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Mr.Children新曲『himawari』感想

 

ミスチル新曲『himawari』超やべぇ…。エモい…。鬼エモ。

正真正銘「最新にして最高傑作」。初聴きは25周年ライブ『『Thanksgiving 25』の札幌ドーム公演だったんだが、「印税ナンボなんだよ」って超絶ヒット曲のオンパレードだったセットリストのライブで、音響が悪く歌詞もほぼ聴き取れないこのhimawariが、荒々しくてそれでいて洗練された田原健一、中川敬輔、鈴木英哉の演奏と桜井和寿の絶唱が、「一番良かったのはhimawari」と言い切れるくらい衝撃を受けた)元々、このhimawariみたいに暑苦しくて聴くだけで汗かくような曲が俺はミスチルがMr.Childrenたるゆえんでミスチルの真骨頂だと思っていて、俺はそんな曲にめっぽう弱い。たぶん、Worlds end→Everything(it's you)→NOT FOUND→靴ひも→Another Story→少年→pieces→fantasy→himawariと聴いたら俺は心臓破裂します。ありがとうございます。

 

ボーカル・桜井和寿はhimawari初披露前のMCで、

「優しくて、でも激しくて、真っ直ぐでいて、ねじ曲がっていて、美しいんだけど、汚れている。そんな言いようのない、伝えようのない曲」

 

と評していたが、これがすべてだった。ラジオ音源で聴いてもそれは変わらなかった。なんだこの曲、わけがわからん。今まで聴いてきたどの曲よりも異質で歪。理屈じゃなく本能に細胞レベルで訴えかけてくる、頭のてっぺんから爪先まですべての染色体が欲していた曲。音の金属バットでドタマかち割られる。メロディの一音一音から、歌詞の一言一言から感じる凄まじいまでの熱、聴いてると溶けてなくなりそうになる。吹き出る脳汁。『ロックバラード』『ラブソング』そんなカテゴライズで括りたくない。himawariはhimawari。

そもそも、作った本人が「なんとも言いようのない、伝えようのない曲」と言ってんだから俺達はゴチャゴチャ講釈垂れようがない。言えることは、歌詞もメロディもどこのフレーズがどうだとかどこのメロディがこうだとかじゃなく5分強の曲時間、余すことなく全てが俺の全身の毛穴という毛穴を開かせる。絶対外じゃ聴けない。そのくらい俺にとって特別な曲になった、ミスチル界のヴェルタースオリジナル。

 

初回DVDの『DocumentaLy Of himawari』で桜井和寿はこうも言っている。

甘いポップソングのように受け取れちゃうかもしれないんですけど、裏側にはすごい影だったり悲しさだったりが見えていてほしくて、だからメロディだけとったらそこまで影を感じにくいのかもしれないけど、真夏に咲く向日葵だったら意味がなくて、暗がりで咲いている向日葵だから意味があるんで、だからその暗がりの部分とかを音で表現したんですよね。

そうだ。明るくて暗い。深い闇の底のようにも思えるし、光に向かって歩いているようにも思える。「靴ひも」や「少年」のようなどうしようもないデコボコさも感じるし、「sign」「しるし」のように綺麗すぎるほど綺麗な一本の線みたいなのも見える。

 

そのDVDにはまだデモ段階にすらなっていないhimawariを桜井和寿が弾き語りながらメンバースタッフに披露するというシーンがあるのだが完全にイッた。もうhimawariなしの俺は考えられない。完全に俺の中はhimawariの形になった。俺がどれくらいhimawariを好きかというと、例えばカラオケで誰かがhimawari入れようとしたらたぶん全力でそいつ思いっきりぶん殴ってでも阻止するレベル。Mr.Children以外の演奏と声以外で耳を絶対に汚したくない、それでいて、風呂場で大音量で流しながら隣のババアに苦情入れられるくらい大声で歌いたい。曲や歌詞について、自分の中で一言一句噛み砕いてその意味について一日中考えたいが、他人にもヘタクソな歌詞解釈なんか絶対にしてほしくない。他人に「めちゃくちゃ良いから聴け!」と全力で勧めたいが、誰にも知られたくない、ファン集めて度数の強い酒飲みながら夜通し、

 

 「〈優しさの死化粧〉〈思い出の角砂糖〉で韻踏みつつも引っかかりのあるフレーズをバチっと当ててくるのが桜井和寿が桜井和寿たらしめていてだな…、そうやってゴチャゴチャこねくり回した先で『そんな君に僕は恋してた…』に帰結するのたまらねぇよ…それで2番の「それでも「君」がいなくなった世界でもどうしようもなく愛を求めてしまう自分」との対比がもう…お前、それに付随するかのようなお得意の心情吐露のCメロからのグニャグニャに歪みつつも生真面目にコード進行を重ねる皇帝・田原健一のギターソロの歪みがもう…お前…そして1番で「『いつも』透き通るほど真っ直ぐに〜君が『いる』」ラスサビで「『だから』透き通るほど真っ直ぐに〜君を『みて』」と変わるこの意味が…お前にわかるか…オロロロロ(感涙)」

 

とか語り合いたいが、話したくないし人の話なんか聞きたくない、さっきも言ったがどこがどうとかじゃねえんだこの曲は。うるせぇ音楽ライター気取って語るな。と、そんなどうしようもない矛盾を孕んだ束縛メンヘラ野郎みたいな自分の中の汚い独占欲のようなものがふつふつと湧き上がってくる俺を狂わせる麻薬曲。絶対買え、いや買うな。

言っとくけど、絶対お前らより俺のほうがhimawari好きだから。アタシだけを見て、アタシだけのhimawari…。 

 

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himawari (初回生産限定盤)(CD+DVD)

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