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超イレギュラー変態曲Official髭男dism『I LOVE…』フル感想

 

Official髭男dism - I LOVE...[Official Video]

 

バーーーーバラッパバッパパーーーーー!

バーーーーバラッパバッパパーーーーー!

バーーーーバラッパバッパパーーーーー!

バララバーーーバッパ!パパララパララッッ!

(クォコヵケッッ…クォコヵケッッ…)

バーーーーバラッパバッパパーーーーー!

バーーーーバラッパバッパパーーーーー!

バーーーーバラッパバッパパーーーーー!

バララバーーーバッパ!パパララパララッッ!

(アァオァァオッァアァオ……アァオァァオッァアァオ…)

(クォコヵケッッ…クォコヵケッッ…)

 

開始3秒でわかる「おふぃしゃるひげだんでぃずむ」と太字でデカデカと名前書いてあるイントロ。ホーンの幸せパンチで脳天ぶん殴りに来てて多幸感で死にそうになる!色んな音が鳴ってて楽しい!ワクワク!聴くディズニーランドの始まりだ!!

 

…って思ってたら、なんだこの変態曲…

 

曲全体を通して、構成が鬼畜中の鬼畜。ディズニーかと思ってたら「聴くFANZA」でした。転調に次ぐ転調、音大のギターとかピアノの課題曲でこの曲出されたら速攻で学長の顔面に退学届け叩きつける。人間の弾くそれじゃねぇ…バチボコに盛り上がるかと思ったら次の瞬間ネットリジットリし始める。終始煮え切らない歌詞と相まって、イタくてもどかしくて聴いてると心臓が痒くなるのに、曲を聴き終えると不思議と温かい気持ちになってる…曲に抱かれた…

藤原声魔神の声も相変わらずのバケモン。この高低差激しいバンジーみたいなメロディを完璧に乗りこなすボーカルテクニック。吐息エッチすぎるだろ、ほぼASMRですこれは。特にラスサビの「イレェェエエギュラァァアアアア!!」で全ての音が消えて声だけになる瞬間、毎回心臓が止まります…天堂先生…僕を診察してくれませんか…?

 

バーーーーバラッパバッパパーーーーー!

バーーーーバラッパバッパパーーーーー!

 

は?恋どころかなにもつづかねぇんだけど?

 

そして、それに呼応するかのようにアレンジも負けず劣らずのアブノーマルっぷり。転調部分やサビ終わりの感情が乗る盛り上がりの部分でガラッと曲の質感が変わって良い意味で「ついていけません」。それまでシンセベースだったのに「美しすぎて目が眩んでしまう」で生になったり、終始ドラムが打ち込みなのにCメロの「曖昧に悩みながらも認め合えたなら」で生になったり(これが合ってるかどうかもわからないほど変態アレンジ)、入れ替わり立ち替わり耳脳を振り回し続ける。

このアナログとデジタルの良いとこどり、悪魔合体、それがOfficial髭男dismの恐ろしさであり面白さでもあるんですが、『I LOVE…』はそれがフルに発揮された曲。『たかがアイラブユー』『Tell Me Baby』系譜のエレクトロな音で遊びつつブラックミュージックのエッセンスをしっかり出してる「耳が踊る音楽」の最上級。

2018年のインタビュー記事で、

藤原:僕らが今やろうとしている主軸が3本あって、「ノーダウト」のようなダンスミュージック調の打ち込み系をやりつつ、もう1本はJ-POPのグッドメロディをしっかり踏襲しつつ、それをブラックミュージックにしっかり混ぜ込むというもので、あとはバラードですね。 

https://www.barks.jp/news/?id=1000154333

と言っていたんですが、『I LOVE…』3本全部パラメーターカンストしてますけど…バラードなのにノレるグッドメロディ…1年半でこれだよ…こわ…Official怖男dism…

 

既存のシステム、既存の曲構成じゃなく、一度あるものをぶっ壊して再構築することでまったく新しいものになる、まさに「まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵具みたいなイレギュラー」な曲。この最高にわけわからん曲を一生かけて解き明かしていきたい…

曖昧でもいい、キレイじゃなくでもいい、句読点のない「ラフ」な想いを「ラブ」にしていけたらいいよな……

 

すいません死にます

【メーカー特典あり】 I LOVE...(オリジナル・ステッカー付き)

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  • アーティスト:Official髭男dism
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2020/02/12
  • メディア: CD