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ミクスチャーブログ

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SixTONES『Coffee & Cream』が究極の恋愛中毒ソングでヒロインに転生した

最近は少しずつSixTONESも摂取しようとしてるんですが、1stアルバム『1ST』収録曲の『Coffee & Cream』聴いた瞬間に人生終了した。

とりあえず明日にでも全身に耳増やす手術受ける。両耳だけでこの曲を味わうのはあまりにももったいねえ。身体のあらゆる部位を使って浴びたい。まずは半紙に墨汁で「珈琲と凝乳」って書いて部屋中のありとあらゆる場所に貼り付けた。それくらい、始め聴いた瞬間ブッ刺さりすぎて気が狂うかと思った。アルバムの中でもこの曲だけ他より再生回数2ケタ多い。おかげで他の曲がほとんど聴けてないという最悪の状況に陥ってる。

聴いてる人間の耳と脳を溶かすことのみに全振りした聴く硫酸、系統としてはいわゆる「チル」とか言われるタイプのヒップホップバラード。ゲロ出るほど甘い歌詞とバッキバキに加工された歌声のギャップがあり得ないほどマッチした、癒しと毒が交互に繰り返され、ひたすらにリスナーの聴覚を性感刺激してくる逆拷問ソングだった。

 

Aメロは「at 10:30am」「on my bed 」「morning kiss baby」「call my name」「birds singing」「No one else’s voice」…「テン」「エーエム」「ベッド」「モーニング」「キス」「ベイベー」「コール」「ネーム」「バーズ」「シンギング」「エルス」「ボイス」(e)と(u)、Bメロは「all go」「clothes off」「so slow」「チルしよう」「all day long」…「オール」「ゴー」「クロウズ」「オフ」「ソウス」「ロウ」「チル」「しよう」「オール」「ロング」…o)と(u)で踏まれた韻が気持ち良すぎて泡吹く。メロ部分のライミングで疾走感をつけているがゆえ、どれだけスローテンポでも永遠に飽きがこない無限曲。ゴマ油と鶏ガラスープの素ぶっかけてレンジでチンして食べたい。曲を「食べたい」と思ったのは初めて。

歌詞もアレンジの質感も含めて「最新の洋楽っぽい」って評価をするのは簡単なんだが、コイツはそこだけにとどまらねぇ。『Coffee & Cream』はジャニーズがアイドルとしてこういう曲をやるからこそ硫酸ソングになり得てる。それを証明してるのが数少ない日本語で歌われた1分25秒、

 

「優しくかき混ぜて…」

 

は…?耳ぶっ壊れたが…。「イヤーデストロイヤー」か…?老若男女人間獣魚虫微生物問わず、聴いてる全生命体が強制的に恋に堕ちる。「落ちる」じゃなく「堕ちる」。「こんなはずじゃないのに…止められない…」という意味の「堕ちる」。自我が消滅する。ラブソングとしての圧倒的な強度。

「優しくかき混ぜて…」「チルしよう…」を歌って成立する人間がこの世にどれだけいるか?多分1%もいねぇ。仮にそのへん歩いてるような男が「チルしよう…」と歌えば確定で「なにがチルじゃボケェ」と拳銃で撃たれた後に市中引き回しのうえ島流し、誰もいない牢獄に四肢はりつけにされて永久に幽閉されるじゃないですか。

しかしSixTONESは違った、どれだけ顔赤くなるような歌詞もまるで息をするかのように「自分の言葉」として歌う。ビジュアルも、スキルも、この歌詞を歌いこなせるだけの説得力がある。アホみたいな言葉で言えば単純に全員「超カッコよくて声がバチボコに良い」。普通あれだけ加工されたらどうしても機械感、ボーカロイド感が出て「耳障りはいいが全然歌詞入ってこねえ」とかなりそうなもんなのに、全員の声が加工に一切負けてねえ。むしろ個性が失われるどころか倍増してる感すらある。なにもかも包み込んでくれる優しさと、少し目を離したスキにどこか遠くに言ってしまいそうな危うさ、その両方が同時に襲ってきて全身がドロドロになった。

そして、SixTONESに触れ始めて思ったのが、圧倒的「バトル漫画感」。メンバー同士に対する揺るがない絶対的信頼と各々がそれに応えようとする姿勢、シリアスとユーモアのギャップ、俺がなりたくてもなれなかった姿がそこにあった。こんなもん好きにならないワケがなかった。「全人類リトルストーン化計画」進行すな。

 

だから『Coffee & Cream』は紛れもなくラブソングなんですが、恋愛漫画の恋愛というよりは前述したように「バトル漫画の日常回」。アルバム1曲目の『ST』聴いた後に『Coffee & Cream』を摂取すると、エグい敵と戦って死にそうになりながらもなんとか勝利した後に訪れる数話の日常回、束の間の休息、主人公とヒロインがいきなりイチャイチャし始めるあのシーンだった。

結果『Coffee & Cream』を聴いた俺は『鬼滅の刃』のカナヲ、『幽☆遊☆白書』の螢子、『るろうに剣心』の薫、『犬夜叉』のかごめ、『鋼の錬金術師』のウィンリィ、誰もが憧れ、誰もがなりたかった少年漫画カップルの「ヒロイン」に転生した。

出版社、早くジャンプかガンガンかサンデーでSixTONES連載したほうがいい。金なら出すall day long…