カラオケでポルノグラフィティ入れるんですけど、「採点やりましょう」ってマウント取ろうしてくるやつが、いたんですよ〜〜
何ィイイイイイ!???
で、仕方なく受けたら、そりゃそいつはカラオケに自信があるサイコパス野郎なんで、当然90点台バンバン取るんですよ。採点コメントも、
「音程もリズムも完璧!澄み渡る空のようにキレイな高音!もしかしてプロの方ですか?」
カラオケっつーかホストかキャバクラじゃねぇかみたいな褒め殺しコメントばっかりで。俺もさぞ褒めてくれるんだろ?って『サウダージ』歌ったら
「アレンジが目立ちます。まずは基本のメロディをしっかりと覚えましょう」
殺す
他の歌手ならいざ知らず、俺にポルノの曲を指差して「もっと原曲聴き込みましょう」だ?は?お前の何億倍も聴いてるわ。人生累計2兆回は聴いてるっつーんだよ。わざわざ音源再生しなくても脳内で聴き放題ぐらい曲が細胞に刻み込まれてんだよ俺は。
「アレンジ」だ?してねぇよ誰がいつアレンジしたんだよ1ミリもしてねぇよ俺以上に原曲に忠実な人間がどこにいんだよなにが「ビブラート」だよ本人すらビブラート全然かかってねぇんだぞ俺が正解だろお前らが間違ってんだよ。
曲中上部に表示される心電図みたいなバー全然合わないんですけど、よく考えたら「合わない」ってなんだよ、金払ってんのこっちだぞ?お前が俺に合わせろ、つーか全員100点でいいだろうが。気持ちよく歌わせろクソ野郎がバカ死ね。
…いや…そんなことはどうでもいいんだよ。俺が一番腹立ってんのは『サウダージ』のここだ。
アキヒト「よぉぞら〜〜〜をぉ!こぉがしぃてぇ〜〜〜〜!私は!生きたわぁ!恋心とォ〜〜〜〜〜〜ォォ〜〜〜〜ォォ〜〜〜ォオ〜〜」
ハルイチ「トゥトォワントォワン〜〜〜トゥルルル〜〜〜ティレレ〜〜〜レレ〜〜〜ェェトォワァ〜〜〜〜ァァレ〜〜〜ェン!キェレレレ〜〜〜〜トォワァントォワ〜〜ントゥルルルトォワァントォワ〜〜〜ン!トゥルントゥルントゥルントゥルントゥルルルトォワ!」
アキヒト「ベイベェ〜〜〜〜ェェエ〜〜〜〜ッ!!!」
ハルイチ「トゥトォワントォワン〜ワントォワンワントォワンワントォワンレ〜ワントォワン」
アキヒト「…ナァッ、ナナッツ、ナナッツナァアォッ…」
ハルイチ「ギュイイイ〜〜〜〜〜ン!!」
アキヒト「オォン…」
ハルイチ「トゥトォワントォワン〜ワントォワン〜トォワン…トゥルゥルトゥルトゥルトゥル!」
アキヒト「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」
ここ、なに?
いやそもそも冷静に考えて、なんなんだよ
「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」
って。「ラララ」と「ルルル」とか「イェーイ」とか、その辺のワードを使おうね、が音楽シーンにおける暗黙の了解のはずだろ。そこに、突如として現れた「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」、常識外れの「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」
生きてて一回も「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」って言ったことがない。実生活でいつ「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」って言うんだよ。口が「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」の動きをしたことがない。
しかも意味不明なのがカラオケの字幕に「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」が字幕に出ねぇんですよ。こんなもん罠だろ。仮にサウダージあんまり知らない人とカラオケ行って俺が突然「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」って歌い出したら
「えっ…なんかこの人急に叫びだしたんですけど…怖…」
なるだろ。その後の関係性に確実に影響出るだろ。「急に謎の言語叫ぶキモ野郎」っていう認識になるだろ。どうすんだよ大事な取引先の人だったら。
だから俺はそれが怖くて「恋心」くらいで半笑いしながら真っ赤な顔して停止ボタン押してる。正直悔しいですよ。原曲に忠実に歌わないなんて俺のポルノグラフィティ愛が許さねぇ…
いや原曲はわかった、じゃあカバーはどうなんだ…?そう思って、Spotifyで「サウダージ」って検索してみたんですよ。
誰一人「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」歌ってねぇじゃねぇかァア死ね〜〜〜〜〜!!!!
なんだこいつら?文化祭か?
誰か知らないですが「ナナナナァーーーーー!ラァーーーーーッ!ジャーン!(ドヤァ)」じゃねぇんだよ「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」はどうしたんだよ?涼し気な顔して終わってんじゃねぇよ絶対お前らヤッてるだろ。
いいか?サウダージの本体は「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」なんだよ。「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」が主人公の感情すべてを表してるんだよ。恋が終わりゆくどうしようもない昂りが「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」なんだよ。「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」を歌わないサウダージはもはやサウダージではない。そんなこともわからないでサウダージでドヤ顔するな。あまり「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」をなめるな。
「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」を軽く見るものはいつか「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」に殺されるだろう。決めたよ、俺は誰になんと言われようが「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」を歌う。やってやるよ。「ヒィイッヒィ〜〜ッ!」最高。