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ミクスチャーブログ

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SixTONES『人人人』→『Risky』→『Chillin' with you』のコンボで全てが終わりました

SixTONESの新アルバム『声』を聴いたか。聴いてないのならCDを買って今すぐ聴いてほしい。サブスク?甘えるな。わざわざCD屋に行き大金を払う価値がこのアルバムにはある。

どこのゴスぺ◯ーズかと錯覚する『Overtuer -VOICE-』から始まり、聴くフロリダ州『Boom-Poew-Wow』で「これ誰の何のアルバム?」と困惑で狂い、全宇宙生物賛美歌『Good Luck!』でこれがアイドルのアルバムであることを思い出した瞬間に『Outrageous』で再び脳が迷子になり醜い心を全て洗い流す洗濯機『ふたり』に感情をグチャグチャにされ『共鳴』で耳が破裂した。

たった7曲20分で「およそ1年分の音楽の情報量」を脳に流し込まれる感覚を味わったことがあるか。無量空処CDだった。

しかしこれだけではありませんでした。こんなものはまだ序の口。次の3曲によって全てが終わってしまった。

 

人人人

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爪爪爪を思い出したのは俺だけでいい。曲名を見たときは「正気か?」と思ってたんですがフタ開けてみるとアルバムで、いや全曲でも一番の愛曲になりかけている。まず先行公開されたパフォーマンス映像が「マジでどうしてくれんねん」というほどの衝撃だった。なんだ京本大我のあのマイクの持ち方は…なんだ松村北斗のあの「ライツカメラアクション」は…なんだジェシーのあのトムとジェリーみたいな効果音は…

「アイドルがラップをやる」ということ自体はなんら珍しくはない。が、「絶対にアイドルでしか出来ないラップ」を体現しているのが怖すぎる。前の7曲があるからこそ、この曲の異常性が際立っていた。まず、書いてるのは本人達じゃないのに圧倒的なリアリティと当事者性のあるリリックのヤバさ。

アイドルだからこそ「なんでも出来る」という陽の部分と、昨日のTOKIOカケルで話してたような「お客さん入ってなかったらどうしよう」「アイドル来ちゃったよ」という陰の部分がグチャグチャに入り混じった感覚を「掌に人と書く」行為と重ね合わせて「結局アイドルも人」だという現実と、人間臭いSixTONESに魅せられるファン(人)の想いを重ねたリリック、そこにエロとユーモアとシリアスがカオスになったリズミカルな韻が6人の声と合わさることで酸いも甘いも出し尽くした「SixTONESにしか出来ないヒップホップ」が爆誕していたのだ…

冒頭の田中樹のバースの「ou」の連打だけで韻のマシンガンにハチの巣にされて気失いかけて、特に2行目の「少々塩コショウ(ououioo ou)」の「少々、塩、コ、ショウ」と「コ」と「ショウ」で切ってまた最後の「昇降しよう(ououiou)」でまた「シォ、コゥ、ショウ」の同じ切り方をすることでグルーヴ感を増幅させるフロウはもはやただの鬼。

ジェシーは「果て(ae)」「連れ(ue)」「派手(ae)「演れ(ae)」の踏み方の時点でテクニカルで超カッコいいのにも関わらず、ラストの「キックするVerse」「届けUniverse」「Nervousにもなりマース」で日本語と英語の混ざり具合と「マース」の真面目とふざけ散らしのミックスは完全に「ジェシーのためだけに存在するバース」

そして京本大我に「さっ!ササッ!いくぜ本番へスライディング」を歌わせるだと?誰だ歌割り決めたクレイジー性癖は。なんでこの歌詞でこんな艶っぽく歌えるのか意味不明過ぎる。声帯交換してくれ。「決めてラリよく狙ってシュティワラミラサゥンチェッ?」という歌詞を読まなければ1ミリも理解できない超高速な舌の回し方はほぼSOUL'd OUTの舌。

森本慎太郎のバースはもはや軽い犯罪で「耳かっぽじって」で無音になった瞬間に脳内メーカー全てが「慎」の文字に埋め尽くされた。そこからの「人人人」「書いて飲んで書いて飲んで」「おかわりおかわりでおわかり」この二連符→三連符→四連符のリズムの刻み方エグすぎて耳かっぽじり通り越して爆発した。

そこから京本松村、髙地ジェシーの「レッミヒィィグンノッッゥウウズ……レッミシィブュディホゥステェェエジ…」の冷静と情熱の全く違うエロの対比を存分に魅せつける聴くFANZA新春大売り出しを経て、満を辞して現れるサビ。

 

「ほら笑って人人人 夢を与えて人人人」

 

あまりにもパンチライン過ぎる。先ほども書いたように「人人人」が何重もの意味になっていて、おそらく「ほら笑って人人人」はSixTONESからファンへ、「夢を与えて人人人」は逆にファンからSixTONESへという相互関係の意味になってるんじゃないかと思うんですが、さらに後半で「ホラ オレラ ステージノ ウラジャ ドウカ シソウデ イタシモウシソウロウ」でリズム変えて「抜き」を作る緩急の上手さと、

「古来のまじない 信じないなんてあり得ない 先人の知恵借りてエンジンかけるぜ

「すました顔も一人じゃままならぬ 目回る日々 絡まる二画の文字 人がいなきゃ生きていけないの」

韻と文章を完璧に両立させつつ「人がいなきゃ生きていけないの」という強いメッセージも落とし込んでいるだと…は?早くも2023年のベスト曲が決まりかけてるんだが…?たのむR-指定ラジオで紹介して…

 

Risky

そこからの『Risky』。この曲はマジでヤバかった。どれくらいヤバいかというと、本当にヤバい。リアルサウンドやクイック・ジャパンなど、あらゆるウェブ媒体に音楽記事を書いている私がこの曲の凄さを専門的に解説すると、これは

 

「変な音がいっぱい鳴っててメロディがグニャグニャしててこわい」

 

という曲だ。いま自分が何を聴いているのか、どこにいるのかすら分からなくなる。毎秒IQがさがる。そしてこの曲には明確な「目的」があるのだ。それは

 

誰が一番エロい「リュィイイイ…ス!キィィィィィィッ…………ペェェエエエイナァァッァウ……クゥィティカァゥ…堕ちてくスティトゥギャザァ……」歌えるか選手権

 

の開催。いいですか?こういう曲おいて「サビを一人ひとりが歌う」というのはもはや恋愛シミュレーションゲームなんですよ。「あなたは今夜誰の声に抱かれる?」ということなのだ。とりあえずファーストテイクで『人人人』『Risky』の2曲演って全て終わらせほしい。

 

Chillin' with you

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『Risky』からのこれはもはやピロートーク。聴く人間の耳をドロドロにするためだけに特化した今作における『Coffee&Cream』枠。作詞が同じ人の時点で脳トロ確定なんですが、コヒクリと違うのは圧倒的な「生感」。サビの概念すらほぼ無い流れるような曲展開と生楽器の相性があまりにも最高。

ド頭の田中樹「イェア…ワナチルアゥ…?」デンジャスカミアッゥ…アガナァナイスプレィスファィァ…レミィティュデァ…(ヘヘヘヘェ!!)」からアズスーンアズ絶頂案件。

『人人人』は韻踏んでる部分やサビを分かりやすくすることでラップでもキャッチーさを出してたんですが『Chillin' with you』は完全に「メロディを聴かすための韻」を忍ばせていて分かりやすさよりも、どれだけ自然に音に乗せるかを重視していて、譜割りのハマり具合の気持ち良さでどうにかなりそうだった。

その上で全員の声の強さがダダ漏れで完全に狂いました。退廃的で荒々しい田中樹のスラム声があるだけでただのチル曲とは一線を画し、森本慎太郎の耳元でささやくような甘声によってピロートーク感がハネ上がり、松村北斗のアルティメットアダルト低音で曲の年齢制限が引き上げられ、可愛さと優しさを兼ね備えた髙地優吾の毛布声で曲の温度感が上がり、花が咲くような京本大我の高音によって曲が色付き、ジェシーの圧倒的発音で曲のクオリティが何倍にもハネ上がる。

「一緒にチル」というよりもはや「脳汁に散る」だった。意味は全く分かりませんが、そういうことです。

 

……残りの曲も含めて全部5000字ずつレビューしてもいいんですが、今日はここまでにさせてくれ…こんな文章を読むよりアルバムを聴いて、あなたも全てを終わらせてほしい。