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ミクスチャーブログ

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ドラマ『石子と羽男』で赤楚が告白成功してて爆発した

ドラマ『石子と羽男』に出演中の赤楚衛二が歴史に名を残しました。

先日放送された第6話にて、赤楚はついに主演の有村架純演じる石子の「恋人」になったのです。

視聴者の誰が赤楚が勝つと思ったでしょうか、万馬券…ジャイアントキリング…他の誰もが成し得なかった「当て馬が勝つ」をやってのけたのです…嬉しさのあまり、放送直後に俺は文字通り「爆発」しました。

 

正直な話、このドラマが「リーガル・エンターテインメント!」と謳ってる以上『リーガル・ハイ』『99.9』の狂信者にとっては、弁護モノに恋愛とかそういうのマジで1ミリもいらんし、登場人物紹介ページに書いてあった

大庭蒼生…石子の高校時代の後輩、剣道部に所属し3年間エースとして活躍した。真面目かつ不器用で面白みはないが、まっすぐで心優しく、困っている人を見ると助けたくなる性格。

の文面を読んだ瞬間から「ま…また赤楚はピエロとしか言いようがないどうしようもねぇ役を…」と俺は大粒の涙を流しましたし、有村架純演じる石子と中村倫也演じる羽男が絶妙なテンポで会話をしている後ろで「飼い主が他の動物かわいがってる時の犬」みたいなしょんぼりした顔面で2人のことを見つめる赤楚が不憫で仕方ありませんでした。

しかも羽男と石子の掛け合いが回を増すごとに意味分からんほど仕上がってきて、脳味噌が「弁護士ドラマに恋愛いらん」の回路を超えて

「この2人の夫婦漫才もっとくれ……」

と思ってしまうほどの破壊力。特に、5話で体調を崩している石子に対して、羽男は気づかないフリをしながらも誰よりも心配し、少しでも石子を休ませるため「ついてこなくていいから事務所にいろ」とわざと冷たく当たるのだが、石子にはその態度の理由が分からない。そしてついに想いが爆発する、というシーン。

 

石子「どちらへ?」

羽男「町内会長さんに慰謝料払うって報告」

石子「私も行きます」

羽男「だからさぁ…」

石子「どうして一人で進めようとするんですか!?効率を重視する方がなぜです?口を出すのはすみません…ただそれらはあくまで私見であり、最終決定はあなたの判断に従います。どうか相棒としてそばにいさせてください……」

羽男「やだ!いいから事務所にいな」

石子「待ってください納得できません!」

羽男「もうおとなくしくしてなさいって」

石子「どうしてそんなに私を…!」

 

羽男「具合悪いんでしょ?」

 

石子「(エッ……)」

 

俺「ヒェ………」

 

こうした脳汁不可避のやりとりにトチ狂っている視聴者の目からすれば、誰がどう見ても石子が一番「素」でいられて最高の表情を引き出しているのは赤楚より羽男であることは火を見るよりも明らか。普通に考えて赤楚が勝てる可能性は1%もありませんでした。

にも関わらず、赤楚は決して諦めなかった。「お前だけ動きがストーリーの本筋と全然関係ねぇじゃねぇか」の声を完全に無視して恋愛ドラマムーブで大暴れし続けた結果、赤楚の純粋さは周りの心を動かし、最終的に

「登場人物全員に恋心を知られ応援されている」

という、前代未聞のアドバンテージを得ることに成功したのです。本来のドラマの常識であれば最大のライバルにして憎むべき敵であるはずの羽男からも直々に応援され、ついに告白は成功…晴れて石子と赤楚の交際がスタートするのです。やったな赤楚…お前がナンバーワンだ…

 

……と、でも俺が言うと思ったか…?

 

赤楚ェ…バカ野郎…焦りやがって…俺は何回も説明したぞ、連続ドラマにおける恋愛というのはな、現実世界とは真逆の「先に告白した人間から死ぬ」デスゲームなんだよ。唯一の必勝法は「ラストギリギリまでステイ」一択。にも関わらず「4話」で告白「6話」でOKはあまりにも愚か…さだまさしの『関白宣言』の歌詞にケチつけるTwitter民よりも愚か…しかも石子と羽男の絆がマックスに深まりかけたこのタイミングでの交際スタートはもはや「終焉までのカウントダウン」としか言いようがねえ…

赤楚の犯したミスはあまりにもでかい…2人のイチャイチャがこのままラストまで続くのはハッキリ言って「不可能」。確実にあと3話もしないうちに爆散するでしょう。

 

仕事の忙しさから2人は私生活でもすれ違い、心の距離はどんどん離れていく…それに反比例するかのごとく石子と羽男の絆は深まっていった…

嫉妬の炎に狂っていく赤楚。いや、もはや赤楚は赤楚ではない、闇に染まった「黒楚」だった。

黒楚は「こんなものがあるからいけないんだ」と、石子と羽男の法律事務所を潰そうと画策し、その魔の手はとうとう石子本人にまで…

 

石子「ど…どうして…」

 

黒楚「石子先輩がなにもかも悪いんですよ……僕という存在がいながら…結局は羽根岡さんのことばかり考えてる…石子さんは…僕だけを見ていれば良いんですよ…?僕さえいれば他の人間なんていらないんだ…そうでしょう……?」

 

そう言って歪んだ笑みを見せる彼の表情は出会った時とはまるで別人だった…

 

黒楚「石子先輩…一緒に行きましょう……ルールも法律も、なにもない世界へ……」

 

バァン!

 

羽男「ハァ…ハァ……間に合った?」

 

石子「羽根岡さん…!」

 

黒楚「ど…どうしてここが……」

 

羽男「あれ?しばらく会わないうちに俺の能力、忘れちゃった?」

 

石子「フ…フォトグラフィックメモリー…」

 

羽男「今の君…全部間違ってるよ」

 

パトカーのサイレン音「ウーーーウーーーー」

 

黒楚「ぼ…僕はただ…あの事務所で…みんなでずっと…ウワァァァァアアアアアアア!!!!!!」

 

 

fin...

 

 

なんですかこれ?黒楚ってなに?