わたくし「アイドルの失恋曲を主食にしているもの」ですが、今すぐSixTONESの『こっから』のカップリング『雨』にカレーをぶっかけて食いたい。
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— SixTONES / ソニーミュージック (@SixTONES_SME) June 15, 2023
10th Single 「こっから」
初回盤A収録曲「雨」
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君がいない喪失感と繰り返す孤独…胸をえぐられるような思いを綴った、激しくも切ないRockバラード。
💿🎧ご試聴/ご購入はこっからhttps://t.co/cjZSUYCm93#SixTONES_こっから#SixTONES_雨 pic.twitter.com/L5n1nfw4r2
なんなんですかこれは、MVは解禁されるんですか?テレビ歌唱はあるんですか?YouTubePLAYLISTは?と担当者の肩を掴んで腕もげるまで揺さぶり続けたい。
カラオケで歌わせる気すらないグニャグニャの音程かつ意味不明な展開のサウンドに「なに一人でわめいてんだ…?」と言いたくなる恋に狂った男による激重歌詞の数々…
「遁れ遁れ遁れ」
「何処までも何処までも何処までも」
「削がれ削がれ削がれ」
「焦がれ焦がれ焦がれ焦がれ」
「浮かれ浮かれ浮かれ」
何時までも何時までも何時までも」
「廃れ廃れ廃れ」
「伴に伴に伴に伴に」
「君さえ君さえ君さえ」
メンタル崩壊した女子高生による魔法のiらんどのケータイ小説のように同じ言葉を繰り返し、
「飛ぶのさァ……フゥゥゥウウウウウウウゥゥゥゥァァァ…アァァァァ…」
「アァアアァァァァアウゥウゥゥァァァアァァアアアアアァァ……」
キュウウゥゥゥゥゥウウウウウリィイイイイイイイイ!!!!!!
で突然終わる恐怖。「飛ぶのさ」があまりにも怖すぎる。飛ぶ?どこから?どこへ?もはやホラーだった。
前提として、古の時代から「シングルにならないのにクオリティが異常に高いジャニーズ失恋曲」というのは数多く存在しており、SMAP『夏日憂歌』、KinKi Kids『雪白の月』、嵐『恋はブレッキー』、Sexy Zone『名脇役』、字面を見るだけでも血を吐いて泡吹くラインナップなんですが、この名曲達にまったく劣らないどころかブッちぎってしまうほどのヤバさを秘めた曲だった。
まずはお聴きいただきたい。
テェンテェレン…テェレンテェレン…‥
…レレレロン…レロレンッレッロッ…レロロレレ……
ジェシー「あめェ…のがァれェ…のがァァれェ…のがァァアれてェどこまでェもォどこまでェもォどこまでェもォひそォみィィ………」
ジ…ジェシー…?ジェシィィィイー……ジェシー?ジェシー…ジェシー?ジェ…ジェシー…?ジェシーィィィイイ……
『雨』は俺の中で完全に「ジェシー」だった。この一行だけでジェシーという男に溺れることができる。SixTONESの楽曲において「ジェシー歌い出しは勝ち」という法則をここに証明させていただきたい。特に、ジェシーからはなたれる
「が」
この「が」を聴いた瞬間から、俺は日常生活で「が」と言うのをやめました。
今まで俺はなんて中途半端な「が」を発してきたんだ…と、心から自分が恥ずかしくなりました。俺の「が」だって俺なんかじゃなくてジェシーの「が」として生まれてきたかったはずだ…ごめん、ごめんな…俺の「が」……
そんなことを思ってしまうほど、ジェシーの「が」は最高だった。、優しく、切なく、悲しみに満ちた「が」。ピアノと溶け合いはじめから二つで一つの存在だったかのようにジェシーの「が」は音と共存していた…それはまるで風が草木にささやき合うように…
しかしこれだけではない。ジェシーの「が」はまるで雲のように一曲の中で大きく変化する。ラスサビ前もお聴きいただきたい。
ジェシー「雨のがア!れェェェエエエエエてェェェェエエエエもォオオオオオオオ……!!!!!」
冒頭とは全く違う、触れるものみな全てを壊してしまうほど狂気、大きな怒りや絶望に満ちた「が」だった。初めてこの「が」を聴いたとき「怖い」とすら思った。…しかしなぜだろう?どこかこの「が」には「弱さ」も感じる…これはいったい…?
…
俺がジェシーの「が」に出会ったのは雨の降りしきる夜の公園だった。トンネルの中で膝を抱えうずくまる「が」を見つけたんだ…
俺「が…?」
そう呼びかけると「が」は鋭い眼でこちらを睨みつけてきた。まるでこの世界が全て敵になってしまったかのような表情だった。しかし「が」をよく見ると小さな肩が少し震えているのがわかった…いったい、いったい何に怯えているんだい…?こっちにおいで…?何も怖くないよ…俺は君の味方だよ…?俺はそう「が」に向かって何度も呼びかけた…すると「が」はまるで親とはぐれた子犬のような瞳で俺を見つめてきたのだ…守りたい…俺はそんな「が」をいつまでも守りたいと思
…こんな意味不明小説を一瞬で書き上げてしまうほどに、ジェシーの「が」の一文字にはたくさんの感情が詰まっていました。あなたもジェシーの「が」を早く味わって、素晴らしい小説を書いてほしい。