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星野源の新曲『生命体』が1ミリも寝かせる気がない逆ポケモンスリープ

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星野源の新曲の音源が0時に解禁され、完全に目が覚めて怒り狂いました。

1ミリも寝かせる気がない逆ポケモンスリープ。その全てがまるで「今日音楽始めました」みたいな異常なテンションで鳴り響いている人間の脳と体を一発で覚醒させるカフェイン曲。耳から飲むレッドブル。夜中に聴く曲では絶対にない。

ふざけるな、俺は早く寝たいんだよ。8時間半以上寝ないとカビゴンが満足してくれねえんだよ、と激しく憤慨してしまいました。

加えて、演奏者があまりにも鬼の集まりで、夜中に見て本当に怖かった。

Vocal, Chorus, Upright Piano, Handclap:星野源

Electric Bass, Upright Piano:mabanua 

Drums:石若駿

Alto Sax:武嶋聡

Chorus, Handclap:長岡亮介、UA

 

音楽オールスターズ大演奏スマッシュブラザーズか?

色々おかしいが、とりあえずここだけ言わせてほしい。なんでギター覇王こと長岡亮介こと浮雲さんがコーラスとハンドクラップをやってるんですか?

最悪の例えしか思いつかなくて本当に申し訳ないですけど「札束でケツ拭く」ような贅沢。神々の遊びにもほどがある。

そもそも、タイトルからして狂ってる。仮に、俺が世界陸上に曲書き下ろすとしたら、絶対にタイトル『走れ!』とか『RUN』とか『ゴールテープ』とか『GOLD』とか、なんかそういう安直なやつにしてる。それ以外考えられない。普通の脳みそだとそうなるじゃないですか。それを星野源ェ

 

 

「生命体です」

 

 

 

 

いや百億歩譲って広いタイトルにするなら『人間』でいい。だって人間が始めた人間がやってる大会なんだから世陸は。それを生命体?どういうことだ…

 

まさか。

この曲は人間どころの騒ぎじゃなく、バクテリア1匹からマウンテンゴリラ100億頭にいたるまで、生きとし生ける全ての「命」に向けての曲だと言ってんのか…?いや生きているどころか『恋』でも「恋せずにいられないな似た顔にも虚構にも」と歌っているように星野源は常々「人は極限に達すると無機物ですら愛しいと感じ始める」と繰り返し伝えている…すなわち形のないものですら「命」が宿っていると…ということは我々にとってもこの「肉体」とは単なる「器」に過ぎずこの世とは大きな器であり命の集合体でこの地球いや宇宙こそがひとつの生命体でありオーガニズムそのものだということの、えー、つまり、

 

なんですか?

 

もはや星野源ではない。万物源と呼ばせてほしい

 

「気が付けば競ってるの

勝て 走れと

選べぬ乗り物を抱え

君の為と引かれた

線路 進めと」

 

助けてくれ

 

誰もが生まれた瞬間に、レア出現確率低すぎる肉体ガチャやらされて、リセマラもできないうちに選択ミスったら簡単に死ぬベリーハードモード面に放り出されるという、スポーツだけでなく人生そのものが背負ってる、ある意味の地獄。

そのどうしようもない事実を、曲が始まったアズスーンアズ1行目に持ってくるヤバさ。そして肉体を乗り物、人生を線路、と表現する言語化能力のバケモン。本当に助けてほしい。そして、そこからラストの

 

「あなたは確かにここにいる

そして つづく」

 

に繋がってくる構成力。鳥肌立ちすぎて腕もげた。この1行目があって「つづく」の3文字の重みが何倍にも増す。万物源は終わることを許さない。絶対に我々を続かせようとする。いいですか

「ふざけた生活は続く」/喜劇

「こんな時さえも誕生は来て祝うだろう 日々は続けと」/折り合い

「いつまでも いつまでも 続くだろう」/Ain't nobady know

「つづく日々を奏でる人へ」/アイデア

「命は続く 日々のゲームは続く」/Continues

「時よ 僕ら乗せて 続いてく 意味もなく」/時よ

「何処までも 何処までも つづく旅の隅で」/Friend Ship

「物語つづく 絶望をつれて」/知らない

「悪いことは重なるなあ 苦しい日々は続くのだ」/くせのうた

「そして生活はつづく」/※著書タイトル

 

 

わァ……ア……

 

 

源さんの書く言葉は「なんで俺は生まれてきたんだ」みたいな「生」そのものに対する呪いを前提にした上で「だからといっておめおめ死んでやるかよ」という反骨心がある。

単なる肯定とは違う、絶対に変えられない事実を突き付けた上で「ここは地獄だけど死ぬな」とだけ言ってくる。綺麗事じゃなく、ただ「つづけ」と。俺は、源さんのそういうところを圧倒的に信用しています。

そして、俺は源さんに本当に感謝している。だから伝えたい。まだこの言葉を言ったことがなかったよね…改めて言わせてほしい。

 

源さん、最高の齋藤飛鳥をありがとう