星野源の新曲よ。前作『光の跡/生命体』からおよそ1年ぶりよ。
通常の人間の心理としてはそんなに期間空いたら新年1発目はもう「ボカン!!!!!!!」とブチ上げたくなるじゃないですか。ビカビカのド派手なデカい花火を。脳みそ沸騰するような曲出したくなるじゃないですか。
謎の音「ビロビロボロンビロビロンボボボロッボロ〜〜〜ン!!!!ピィイイ〜〜〜〜〜ヒャララァ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!」
星野源「お久しぶりでェェ〜〜〜〜〜〜〜〜す!!!!!!!
ど〜〜〜〜〜〜〜も〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!星野源でェエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!!!!!!!!!
いくぜェエエエ〜〜〜〜!!!!!ニッッッポォオオオオオオオン!!!!!!!!!!!
踊り狂えェエエエエ〜〜〜〜!!!!!!イエェエエエエ〜〜〜〜〜イ!!!!!!」
みたいなこと、したくなるじゃないですか。
だから、星野源1年ぶり新曲リリース!ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』主題歌!って聴いた時は、さぞかしゴキゲンファンキーナンバーが来ると思ってました。ドラマのタイトルもなんか楽しげじゃないですか。「研修医やってます!」ビックリマークついてるし。あんまり医療ドラマでビックリマークつくことないだろ。めっちゃ元気じゃん。
そう、思ってました。
俺「ピピッ(再生)」
シャコシャコ…シャコシャコ…
俺「…???」
デェエェェン…デェェン…
シャコシャコ…シャコシャコ……
デデエッェエェエエ……
デェンデンデ…デッデデ…デエェエエエエ……
ヴンヴンヴウン…ヴンヴン…ヴウウウゥンヴン……
シャコシャコ…シャコシャコ……
俺「えっえっ」
星野源「息を吹き返したァ……私でいる日々がァ……動き出していたァ…知らない方にィ…
未知は暗くてェ…人はふざけ切ってェ…馬鹿ァァア…げてたァ……
向かァァァ…うほどにィィイイ……呆れたァァア……希ィ望はァァァ…要ィイイらないままァ
窓から陽が射して滲むゥ……季節が……………
(3分後)
俺「ピピッ(止)」
…
俺「源………(静かに涙を流す)」
源、源よ…このタイミングで…1年ぶりに出した曲が…こんなにも…「静」なことあるか…?『ばかのうた』や『エピソード』期を思い出すような引き算の音楽。一つひとつが粒立って聞こえてくるようなクリアな音感、音が喜んでいる……
シャコシャコ…シャコシャコ…
なんだこの胎内のような心地良い音とリズムは…?絶対に赤ちゃん泣き止むだろ。
小豆…?お手玉ふってる?小豆の音でこんな感動することあるか…?たのむ…この小豆で赤飯を炊かせてほしい…
そして、そんな音に乗せて歌われるのは、果てしない絶望。だがそれでも「生きていく」という意思。「くだらない」と言い放ちつつ、星野源はその全てを諦めていない。「シン・くだらないの中に」だった。
「悲しみに勝った
息をするそれだけで
その証拠なんだった」
「君は うまくいくだろう
無責任な言葉でも
わからないもので」
やめてくれ。これは俺に効く。腐った世の中に絶望し脱水になりかけている俺に染み渡りすぎる。聴く経口補水液。2025年体調悪い時に聴きたい曲大賞、完全にキマった。歌詞全文写経したい。
自分自身の中に「星野源が入ってくる」という感覚は星野源の音楽に狂わされた人間にしか分からないと思いますが、この曲ほど「星野源」だ…という純度の高い曲はない。星野源を原液から浴びているような感覚…
「ど〜〜〜も〜〜〜〜〜!!!!星野源で〜〜〜〜す!!!!」
ではない
「どうも…星野源です…」
だった。もう大声を張り上げる必要はない。そういうことなのかもしれない。
いつも俺は星野源の音楽に抱きしめられてたけど、今回ばかりはもう星野源を抱きしめたくなった。いや、源と同じ布団で一緒に寝たい。寝息を立てる源に暖かい毛布をそっとかけてあげたい。だが、その役目は俺じゃない、頼んだよガッキー。
でも、なんのシャンプー使ってるのかだけ教えてもらっていいですか?
