Sexy Zone『NOT FOUND』…どういうことだ……
10月はKing Gnuやら藤井風やら音楽モンスター連中がイカつい名曲を量産してるなか、突如として脳汁ビッシャビシャの狂エロ曲が爆誕していた。完全にアダルトミュージックアワード優勝だった。(そんなものはない)
イントロのブラスからすでに絶頂案件。耳をつんざくストリングスに、腹を抉られるベース、耳をスルーして直接脳に届くドラム、まぎれもなく聴く18禁。例えるなら「地下にあるBAR」…BARセクゾだった…アルコールなんざいらない、音だけでベロベロになれる禁断メロディがここにはある……
まず、MVがヤバい。癖(へき)という癖をガッシガシ刺激してくる。トリックアートが散りばめられた謎の空間に閉じ込められた5人が不気味とも言える挑発的な表情を浮かべながら、終始こっちを見て歌っている…なぜか1小節ごとに「まったく同じカット」を2回繰り返す不可解な演出。この時代においてソーシャルディスタンスを完全に無視した密アンド密アンド密アンド密アンド密。セクシーの緊急事態宣言…
いや…もしかしたらそれすらも「トリック」なのかもしれない。なにが真実でなにが嘘かまったくわからない、まさにNOT FOUNDの世界に迷いこんでしまうバグMV…
とにかくメンバー全員の色気がブッ壊れていた。もはや色気が服を着て歌っていると言ってもいい、国が国なら即逮捕だった。しかも全員もれなく「殺し屋の目」している……少しでも油断したら腰に携えているナイフで喉元掻っ切られそうな雰囲気を全員が醸し出していた……フィリピンのサイトを何重も経由することでしか閲覧することのできないアブノーマルビデオ…見ている間、家に警察が踏み込んで来ないか怯え漏らしていた…セクゾハブか?
俺は「Sexy Zone」というグループを見くびっていたのかもしれません。そのポテンシャルを測り違えていたのです。俺とSexy Zoneとは5歳も6歳も年下で、はじめて認識した7〜8年前の『ビストロSMAP』でのまだあどけなさを残した姿が強烈に焼き付いていたし、音楽よりも映像での主演作品を数多く見ていたからか、映画、ドラマやバラエティのイメージがかなり強くありました。中島健人にしても映画『銀の匙』で彼が演じた八軒はエロの「エ」の字すら感じなかった。今考えると本当に恐ろしい演技力…。マリウス葉に関しては、俺が大ファンでもある爆笑問題の番組『爆笑学園ナセバナ~ル!』でおバカ発言連発して太田さんにメチャクチャ気に入られてた天然激カワ少年という認識で時が止まっていた。
それが……こ……こんな……全盛期のレオナルド・ディカプリオみたいな色気を………
「時間とはセクシーを作る最高のスパイスである」
これはNOT FOUNDを聴いて、僕が今作った言葉です
そして最も度肝抜かれたのが、バランス。中島健人、菊池風磨、佐藤勝利、松島聡、マリウス葉、「5人」のバランスがハチャメチャに素晴らしすぎた。SMAPしかり嵐しかり、「5人組」というのはあらゆる「人数」において最もエロい人数と言っても過言じゃない。なぜなら正五角形は人間が最も美しいと感じる比率『黄金比』でもって形成している…つまり…この世の図形の中で一番エロいのは「五角形」…イコールこの世で一番エロい人数は「5人」…ペンタゴンイズセクシー……
その系譜を「正当」に受け継いでいるのがSexy Zoneだということが、この『NOT FOUND』で証明されてしまった。
メロごとにリレー形式で一人ずつ(もしくは2人)がワンフレーズを歌い、サビで一気にユニゾンする。メンバー全員が平等にほぼ同じボリュームを歌うこの曲、この歌割りは「3人」でも「4人」でもなく「5人」という人数が最も映える。
アイドルソングにおいて最も王道とも言える歌割りなのだが王道だからこそ一人ひとりの歌声に「個性」がなければ成立しない。SMAPも嵐もそうだった。一発で「誰が歌っているのか」がわかる。Sexy Zoneも例外じゃなかった。
『NOT FOUND』において、5人の歌声のエロスが完璧にカンストしていた。全員が自分の声質やクセを120%「理解して」色気を放っていた…
佐藤勝利のガラスでできた透明感と儚さのある白昼夢ボイス…マリウス葉の和と洋、少年と大人が入り混じった変幻自在カメレオンボイス、中島健人の性感帯に絡みついて離さないスパイダーボイス、菊池風磨の鼻にかかった挑発的で妖艶なサキュバスボイス、松島聡の優しくも内に秘めた魂をそのまま声に乗せたようなエモーショナルボイス…
一人ひとりが完璧に自分の声をわかっているからこそ、それがハモリやユニゾンでとんでもない化学反応を起こす。例えば、ラスサビ前の菊池風磨と中島健人のハモリパートでは陽と陰、2つの異なるエロスを秘めた声が重なったとき、この世の全ての耳が溶けてなくなる。
「名は体を表す」とは良く言ったものだ…Sexy Zone、この5人組に「エロ地帯」という名前を授けたジャニー喜多川の未来を見通す眼力に改めて震え上がった。彼はセクシーの生みの親「セクの祖」だった。
…この『NOT FOUND』を聴いてからSexy Zoneを調べていくうちに、衝撃の事実を知ってしまった。Sexy Zoneは正確にはSexy Zoneではなかった。
Sexy Zoneとは…『Sexy Zone』だった
そう、xyだけ真っ赤に染まっている…カッケェ……俺が中学2年生だったら、絶対に明日からあらゆる自分の名前の真ん中を赤で書いてた…田中純なら「田中純」にしてた…ああ…今すぐブログ名を「kansou」にしたい……
しかも「なぜxyが赤いのか」その理由が…
これには数学の方程式において “x” と “y” はどの数字にも変化出来る、即ち何にでも変化が出来るという意味が込められている
完全に物語の主人公。強すぎる…なんなんだSexy Zone…もっと早く魅力に気づかなった自分をぶん殴りたい。
もっとSexyを、いやSexyください。以上、かんそうでした