 見取り図→フースーヤ→イノシカチョウ→三遊間→ニゲルベ→もも→スナフキンズ→軍艦→なにわスワンキーズ→吉田たち→ニッポンの社長→エンペラー→デルマパンゲ→滝音→アキナ→見取り図→ダブルヒガシ→金属バット→ラフ次元→さや香→ヘンダーソン→黒帯→風穴あけるズ

0:32~ インディアンス田渕章裕「M-1なんす、もうM-1、M-1って」

0:36~ キュウ清水誠「昔誓った僕との約束」

0:40~ モグライダーともしげ

0:41~ EXIT兼近大樹

0:42~ ヘンダーソン子安裕樹「ゴリゴリに人生変わってますからね」

0:44~ 金属バット友保隼平「いや、そりゃ常々優勝したいですよ」

0:46~ すゑひろがりず三島達矢

0:48~ ミキ亜生

0:49~ からし蓮根伊織「売れたい、売れたいです」

0:51~ アルコ&ピース酒井健太「割りに合わないんだこんな仕事」

0:54~ ななまがり森下直人

0:56~ ウエストランド井口浩之「いやー、もう嫌なんですよほんとに」

0:58~ シシガシラ脇田浩幸

0:58~ オズワルド畠中悠

0:59~ 阿佐ヶ谷姉妹「ずーっと綱渡りでもう。ずーっと綱渡りですね」

1:03~  ダイタク大「これが6000組もいるんですよ」

1:06~ マヂカルラブリー

1:15~ 上沼恵美子、ダウンタウン松本人志

1:16~ ダウンタウン松本人志

1:18~ 中川家

1:19~ ますだおかだ

1:20~ フットボールアワー

1:21~ アンタッチャブル

1:21~ ブラックマヨネーズ

1:22~ サンドウィッチマン

1:22~ NON STYLE

1:22~ パンクブーブー

1:22~ 笑い飯

1:23~ トレンディエンジェル

1:23~ 銀シャリ

1:23~ とろサーモン

1:23~ 霜降り明星

1:23~ ミルクボーイ

1:23~ ダウンタウン松本人志

1:26~ キュウ

1:27~ ケビンス山口コンボイ

1:28~ 人人 与座よしあき

1:30~ トム・ブラウン布川ひろき「僕らも言われますけどね、漫才じゃないとか。

1:34~ トム・ブラウンみちお

1:34~ トム・ブラウン布川ひろき「すいませんって言いますよ」

1:35~ すゑひろがりず南條庄助「新しいのやり続けないとホンマにすぐ消えますから」

1:39~ すゑひろがりず

1:40~ ゆにばーす川瀬名人「去年起きた漫才論争とかもそら好き好き思えばいい」

1:42~ ゆにばーす

1:44~ キュウぴろ「僕らにとってはその4分間が全てなんで」

1:47~ キュウ

1:47~ 大自然ロジャー

1:48~ ラパルフェ都留拓也

1:49~ 納言薄幸、ママタルト大鶴肥満

1:49~ トム・ブラウンみちお

1:50~ ヨネダ2000

1:51~ 阿佐ヶ谷姉妹

1:52~ カミナリ

1:52~ ネイチャーバーガー

1:53~ フースーヤ

1:53~ アキナ

1:54~ ラフ次元

1:54~ 金属バット

1:55~ ヘンダーソン中村フー

1:56~ モグライダー芝大輔「出世払い先送り状態みたいな人生なんで終わりたくないっすねまだここで」

2:01~ モグライダー

2:04~ 準決勝進出芸人(決勝発表前)

2:20~ ゆにばーすはらちゃん

2:25~ インディアンス

2:30~ 真空ジェシカ

2:33~ モグライダー

2:36~ ゆにばーす

2:38~ ロングコートダディ

2:41~ オズワルド

2:44~ 錦鯉

2:47~ もも

2:50~ 滝音

2:50~ からし蓮根

2:51~ ハライチ

2:52~ 見取り図盛山晋太郎

2:53~ ランジャタイ

2:59~ 金属バット

3:01~ アルコ&ピース

3:02~ ハライチ

3:03~ ニューヨーク

3:03~ 見取り図

3:11~ 真空ジェシカ、モグライダー、ランジャタイ、錦鯉「これは楽しいぞ」

3:14~ インディアンス田渕章裕「めっちゃ変わってきてるM-1が、メンツが」

3:16~ ニューヨーク屋敷裕政

3:16~ ダイタク

3:17~ アルコ&ピース平子祐希「敗者復活のメンバー強えな〜」

3:19~ 見取り図盛山晋太郎、金属バット友保隼平

3:20~ ニューヨーク嶋佐和也

3:21~ ハライチ

3:23~ オズワルド伊藤俊介「諦めなければ諦めないほどみんな面白くなってくからやっぱ」

3:25~ ハライチ

3:26~ アルコ&ピース

3:27~ ランジャタイ伊藤幸司「誰が勝つかわかんないっすねこうなると」

3:29~ アインシュタイン

3:30~ マユリカ

3:30~ 見取り図

3:31~ ヘンダーソン子安裕樹

3:31~ カベポスター

3:32~ さや香

3:33~ ハライチ澤部佑

3:34~ ダイタク

3:35~ ゆにばーすはらちゃん

3:35~ 東京ホテイソンたける、ランジャタイ国崎和也

3:36~ 真空ジェシカガク

3:36~ 真空ジェシカ川北

3:37~ モグライダーともしげ

3:38~ ロングコートダディ

3:38~ もも

3:39~ ハライチ岩井勇気

3:40~ インディアンス田渕章裕

3:41~ オズワルド伊藤俊也

3:41~ ニューヨーク嶋佐和也

3:42~ 東京ホテイソン

3:42~ 見取り図

3:43~ ランジャタイ国崎和也、錦鯉渡辺隆

3:43~ 金属バット友保隼平(どん兵衛)

3:44~ ゆにばーす川瀬名人

3:45~ 錦鯉

3:46~ アルコ&ピース→キュウ→ヘンダーソン→からし蓮根→滝音→金属バット→アインシュタイン→ダイタク→ヨネダ2000→東京ホテイソン→ハライチ→マユリカ→カベポスター→ニューヨーク→男性ブランコ→さや香

3:49~ ゆにばーす→モグライダー→インディアンス→オズワルド→もも→ロングコートダディ→真空ジェシカ→錦鯉→ランジャタイ

3:53~ ランジャタイ国崎和也「全員笑って見てられる大会にしたいです、あいつバカやってるみたいな」錦鯉渡辺隆「最高の大会にしような」

4:00~ END

SixTONES『Rosy』はスパイダーマンをリスペクトした楽曲法定速度ガン無視ボカロライク中毒曲

わたくし、「異性とのキスはスパイダーマンスタイル以外受け付けない」思想を持つスパイダーマン信者であると同時に、男の魅力は「膨張率」と「部屋余らし」と「跳躍力」だと信じて疑わないリトルストーンなんですが、新作映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の日本語主題歌をSixTONESが担当すると聞き発狂した。

 

ただ、期待するのと同時に互いが互いの良さを食い合う危険性もあるのがタイアップの恐怖。が、それは完全に「杞憂」。映画に合ってるのかと聞かれても公開前なので「わからん」としか言いようがないんですけど、スパイダーマンというヒーローとSixTONESというアイドルの根底は同じだと思ってる。「ジャニーズの主題歌とかどうせ合わん」「スパイダーマンとか知らん」と、のたまう前に聴いてから殴り合え。

www.youtube.com

『Rosy』は脳が処理を始める前に情報量の多さで殴り続ける楽曲法定速度ガン無視ボカロライクのイカレ中毒曲。至るところに散りばめられた「スパイダーマンリスペクト」

まずもって、この人間が歌えるか歌えないかのギリギリを攻めるようなスタイルが、平凡だった人間が大いなる力を得てヒーローまたはヴィランになろうとしているアメコミ特有のマッド感があるし、歌詞はタイトルの『Rosy』からスパイダーマンスーツの赤を薔薇の赤に見立てて、糸、摩天楼の針、雁字搦め、運命、指先など作品の世界を想起させるワードを散りばめさせ、楽曲全体で「スパイダーマン」を表現してる。

ダンスパフォーマンス1秒1秒を切り取っても、関節抜いたんかと思うほどカクカクした振り付けで人間の動きというよりは節足動物の動きに近いものがある。それをアイドルの中でもトップクラスにフィジカルが強く、手足が長いSixTONESが演じることでより躍動感と疾走感が生まれ「スパイダーマンと言えば?」で誰もが想像する蜘蛛の糸でビルからビルへと飛び回るシーンが思い浮ぶ。

さらにMVのテーマが「その6人は “ヒーロー” か “ヴィラン” か」らしいんですが、ダンスパートの華やかさと、ドライブパートのどこか「ヤカラ的」な雰囲気の対比が絶妙オブ妙。

そもそも『スパイダーマン』という作品自体がその二つでは表せない複雑さを秘めていて、主人公ピーター・パーカーは「人を助けたい』「スーパーヒーローの一員になりたい」という最初に抱いてた純粋な想いも物語の中で徐々に変化していくし、戦うべきヴィラン、例えば前作の敵であるヴァルチャーも最初から悪だったわけではなく、アイアンマンことトニー・スタークがキッカケとなり半ば不可抗力的に悪に染まってしまう、そういったスパイダーマン、いやマーベルの大きなテーマでもある「誰もが皆ヒーローになれるが誰もが皆悪役になる素養を秘めている」にMVの雰囲気がビッタリ通じていて、一筋縄でいかない多面性が散りばめられてる。

6人の歌唱ひとつとっても、例えば

京本「摩天楼の針の間にィィイイィィゥウウウアッッ………!」

ジェシー「明日を占えェェエエエエァァアアアアアァッッ………!」

このもはや発狂に近いシャウトにすら、正義をまっとうするのか、それとも悪に染まってしまうのか、はたまたそのどちらでもないのか、単純に「ヒーロー対ヴィラン」「正義対悪」の構図だけでは片付けられない葛藤や迷いを表してる。

しかも、ここまでスパイダーマン、ひいてはアメコミリスペクトな楽曲に仕上がってるにも関わらず「SixTONESの曲」としても完全に独り立っていて、前述したとおり、異常bpmに異常転調、言葉詰め込みまくりの歌詞、伝えたいメッセージありきというよりは、流れが破綻してようが、意味が通じなかろうが、とにかくメロディと語感の気持ち良さ全振りで本能と性癖に訴えかけてくる、耳から摂取するストロングゼロ。

楽譜に起こしたら真っ黒なんじゃねぇかと思うほどイントロからサビまでが無呼吸でシームレス、特に「簡単に露わなるシルエットゆらゆらと」からの田中樹「誰も彼もハマる泥中に咲く花〜」ラップの気持ち良さ、完全に頭で考えるよりも、全身で浴びて本能で理解するタイプの楽曲なんですが、歌詞にわかりやすい意味を持たせないからこそ、逆にワードの一つ一つに強く「スパイダーマン」を感じ、仮にスパイダーマンを知らなくても曲そのものの中毒性に侵される…完全なる相関関係が生まれ、

SixTONESを聴く⇔スパイダーマン(SixTONES)に興味を持つ⇔スパイダーマンを観る

このループが完璧に成立している…

 

スパイダーマンとSixTONESの関係性とはスパイダーキス。つまり𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽

 

本編…観たんですがスパイダーマンファンの皆さんマジですいませんでした…

曲のクオリティどうこうの話以前にストーリーにこの曲はさすがにアホ。発注した奴と企画通した奴を早急にドクター・オクトパスの実験台にしてほしい。「薔薇色舞うバラバラとォ!色揺らぐ世界グラグラとォ!」あまりスパイダーマンをなめるな。曲合ってなさがノー・ウェイ・ホームってか?やかましいわ。

『バチェラー4』は「恋愛大喜利番組」

「謎の事業をしている金持ちの男」を「フォロワー増やしたい大勢の女」が取り合う『バチェラー・ジャパン』という狂った番組がAmazonにあるんですが、シーズン4は中盤の6話終了時点にして、すでに過去イチのクレイジーパーティです。

シーズン4がこれまでのバチェラーとまったく違う部分それは、

「めっちゃすぐキスする」

3までのバチェラーはどれだけ相手と急接近しようがボディタッチされようが股間触られようが、キスだけはしてこなかった。なぜなら「キス=勝利確定」の暗黙ルールがずっとあり番組のラストに、

「残った二人が抱き合いながらキスをしてEnding…」

が定説となってたんですね。しかし、バチェラー4号は違いました。「心が動いたから」というよくわからん理由で、チュッ!夏パ〜ティ並にキスしまくってます。「心が動いた」=「酔っ払ってムラムラした」でした。

しかも、それがバレて他の参加者から「私とはなんだったの?」とガチギレされる地獄展開。ルール上明確に「キス禁止」と示さない運営も悪いし、「法の抜け穴見つけた」みたいなテンションで職権乱用キスしまくるバチェラーも悪いし、自分がヤキモチ焼くの分かってて根掘り葉掘り他人とのデートの内容聞く女も悪い。

 

そんなシーズン4ですが、正直もう8割ラスト決まってます。なぜなら、シーズン3まで熱心に観てきた視聴者の方はもうお気付きでしょうが、バチェラーは歴代含め、ほぼ全員運命の相手を「見た目」で決めます。

「顔しか勝たん!ビジュ爆発!」とだけ言ってりゃいいものを「生涯を共にできるか」だの「フィーリングが合うか」だの「素の自分でいられるか」だの「家族と仲が良いか」だのと、グダグダ理屈こねくり回して他の参加者にも一応の希望持たせようとしてるんですけど、最終的な決め手は「顔がタイプ」の一点。

結局バチェラーって「スタート値が違うのに加点方式のゲーム」なので、最初から持ち点100点ある人間と10点スタートの人間の勝負で10点が勝てるワケなく「前科持ち」とか「親が組長」とかそういうのが無いと絶対ひっくり返らないんですね。

www.youtube.com

バチェラー4号も明らかにこの「鍼師」に対しての扱いがどっからどう見ても違ってて、出会って数分で上目遣いで見つめられた瞬間、

 

「今日イチ照れた顔しちゃった今…デヘヘ…」

 

っつってヨダレ垂らしまくってました。性獣?

鍼師は自ら大したアピールをせずとも、唯一のエピソードトークが1ミリも忘れられてないであろう元彼との同棲話でも、基礎能力値が高すぎるがゆえバチェラーは勝手に愛を育て、周りの女性は勝手に焦って自滅して死んでいく無敵の恋愛範馬勇次郎なので、他の参加者に対しては常に「俺のターン!」で優位に立って、バラあげるかあげないかをギリギリまで匂わせて焦らして隠すのに対し鍼師には、

 

「ちゃんと時間作りたいと思ってるからちょっとだけ待ってて…?」

「自分がのんちゃん(鍼師)のこと好きなのはハッキリしたから、次のキスは一番最後の愛してるっていうかさ…パートナーとして一緒にいたい人とっていうかさ…」

 

と、超絶高待遇をかまします。こんなもん「ゲームが崩壊するのでみなまで言いませんけど君が最後まで残るのはほぼ決まってます」って言ってると同じですし、基本的に「君が俺のこと好きなのはわかったから、俺のこともっと好きにさせて?」のスタンスだったのに鍼師にだけは「お、俺は君のこと好きなんだけど…どうやったら俺のこと好きになってもらえるの…?」って言いながら無理矢理キスしようとしたり、大丈夫?ワーナー・ブラザースのロゴの角で頭ぶつけた?

ガチの本命を目の前にすると、バチェラーだろうが顔が良かろうが仕事上手くいってようが金持ってようが男は全員童貞になる、ということがまたしても証明されてしまいました。(結局鍼師に「元彼が忘れられない」という理由で振られてました。地獄)

 

そのくせ、やたらと余裕ぶって人を試すようなことばっかして、急に習字させたり絵描かせたりして「結婚する時に求めるものを漢字一文字で表現してみて」とか「地元の思い出の場所を描いてほしい」とかプレバトやってんの?って思いましたし、もし俺が参加者だったらその場で

 

「俺が今一番表現したい文字はなァ!!!テメェの『死』だァァアアアアア!!!!」

 

って叫びながらバチェラーの顔面に墨汁ブッかけてるので、なにひとつ文句も言わずに習字する参加女性マジ天使。どうか全員フォロワーいっぱい増やして幸せになってほしい。

 

ここまで読んでもらうと分かると思いますが、こんなもんマジメに直視したら確実に頭おかしくなるので、恋愛リアリティーショーじゃなくて恋愛大喜利番組、恋愛IPPONグランプリくらいの気持ちで見るのがオススメです。

今までのバチェラーも、口癖が「アクティビティ」だったり、実の親に「ファック」と言ったり、他の女の前で「めぐみー!!めぐみーーー!!」と別の女の名前連呼したりと、「こんな人との恋愛はイヤだ。どんなの?」をずっとやってくれます。なら、次のバチェラーもう「ARuFa」とかでいいだろと思いました。今までのバチェラーの100倍金持ってるでしょうし。Amazonじゃなくてオモコロでやれ。

ということで、最後に「ふとした顔がめちゃくちゃネプチューン原田泰造」ことバチェラー4号の名言を紹介して終わります。

 

「僕にとって…朝食って…毎日のことなんですよ…」

 

い、いや…俺にとってもそうだが…?もしかして俺もバチェラーだったのか…?

人があやまちを犯すたび、野原ひろしは「神」になる

「クレヨンしんちゃんの野原ひろしが理想のタイプ」って言う人と話したんですよ。その人は本当にひろしが好きで、芸能人が浮気とか不倫で炎上すると「最低。クズ。ひろしを見習ってほしい!」「結婚するなら絶対にひろしみたいな人が良い!」って言ってて。

それでよくまとめサイトとかYoutubeにアップされてる『野原ひろしの名言集』とか見て感動して泣いてるらしくて。なかでも特に好きなのが、

 

「しんのすけ!命が大切なんじゃない!お前が大切なんだ!」

「いいか、しんのすけ。一緒にいて落ち着くとか話していて楽しいとか、そういう普通のことが 一番大事だったりするんだぞ」

 

っていうセリフで、ひろしがどれだけ家族を大事に想ってるか、愛してるかっていうのを、もうすごい熱弁してきて。「本当にひろしってスゴイ…!こんなに子供も奥さんも愛してる人っていない…男全員ひろしだったら良いのに…!」って涙ぐんでて。

それ聞いてたら、こっちも泣きそうになっちゃって。この人、本当にひろしが好きなんだなぁって。どれも良いセリフだなぁ、うわぁ、すげぇなぁ…

 

 

ひろし、言ってねぇのになぁって

 

 

しんのすけに「命が大切なんじゃない!お前が大切なんだ!」とか「一緒にいて落ち着くとか話していて楽しいとかそういう普通のことが 一番大事だったりするんだぞ」なんて、漫画でもアニメでも、ただの一度も、ひろし言ってねぇのになぁって…

 

怖…って思って……

 

どこから出てきたかもわからない言葉を「ひろしの名言」としてすごい語ってきて…でも具体的なこと一切言わなくて…ひろしがいつの放送または連載のどのタイミングで誰にどういうシチュエーションでその名言を言ったのか、全然出てこなくて、ひたすら「スゴい」「カッコいい」ってフワッとした褒め方しかしてなくて…

だってひろし言ってないから…それ…ひろしのセリフじゃないから…それなのにこの熱量で「野原ひろし」のこと語れる人すごい…って…なって…

 

しかも、その『野原ひろし名言集』で紹介されてる言葉って何十個もあるんですけど例えば

・いいか、しんのすけ。いつか無くなるものを求めちゃだめなんだ。無くなるものは、求めるためではなく、そいつで遊ぶために、この世にあるんだから

・しんのすけ。運命みたいなものをさ、「これでいいのだ」って思うか?それとも「これでいいのか?」って疑うか?

・いいか、しんのすけ。夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ

・しんのすけ。「会社で働く」「家族サービス」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「父親」のつらいところだな 

・いいか、しんのすけ。正義の反対は悪なんかじゃないんだ。正義の反対は「また別の正義」なんだよ

…これ全部ひろし言ってなくて…でもコメント読むと「感動した」「泣ける」「ひろし最高」って言ってる人いて…もはや野原ひろしは「虚像」と化してて…

「彼氏に旦那にこんなこと言ってほしい!」「こんな男になりたい!」って願望が、野原ひろしに言ってないセリフを言わせ、してない行動を取らせてて、各々が思う「理想の野原ひろし」が作り上げられてて…いちアニメキャラを超えた神とか仏とかそういうレベルに達してて…すごい…すごい怖い…

 

…ただ、そういうのを目にするたび「ひろしガチ勢」の俺は正直めちゃくちゃムカつくし、なにテメェの意見を正当化するために野原ひろし使ってんだってハラワタ煮えくり返ってる。そもそも他の人間を下げるためにひろしを持ち上げるな。ひろしはお前が気持ち良くなるための道具じゃねぇ。

いいか、ひろしは美人を見れば妻の前だろうが鼻の下のばして口説こうとするし、会社の若い女と浮気願望もある。育児に関しては放任主義で家事もロクにしない。足は臭い。そんなだらしなくて頼りない平凡な男だ。でもいざというときに大事なものを見失わず強くて優しい言葉を投げかけられるのが野原ひろしだ。

決して完璧な人間なんかじゃない。聖人君子じゃない。良くも悪くも「ただのサラリーマン」であり「ただの父親」なんだよ。特別なことはない。みさえが、しんのすけが、ひまわりが、シロがいるからこそ「野原ひろし」は成り立つんだよ。そんなこともわからないで「野原ひろしが理想のタイプ」?笑わせるな。勝手にひろしを持ち上げて、捏造して神格化するな。

俺の心の中のひろしもこう言ってたよ。

 

「いいか、しんのすけ。人は自分が見たいものしか見ない。だがな、見えるものだけが全てじゃない。見えないものこそを見ろ。そこに隠された本当の真実がある」

 

ってな。わかったか?さすがひろし…

 

野原ひろし 昼メシの流儀 : 1 (アクションコミックス)

野原ひろし 昼メシの流儀 : 1 (アクションコミックス)