今年の初めくらいに会社の同僚から「TsuっていうSNSがあるんだけどマジでこれから日本で流行るから登録しておいたほうがいいよ」と力説された。
Tsu(スーと読むらしい)その透かしっ屁みたいな名前のSNSは一見、FacebookのようなものなのだがFacebookと決定的に違うところは「金が稼げる」というところらしい。
例えば自分が招待したユーザー(子ユーザー)が招待したユーザー(孫ユーザー)が招待したユーザー(ひ孫ユーザー)のコンテンツが100ドル稼ぐと、90ドルの50%(45ドル)がひ孫ユーザーの、90ドルの3分の1(29.70ドル)が孫ユーザーの、90ドルの3分の1の3分の1(9.99ドル)が子ユーザーの、そのさらに3分の1、つまり27分の1(3.33ドル)が自分の収入になる。
要は自分と自分の招待したユーザーのタイムライン上にある広告で得た収入の一部を還元してくれるのでどんどん友達を招待をすればどんどん儲かりますよ、といういわゆるネズミ講式SNSだった。
「Facebookとかよりこれから主流になるからマジで、だって友達増やして投稿するだけで金入ってくるんだぜ?やってみようよ。あの与沢翼さんもこのTsuを推奨しているからマジで稼げるよマジで」
同僚にこれを勧められたときは思わず「こんな胡散臭いもん絶対流行るわけねえだろ何がスーだ。地獄に落ちろ死ね」と突っぱねてしまったので、もし本当に流行ってしまったときにバツが悪いなと思っていたのだが、2015年9月現在、調べてみたところによると色々と問題があったようで可哀想になるくらいTsuは流行ってないっぽかった。ちなみにネオヒルズ海賊団船長・秒速の与沢翼も現在はTsuに関与していた全ての情報を削除しているという。
その同僚はほどなくして「自由を求める」という理由で退職をしたのでスーで稼げたのかどうかは聞けずじまいだった。屁だけに煙に巻かれた。