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ミクスチャーブログ

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Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』の歌詞の韻を分解した

www.youtube.com

 

 

Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』の歌詞を韻分解しました。

 

 

かつて天才だった俺たちへ』歌詞

苦手だとか怖いとか 気づかなければ

iaeaoa oaioa iuaaeea

俺だってボールと友達になれた

oeae o-uo ooaiiaea

頭が悪いとか 思わなけりゃ

aaaaauioa ooaaea

きっとフェルマーの定理すら解けた

io eua-o eiiuaoea

すれ違ったマサヤに笑われなけりゃ

ueiaa aaai aaaeaea

ずっとコマ付きのチャリを漕いでた

io oauio aiooiea

力が弱いとか 鈍臭いとか

iaaaoaioa o(n)uaioa

知らなきゃ俺が地球を守ってた

iaaa oea iuuoaoea

・「(苦手だ)とかoa」「(怖い)とかoa」「(悪い)とかoa」「(弱い)とかoa」「(鈍臭い)とかoa」

・「(気づか)なければaeea」「(友達に)なれたaea」「(思)わなけりゃaaea」「(定理)すら解けたuaoea」「(マサヤに)笑われなけりゃ(aaaeaea)」「(チャリを)漕いでたoiea」「(地球を)守ってたaoea)」

・「頭aaa」「フェルマーeua-」「マサヤaaa」「俺がoea」

[a][oa][ea][aea]で脚韻

 

・「ボールとo-uo」「きっとio」「フェルマーのera-o」「ずっとuo」「コマ付きのoauio」

[uo][o]で脚韻

 

・「(ボールと)友達にooaii」「(フェルマー)の定理era-oeii」「(すれ違った)マサヤにaaai」「(コマ付きの)チャリoauioai」

[ii][ai]で脚韻

 

・「力がiaaa」「知らなきゃiaaa」

[oa]で頭韻 

 

Hey 破り捨てたあの落書きや

ei auiuea aoauaia

似合わないと言われた髪型

iaaaio iaea aiaa

うろ覚えの下手くそな歌が

uoooeo eauoauaa

世界を変えたかもEy︎︎

eaioaeaao ei

・「破り捨てたauiuea」「あの落書きやaoauaia」「言われたiaea」「髪型aiaa」「歌がuaa」

[ea][aa]で[a]を基本に脚韻

 

・「世界eai」「Ey ei」

[ei]踏み

 

※サビ

かつて天才だった俺たちへ

auee(n)aaoeaie

神童だったあなたへ

i(n)ouaaaaae

似たような形に整えられて見る影もない

iaouaaaii oooeaee iuaeoai

未だかつてないほど入り組んだway

iaaaueaioo iiu(n)auei

悩めるだけ悩め 時が来たらかませ

aaeuaeaae oiaiaaaae

風まかせ どっちみち茨のway

aeaae oiiiiaaouei

俺らは大器晩成 Ey︎︎ 時が来たらかませ

oeaaaiia(n)ei ei oiaiaaaae

・「かつてaue」「(俺)たちへaie」「あなたへaaae」「(未だ)かつてaue」「(悩める)だけae」「悩めaae」「(時が来たら)かませaae」「風まかせaeaae」

・「見る影もないai」「(かつて)ないai」「(入り組んだ)ウェイ ei」「茨のウェイ ei」「大器晩成ei」「エイ ei」

[e]と[i]で脚韻 

※「どっち『みち』」と「茨の『way』の「道」の二重掛け

 

I wannabe a 勝者 wannabe a 強者

ai aai- a oua aai- a oua

まだ見ぬ高みへ駆け込み乗車

aaiuaaie aeoioua

花火のような 運命(さだめ)だろうが

aaiooua aaeaoua

我が身果てるまでやりきれそうya

aaiaeuae aiie ou a

・「アイai」「ワナビーaai-」「まだ見aai」「高みaai」「花火aai」「我が身aai」「やりき(れそう)aai」「運命aae」

[aa]で頭韻、[i]で脚韻

 

・「勝者oua」「強者oua」「(駆け込み)乗車oua」「(花火)ようなoua」

「(だ)ろうがoua」「(やりきれ)そうya ouaf」

[oua]で踏み

 

生まれてこの方 一体いくつ

uaaeeooaa iaiiuu

分岐点を見過ごしてきたんだろうか

u(n)ie(n)o iuoieia(n)aoua

墓場に入るまで あと一体いくつ

aaaiaiuae ao iaiiuu

可能性の芽を摘んでしまうんだろうか

aoueioea u(n)eiau(n)aoua

・「だろう(か)aou」「あとao」「可能(性)aou」

[ao]で頭韻

・「(見過ごし)てきたeia」「(摘ん)でしまeia」

[eia]で踏み

 

稀代のうつけ者 天下人

iaiouueoo e(n)aio

今はまだみにくいアヒルの子

iaaaa iiui aiuoo

ほらどう?ご指導ご鞭撻のほど

oaou oiou oe(n)auooo

渡る世間の洗礼を浴びるとこ Ey︎︎

aauee(n)o e(n)eioaiuoo ei

・「稀代のiaio」「うつけ者uueoo」「天下人e(n)aio」「アヒルの子aiuoo」「世間のee(n)o」「洗礼をe(n)eio」「浴びるとこaiuoo」「(ご鞭撻)のほどooo」

 ・「ほらどうoaou」「ご指導oiou」「ご鞭撻oe(n)au」

[o]で固めつつ[io]で脚韻[ou]で脚韻

 

俺はキャンパス かなり薄汚れた

oeaa(n)au aaiuuooea

だけどワンチャンス まだ余白はあるさ

aeoa(n)a(n)u aaoauaaua

ちゃっかり目立ったり 劣ったり

aai aai ooai

この隔たりよ永遠に

ooeaaio oai

・「キャンパスa(n)au」「ワンチャンスa(n)a(n)u 」

[aau]で踏み

 

・「かなり薄汚れたaaiuuooea」「まだ余白はあるさaaoauaaua」

[a-a]の頭と脚で踏み

 

「ちゃっかり」「目立ったり」「劣ったり」「隔たり」「永遠に」

[aai]で脚韻、[tari]の子音踏み

 

 

サビ※

 

 

お前は未だに広がり続ける銀河

oaeaiaai ioaiuueui(n)a

孫の代までずっとフレッシュマン

aooaiae uo ueua(n)

粗探しが得意なお国柄

aaaaia ouiaouiaa

シカトでかまそうぜ金輪際

iaoeaaoue o(n)i(n)ai

俺も未だに広がり続ける銀河

oeoiaai ioaiuueui(n)a

今際の際までずっとフレッシュマン

iaiaoia aeuo ueua(n)

くたばり損ねて冥土からcomeback

uaaiooee eioaaauau

草葉の陰からゴンフィンガー

uaaoaeaa o(n)i(n)a-

・「未だにiaai」「広がりioai」「今際のiaiaoia」「孫の代aooai」「粗探しaaaai」「金輪際o(n)i(n)ai」

[ai]で脚韻しつつ、「あらさが『しがと』くいiao」「シカトiao」 で[iao]子音踏み、また「銀河i(n)a」でも踏む

 

・「続けるuueu」「フレッシュueu」

[ueu]で踏み

 

・「得意なouia」「お国柄ouiaa」

[ouia]で踏み

 

・「未だiaa」「今まだiaaa」

[iaa]で踏み

 

「くたばり損ねてuaaiooee」「草葉の陰からuaaoaeaa」

[ua-a]で頭韻と脚韻

 

・「金輪際o(n)i(n)ai」「ゴンフィンガーo(n)i(n)a-」

で[o(n)i(n)a]で頭韻

 

無傷のまんまじゃいられない

uiuoa(n)aa iaeai

変わり続けていく多面体

aaiuueeiu ae(n)ai

その物差しじゃ測れない

ooooaia aaeai

測らせる気もない

aaaeuioai 

かつて天才だった俺たちへ

auee(n)aaoeaie

神童だったあなたへ

i(n)ouaaaaae

まだ見ぬ明日へ羽ばたけ いくぞ12345

aaiuaiae aaae iuo a(n) u- ui- o- ai

未だかつてないほど入り組んだway

iaaaueaioo iiu(n)auei

悩めるだけ悩め 時が来たらかませ

aaeuaeaae oiaiaaaae

風まかせ どっちみち茨のway

aeaae oiiiiaaouei

俺らは大器晩成 Ey︎︎ 時が来たらかませ Ey

oeaaaiia(n)ei ei oiaiaaaae ei 

・「かつてaue」「(俺)たちへaie」「あなたへaaae」「(未だ)かつてaue」「(悩める)だけae」「悩めaae」「(時が来たら)かませaae」「風まかせaeaae」

・「いられないiaeai」「多面体ae(n)ai」「測れないaaeai」「(測らせる)気もないioai」「ワンツースリーフォーファイ a(n) u- ui- o- ai」「見る影もないai」「(かつて)ないai」「(入り組んだ)ウェイ ei」「茨のウェイ ei」「大器晩成ei」「エイ ei」

[e]と[i]で脚韻

 

広辞苑10冊分、Creepy Nuts R-指定のクレイジーなラップ10選

ヒップホップユニット・Creepy Nutsの作品の中から特にヤバいクレイジーなラップを10選紹介したい。

※2019/08/27公開

※2020/08/15更新

 

Creepy Nutsの記事を書くにあたり、まず行ったのが「すべてのリリックの子音と母音の分解」。

ラジオ『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の菅田将暉との番組間での韻の踏み合いのなかで、R-指定が「菅田将暉が話したすべての言葉を子音と母音に分解」し、ステルス韻の『R-指定(aauiei)』と『高槻駅(aauiei)』に気が付いたという一幕があった。

ならばCreepy Nutsというアーティスト、R-指定というラッパーを語るうえで、最低限リリースされたすべてのリリックを子音と母音に分解して初めてその資格を得るのではないかと思った。

そして始めて2秒で後悔した。分解すればするほど出てくるライムライムライム、聴いてる俺はただの人形、掌で踊る今日も明日も、誰かに委託したいすぐさま、痛くなる頭、情けないこのザマ、自分に言いたい「お疲れ様」はじめよう宛名のないレター。

 

1.『ぬえの鳴く夜は』

勝算は無しハナから綱渡り oua(n)aai aaaa uaaai

採算度外視の憂さ晴らし aia(n)oaiio uaaai

一物も与えてくれんかった天に iiuuo aaeeue(n)aa e(n)i

弓引いたいつかのワナビー uiiia iuao aaii

楽器一つも弾けないくせに ai iouo ieaiuei

ほら楽しむ器ならあるちゃっかり oa aoiuu uaaa au auai

ほめられたもんじゃない犯行動機 oeaeao(n)aaai a(n)ououi

We are自称ミュージシャン反面教師 uiaa iiouiuiia(n) aeioui

「勝算は無し」「採算度外視」「憂さ晴らし」「綱渡り」、「天に」「ワナビー」「くせに」、「犯行動機」「反面教師」と息つくヒマもなく次々と踏み続けサビに入る。そしてフレーズのケツがすべて[i]で統一され、全体としても明らかに意識して母音[a][i]を多めに使っている。

さらに恐るべきは6行目の「ほら〜」の部分、最初はこのフレーズだけ浮いているような印象を受けたが「楽しむ器=楽器」で5行目とかかっていた。耳で聴くだけじゃなく、文字を読むことではじめてわかるダブルミーニング、the beginning.

 


Creepy Nuts / ぬえの鳴く夜は【MV】

 

2.『だがそれでいい』

しまむら、イオン、タウカン、ピコ iaua io(n) aua(n) io

英字プリント 胸元にヒモ iiui(n)o uaooiio

青春時代の黒歴史の遺物を歌った『だがそれでいい』、ここのフレーズはさすがに「ただ単語羅列してるだけだろ」と思ってたが分解して確認すると「しまむらイオン」「タウカンピコ」「英字プリント」「胸元にヒモ」全部ケツが[io]。いよいよわけわからなくなってきた。

 


Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / だがそれでいい【MV】

 

3.『犬も食わない』

そんな野蛮な奴らに o(n)a aa(n)aauai

取り入るため犬が猿芝居 oiiuae iuaauiai

アホを喜ばすためアホのフリ aoooooauae aooui

腹でバカにしてても首輪つき aaeaaiieeo uiaui 

「な奴らに」「猿芝居」「アホのフリ」「首輪つき」…「文章として一切破綻してないのに完璧なライム」、教科書1ページ目のようなリリック。そして言うまでもなくケツがきっちり全部[i]。

 

4.『板の上の魔物』

例えばradioから aoeaaioaa

深夜のTVshowまで i(n)ao iiiiouae

異常なトークショーから ioua oououaa

いつものこのステージ上まで iuoo ooueeiouae

毎日ベロ筋肉痛で握るマイクロフォン aiii eo i(n)iuuue iiu aiuoo(n)

売れまくりのピンサロ嬢か俺ぐらいのもん ueauio i(n)aooua oeuaioo(n)

「TVshow」「トークショー」「ステージ上」「マイクロフォン」「ピンサロ嬢」と母音が揃ってるのはもはや当たり前として[ょ][ぉ]と小書き文字で韻を踏み切ってる。

「radio」「ぐらいのもん」といった単純な文字面では揃ってない部分を「レディォウ」「もぉん」とフロウ(歌い方)で無理矢理ライムにしている。韻を踏む獣「韻獣」R-指定。

 

 

異常な「連想力」

「あるワードから関連する言葉、内容を次々とつなぎ合わせてラップをする」桁外れの「連想力」

5.『生業』

オートチューン無しで泳げそうか?音の宇宙 ooouu(n) aseooeoua ooouuu

ビート板無しじゃ溺れそうか?ビートの波 iioa(n) aiaooeoua iiooai

お前の声 お前のキー そいつはオートクチュール oaeooe oaeoii oiuaooouuuu

履き違えた親不孝にはスパルタ 戸塚ヨットスクール aiiaea oauouia uaua ouaoouuuu

「泳げそうか」「溺れそうか」

「ビート板無し」「ビートの波」

「オートチューン」「音の宇宙」「オートクチュール」「戸塚ヨットスクール」

「履き違えた」「親不孝には」「スパルタ」(ケツが全部[a])

でガッツリ韻を踏むのはもちろんのこと「泳ぐ」→「溺れる」→「ビート板」→「波」→「戸塚ヨットスクール」の流れが最高にイカレ。「戸塚ヨットスクール」にゾッとした。

そして、なんと言ってもこの曲におけるR-指定のフロウ。もし自分が目の前で歌われたら死にたくなるほど腹立つ。リリックの上手さだけじゃなく悪魔的な煽りのセンス、それによってパンチラインが何倍にも際立つ。

 


【LIVE】Creepy Nuts / 生業

 

6.『板の上の魔物』

俺の感受性ならば尾崎 oeo a(n)ueiaaa oai

世界観なら底なし eaia(n)aa ooai

武、水谷、馬並みの相棒が助太刀 ae iuai uaai o aiou a ueai

「尾崎」「底なし」「水谷」「馬並み」「助太刀」で[ai]で韻を踏みつつ、尾崎(豊)→(尾崎)世界観→武(豊)※馬→水谷(豊)※相棒

 

7.『阿婆擦れ』

俺はキープかアッシーか? oea iiua auiia

所詮はSucker MCか?メッシーか? oe(n)a aaa euiia euiia

お前が俺としたいのは口喧嘩 oaeaoeoiaioa uie(n)a

ただのディベート相手でしか無いってか? aao eieoaieeia aiea 

同じように「キープか」「MCか」「アッシーか」「メッシーか」「口喧嘩」「無いってか」と[i-a] で韻を踏みつつ、Sucker→soccer→メッシー→メッシ(メッシのボールキープ力ともかかってる)

と連鎖していく。もはや聴くぷよぷよ。

Sucker ※ヒップホップ用語で「ヘタクソな」「未熟な」という使われ方をしている

 


Creepy Nuts / 阿婆擦れ【MV】

 

「凄い」だけじゃない「面白い」ラップ

R-指定のラップは凄いだけじゃなく、とにかく面白い。「そんなワード使う?」とこっちが思いも寄らないような角度からリリックを組み立ててくる。

8.『助演男優賞』

主役の小粋な計らいで uauo oiia aaaie

「見せ場はこん位、君の分」と ieaa o(n)uai iiou(n)o

頂いたパスなら決めたいぜ iaaia auaa ieaie

しかも決勝点スリーポイント iao eoue(n) uiioi(n)o

田岡が見逃した不安要素 aoaa ioaia ua(n)ouo 

「計らいで」「こん位」「決めたいぜ」、「スリーポイント」「不安要素」で韻を踏んでいるのはもちろん特筆すべきは、

「田岡が見逃した不安要素」

この元ネタは漫画『スラムダンク』から。湘北高校VS陵南高校にて監督・田岡茂一が湘北が抱える不安要素として選手層の薄さを挙げるも、土壇場でサブメンバーの木暮公延がスリーポイントを決めるというシーンがある。

R-指定がリリックをどこから考えてるのかわからないが、「スリーポイント」「不安要素」の韻から逆算してスラムダンクの田岡に辿り着いたのだとすると、その発想力が本当にこわいしR-指定の頭のなかをモップでかち割って見てみたい。

明るい未来 暗い未来 俺が森山なら後者モテ期なんざ来る訳ねえじゃん各駅停車 苦役列車 let's go!

このバースも鬼。未来→森山未來→モテ期(モテキ)→苦役列車…エンタメの教養力と連想力がズバ抜けてる。

※「こん位、君の分」…こんぐらいきみのぶん…こんぐれえきみのぶん…こ…ぐれ…きみのぶ…木暮…公延…

 


Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / 助演男優賞【MV】

 

9.『紙様』

No,Noプラダ、Noフェンディ、Noエルメス、Noグッチ oouas oue(n)ei oeueu oui

ヒデー男と言われても仕方ない ieeooooiaeeo iaaai

一応それなりに頑張っちゃいるが iiou oeaiia(n)aaiua

こりゃちょっとした行き違い ゆうてねぇ oaooiauiiai uueee

Noグッチ ヒデー男(野口英世)ouiieeooo(ouiieo)

仕方ない一応(樋口一葉)iaaaiiou(ouiiiou) 

ちょっとした行き違い(福沢諭吉) oaooiauiiai(uuaauii)

 

もはや韻とか関係ない。空耳を逆手に取った超高度なダジャレ。セルフタモリ倶楽部。

 

10. 『ポーカーフェイス』(ゴスペラーズトリビュートアルバム『BOYS meet HARMONY』)

的を得ない会話 aooeaiaia

静寂包む部屋 eiauuuuea

時計の針だけtic-tic-tac oeioaiae eiueiuau

ああ降りてこい俺の中のキムタク aaoieoi oeoaao iuau

ガラじゃないかこんなロマンティックな歌 aaaaia o(n)a oa(n)eiuaua

「tic-tic-tac(ティックティックタック)」「キムタク」「ロマンティックな歌」、キム「タク」とロマン「ティック」で「ティックタック」…ヒップホップ業界広しといえど木村拓哉でこれほどまで華麗に韻を踏めるのはR-指定以外いない。そう、奴こそがhip hop HERO。

 

番外:やたらと「数を数えたがる」

R-指定はラップでやたらと「数を数えたがる」。LIVEのオープニングで歌われている未音源化の『数え唄』やヒプノシスマイクどついたれ本舗に提供した「あゝオオサカdreamin' night」でも韻を踏みながらリリックの中にサラッと1〜10までの数を忍ばせている数鬼。

 

呑まれちゃ「一巻(1巻)」の終わり

「時間(2巻)」はもう迫ってる

「参観(3巻)」日のガキのごとく妙な気分で待ってる

何か起こりそうな「予感(4巻)」

研ぎ澄ませテメェの「五感(5巻)」

「無冠(6巻)」の帝王じゃ終われへん

成し遂げてから死「ななアカン(7巻)」

やたらヤバめ「発汗(8巻)」作用

ナイトフライト夜間飛行

ブッ倒れて急患「(9巻)」で運ばれるほど

振り絞ってこそ得られる生きてる「実感(10巻)」

 要するに『板の上の魔物』はヤバい。何度でもリバイバル。それが生き抜くためのサバイバル。

 

…また、さっきも紹介した『生業』の冒頭「64小節の旅の始まり」の「64」。

「一本のマイク」「一本のペン」「一枚のペーパー」「4の5の言わねぇ」「七面倒」「広辞苑10冊分」「待ち合わせる10年後」「10分15分でぼったくって」

リリックの中に出てくる数字を全て足すと…

 

信じるか、信じないかは、あなた次第です。

 

以上。Creepy Nuts、もっと早く聴けば良かったと後悔しているこの私生活yeah…

 

阿婆擦れ

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これを聴け。ポルノグラフィティマイベストアルバム15

ポルノグラフィティマイベストアルバム。死ぬ想いで15曲選びました(シングル除く)

シングル入れると人生かかっても選びきれないので勘弁してください。

※2020年8月更新

 

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1.Anotherday for "74ers"  [3:24]

作詞:新藤晴一 / 作曲:Tama / 編曲:ak.homma

14thシングル『ラック』カップリング

新藤晴一が関ジャニ∞に楽曲提供した際に言っていた「彼らくらいのアーティストパワーがあれば極論なんの歌詞でもいい」という言葉をポルノの曲に当てはめるならこれ。

(当時ファンは知る由もなかったが)Tamaが脱退するまでのカウントダウンを刻んでたポルノグラフィティの瀬戸際のギリギリ感というか、火事場の馬鹿力みたいなものが当時の彼らにはあったんじゃないかと思う。

特に、この『Anotherday for "74ers"』は歌詞が「I am feeling」「I do believe」「 I am sailing」「Anotherday」の4行しかなく、断片的すぎて解釈は各々の感性全乗っかりなんですけど、静かに脈打つように奏でられるギターだったりベースその他諸々の音だけでここまで心打たれるのは冒頭に書いたように「歌詞なんていらねぇじゃねぇか」と、本当にうまい米食った、みたいな感覚になる。

 

 

2.ミステーロ [4:24]

作詞・作曲:新藤晴一 / 編曲:立崎優介, 近藤隆史, 田中ユウスケ, Porno Graffitti

10thアルバム『RHINOCEROS』収録

例えば『うんこしたい』っていうときに『うんこしたい』と歌わずに「暴れ出した獣たちの濁流が押し寄せる〜」と綴るのがポルノグラフィティだとして、その最たる例がこの『ミステーロ』という曲です。

同アルバムで「映画 名探偵コナン 業火の向日葵」の主題歌にもなった『オー!リバル』と同じくミステーロも主題歌候補だったらしく、それで納得した。歌詞の意味不明さと曲の異国感に聴いてると脳内メーカーが「謎」で埋め尽くされます。

映画というよりはどっちかと言えばTVコナンのオープニングっぽくて、

浅い〜!夢のような〜〜!あなたは〜!ミステーロ!

テテレテテレーーテーーーレーーー

メガネ「今日の舞台は遊園地!くるくる回る謎のメリーゴーラウンド!たったひとつの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人、その名も、名探偵コナ」

不意に陰る〜〜〜

単純に『Anotherday for 74ers』からノーモーションでミステーロに入ったら最高にカッコイイということを知ってほしい。

  

 

3.Part time love affair [4:51]

作詞・作曲:新藤晴一 / 編曲:トオミ ヨウ,Porno Graffitti

44thシングル『LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ』カップリング

一発目聴いた時から、身体中がこんな曲を欲しがってたのがわかった。毛穴一つ一つに音が、声が入ってくのをハッキリと感じた……。こわっ……好きすぎて怖い。こっちにたっぷり2000字書いてます↓

ポルノグラフィティ『Part time love affair』感想

 

 

4.Sheep ~song of teenage love soldier~ [4:51]

作詞・作曲:岡野昭仁 / 編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ

16thシングル『黄昏ロマンス』カップリング

アイスのコーンのような軽快なリズムに離婚調停中だろうが葬式中だろうが聴けば心が躍るドラッグソング。岡野昭仁詞曲は激甘か激重なものが多く、こっちの体調が万全じゃないと全部食いきれずに残しちゃう、みたいなことが多々あるんですけど、この曲と歌詞のバランスはまさに「絶妙」で無限に食えます。

曲中で時おり鳴っている「ピッ」という電子音は実は携帯電話の操作音で、曲が終わるまで全部で11回鳴っててこれは好きな相手に告白するため電話をかけるという主人公の勇気を表している、とずっと思ってる。(数えたら全部で7回だった)

 

 

5.ライン [4:30]

6thアルバム『m-CABI』

作詞:新藤晴一 / 作曲:岡野昭仁 / 編曲:ak. homma

リリース当時は高校生だったんですけど、ここまで「降りてきてくれてる曲」もねぇなぁ…と聴きながらワンワン涙流したのを未だに引きずってます

当時、好きだった女子が糞が付くほどのヤリ・マンティラで、俺以外のクラスの男子全員兄弟だろ、くらいの誰とでも寝る優良さんみたいな女だったにもかかわらず、俺とだけはさんざん思わせぶりな態度を取るクセに絶対手を出させてくれない生殺し通り越して腐り殺されました。(バスで顔預けて太もも擦り付けて寝てくる、パンチラ、「顔はタイプだよ…」「そういうのは卒業したらね…」等々)

アアッーーーーーーーーーー!!

アウトロの泣き叫ぶようなギターはいろんな意味で鎮魂歌(ちんこんか)。はい、じゃあ死にます。

 

 

6.月飼い [4:29] 

12thシングル『メリッサ』カップリング

作詞:新藤晴一 / 作曲:Tama / 編曲:ak. homma

イントロのシンセサイザー?バドワイザー?そう、バドワイザーからベロベロに酔える酒がうめぇシラタマ大先生の最高傑作。

ボゲベッゲボべゲッベボボゲベ…ボゲベッゲボべゲッベボボゲベ... ボゲベッゲボべゲッベボボゲベ...

「月をぉかぁ〜ぅのと」

でまず一回昇天。昇天ポイントが多すぎてカメ踏んで無限1upやっとかないともたない。「ぁぃぅぇぉ」がヤバい。

そして良くも悪くも歌詞がいろんなファンにこすられすぎて、他人の解釈が「ゴチャゴチャうるせぇ黙ってろ」という気持ちにしかならない罪な曲。タイムマシーンが使えるならもう一回なんにもこの曲のことを知らない状態でまっさらな気持ちで聴きたい。

 

7.MICROWAVE [3:46]

作詞・作曲:新藤晴一 / 編曲:トオミ ヨウ,Porno Graffitti

11thアルバム『BUTTERFLY EFFECT』収録

最新ポルノの最強変態ソング。音作りから歌詞から歌唱から「PORNO」のステッカーがそこかしこに貼られまくってる。聴いてると頭おかしくなってくる。

「凍えたピザ 乾いたハム 涙 古い記憶」と短いセンテンスで区切られた言葉にも関わらずその情景、登場人物の背景に至るまで脳内に映像化されるのが本当に怖い。絶対スタンドとか念能力の類

ポルノグラフィティ11thアルバム『BUTTERFLY EFFECT』全曲感想

 

 

8.狼 [4:48]

作詞:新藤晴一 / 作曲:ak.homma / 編曲:ak. homma

6thシングル『アゲハ蝶』カップリング

ヤリチンメロディにヤリチン歌詞。田舎から出てきて舐められまいとギラついてた頃のポルノグラフィティを代表するヤンキー曲。聴いてると「久々にさぁ、海で女引っかけたりさぁ、クラブでテキトーに知り合った女とワンナイトしちゃわね?」って気持ちになる(クラブ人生で一回も行ったことない)

にも関わらず、アレンジは異国情緒溢れるラテンのエッセンスがふんだんに入っていて、下品な内容にも関わらずそれをまったく感じさない。ak.hommaの化物さを吐くほど痛感させられる曲。

 

 

9.憂色 〜Love is you〜 [5:07]

作詞:ハルイチ / 作曲:ak.homma / 編曲:ak. homma

1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』収録

どこがどう好き、とかじゃなくて、曲の持つ空気感すべてに心撃ち抜かれるバラードの中のバラード。聴くと一瞬で薄暗いアパートの一室に飛ばされる。昭仁の声のザラつき具合も、迫ってくるようなギターのイントロもすべてが涙腺アクメ強制。

 

 

10.CLUB UNDERWORLD [3:41]

作詞:新藤晴一 / 作曲:Tama / 編曲:ak.homma

4thアルバム『WORLDILLIA』収録

ガチャガチャしつつもこのガチャガチャがとてつもなく気持良い、頭じゃなく体で聴く曲。ポルノグラフィティによるポルノグラフィティにしかできないポルノグラフィティのための曲。Tamaの写真を神棚に飾りたくなる。

 

 

11.パレット [5:04]

作詞:新藤晴一 / 作曲:ak.homma / 編曲:ak. homma

3rdアルバム『雲をも掴む民』収録

うまいこと言おうとして失敗してる曲はこの世に山ほどありますが、ここまで「もっと…もっとちょうだい…うまい言い回しもっとちょうだいよ…」と欲しがりなヤリミミになるほど一語一語が刺さる歌詞と、終始入るドラムが気持ち良すぎて、それこそ歌詞どおり晴れた日に外で聴いてるとヨダレが出て耳も脳も溶ける。

 

 

12.蝙蝠 [4:29]

作詞・作曲:新藤晴一 / 編曲:ak. homma

10thシングル『渦』カップリング

水が撥ねるような歯切れの良い岡野昭仁の歌い方と、謎のイイ女感のあるシンセ、後ろで終始鳴り響くなんらかの音「クァパァ…クァパンクァパァ……」にブルゾンちえみwithBが如く肩を前後に揺らしながらリズムを取りたくなる奇怪曲。

そして特筆すべきは新藤晴一の歌詞、彼女の持つ深い悲しみもどうしようもない苦しさも受け止めたい、そういう覚悟を持ったときに出てきた言葉が「黒ならば黒で愛そう」…ある意味どんなウェディングソングよりもウェディングソング、蝶よりButterfly、それが蝙蝠。

 

 

13.空想科学少年 [4:58]

作詞・作曲:ハルイチ / 編曲:ak.homma

2ndアルバム『foo?』収録

2001年にこの音作りは変態の極み。たぶん100年後だろうが1000年後だろうが色褪せず聴きたくなる冗談抜きで「未来に行ける曲」

別記事にも書いたんですけど、歌詞も少年性を出すために随所に工夫は施されていて例えば、2番「ルックスも【選べれる】」、単純に音に合わせて「ら」抜き言葉を使ったと思うんですけど、結果それが主人公が「未熟な子供」ということにうまくつながっていて完璧。 

 

14.ラビュー・ラビュー [4:34]

作詞:ハルイチ / 作曲:シラタマ / 編曲:ak.homma

1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』収録

これインディーズ時代からあった曲なんですけど、ずっと「ジジイ感」が凄いなと思ってて。普通インディーズとか1stアルバムの曲ってもっと荒削りでいいし、もっと青臭くていいのにラビュー・ラビューに関しては老獪というかすべてにおいて卓越してる感じがあって山下達郎のアルバムに入ってても違和感ない。

 

 

15.AGAIN [3:56]

作詞・作曲:新藤晴一 / 編曲:立崎優介, 田中ユウスケ, Porno Graffitti

10thアルバム『RHINOCEROS』収録

徐々にギアを上げていって後半で爆発する感じはミスチルの『終わりなき旅』だとかB'zの『OCEAN』だとかあのレベルの名曲とも共通する部分があって、メンバーが一人抜けてプロデューサーからも離れて新しい道を歩き出したポルノグラフィティの一つの到達点なんじゃないかと思うほどの鬼バラード。

歌詞も恋人に宛てた曲なのか友へのメッセージなのか、それとも別のなにかなのか、(シラタマ脱退時の心境を描いた歌詞という説も)、聴く人によってありとあらゆる解釈ができる言葉選び、「〜ソング」と銘打つことすら惜しい、俺が死んだらお経の代わりに唱えてほしい。戒名【亜外院〜】にしたい。

 

※血ヘド吐きながら外した

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  • 別れ話をしよう
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  • 天気職人
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  • 夜間飛行
  • Search the best way
  • まほろば○△
  • ひとひら 

アルバム1曲目『カムパネルラ』鳴った瞬間「米津無限ループ」突入した

 米津玄師のアルバム『STRAYSHEEP』。出荷枚数時点でミリオン達成とかいうイカレたことになってるので、語ることはもはや特にないです。

たとえば、アルバムの流れの素晴らしさ。4曲目『PLACEBO』までの「これが米津じゃい」をいきなり見せつけられる序盤から、『パプリカ』で懐かしくも寂しい過去への回帰を挟み、『馬と鹿』〜『優しい人』〜『Lemon』のイントロ無曲(アズ・スーン・アズ・米津ボイス)の止まることのない哀美なメロディの川を経て、『まちがいさがし』という優しい森に包まれ眠り、『ひまわり』〜『迷える羊』〜『Décolleté 』〜『TEENAGE RIOTS』でどうしようもない絶望の砂漠からほんのすこしの希望へと全速力で駆け出し、最期には『海の幽霊』〜『カナリア』で天へ召される。このアルバムを聴き終えたとき、

「人生…」

と口に出たとかそんな話はどうでもいい。最後まで米津たっぷり、聴くトッポ。聴けばわかる。米津を感じろ。

 

が、一曲だけどうしても「語らなければ死ぬ」と思った曲。

 

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『カムパネルラ』

 

一音目が鳴った瞬間から、再生ボタンを押した1秒目から「ハイ死ぬまで好き」と思える曲に出逢ったときって目の前の景色変わるじゃないですか。聴いた瞬間、耳を通して全身に麻薬みたいなのがグゥアァーーーー!って駆け巡って毛穴という毛穴が全部かっぴらくじゃないですか。

『カムパネルラ』

まさにそれ。こんなバケモノ曲をアルバムのド頭に持ってきた時点で、仮にその後の曲が40分全部セミの鳴き声だろうがなんだろうが俺の中で100点満点中2兆点のゴッドアルバムになりました。イントロの汽笛の合図で、ロングフリーズ米津最強上乗せ特化ゾーン始まった。

 

「歌っている人はジョバンニではなく、どちらかというとザネリというイメージです。ザネリはいじわるな子で、カムパネルラが死ぬ直接的な原因になってしまった人。自分はザネリにすごく感情移入する部分があるんです。人間は犯した過ちによって、直接的、間接的に限らず、誰かの死の原因になり得る。自分のいろんな選択が、誰かの死につながっていると思うんです」

米津玄師「STRAY SHEEP」インタビュー|3年かけて磨き上げた傷だらけの宝石 (3/4) - 音楽ナタリー

 

インタビュー記事からも分かるとおり『カムパネルラ』、耳から摂取するタイプの地獄です。わたくし、曲なんて暗けりゃ暗いほど良いと思ってる人間なので聴きながら白目剥いてヨダレ垂れてます。地獄にもかかわらず、アレンジの煌つきと、鉄琴とクラップのリズムが勝手に腰振らせて、この「笑いながら狂ってる感」どうにかなっちまうよ…序盤は綺麗に歌ってると思ってたのにCメロで、

「かがァや゛ァアッァッゥ!クリスダアァッァァゥッッ!!」

いきなり感情爆発させてくるのとか、技術と感情の緩急の付け方がダルビッシュなんですよ。米津玄師の手のひらでくるくる踊らされてる。あんなん聴いちゃったらラストの「カムパネルラ…」が後悔と懺悔の叫びにしか聞こえません。

 

しかも、これは決して単なる「銀河鉄道の夜のテーマソング」じゃなくて、たしかにモチーフ、着想はカムパネルラを死に追いやる原因を作ってしまったザナリの視点から来てるのは間違いないんですけど、インタビューでも

「3年間で自分の目の前から通り過ぎた人たちがいったいどれくらいいたんだろうという気分になった。通り過ぎたというか、俺の音楽を好きでいてくれたのに、死んでしまった人がどれくらいいたんだろう」

って言ってるように、物語を通して自らの「背負いし業」の部分をピックアップして曲に昇華させてる。負った傷も、他人の死すらも全て受け入れて、ある意味で自分達が生きていく上での「輝き」と表現する米津玄師の覚悟のヤバさ。

そしてそれは聴いてる俺達にも大なり小なり当てはまっていて、自覚的でも無自覚でも自分が原因で人生が変わってしまった人ってのは必ずいる。だからこそモチーフを超えて「俺にとってのカムパネルラ」「お前にとってのカムパネルラ」と重なって、メチャクチャ腹痛くなる。

 

なによりおそろしいのが、パッと聴きでそこまで直に「意味」を感じさせないってところで、歌詞の美しすぎる言葉選びや、前述したようなメロディの浮遊感とキラキラしたアレンジで1度や2度聴いたくらいじゃ曲の全容を掴ませない。これは他の曲にも言えることなんですが、基本的に「なんのこと歌ってんだかよくわかんねぇ」。

にもかかわらず、随所に何度も何度も何度も聴き狂いたくなるような仕掛けを散りばめさせて、聴いた人間をその曲から離さない。ステーキみたいな一聴のインパクトと何度も聴くことで美味さが増してくるビーフジャーキー感を両立させてる。で、ある日フッと気づくんですよ。電車でなんとなく聴き流してるとき、会社の便所でメロディが頭に流れてきたとき、米津の曲を聴いてるとき聴いてないときに関わらず、それはいきなり訪れる。

「あの歌詞って…まさか…オイオイオイ…」

「あのメロディ…もしかして…は…?ヤバ…」

最初に抱いてた曲の印象が180度ひっくり返される。胸のあたりから黒い手がヌッと出てきて底に引きずり込まれて、一生その曲から逃れられなくなる。

 

そうなったらもう終わり、最初に書いたように、このある意味で普遍的なこの曲を頭に持ってきたことで、アルバムの1曲目にも関わらず「ラスト感」が生まれる。ゆえに15曲目の『カナリヤ』を聴き終えた時点でまた耳が『カムパネルラ』を欲してしまう…

そして、カムパネルラのあと再びノータイムでブチ込まれる『Flamingo』『感電』……終わりなき米津無限ループスタート。聴いてる俺自身が米津玄師が作った音楽の森から抜け出せない、幸せな迷える羊になった。永遠に迷ったままでいい。

 

菅田将暉にあこがれて丸メガネかけたらそこにいたのは「ごはんですよ」と、

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Amazon.co.jp: 3年A組-今から皆さんは、人質です | Prime Video

 

「丸メガネかけてる菅田将暉、めちゃくちゃカッコいいな…俺もなりてぇ…」

 

そう思い、メガネ屋行って丸メガネを試着した。

 

記憶に新しいのがドラマ「3年A組」。菅田将暉演じる「柊一颯(ひいらぎいぶき)」。あのミステリスかつアンニュイな雰囲気、俺も出してぇ…

 

でも「柊一颯」って名前改めて考えてもスゲェ名前だな…生まれた瞬間から背負うべきプレッシャーがデカすぎるだろ。完全に物語の主人公じゃなければ成立しない名前…

これお前、菅田将暉が柊一颯という役名に見合うだけの顔面と雰囲気の持ち主だったから「柊一颯」の冠にも耐えられたものの、どうすんだよこれが菅田将暉じゃなくて菅義偉だったら。エブリデイ緊急事態宣言ですよ。

 

まぁ…そんなことはどうでもいい、俺は先へ行く。悪いな菅。俺は今日、菅田将暉に、柊一颯になる…

 

メガネ、スチャッ…

 

鏡、チラッ

 

 

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ごはんですよじゃねーか

 

 

そこに立っていたのは柊一颯、ではなくごはんにかけるとめっちゃウマい海苔でおなじみ桃屋「ごはんですよ」のキャラクター・のり平だった。

おかしいだろ。なんでだよ…同じ人間で、同じような丸メガネをかけたのに、なんでこうも違うんだよ…こんなにも俺は菅田になりたいと願ってるってのに…なれないってのか…?俺は一生…菅田には……

 

が…ふと手元メガネを見ると…あることに気がついた…

 

そ、そうか…!俺がかけていたメガネと柊一颯がかけているメガネには決定的な違いがあった…

俺がかけていたメガネはレンズとレンズのあいだが「広い」。対して、柊一颯がかけている丸メガネはレンズとレンズのあいだが「狭い」。そう、この微妙な差によって俺が柊一颯になるのか、ごはんですよになるのか、の天国と地獄の分かれ道ということだったのだ。

 

柊一颯の写真をじっくりと観察し、かけている丸メガネとそっくりのメガネを探す…

 

見つけた…コレだ…コレで、俺も今日から柊一颯、そして菅田将暉…アカデミー賞俳優、オールナイトニッポンパーソナリティ、女子高生人気ランキング1位、米津の友達、小松菜奈とイチャイチャ……フフ…フフフフ…フフハハハハハハアアアアーーー!

 

メガネ、スチャッ…

 

鏡、チラッ

 

 

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毎日香のさだきちじゃねーか

 

 

マジでいい加減にしろよ俺の顔面…てゆうか、ひいらぎいぶきすだまさき(iiaiiuiuaaii)とまいにちこうさだきち(aiiouaaii)で微妙に韻が踏めるんですが。なんの因果だよ。

誰か俺に線香あげてくれ

アンパンマン見てたら急に最終回『アンパンマン エンドゲーム』始まって終わった

日曜の朝、なんとなく早く目覚めたんでテレビ点けたら、たまたま『アンパンマン』やってて。

最初は「どうせまたカバオがなんかバカやらかして、バイキンの野郎に連れ去られて、それをいつもの感じでアンパンが適当に助けてワンパンでバイキンぶっ飛ばして良かったねー!アハハ!みたいなそんな話だろ?」って鼻ほじりながら見てた。

 

 

タイトル「ぼくらはヒーロー!」

 

 

さ…最終回……?『アンパンマン・エンドゲーム』ですか……?

 

 

冒頭こそ、いつものようにパトロールしてるアンパンマンが、

「おなかがすいて動けないよぉ…」

とか言ってぶっ倒れてる服着たアザラシいて、アンパンマンは自分の顔ひきちぎって食わせたり、ニセ機関車トーマスみたいな顔ついたSL列車男がいきなり脱線事故起こして崖から落下しそうになってるところをアンパンマン、食パンマン、カレーパンマンの3人で協力して助けたりと、 そこまでは俺達が知ってるいつもどおり、ただの「アンパンマン」でした。

 

 

が…ここから…一気に毛色が変わる

 

 

そんな様子をモニターで監視していたバイキンマン

 

「おのれ…アンパンマン…一人倒してもまた次から次へとウジ虫みたいに沸いて出てきやがって……」

 

とか吠えながら3人の人形をハンマーで粉々にして、いつも以上にめちゃくちゃキレてたかと思ったらいきなり

 

雷、ドガァァァァァアアアアアン!!!!!!

 

つってバイキンマンに落ちて、

 

「な…なんだこの感じは……そ…そうだ…思い出した……俺様はアンパンマンを倒すためだけに生まれてきた悪魔…俺様を満たすのはアンパンマンへの殺意のみ……」

 

アンパンマンに対する憎悪のパワーが溢れ出して

 

ゴゴ……ゴゴゴゴゴゴ……ズゴゴッゴゴゴゴゴゴゴ……!!!

 

ボガァアアアアアアン!!!!

 

煙、モクモクモクモク…………

 

影…ヌッ……

 

もうめちゃくちゃにデカい巨大ロボに変身したバイキンマンがいて、

 

「俺の名は鋼鉄バイキンマン……禍鬼喰家(かきくけ)…鋼鉄……破壊だ…殺戮だ…」

 

とか言いながら周りを見境なく破壊しまくってるんですよ。ドキンちゃんとホラーマン、ドン引き

 

一方、そんなことが起こってるとも知らず、のほほんとした日常を過ごしているアンパンマン達。

 

クリームパン「きょうはジャムおじさんのパンづくりを手伝うんだぁ!」

メロンパン「アンコの作り方を教えてもらうの!」

アンパン「へぇーがんばってね」

 

みたいな。もうめちゃくちゃ平和。なんだこのほのぼの感…あくび出るレベルの平和。子ども飽きて寝るだろ

 

って思った次の瞬間ッ!いきなりバイキンが大気圏から赤い光帯びながらエゲツないスピードでアンパンマンの星めがけて突っ込んできてッ!海

 

ドッッガアアアアアアアア!!!!

 

クジラ「ギャアアアアアア!」

 

魚「ウワァアアアアアアア!」

 

バイキンマンのシルエット…モクモクモクモク………

 

不穏なBGM…デン……デンデンデン……

 

 

バイキン「禍鬼喰家(かきくけ)…鋼鉄……アァッァァァァァッァァァァア!!!!」

 

 

…なに?この希望と絶望のギャップ?ダンサー・イン・ザ・ダーク?

 

 

で、アンパンマン達がバイキンマンを見つけて倒そうとするんですけど、攻撃まったく効かない。それどころか、バイキンマンが放つ「鋼鉄バイ菌ビーム」は触れたものを全て「無(鋼鉄)」に帰す最凶最悪のビームで当たったら一発アウト。様子見に来たジャムおじ達が乗ってた「アンパンマン号」もオシャカにされるし、アンパンマンもパンチ食らって顔ぶっ潰されるしで、もう終了、終了です。

それどころか、アンパンマンをすぐには殺さず次の標的を「パン工場」に定める鋼鉄バイキンマン。パン工場さえ破壊してしまえば、二度とアンパンマンの顔を焼くことはできなくなり…アンパンマンは永遠の苦しみを味わうことになる……

 

急いでパン工場に戻るジャムおじ達。

 

バイキン「フン…無駄なことを…もう誰も俺様を止めることはできない……」

 

アンパン・食パン・カレーパン「そんなことはさせない!俺達が止めてみせる!」

 

なんとかバイキンマンを3人が食い止めてるあいだにパン工場を退避させる作戦に出るジャムおじ。

 

ジャムおじ「急いで新しい顔を焼くぞ!」

バタコ「はいっ!」

ジャムおじ「メロンパンナちゃん達は気球の準備をしてくれ!」

メロンパン・クリームパン・犬「はいっ!」

 

他の連中にめちゃくちゃ的確な支持出すジャムおじ。か、かっけぇ……これアンパンマンですよね…?なんかシン・ゴジラ見てる気になってきたし…ジャムおじが長谷川博己に見えるんですけど……

 

 

が、パワーが抜けたアンパンマン達では鋼鉄バイキンマン完全には止めることができない。目に映るあらゆるものを破壊しながら進むバイキンマン。

 

最終的に気球で「宇宙」へと退避するパン工場

 

追うバイキンマン。さらにそれを追うアンパンマン達。

 

 

最終決戦の舞台は、「宇宙」

 

 

スター・ウォーズですか?

 

 

バイキンマン「しぶとい奴らめ……邪魔だァァァァァァァ!!!」

 

ビーム、ビィイイイイイイイイイ!!!!!

 

パン工場にッッッッ!当たるッッッッッ!!!!

 

アンパン「危ないッッッ!!!!」

 

ウァアアアアアアアッッッッ!!!

 

パン工場の盾となり、「無」にされてしまうアンパンマン

 

バイキン「……フッ、フハハッハッッハハハハ……!!!お前らも…じきに鋼鉄にしてやる……」

食パン・カレーパン「くっ……」

 

 

こ、ここまでか……?

 

 

ジャムおじ「よしっ……!焼けたぞ……!」

 

じゃっっ、、ジャムおじィィイイイイイイイ!!!

 

バタコ「アンパンマン!!新しい『顔』よ!!!!」

 

デーデレッデデーデーーーーー!!デレッデッデッデーーー!デッデデーデッェエエーーーーー!

 

アンパンマン「元気100倍……アンパンマン………!」

 

ウォオォオッっっっっっっしゃしゃァァアアア!!!

 

 

バイキンマン「フン…!今さら新しい顔に変わろうが!!この俺を殺すことなどできない……!!!!」

 

カレーパン「なんだと…?」

食パン「負けませんよ……」

アンパン「もう一度……3人で……!」

 

 

超カッコイイ曲、ジャァアアアアーーーーーン!!!!!

茶色のマントをなびかせる

ぼくの名前は アンパンマン

頭の中はアンコだが

べたべた甘いわけじゃない

どんなにひどくやられても

顔がかわれば元気百倍

ぼくたち三人そろったら

この世におそれるものはない

アンパンマン

しょくぱんまん

カレーパンマン

ぼくらはヒーロー

やさしいヒーロー

いくぞ無敵の トリプルパンチ

(ぼくらはヒーロー/アンパンマン、しょくぱんまん、カレーパンマン)

 

気がつけば、俺は涙を流していた。アンパンマンを単なる子供向け幼児アニメ番組だと勘違いしていた。違った。アンパンマンとは、聖戦(ジハード)だったのだ。悪を滅ぼすという確固たる意思を持ったパンと、パン(正義)を滅ぼすという運命を背負ったバイ菌、己のアイデンティティのぶつけ合い、魂と魂のやり取り、そのすべてが、「そこ」にあった…

 

 

ウサギ先生「アンパンマンたちが闘ってるんだわ!」

カバオ「がんばれ!アンパンマン!」

アザラシ「がんばれ!アンパンマン!」

列車男「がんばれ!」

みんな「がんばれ!」

 

 

アンパン「みんな……!」

 

 

バイキン「鋼鉄バイキンマンは…無敵だッッッ……!!!!!お前らはッッ!!!ここで全員死ぬんだよッッ!!!」

 

アンパン「僕たちは負けない…!」

食パン「皆から受け取ったパワーがあります…!」

カレーパン「そいつのおかげで熱い心が燃えているんだ…!」

 

バイキン「ア゛ァッァァァアアアアア!!!!ゔるさァァァァァァァアアイイイ!!!!!!!」

 

アンパン・食パン・カレーパン「超滅殺三色戦熱拳ッッッッ!!!(トリプルパンチ)」

 

バチバチバチバチバチバチィイイイイイイイイイ!!!!!!

 

バイキン「な……なに……ウ……ウ…ウグァアァァァアアアッッッッアァァァアア!!!!バイバイキィイイイイイイイイイイ…………!!!!!」

 

 

朝日……パァァアアアアアア………

 

 

カレーパン「たとえどんな敵が襲ってきても…」

食パン「私達3人が揃えば…恐れるものはありません…」

アンパン「はい……!」

 

バタコ「3人は…みんなのヒーローね……」

ジャムおじ「ウム……やさしい…ヒーローだ…君達こそ…Official髭パンdismだ…」 

 

犬「アンアンッッ!」

 

みんな「アハハハハハハ!!笑」

 

 

ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャアァーーーーーーーーーーン………!

 

 

~fin~

 

 

えっ……?来週も…やりますよね………?

 

いま映画館にいくと天国澤まさみからの地獄澤まさみに会える

コロナによりあらゆる映画の公開日が遅れた影響で、なんといま映画館に行くと『コンフィデンスマンJP プリンセス編』と『MOTHER マザー』という2本の長澤まさみ主演映画を続けて観ることができる「天国澤まさみからの地獄澤まさみスペシャルまさみコース」が味わえます。

 

コンフィデンスマンJP ダー子

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映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』公式サイト

 

まさみ演じる「ダー子」は、まさみ史上最高のキャラクターと言っても過言ではじゃない最高のまさみ。明るくユーモラスで天真爛漫、かつ気まぐれでミステリアス、俺たちの見たかった「天国澤まさみ」がそこにはいた。

なによりも「金」が第一で、大金を手に入れるためなら相手も手段も選ばない詐欺師。彼女は紛れもなく犯罪者で悪党なことには代わりない…だが、そこに陰湿さや卑しさはいっさいない。いつも豪快で爽快、行動に後悔がない。だからこそ、腐れ縁でもあるボクちゃんやリチャードもダー子に協力する。彼女の周りにはいつも人が集まる。生まれながらの太陽…

金のためと言いつつも、結果として周りの人間を救うことも多く、彼女にターゲットにされた「おサカナちゃん」ですら、騙されたことでむしろ本当の幸せを見つけることも少なくない。ある男は憑き物が落ちたように自分の夢をひたすら追いかけるようになり、ある男は本当に愛するものに対して真摯に向き合えるようになった…

そう、金だけじゃなくその心まで盗んでしまう、それがダー子のすごさ…そして、それを観ている俺たちもどこか救われた気にすらなる…

ダー子…好きだ…マイエンジェル…ありがとう…ありがとう…まさみ…

 

MOTHER マザー 秋子

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映画『MOTHER マザー』|7.3(fri)

 

からの「地獄澤まさみ」。できることならこんなまさみは一生見たくなかった。

「秋子」

人の形をしたゴミ。クソから煮詰めてできたクソ。どこがどう最悪なのか、語る口が腐る。悪名高き漫画『連ちゃんパパ』を10人分マグマの中にブチ込んで溶かしてドロドロにしたのを長澤まさみの型に流し込んで出来上がったのがこいつ。見た目がキレイなだけ本当にタチが悪い。

もしもひとつだけ願いが叶うのなら今すぐ記憶からこの女を消したい。その姿を見たくない、その声を聞きたくない、鑑賞中、何度も両の目と耳を潰したくなった。もはや「クズ」という言葉すら生ぬるい。

たとえ法が許しても俺が許さねぇ。映画始まってからずっと地獄澤まさみが画面に映るたび「ギルティギルティギルティギルティ…」ってつぶやいてたし、まさみそのものにすらハラワタ煮えくり返ってた。お前はもうまさみを名乗るな。人を傷つけるハサミめ。二度と俺の前にそのツラ見せるんじゃねぇ…

 

長澤まさみのおそろしさ

…と、この天国澤まさみと地獄澤まさみ、まったく違う2人の長澤まさみを映画館の大スクリーンでノータイムで連続で観るともれなく頭がおかしくなり、最後には「長澤まさみ」という女優が怖くて怖くて仕方なくなります。

おそるべきはこの2作、まさみが演じているのがどちらも「母」だということ…『コンフィデンスマンJP プリンセス編』では大富豪から金を騙し取るため身寄りのない少女を娘に仕立て上げ、自分はその母親役を演じ、『MOTHER マザー』では11歳になる息子のシングルマザーとして。前者は金のために人を騙すクズ、後者は苦労しながらも息子を育てる立派な母親に見える。

しかし、前者はたとえ血が繫がってなくても心さえ繋がっていれば本当の親子、本当の家族になれるというメッセージに心がポカポカと温かくなり、観終わったあとに幸福感と満腹感が味わえる天使澤まさみ。

後者は血が繫がっていたが最後、生まれた人生を呪えと言わんばかりにゲロ飲み込んだときの不快感と胃のムカつきが2時間延々と続く地獄澤まさみ。

圧倒的女神からの圧倒的ゴミ…このギャップに俺は映画館を出たら確実に何キロか痩せてた…これがまさみダイエット…

 

撮影期間のラグがあったとはいえ、続けてここまで違う人間を演じ分けられるまさみの女優力…そしてなにより…『コンフィデンスマンJP プリンセス編』と『MOTHER マザー』…どちらもエンターテインメントとして最高に面白い作品だということが本当に凄澤まさみ…確実に2020澤まさみを代表する映画澤まさみだった…

 

わからない…もはや「長澤まさみ」がなんなのか…俺にはなにもわからない…

   

後日、本当の長澤まさみはどこにいるのか…長澤まさみとはいったいなんなのか…その秘密を探るため…われわれはシンガポールへと向かった…

 

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