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星野源に俺の「SPY×FAMILY愛」が負けて悔しくて泣いた

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悔しくて泣いた

「古参アピキモい」と言われるの承知で言いますが、SPY×FAMILYに関してはたぶん俺が日本で一番最初に「面白い」って言ったと思う連載開始直後に速攻で3000字の恥文をネットの海に放流したし毎週月曜日は0時00分になった瞬間にジャンプ+開いて光の速さでSPY×FAMILY読みに行くし毎年連載開始日には赤飯炊いてケーキ買って一人で祝ってるしなんかあったら俺がアーニャを養子に迎える準備はいつでもできてる。

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その時からアニメ化するなら制作はどこだ声優は誰だ放送枠はいつだ主題歌は…って毎日妄想に妄想膨らましてた。で、蓋開けてみたら

 

エンディング曲「星野源」

 

マジでいい加減にしろ。俺の歩く先に常に星野源が立ってる。どういうつもりだ?え?俺が悪いの?俺が星野源の未来に導かれてるだけ?

この「ハマったコンテンツに必ず星野源が居る」という狂った状況はもう諦めてるんですが、なにが腹勃つって星野源がそこで出す曲出す曲全てが俺にとって「満点」ってことなんですよ。

「ぐうの音も出ねぇ」とはまさにこのこと、別に俺と星野源は友達でも知り合いでもなんでもないですし、このブログは別にファンブログじゃありませんし、絶対褒めなきゃいけない決まりなんてどこにもない、嫌いな曲出たら文句のひとつやふたつ言ってやろうかと思うんですが……毎回貶すとこ、マジで一個もねぇ。新曲聴くたびにだらしなくヨダレたらしながら「すいませんでしたァん♡」とアヘるだけの人生。なんですかこれは。

今回も例に漏れず、俺が3000字かけても出し切れなかった感情をたった数百文字の言葉、数分の曲、いやタイトルの二文字で全て表現しやがりました。

『喜劇』この言葉がどれだけSPY×FAMILYを表してるのか、俺は痛いくらいに分かってしまう。骨の髄まで作品を理解してないと「喜劇」というタイトルとこの歌詞は絶対に出てこない。

フォージャー家の関係含め、SPY×FAMILYは完全に「喜劇」。基本的にみんな良い意味でめちゃくちゃ「バカ」で、アーニャはシンプルバカだし、ヨルは天然バカだし、ロイドは賢いふりしたバカ、世界観もよく見るとなにからなにまでオールバカ、でもそのバカが最高に愛おしくて全員抱きしめたくなる。

アクションもシリアスも感動もありますが、やってることはサザエ、まる子、しんのすけ、ドラと同じ、どこまでもギャグでコメディ。本来ならば深夜23時じゃなく土日18時からやるべき作品。その真面目とふざけの緩急が絶妙で不意にブチ込まれる「些細な日常の幸せ」が何億倍にも何兆倍にも膨れ上がる…これを「喜劇」と呼ばずなんと言う?

負けた。俺が2年かけて育んできたSPY×FAMILY愛が星野源のSPY×FAMILY愛に完全に負けた。悔しくて泣いた。

 

そして星野源は絶対に「星野源」を表現することを妥協しない。タイアップであっても、作品にばかり寄るんじゃなく自分の感情と折り合いをつけながら作品との共通点を探す、互いの良さが増す相乗効果。これ以上ない理想的なタイアップの在り方を体現する。

『喜劇』はおそらく今までの星野源のどの曲よりも「星野源を感じる初速」が速い。これは星野源のトンカツ。

争い合って壊れかかった

このお茶目な星で

開始数秒にしてすでにどっからどう聴いても星野源でしかなかった。「争い合って」「壊れかかった」に「お茶目」を合わせる言語感覚。両手両足縛られて両耳塞がれた状態でランダムに1万人が即興で書いた歌詞からひとつ見せられて「これは誰の書いた歌詞か答えろ」って言われても0.1秒で「星野源」と答えられる。

この歌詞は「星野源です 星野源です 星野源で〜す!」と歌ってるのと同じ。にも関わらず、ここまで星野源を出しても「SPY×FAMILYのエンディング曲」として完璧な出来。バラードという体裁を取りっているが中身は「ファンク」そのもの。複雑怪奇なメロディでキャッチーさと中毒性を両立させ、一筋縄ではいかないフォージャー家の関係、そしてSPY×FAMILYはただの感動アニメじゃなくあくまでひたすらに「楽しい物語」だというのを理解した上で脳から踊れる曲にしてる。

その上で歌詞は「君」「あなた」を使い分けて単に1対1じゃない「家族それぞれ」の心情を一曲の中で同時に描こうとしているし、

零れ落ちた 先で出会った

ただ秘密を抱え 

普通のふりをした あなたと

探し諦めた

私の居場所は作るものだった

特にこの一文、俺の「ちち」としての感情がグチャグチャになって吐いた。俺がフォージャーだった。「アーニャ愛してる…」とか言いようがない。しかも、ただキャラの心情やストーリーをなぞってるだけじゃなく明らかに「その先」を描いていて

 

ふざけた生活はつづくさ

 

俺はSPY×FAMILYを読みながら、頭のどっかでフォージャー家の生活が「終わる」んじゃないかと思ってた…仮初めで嘘の家族にはいつか終わりが来ると。

だが星野源は「つづくさ」と言い切った。きっとフォージャー家の愉快で楽しいふざけた生活はいつまでもつづくと。俺はSPY×FAMILY愛が星野源に負けたと思っていた。でも違った、勝ちとか負けとかじゃない、ただ信じる、この物語が続くことを一緒に信じること…そう…俺と星野源はもう同じ作品を愛する「FAMILY」だったのだ。

 

つづく…つづくって信じていいんですか源さん……?源さん…ありが

 

 

…なにが「げんおにいさん」だ……?アーニャに「おにいさん」呼びされる星野源マジで許せねぇ

喜劇

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