King Gnuの新しいアルバム『THE GREATEST UNKNOWN』が、計算され尽くした完璧な曲順とインタールード、これが「アルバムで聴かれることを目的としたアルバム」というのは重々承知なんですが、本当にすいませんでした。
ほとんど『):阿修羅:(』しか聴いてねえ
アルバム１週するごとに２０回聴いてる。助けてほしい。これが俺にとっての大麻グミ
ドンドォン！！！
チャリンチャリィン…
常田大希「このォ人生！？たった一度きりィ！？発火するゥ脳みそがバディ！？遊ぶこォとも仕事のうちィ！君だけの素晴らしき日々ィィィィ……」
銃声と銃弾が落ちるようなイントロから、そのへんのライオンよりもワイルドな男・常田大希の凶暴で荒々しい油断したら一瞬で殺されかねない暴力性も感じさせるラップ。語尾が跳ねるようなオートチューンとギターとベースのグルーヴ感が曲の色気を何倍にも膨れ上がらせていた。あまりのカッコよさに
「ウォオオオオオあああぁぁああああアアアアア！！？！か、かっっっけえええええええ！！！！？？？？死ぬほどイカス曲始まった……か、カッコよすぎる、エロすぎる。なる、生まれ変わったら俺は絶対に常田大希になる……」
などと興奮していた次の瞬間、
井口理「しゅらっしゅらっしゅらっ♪しゅらのみちっ♪きけんなっほどにっ♪たのしいでしょ♪ピュアっピュアっピュアなきみにっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪」
かわいぃ…………………………………………
かわいすぎるだろ。いくらなんでもかわいすぎやねぇか…？King Gnuじゃなくて「でかかわ」じゃねぇかよ、なんじゃこのリズム？なんじゃこの声？なんじゃこの歌詞？「ピュアピュアピュアな君に降参です修羅修羅」？なにを言ってるんですか？何食ったら「ピュア」と「修羅」で韻踏もうと思うんだよ。
これまでも「動の常田大希」と「静の井口理」によるボーカルの落差みたいなものには鼓膜を百回破られてきたが、この曲の落差は間違いなく過去一。カッコよくてエロいのにかわいい、バラエティ番組出てるときの菜々緒か？
別のベクトルに伸びた２つの矢印が１０秒ごとに交互に襲ってくる感覚。バイオレンスとキュートのシェアハウス。ヨダレ垂らした獰猛な獣に全身食いちぎられたかと思ったら、次の瞬間にはゆるカワキャラクターに頭を撫でられる。グランドセフトオートにパラッパラッパー出てるような、映画『首』と『すみっコぐらし』同時上映されてるようなヤバさがあった。
「こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪」
そして、ここが一生耳から離れない。曲というかただの無限だった。そもそもどういう曲なんだこれは。まったく意味が分からない。ずっとなにを言ってるんだ。なにが降参なんだ。何度聴いても全貌が把握できない。状況が、なに一つ伝わってこない。
それなのに、一回聴いただけで、永遠に聴こえてくる。他のどの曲を聴いても、どこにいても、なにをしていても、あの曲がやってくる。あのメロディが
こ…さ……しゅ……しゅ…
こうさ……す……しゅらっ…しゅらっ…
こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪
こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅらっしゅらっ♪こうさんですっ♪しゅ
俺が降参です
