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ポルノグラフィティ『プリズム』がカップリングを超えた最高の曲で耳がなくなった

ポルノグラフィティの『プリズム』がカップリングを超えた最高の曲だった。50作目の『VS』カップリングで、そのすべてが最高。

 

まず「メロディが最高」。イントロから「テレレテレレレロレロレロレレ!テレレテレレレロレロレロレレ!」と「ゼッ!ゼッ!ゼッ!ゼッ!ゼーーーッ!」という2種類のまったく異なるギターリフが繰り返し絡み合うスリリングなAメロ。Bメロへ入った瞬間に一気に開けていくメロディ展開が素晴らしすぎる。気持ち良すぎて耳が勝手にどっか飛んでいった。

そしてポルノ往年の名曲にも劣らない一発聴いただけで覚えられる鬼キャッチーなサビ。圧倒的なスピード感。これからは「疾走」と辞書で引いたら『ポルノグラフィティのプリズム』と出る。

 

そんな最高のメロディに呼応するかの如く「歌詞が最高」。「デビュー20周年の感謝の想い」というコンセプトの歌詞なんだが、詞としての完成度が凄まじくそれを知らなくても確実にファン以外にもグサグサぶっ刺さる歌詞。

「ストレート」と「深み」のバランスが絶妙でわかりやすいのに深読みしたくなる余白を残していて、特に1番の「夢の大きさ(見上げた空)」から起こる「プリズム」によってそれが見失いそうなときに道を示してくれたのが「君」という構成がめちゃくちゃ上手い。

誰かへの感謝を歌にするときに「ありがとう」とストレートに歌詞にすればたしかに確実に相手には伝わるが、良くも悪くも「ありがとう」以上の印象は受けない。しかしこうやって「ありがとう」を言い換える言葉を探して尽くして書かれた歌詞は「ありがとう」と100万回歌われるよりも伝わるものがある。どちらかといえばそのまま「ありがとう」と歌詞に使いそうなタイプの岡野昭仁だからこそ、よりそう思った。

そしてたしかに「君=ファン」という意味で使われているのだけど、その文脈がまったくわからなくても、例えば恋人だったり大切な人だったりと、聴く人のなかの「君」に置き換えられるようになっていて明確な答えがあるメッセージソングという枠組みに収まらない歌詞になっているのも最高。

 

さらにメロディに対する「歌詞の言葉選び」と「声の当て方も最高」。特にサビ終わりの、

「夢か現か風か幻か 確かめるまで終わらない Great Journey」

ここのハマり方が完璧すぎる。「ゆめかうつつかかぜかまぼろしか!?た〜〜しかめるまで終わらないグレートジャーニーーーーーー!!ゼッ!ゼッ!ゼッ!ゼッ!ゼ〜〜〜〜ッ!ゼッ!ゼッ!ゼッ!ゼッ!ゼ〜〜〜〜ッ!」の発音、声の伸ばし方、メロディとの絡み方、「は!か!た!の!し!お!」並のバチコリ具合。

ポルノの歌詞といえば新藤晴一の歌詞がピックアップされがちだが、

『ROLL』/「~苦しみや悲しみに触れてしまった気づいてしまった僕はそれを恐れてたんだ」

『Sheep ~song of teenage love soldier~』/「私もと笑ってる君を今抱きしめたい Keep on lovin’you I love you from my heart」

『FLAG』/「愛も仁義も風林火山も平和も絆も希望もambitiousも」

『Rainbow』/「信じ続けて重ねた日々が報われる時がやってきた」 

然り、無敵の声で自ら音を当てることができる岡野昭仁だからこそ、そのメロディにそれしかない言葉選びができるんだと改めて思った。

 

そしてなにより『プリズム』という「タイトルが最高」。前述した通り「プリズム=ファン」という単純なものじゃなく、歌詞の解説でも書いたように「(夢の大きさから屈折する)プリズムの眩しさに立ちくらんだときにいたのが君(ファン)だった」という含みの持たせ方が本当に素晴らしい。あだち充の漫画くらいタイトルの付け方が上手い。

 

 

…「メロディが良い」「歌詞が良い」「歌が良い」「タイトルが良い」岡野昭仁史上最高の曲。今からでも遅くない、なにかの主題歌かCMソングにするべき。タイアップソングとして最強ですよ?聴いてますか?映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』制作のみなさん。大塚製薬のみなさん。

 

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